三ツ星カラーズ転生もの(仮) 作:紅茶タルト
今日のおゆはんはおさしみです。
包丁をいい砥石でしゃーこしゃーこやっておきます。恐らく味に影響はありませんが、自己満足大事。
あとわかめの味噌汁。
おさしみの内容は、メインが白身でサブはそれぞれの好みに合わせています。今日は、普通の。
昨日は油を使ったので、今日は抑えた感じ。さっぱり。
PCゲームをします。
配信しながら。
「《
魔法チートでヘッドショットを繰り返すだけで投げ銭が入るという、大きな収入源。少し未来に仮想通貨の大きな動きがあるので、これで備えている。
ただ前の世界との差異も大きいから怪しいけど。
面倒事にならないようにグラサンとかで顔は隠すがカメラはたまに使うので、異様に上手いJSゲーマーとしてキャラが立っている。
ただ私はけっこう無愛想。よってストイックにスーパープレイを楽しむ人と信者しか残らない配信となる。
エイムはなんとかなっても立ち回りがいまいちだからふつーの人を構ってやれる余裕がないのだ。
「くらえ戦術核」
加速と覚醒しつつ《
全部金のためや。
「ななちゃん、眠そうだね?」
「んー。遅く寝たのさー。」
学校でうとうと。うーむ、寝てしまおうか。
それもなあ。私ってなまじキャラ立ってるから、他の子に悪影響を与えかねない。
まあ、ちょっと我慢するか。
堂々と中高の参考書やドリルを取り出すが、今年は担任がアタリだったので問題なし。前年それもあって不登校を貫いたのが効いて連絡が行ってるだけかも。
勉強はどこでもできるけど、結衣には会いに来たかったので、ありがたいこと。
一時間目が終わって、小休憩。この間にトイレに行って《
容器が無ければガラス瓶が同時に生み出されるが、飲んだからといって役目を終えて消えるということもなく、瓶は残り続ける。
なおこの魔法にコストは必要ない。
どこから生じたのか。
「あれ? さっぱりしてる」
「うむ。次の時間なんだっけ」
「体育だよー」
ところで一時間目の他に一時限目という言い方があるが、印象としては中学くらいから時限と言い出す人が増えるイメージ。
難しい言い方する俺かっこいー的な中二病だと思う。中二病って言葉こっちに無いけど。
中二病。一般的な印象としては、昔流行ったレッテル系のネットスラングといったところ。いわゆる邪気眼的な。
ただ原義は、やたらバスブーストして曲を聴いたり、歴史の授業程度の知識でその国を知った気になる、といったもの。
それが独り歩きして面倒なことになったわけだが、どうやら元となったデブタレのラジオのコーナーが無かった様子。まあ言葉が独り歩きしてレッテル化してたし、無い方がいいんだろう。
ただ前世の曲とかでアーティスト活動する気まんまんだからいずれ新しい言葉を生み出したという箔付けのために使うといいかもなーと企んでる。
私こそが悪の化身。
「ほっ」
ボールをブリッジで回避する。
マトリックスだとのけぞって避けて結局当たって倒れてたけど、あれって当たんなかったら手をついて身を起こしてたのかねえ。
ボールをバレエの開脚ジャンプっぽく軽やかに飛び越える。
片足で跳んで、開脚しつつ逆の足で着地。
いるよね、最後に残ったなんか当たんないやつ。
てきとうな所でキャッチして加減しつつ当てていく攻撃モードに切り替える。
本気でやると外さないし、直接当てるより外野にパスして支援する方が楽しい。
適度に負けないと○○ちゃん絶対当たらないからつまんない的な感じになりかねないけど、自然にわざと当たれる器用さはない。
なので必ず勝つが、まあドッジボールなんてたまにしかしないしいいじゃないか。
「算数かー。ななちゃんは算数好き?」
「算数より結衣が好き」
「そっかー」
「算数は普通。理科とか好きだなー」
「理科かー。私も楽しみ!」
現在二年生(独自設定)なのでちょっと先の話だが、一緒に理科を学ぶイカれたメンバーを紹介するぜ!
鏡、温度計、虫眼鏡。
そこそこ楽しいけどだいたい多くて三回くらいしか使わないメンバーだ。大人の都合を感じるぜ!
もう使わないよって言ってくれりゃ心置きなく捨てるんだけど、結局処分のし時を失って小学校卒業してもなお家にずっとあるやつだ。
あと色付きセロファンなんかも使った気がする。これは捨てる以前にどっか行ったな。
あれ、虫眼鏡は学校側がその都度用意してたっけ?
わるかないけどもうちょっとこう、顕微鏡とか用意して自由に使わせてくれりゃ子どもたちも興味を持ちやすいんじゃないかなと私は思うよ。
算数も一年生の時磁石付きのおはじきとかあったけど、あれ作るのって内職かな。刑務作業でもありそうだけど。
モンペが怒りそうだからそれはないか?
「プリントを配ります」
お。
プリントは好き。ささっと書き終わって提出したら自習だから自由感ある。
「うぉっ」
後ろに回しつつプリントを見て、驚く。特に伏せておけとかの指示が無いのもいいよね。
「デシリットルか」
一リットルはわかる。千ミリリットルだ。
デシリットルが一リットルの十分の一だということもわかる。
知識としては知っている。だが、なじみが無さすぎて、一デシリットルが百ミリリットルだということにあまり自信が持てない。
なにせ大体の人が小学校以降使わないであろう単位。
まあ使う人は使うようで、まず化学系に進んだ人。分野によっては医者もそうらしい。
けどどのくらいの人がその時まで覚えてるんだろう。今教えることか?
そんなデシリットルさんとリットルとミリリットルの換算や一リットルと十五デシリットルどっちが多いかといった問題が並んでいる。
「開始していいですよ。見直しも終わったらこっちに持って来て、自習や休憩をしてください」
まあ、解けるけどさー。
ささっと終わらせると、この後の二十分休憩も含めなかなかの時間ができます。とりあえず、図書室で借りた本でも読みましょう。
今借りてるのは動物図鑑と推理小説。気分的には図鑑の方かな。
いいですね、動物。
道徳の時間は資料があんまり無いのでカット。(教室のちっちゃいテレビでさわやか3組を見る授業だっけ?)
給食。メニューが気に食わない日は自作の弁当を持参している。
給食要りませんと言えば理由も訊かれず受け入れられる時代背景から私以外にも弁当派が数名いるが、給食費払いつつのハイブリッドは私くらいだろう。
牛乳だけもらって、持って来たサンドイッチを食べる。
遠足気分。
「赤松さん。更科さん。一緒に食べよう!」
「あ、平井さん。田所さん!」
「やあいらっしゃい」
「あ、更科さん今日はサンドイッチなんだね」
「しばらくは洋風ですわ……」
「やっぱきつかったんだ」
回想。
「ななちゃん、ふ、不思議なお弁当だね」
「ふふ。これはね」
https://www.youtube.com/watch?v=fcA7-V_ZPwA
「実行した」
「うわあ……」
回想終わり。
「作らなきゃ良かった、あんな弁当」
「あはは……」
「おもしろかったよねー」
「うん」
ちなみにサンドイッチバージョンもあるようだが、たぶん単に替え歌。
決まった歌詞は無いが一例としてからしバターとやらとマヨネーズを塗って、いちご、ハム、きゅうり、トマト、さくらんぼ、ベーコンというのがある。
原曲では子供ががっかりするだけだけど、こっちは子供泣くんじゃないかな。
まずからしバターの主張がおそらく強い。シンプルで、素材の味を楽しめるのがサンドイッチの良さだと私は思う。からし自体は悪くないが、トッピングとした方がバターの味も楽しめるだろう。
いちご、さくらんぼ。これらをからしバターで殺そうとするのはやめろ。そのままの方が確実に美味しい。
いろいろある中でハムとベーコンという似たものを並べたのは下手すぎるだろう。レタスとかあるだろうが。
「からしバターをぶっ放した後にいちごを持って来たあたり、おそらく複数の歌詞が混ざっているんでしょうが、そういったことを鑑みた上でも卵が無いのはありえない……!」
「ふふ。更科さん卵サンド好きなんだ?」
「まあ好きは好きですが、一番は手軽で栄養もあることですね。一般的にはゆで卵を用いますが、私はどうせ自分で食べるものなのでフライパンでさっとやっちゃいます。ほら、混ぜて焼いたものが入ってるでしょう?」
「なるほどー。あとはハムと……?」
「ハムレタスに、アボカド醤油、アンチョビトマトです」
「アンチョビって?」
「イワシの塩漬けをオリーブオイルに浸したものです。なんと手作り」
ハムオンリー、ツナサンドなんかもレパートリー。
魚系もいいね。
あとスパム。スパムスパムスパムスパムスパム。スパムスパム卵スパムスパムベーコンスパム。
「更科さんって料理好きなんだね」
「ええ。田所さんと平井さんはあんまりしませんか?」
「うーん。まだあんまり包丁触らせてくれないかなー」
「私も。ピーラーくらいかなあ」
「そうですよね。私の親はなんとも理解のある出来た親ですが、さすがに揚げ物はいい顔しません」
「あはは。油はこわいよー」
「まあ包丁無しでもクッキー作りくらいは出来ますし、やってみるのもいいんじゃないですか? 簡単なのは小麦粉バター卵砂糖塩くらいでできますし。それにレシピを調べてその通りに作ることに慣れれば、もうなんだって作れますよ」
「おもしろそう!」
「そっかー。結構簡単なんだね」
「難しいのはオーブンくらいですね。予熱したり、天板がけっこう重い上にオーブンがちょっと高いところにあって自力じゃ難しかったり。まあそこはお母さんでいいでしょう」
みんな料理くらいはできる子になってほしい。
結衣はどうだろう?
「結衣はそんな感じのあれあります?」
「そんな感じのあれ!? ……ううん。クッキーならお母さんと一緒に作ったことあるけど、あんまり自分でやった感じじゃなかったなー」
「居るとつい頼っちゃって、身につかないそんな感じのあれですわそれ。楽しいだけのやつ」
「そんな感じのあれなんだ」
校庭でちょっと遊んだりします。
ところで築山ってどの学校にもあるんかな? 校庭の隅にあるちっちゃい山。
図工。図工とは、図画工作の略である。
ということを、私は小学生の時には知らなかった。
教科書は教科用図書。
知らなかった。
これは……国ぐるみの隠蔽……!
ハサミで紙を切る。
好きなように、とのことだがどうすりゃいいのさ。
箱作ってAmazon.comって書いといた。
しかし、図工って同じこと二度とやんなかった気がする。
しまったな。こんなもんでいいやって感じでやっちゃったけど、今いっときの精神で打ち込むべきだった。
次からはそうしよう。
国語。漢字です。
さすがに低学年のは復習する必要もないので、授業スルーで漢字ドリルを進めます。
きーんこーんかーんこーん。この辺りは資料不足によりカット。
時代ごと、学校ごとに違うため。
「いまだに下駄箱と言うのが不思議」
「下駄入れないもんねー」
「ところがどっこい。私は下駄で登校したことがある」
「そんなことしてたんだ……」
もちろん一本歯な。
帰り道はそれなりに一緒。一旦帰って、ランドセル置いてアジトへ向かう。
ちなみにランドセルも白。選べる時代だ。
「ただいま。行ってきます」
ランドセルを置いてすぐ……というのはイメージで、ほんとはちょっと準備して出かける。
家を飛び出したら走る。それなりに。
途中での合流とかも狙いたいので、お散歩がてらな感じで気持ちゆっくり向かう。
噴水にモノクロ大佐が居た。ぺろぺろと飲んでるねー。
水皿は私が用意しよう。
「往こうか、大佐」
「なー」
この時大佐、意外に素直。横並びでアジトに向かいます。
言ってみただけだったんだけど。
「来たな!」
「来たよ」
さっちゃんは早い。アホみたいに走るので、一番乗り率はトップ。
測ってないけどね。
通常授業のあとなんて五時までにそんな長い時間はないけれど、琴葉がずっとゲームやってるようにわざわざ集まった結果みんな各々で貴重な時間を過ごすという不思議な会合スタイルはけして珍しいパターンではない。話題があれば話すけれど、沈黙が気まずい関係ではないし、一緒にいるだけで十分楽しいのだ。
自由だ。
私もカメラを設置して、くつろぎます。
「あ、琴ちゃん」
「うむ」
「hi」
3dsやりながらの登場です。
なんか3ds持ってる二宮金次郎が頭に浮かんだ。こんなアート作品ありそう。
機会があれば図工でやろう。
「あ、みんな来てる」
「遅いぞーリーダー」
「ごめーん」
そして最後に結衣。
大佐フードを用意しています。
私もおやつを用意していたので、この辺りで渡しておこう。
「結衣。ちゅーる管理官に任命します」
「ちゅーる?」
おやつだと説明します。
「へー。ありがと!」
結衣は一通り食べさせ終えて、シメにちゅーるを差し出します。
なかなかの食いつきっぷりに楽しくなっているよう。
ちょっと機を見たところ、誰も企画の持ち込みは無いらしい。
よし、私がやろう。
「諸君。私から提案がある」
「おっ、珍しいなーななしぃからかー」
「わあ。どんなのかなー」
琴葉もゲームをポーズしてこちらを見てきます。
「ここに来る途中、蜂の巣を見かけたからみんなでつつきに行こう」
「行かない」
「おもしろそうだなー行こう!」
「ええー……」
結衣はどうにでもなるとして、琴葉はどうするか。
なんだかんだでリーダーに従うから、結衣を誤魔化せば済む話なんだけどなんとなく説得しておこうか。
「きっと楽しいよー。つついて急いで隠れると、蜂の群れがハテナマークになって、さっちゃんがくしゃみをしてビックリマークになるんだ。急いで逃げる私たちを一旦矢印になって指し示してから追いかけて、私たちは崖の方へ追い立てられる。気付かず空中へ三歩ほど進んでから地面がないのに気づいて、なんとか空中を泳ごうとしてから落ちて、崖下には四つの人型の穴ができる。で、ペラペラになった私たちが這い出してきて、額の汗を腕で拭っているところに蜂がやって来てショックでペラペラから元に戻りつつ目を飛び出させつつ驚くんだ。楽しいよー」
「なんだそれは」
なんだそれって言われると答えにくい。なんだろう。
「そもそも崖が無いわ」
「この辺地質的につまんないからねえ。川が運ぶ土砂でできてるから、起伏に乏しく岩石の多様性も無いっていう」
「だが歩くには楽だ」
「けど、私はもっと山道を走り回りたい」
「山なんて無い方がいいだろ」
「ほーそうかそうか。よし山の魅力をみっちり語ってあげよう。まず種類。山といえば思い浮かぶのは火山性のものだろう。しかし、それだけじゃないんだ。プレートの動きにより生まれる山も多い。ほら、ここに紙がある。これを両サイドから押してやると、ほら盛り上がった。主に山脈がこれ。しかし他にも細かく多種多様なものがあって、おもしろいのでは武甲山。これは元は火山島だったようだがプレートによって海の中に引きずり込まれ、やがてその一部が再び陸に上がる頃には」
「……わかった行こう」
よかったわかってくれた。
「あ、あれかー!」
「私は近づかないぞ」
「私もちょっと……」
やって来たのは近所のお婆さんの家でした。このババアちょっとキてるのか、蜜蜂とはいえ軒下に巣を作って盛大にブンブンやってるのに平気ですぐ側の縁側でお茶飲んでる。
或いは剛の者か。
挨拶もなしに庭に上がり込んだ我々に対し何の反応も見せない辺りまあ前者だとは思う。後者だったらどんな人生送ったか聞かせてもらおう。
この蜜蜂の巣は解放巣という外側が無い蜜蝋の板オンリーで数枚並びぶら下がっているというタイプだが、その板は蜂に包まれて見えない。木に作っていたら分蜂の蜂球と見間違えていたかも。
「婆さん脚立借りるよ」
「うん。でもその蜂の巣取っちゃうのかい?」
「今取りはしないけどさ。養蜂の人とかに引き取ってもらった方がいいと思うよ。こんな巣スズメバチが来たら終わりだし、そうなると婆さんもちょっと危ない。巣作りのベスポジを見つけられなかった蜂の末路なんて、儚いものだよ」
「そうだねえ。でもそういう人知らないからねえ」
「じゃあ連絡しとくよ」
「ああ、ありがとうね」
脚立を登って、つんつん触ります。ちょっと強めにわしゃわしゃやります。
うむ。刺しませんね。
「大丈夫ー?」
「大丈夫大丈夫。みんな触ってみるといい」
とは言うものの。いくらニホンミツバチが大人しいとはいえ、怒る時は怒る。
私は刺されてもいいや、という心構えだから大丈夫だけど、たぶんみんなはそうじゃないだろう。《
羽音での威嚇が止む。
「おー。ほんとに刺さないなー」
「まあ刺す時は刺すからよい子は真似しないように」
「刺すんかい」
念の為みんなに《
脚立を支えるために、カメラは結衣に預けた。重そうにしてる。私はここで、見えそうで見えないのを楽しむ。
さっちゃんはなかなかの度胸で蜂をつまんだりと一通り楽しんで降りてきた。
「次は?」
「暖かくてふわふわだぞー!」
「私はいい」
「私も」
お嫌いなようでした。
可愛いんだけどなあ。
養蜂家の佐々木さんに連絡して後日覗いてみると、庭に巣箱があった。
剛の者か。
小1で揚げ物を許される者もいるらしい。現実で。
料理屋なら普通かもしれない。