気弱な同僚の護衛役   作:名無しの盾役好き

20 / 33
続・電脳娘とゲーマー少女

 私が攻めて、サリー様が守る、サリー様が攻めて、私が守る、その連続だったのですが

 

 

「人の魔法を」

 

「踏めるのは知ってる!」

 

 

 なんて言って、こちらの盾魔法を堂々と足場にしてきました、ならば

 

 

「形状…変化…固定」

 

 

 三角形を作る、これならば踏めない、だけど向こうも承知の上…ならば…お父様直伝…非常識シリーズパートワン

 

 

「シールドタックル!」

 

「それ展開しながら突進とか、脳筋が過ぎる…よ!」

 

「………」

 

「えっ」

 

「捕まえました」

 

 

 お父様が何時も相手を拘束する為に使う技をアレンジ、箱で囲ってみました、それでシールドアタックを仕掛ければーーー

 

 

「なーんて、思ってない?」

 

「まさか」

 

 

 背後からの刺突を防御、もっと小さく、もっと薄く、数を増やし、手数を増やし、絶対不可避の一撃をーーー

 

 

「残念、時間切れ」

 

「まさか、魔法の遠隔操作」

 

 

 完全な不意討ち、HPはまだありますが、ここまでですね、先に当てたら勝ちにしてありましたから

 

 

「今回は勝たせて貰ったよ」

 

「次は負けません」

 

「なにか…混ざってはいけないなにかを見たような気分だ」

 

「明らかに学習させると手がつけられないタイプの物ですね」

 

 

 多人数戦になれるべきでしょうか、サリー様とは1人で複数人とやりあっている様なもの、ならば私はお父様の様に多人数戦を鍛えれば先ほどの不意討ちも防げたものですね、恐らく仕掛けたのは最初の幻覚の時、それ以外は目を離していませんから

 

 

「お父様、多人数戦の教導をお願いいたします」

 

「わかった、それならば良い場所を知っている」

 

「まさか、あの場所ですか?」

 

「あぁ、私がこの魔法を練習した場所だ」

 

「うわぁ、絶対ヤバいとこだ」

 

 

 えぇ、確実にヤバい所です、お父様ほどの人が修行するのに最適と言う場所は、凡そ一般人がソロで潜る所ではないと言うことです

 

 

「そうだ、メイプル君にもシルフィを紹介したいのだが、良いだろうか?」

 

「あー、メイプルなら喜ぶと思います、じゃあ成果も渡さないとですし、案内します」

 

 

 サリー様の案内で、私達は山道を進み、道中のモンスターとプレイヤーは全て私が倒しました、動きは最小限でサリー様対策で同じ倒し方です

 

 

「露骨に手数隠すなぁ」

 

「ライバルですから…多少は」

 

「…確かに、シルフィとはやりあってて楽しいし、技も覚えやすいし」

 

「……確かに、完璧さを追い求めましたので、サリー様の眼ならば逆に盗みやすいですね」

 

 

 これは失敗しました、まさか手抜きが対策になるとは、手を抜きながら当てる手段でも探しましょうか

 

 

「絶対ロクでもないこと考えてる顔だ」

 

「失礼な、能面フェイスと言って下さい」

 

「それ褒めてないでしょ」

 

 

 道中はサリー様と他愛のないことを話ながら、メイプル様の居る洞窟に到着しました

 

 

「………これが、娘の成長を見守る父の気持ちだろうか」

 

「………恐らくは」

 

 

 なにやらお父様とお母様がなんとも言えない顔になっていますが、っと言うより、どうやってこの毒沼を越えましょうか…いえ

 

 

「これがありましたね」

 

「あぁ、なるほど」

 

 

 盾魔法で空中を歩けばいいのです、サリー様も後に続き、奥へ奥へと進み、亀と狐に戯れている女性…あの方がメイプル様でしょうか、とてもお父様と張り合う…いえ、目指している方には見えませんが

 

 

「あっ…サリー! お帰りー、シルトさんにミィさんも!」

 

「この前振りだ、メイプル君」

 

「久しぶり…とは言えない日数だな」

 

「お初にお目にかかります、メイプル様、お父様とお母様の娘、シルフィです」

 

「えっ…娘!? えぇっと、えぇっと…おめでとう…ございます?」

 

「メイプル…それちょっと違う」

 

 

 話を続けても、やはりお父様がライバルとする様な方には見えないのですが、どういう方なのでしょうか、私の私見では人畜無害にみえるのですが

 

 

「まあ…ここでイベント終わりまで休むのも手だな」

 

「私は外でプレイヤー相手にしてるんで、どーぞごゆっくり」

 

「サリー様、私も対人戦をさせてください」

 

「えっ…まあ…いっか、じゃあ競争ね、どっちが多く倒せるか」

 

「了解です、全力でやりましょう」

 

 

 早速入り口に行ってみれば、毒床に怯んだプレイヤー達が居たので、盾魔法の足場を使い、一気に躍り出て強襲、続く二陣もそのまま撃破、2人でやると速いですね、ただ撃破スコアがやはりサリー様の方が上ですが

 

 

「また…会ったな!」

 

「なにしてるんですかカスミさん」

 

「ところで、そちらの方は」

 

「お初にお目にかかります、私は現在メイプル様とサリー様と行動を共にしております、シルフィと申します」

 

「これはご丁寧に、私はカスミと言う、どうぞ…よろしく」

 

 

 武人気質…と言えば良いのでしょうか、自然と歩く足が摺り足気味になっておりますし、縮地に似た技も使えそうですね

 

 

「メイプルなら奥で休んでる、今は私が洞窟の入り口を守ってるの」

 

「なるほど…しかしこの毒床、守る必要はあるのか?」

 

「………ごめん、多分ない」

 

「サリー様のこれは半分趣味ですからね」

 

「言い方! 私をさも戦闘狂みたいに」

 

「違うのか?」

 

「違う!」

 

「違うのですか?」

 

「だから違うって! どこが戦闘狂っぽいの!?」

 

「危機的状況になったら笑う」

 

「戦闘の攻略の時笑顔になります、越えたら満足気ですし」

 

「………ごめん、ちょっと休ませて」

 

 

 おや、サリー様にはダメージが大きかったですか、これで一勝ですね

 

 

「これ戦闘に入るの!?」

 

「相対とはなにも戦闘だけではありませんので」

 

 

 なにを当たり前な、取り敢えず一勝です、誰がなんと言おうと




やったねシルフィ! 一勝一敗だよ! 尚土俵が違う模様

と言う訳で、サリーに勝てるイメージが出ませんでした、許してください
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。