気弱な同僚の護衛役   作:名無しの盾役好き

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とある夫婦と社会科見学…当日・前編

ーーーとある学校

 

 

「ねぇ理沙、楽しみだね社会科見学!」

 

「あー、ただ普通の社会科見学とは大分違う様な」

 

 

 楓は楽しみにしている様だけど、普通工場とかテーマパークみたいな所とか、スーパーや幼稚園なんかが社会科見学だったりする筈なんだけど

 

 

「普通にビル会社なんだけど」

 

「担任の先生に聞いたんだけど、社長と校長が仲良いらしいよ!」

 

「うわぁ、知りたくなかった、その情報」

 

 

 まあ、楽しめるだけ楽しんで、学ぶだけ学びますか!

 

 

「おーい、列に並べー」

 

「「はーい」」

 

 

 クラス毎に整列し、担任の先生達の前に…幼女? が立った、ただの迷子? いやスーツだし、まさかねぇ

 

 

「うむ、よく来たな、私がこの会社の社長、キャロ・ルシアンだ、今日は存分に楽しみ、学び、これからの糧としてくれ、社員たちには歓迎するように言ってあるからな、まずはちょっとしたレクリエーションとして、食堂に移動するぞ」

 

 

 まさかだった、本当に社員…いや社長だったとは、まあ成長なんて人それぞれーーー

 

 

「ちなみに私はアメリカの方の大学を飛び級しているから、君達の年齢より些か幼いだろうがな」

 

 

 前言撤回、まだ子供だった、いや身分は大人だけども!

 

 

「先ず玄関ホール、奥が食堂になる、私から見て右が製造部、左が営業部だ、階を上がる毎に色々部署があるぞ、まあそこはさておきだな」

 

 

 私達は案内のままに食堂に入り…そして私と楓は驚愕した、だって色んな意味でインパクト強いよ、カッターシャツにエプロン(左下にクマのアップリケ入り)と、もう1人は普通に割烹着だし…と言うか

 

 

「ねぇ…楓…あれって」

 

「うん…シルトさんとミィさんだ」

 

「やっぱり…世間って狭いなぁ」

 

 

 エプロンがシルトさん、割烹着がミィさん、2人とも似合ってるのがもう…と言うか…なんでこの2人なんだろう

 

 

「では、これより特務部による料理実演を始める…まあ私達2人しか居ないが、実際は何人か居るのだが」

 

「うむ、この日の為にヤツらは1日走り回っておる、人徳だな!」

 

「恐縮です」

 

 

 うん、人徳は納得する、あの人の性格なら絶対あるに違いない、あぁいう人が上司だとやっぱり違うんだろうなぁ

 

 

「先ずはーーー」

 

 

 そこから始まった料理…それは凄いとしか言いようがない、お互いの邪魔をせず、かといってぎこちない雰囲気でもなく、何気なく出した手に収まる器具、後ろも見ていないのにそのやり取りを見るだけで色々察してしまう

 

 

「はっはっはッ! 驚いているな? 確かにこの2人は普段の業務も優秀だが、2人揃えてやると普段より成績が良くてな、今の料理など、一種の芸術だな」

 

 

 確かに、言ってる間も、オイルを敷いたら直ぐに野菜が入り、肉が入り、準備が出来たら鍋に入り、無駄が無いしアシストにすら繋がっている、色んな意味で強敵じゃないかな?

 

 

「うむ、一先ずはこれまで、事前に漬け込んである鍋もあるので、今から適度な温度に暖める、昼食は任せたまえ」

 

「楽しみにしてるぞ! それでは次だ、ついてこい!」

 

 

 やっぱり…あの2人は別格だなぁ

 

 

「凄かったね、さっきの料理」

 

「色々ハードル高いわ、と言うか…アレ最初に見せると他キツくない?」

 

「うむ…確かにそうだ、1人の時は見たことがあったが…パートナーのあるなしであぁも違うのか」

 

「いや…多分アレパートナーで済みませんよ?」

 

「あぁ…言い方が悪かったか? ジャパニーズ風に言うなら…伴侶…だ」

 

 

 その瞬間色々な悲鳴が響く、男子の涙混じりの悲鳴と女子の興味津々な悲鳴だ、やっぱり恋バナっすか…もう通ったよ、甘過ぎて砂糖吐くくらいの

 

 

「うむ? お前たちは興味がない…いや…その態度…未知ではなく既知である反応…何か知っているな?」

 

「いっ!?」

 

 

 鋭すぎないかな!? ここの人間ってみんなそうなの?

 

 

「まあいい、少し調べれば大体わかる…そら、次に行くぞ」

 

 

 やはりと言うべきか、その後の見学はインパクトに欠けた、いや料理だからアレを最初に持ってこないといけないのはわかる、多分だけど社内食全部作ってるんだろうなぁ、2人だけでこの会社の社員分+私達の分、あの2人やっぱりリアルスペックおかしい、いやでもそうか…おかしな話ではない、あの盾を作る魔法は空間に設置…移動させたり出来るから、空間認識能力は自然と高くなる、更にコンビネーションは抜群となるとおかしくはない…んだけど

 

 

「いや…ゲーム内スペック極め過ぎでしょ」

 

「ふむ…ゲームか、戦闘モノをあの2人がコンビを組めば…まあ敵無しだろうな」

 

「いっ!?」

 

「なるほど読めた、あの2人の鉄火場で培った様な息の合った行動、君達の接し方…全てな」

 

「あ…アハハハ」

 

「まあいい、娯楽程度で人間の基本スペックが育つなら手間はない…いや…私もやるか…どんなゲームだ?」

 

「えっと…NewWorld Onlineってゲームです」

 

「そうか…面白そうだ」

 

 

 うわぁ…ヤバい人の目だぁ、なんかどっかで見たことある目だ

 

 

「しかし恐らくだが、人を動かすのが日に日に熟達されている、コミュニティの長辺りはしているだろうからな」

 

「そ…その通りです」

 

「暫くは根なし草か…君達とやるのも悪くはない…か?」

 

「えぇ…本気ですか?」

 

「本気だとも、まあ…会う機会はあるだろう、その時は頼むぞ」

 

「あの2人には頼らないんですね」

 

「ゲームでも上司と一緒に居られるのはあの2人くらいだ」

 

「あー…確かに?」

 

 

 会社の上司と部下…同僚とかの雰囲気じゃないからなぁ、まあ仕方ないし…ギルド戦もあるみたいだから良いかな

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