菜月スバルに直死の魔眼とか色々組み込んでみた。   作:繭原杏(繭原安理)

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あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁああああ!!!!!
機種合わなくてFGOWできねぇっ!
……ふぅ。


あとがきは……すいません。長すぎますが、作品をより楽しむヒントが多いので読んでいただけると幸いです。読み辛いという意見があれば、何とか無い知恵捻って対処します。

……所で皆さんは福袋何にしました? 作者は剣式狙いで2015引いたところ、鬼が出ました。いや、バーサーカーが来てくれたのは嬉しいけど……うーん。
初課金。まあ、こんなものかな?
え? キャストリア? 何の話ですか?

それでは本編をどうぞ。


王選と竜歴石の予言

 「本当に不思議だぁね、君は。ルグニカ王国のロズワール・L・メイザースの邸宅まできていて、事情を知らないってぇいうんだから。よく、王国の入国審査を通ってこれたもんだね?」

 

 「ま、ある意味、密入国というか、誘拐というか。そんな感じの、いわば事故みたいなもんだからな……」

 

 「……ふぅん。となると、その誘拐犯は態々王都で君を放り出したのかぁい? 王国の入国審査を誤魔化してまで?」

 

 「さあ、そこらへんは俺にもわかんねぇよ。なんせ目が覚めたらいきなりこんなところに居たんだ。昨日までまるで夢の世界みたいに思っていた場所にきて、俺も少なからず混乱してんだぜ? 見えねぇだろうけどよ」

 

 「へぇ、辺境の出にしては随分珍しい服を着ているよぉだけど? その金具、なかなか精密じゃあないか」

 

 訝しげに詮索してくるロズワールのセリフから、どうやら勘違いされていることを感じた。だが、都合がいいので訂正はしない。というか信じないだろうな。事実は小説よりも奇なりっていうが、いきなり目の前に現れた男が「実は異世界から来ました」なんて抜かしたら、俺ならまず警察呼ぶしな。精神科に連れてくかどうかは気分次第ってところか。

 

 「おいおい、目が良いというか、目の付け所が可笑しいって言うか。まあ、実感はないけどファスナーが割とすげーもんだってことはわかるよ。なんせ何人もの男を悶えさせた代物だしな」

 

 「え? 何人もの人を悶えさせたって、その金具、すっごく危険な物なの?」

 

 「おっとエミリアたん。そこには突っ込まないでくれ」

 

 変態に下ネタすれすれの返しをしたら、純粋無垢な少女が釣れてしまった。

 しまったな。エミリアには汚れて欲しくない。って言うか、そのままでいてほしい。切実に。

 万が一、億が一にもあり得ないだろうが、酒場でむさ苦しいおっさんと下ネタ飛ばしあって酒をかっ食らうようになったら、責任取って自害してやり直す自信がある。いや、確信する。

 エミリアがそんなんになるくらいなら死んだほうがましだ。

 

 「え、でも――――――」

 

 「頼むエミリアたん。言葉の綾。チャックゼンゼンキケンジャナイ。オーケー?」

 

 「お、おぉけぇ?」

 

 「よし」

 

 何がよしなのかは分からないが、とりあえずよし。

 ちゃっく? って首をひねってるエミリアは放っておいて話を戻そう。いや、戻したら不味いか。話を変えよう。

 何か適当な話題は……あ、そうだ。使用人の雇用条件に付いて話してたんだった。

 

 「話は戻すけどさ、やっぱ労働条件酷くね? ここらじゃこれが普通なの? つかこの国、労基ないの?」

 

 「……労基が何かは分かりませんが、ロズワール様の雇用条件は、少なくともルグニカ王国内の亜人に対するものでは最上のものです」

 

 「え、マジ? 人種差別あんの? まああるか。宗教一つで大戦争起こしたり、嗜好一つで社会問題起こせるのが人間だしな。俺もマヨネーズをケチャラーに貶されたらブチ切れる自信あるし」

 

 「まさか、貴方の居たところには亜人差別が存在しなかったとでも抜かす気ですか? そんな国、地上には存在しませんよ。まさか裂け目の向こうから来たとでも?」

 

 険呑な雰囲気を漂わせて、睨んでくるレム。ここで選択肢を間違えたらバトルに突入しそうな雰囲気がある。

 

 つか裂け目? 翻訳が誤作動でも起こしたのか?

 いや、まあ良い。ここはごまか……いや、いっそ本当の事をぶちまけて、狂人扱いされてみるのもいいかもしれない。少なくともロズワールと同類扱いされれば、此処での雇用にも少しは有利に……待て待て、何故狂人だったら雇用に有利になるんだ。疲れているんだよ、俺。

 

 「答えられないのですか?」

 

 「いんや? 裂け目云々が何のことかってのは分からないけど、異世界から来たってつったら信じるの?」

 

 そう、こんな風に誤魔化しておけば……ん?

 あれなんて誤魔化したっけ? あれれー、おかしいなー? 少し前の記憶なのに誤魔化した内容が思い出せないぞー?

 いや、そんなことはない。きっと誤魔化し切っていたはず。

 

 「……ふざけているのですか?」

 

 ……はい、そうですね。口滑らせてましたね。誤魔化せてませんし、むしろ馬鹿みたいに堂々と言い放ちましたね。

 レムちゃんも変人を見る目で見てきます。やめてもらわねば。

 

 「止めてくださいそんな目で見ないで。我々の業界ではご褒美です」

 

 一層冷え込む視線。気のせいでなく、周囲からの評価も下がった。

 うん、黙ってた方が良かったのかもしれない。

 いつもの調子で軽口をたたく自分の口が、ネットで読み漁ったネタを快活に紡ぐ喉が、油を差したように回る舌が。今はとても憎たらしかった。

 

 うん、もう黙ってよう。幸いながら、ロズワールの同類っぽいとは認識されたみたいだし。想定内想定内。

 ……全然うれしくない想定内だぁ。

 思考を放棄し、明後日を見上げた俺の瞳は、きっと死んだ魚のように濁っていたに違いないな。

 あ、線がキラキラしてる。赤とか白とか青とか。わー、きれーだなアハハハハ。

 もう駄目だな、こりゃ。

 

 

 

 「さて、それは一先ず置いといて」

 

 「置けるとでも?」

 

 胸の前にある荷物を脇に退かすジェスチャーをした俺に、レムの毒舌が突き刺さる。

 少し前に喉に突き刺した氷柱より冷てぇや。

 

 「置いといて」

 

 「……仕方ないですね」

 

 お、ごり押したら渋々ながら引き下がってくれた。やってみるもんだな。

 

 「で、何処から来たのですか」

 

 「あるぇ!? 全然置いておいてくれてない!」

 

 「失礼ですね。置いた物を取り出しただけでしょう」

 

 「早くない!? 普通ニ、三日ぐらい挟んで忘れた頃に引き出さない!?」

 

 ジョークのつもりなのだろうか。少し得意げに吊り上がった頬に気づけるのは、無表情っ娘との対話経験がある俺ぐらいだろう。

 

 「んー、何処から来たか、ねぇ。テンプレでいうと此処より遥かに東の極東かな」

 

 「ここより東、と申されましたら。まさかお客様は『大瀑布』の向こうから来られたと抜かすので?」

 

 「いきなり思い出したような敬語はいらんぜぃ? って『大瀑布』って何さ」

 

 「端的に申し上げますと、世界の果てです」

 

 「えっ」

 

 「序に申し上げますと、この国、ルグニカ親竜王国がこの世界の極東ですね。少なくとも此処より東に大した文明を持つ集落は存在しません」

 

 「……なんか結界的なもんで隠れてるかもよ?」

 

 「そういう種族は普通、外に出ないものでは?」

 

 「そこはほら、こう、好奇心とか」

 

 「そして猫は殺されるのですね」

 

 異世界にも「好奇心は猫を殺す」って言葉はあるんだな。

 

 「ってマジかー、此処がもう極東だったか―」

 

 じゃ、もうどう説明すればいいのかわっかんねぇ。

 いっそのこと記憶喪失ってことにするか?

 

 「まあ、そんなどうでもいいことは置いておきましょう」

 

 「あれ? 引っ張り出したのレムさんっすよね? てかどうでもいいって何さ、どうでもいいって。これでも近所の子供たちには大人気のおにーさんだったんだぜ? 無い事無い事織り交ぜた武勇伝は大人気だったんだぞ?」

 

 「つまり嘘ばっかじゃない!」

 

 「いやいやエミリアたん。楽しめればいいんだよ、楽しめれば」

 

 エミリアの突っ込みに素早く対応し、レムの出方をうかがう。

 うん、本当に興味がなさそうだ。視線を俺から外して虚空を眺めてやがる。

 あれ? 俺の顔が直視しがたいほど醜いってわけじゃないよな? 確かに三白眼は怖がられるけど、別に顔は悪くねぇよな?

 そういえばクラスメイトからバレンタインチョコを貰った記憶が……うっ、アタマガー。

 いやいやいやいや、義理チョコなら貰ってるからよし。うん、母ちゃんと後輩から一つづつ。父ちゃんの分と友チョコは除外だ除外。野郎から貰ったモンを計算に入れるなんて虚しすぎる。

 ん? そうすると、あれ……?

 あっ、目から汗が……

 

 「それじゃ、話を戻すけど、スバルは今この国――――――ルグニカ王国がどんな状況にあるのか知ってる?」

 

 「エミリアたん大好き」

 

 「ど、どうしたの、急に!?」

 

 「あいや、悪い悪い。感情が抑えきれなくって、つい」

 

 「……もう。で、どんな状況か、知ってる?」

 

 「んー、王選ってことが行われてて、後貧民街に盗品蔵ができるくらいには犯罪が組織化してるって事ぐらいか?」

 

 「……そういわれると、ほんとに危ないところだったのね。盗品蔵って」

 

 「まっ、人が三人集まりゃ派閥ができるっていうし、むしろあんなに多く集まって、それでも組織の一つもできない方がおかしいよな。そんであの爺さん――――――ロムっていうんだっけ? 割と厳格にルール定めてるみてぇだし、裏取引でもしてれば被害は少なくしてもらえるんじゃねーの?」

 

 「え? でも犯罪はダメよ?」

 

 「そうはいってもやらなきゃ生きてけねー奴が出てくるから起こるんだぜ? ならある程度取り締まっている奴を立てて、反乱とか一揆とか、そんな大事件を起こさないようにして貰った方が被害は減るし、国も回ると思うぞ? いや、別に犯罪者を庇うってわけじゃないけど」

 

 「……うん、そう、なのかもしれないわね。でも、そんな人が出ないようにするのが王様の務めよ」

 

 自分に言い聞かせるように、強く、しかし聞き取りづらいほど小さい声で放たれた声に、俺は危うい感じを抱いた。

 エミリアは、何て言うかきれいだ。きれいすぎる。

 白河の清きに魚も棲みかねて、もとの濁りの田沼恋しき。人がいる以上、汚いところはどうしても出ちまう。それを許せないのは美点でもあるが、同時に生きにくい在り方だ。

 

 「……てか、こう挙げてみれば俺ってルグニカの現状、殆どなんも知らねーのな!」

 

 けれど、今言うべきことじゃないだろう。 

 落ち込んだ空気を盛り上げるように、語尾に力を入れ、いつも通りの笑みを浮かべて空元気を心に馴染ませる。

 

 「そこまで言い切られると清々しいわね。スバルには驚かされてばっかりだわ。最初に会った時も無一文って言ってたし、頭は良いけど心配になるわ」

 

 「え、割と高評価?」

 

 「してないわよ。どこを聞いてそう思ったの?」

 

 「『頭は良いけど』ってところ」

 

 「ほんとの事じゃない」

 

 「ん……」

 

 なんつーか、こう。

 ド直球に褒められると照れるな。

 

 「で! この国の現状ってどうなってんの?」

 

 照れを誤魔化して、話題を戻す。今度は空元気ではなかった。

 

 「えっと、今のルグニカは戒厳令が敷かれた状態なの。特に他国との出入国に関しては厳密な状態よ」

 

 「戒厳令……穏やかじゃない響きだな」

 

 「あはぁ、穏当とはいえないねぇ。――なにせ、今のルグニカ王国には『王が不在』なもんだからねぇ」

 

 ああ、「王選」。つまり、「王」の「選挙」ってことだから、か?

 いや、でも引継ぎやらなんやらで、まだ在位してないとおかしいだろ。国が混乱……ああ、だから『穏当じゃない』って言ったのか。

 つーか、選挙があるってことは、「王国」って名の割に民主制なんだな。王政じゃなくて。

 

 「ん? じゃあなんで王国なんだ? 風習?」

 

 「ん? どうしたんだい?」

 

 「え、いや民主制っぽい政治体制なのに、国名は王政の名残があるんだなーってな」

 

 「いやいやぁ、民主制ってぇいうのが何かは分からないけどぉ、ルグニカは()()だぁよ?」

 

 「えっ?」

 

 おいおい、それじゃあなんで後継が継がないんだ? 王政なら血筋が優先されそうなもんだが……

 

 「話は続けるけぇどね? ともあれ、通例なら王様の子、或いはぁ親族が後を継ぐ。だぁけど、事の起こりは半年前までさかのぼっちゃう。王が御隠れになった同時期に、城内で蔓延した流行病の話にねぇ」

 

 「流行病? ってまさかおい!」

 

 「ん~、大体想像がついたと思うけど、その通ぉり」

 

 ロズワールはにやりと笑い、種明かしでもするかのように嬉々として。

 

 「特定の血族に発症する伝染病、少なくとも、そう発表さぁれてねぇ。それにより、王城で暮らしていた王とその子孫は、根絶やしにぃされたのさ」

 

 国としては最悪な、統治者全滅の事実を軽々と告げた。

 

 

 

 

 

 

 「おいおいおいおい……大惨事じゃねぇかっ!? ってそれ後継争いでの共倒れとかじゃねーよな!? 笑えねーにもほどがあるぞ!? って、コレ割と重要な話じゃ……!」

 

 「心配、御無用! すでに市井にまで知れ渡った厳然たる事実だよん」

 

 「弱り目に祟り目っ! 民心とか大丈夫かよ!」

 

 「まあぁ、今更生活の基盤があるところから離れたがる物好きは、いないみたいでぇね」

 

 ある程度の移民はいたようだが。マクロでの王国は殆ど変わっていないのだとか。

 ってそれ王様がいなくても国が回っているってことで、政治システムが優秀といえばいいのか、王様がお飾りと化してると言えばいいのか。

 いや、割と大事みたいだし、一時的に回っているだけのような言い分だ。政治システムが優秀なんだろうな。

 

 「この国、割と優秀なんだな」

 

 「そぉうだぁね。現状の国の運営は、主に賢人会によって行われてるよん。いずれも王国史に名を残す、名家の方々の寄り合いだ。国の政治自体に関しての影響はそこまでじゃぁない」

 

 ま、どうしても必要な所は上に頼ることもあるけどね、と。

 いたずらな笑みで付け加える。

 

 「上? って誰だよ。王様っていないんじゃないのか?」

 

 「いやいや、居るんだよ。それよりも上のお方、いや、存在が」

 

 「……誰なんだ? もったいぶらずに教えてくれよ」

 

 「んふふ、それはね。『竜歴石』さ。この国の象徴。形を持った奇跡の碑文だぁよ」

 

 竜、歴石?

 

 「で、その竜歴石の予言で次代の王様を選ぶ儀式が『王選』ってわけ」

 

 ロズワールの独壇場だった説明の取りを、エミリアがかっさらう。

 いやそれよりも。

 

 「なんだよ? その、『竜歴石』ってのはよ」

 

 「しぃらないのかぁい? ほら、『始祖様』の童話で出てくる碑文の事だぁよ。詳しいことは分かんなぁいけどねぇ。あの碑文は、実際に未来を予言してくれるんだぁよ」

 

 未来の予言。未来視の魔眼? いや、魔眼はあくまで視るだけのものだ。なら、その内容を解析して、普遍化する装置もあるのか?

 いやいや、確か冬木には聖杯戦争なんて儀式があったはず。それの景品である聖杯、もっと言えば儀式の基盤となる大聖杯には、大家アインツベルンの祖先、第三魔法使いの魔術回路が使用されているらしい。それと似たような仕組みで、『始祖様』とやらの魔術回路が組み込まれているのか?

 

 ……いや、そもそも聖杯戦争ってなんだ? なんで俺はそんなことを知っているんだ?

 確か私が■■■に■■■れた■から■■を見続けて――――――。

 

 「っ!」

 

 「だ、大丈夫? スバル?」

 

 「おや、大丈夫かぁね?」

 

 「あ、ああ、ちょっと頭が痛くなっただけだ」

 

 知識の起源を探ろうとした瞬間。頭の後ろを金槌で殴られたかのような強烈な酩酊とともに、意識を塗り潰されるような異物感を覚えた。

 咄嗟にいつものように自己規定を終えたが、あれは何時も遭遇していた怪異のようなちゃちな存在じゃない。そんな、気がする。

 じゃあ、なんで正気を取り戻せたんだ?

 

 分からない。

 分からないから、恐ろしい。

 

 「ふむ、お客様はどうやら知恵熱を」

 

 「起こしてねぇから! 大丈夫だから! この程度で知恵熱でねぇから! ……悪い、続けてくれ」

 

 「ふぅむ、じゃあ続けるけぇどね」

 

 そうしてロズワールから、竜歴石が王候補として五人の人物を挙げたこと、彼女らで王位を争うこと、その一人がエミリアであることを述べた。

 

 そして、最後に付け足すように予言の全文を口にした。

 

 

 

 「――――――曰く、『ルグニカの盟約途切れし時、新たな竜の担い手が盟約の維持と国を導く。新たな国の導き手になり得る五人、その内よりひとりの巫女を選び、竜との盟約に臨むべし』」

 

 そして。

 

 「『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()』んだってさ」




【チャック】
分かってくれるよな……?
分かってくれるなよ……?

【亜人】
別に不死身ではない。日本で祀られているアレ。
そう、同じっ――――――

【裂け目の向こう】
エミリアの世界にある童話から来た比喩。
異世界と言い換えてもいい。

【竜歴石】
ここの竜歴石は割とポロポロ預言します。
※予言ではない。

【大瀑布】
エミリアの世界は、一枚の大陸でできている。
当然、何の原因もなく物理法則に反した世界ができるわけもない。
この世界には、息を詰まらせて死ぬほどの神秘が渦巻いている。

え? なんでスバルは無事かって?
そりゃあ、お前。彼が()()だからだよ。
死んじゃ困るんだ。だから、竜歴石も使者を出してるし、嫉妬の魔女も贔屓してるんだ。
あ、こら、そこ「使者は誘拐してきた奴だろ?」とか言わない。あちょっ、こら! 人を殴るんじゃない! 殴るんならあのロクデナシにしなさい!

……行ったか。
いやー、後現時点で彼を心底気に入っているのは……あの子たちかな。あのロクデナシもそうだけど随分ととんでもない子らに好かれてるね。合計でえっとー、私にロクデナシ、王様、あっと、金ぴかと魔女とー、怪物に至る幼子に人類の呪いか。
……の七名、か。
自分で言うのもなんだけど、本当にとんでもない面子だね。

ま、あんなかわいい幼馴染を二人も持ってるんだ。「幸せ税」ってやつかな! 両方とも厄介な性質を持つ女の子だけれど、まあ、うん、がんばれ。
しかも、その内一人は現実では会えないしな! ん? 何だ、ロクデナシ。
……彼女は差し詰めファム・ファタールか夢の中のソフィア? ははは! 都合の良い女扱いかよ! そんな生温い性質じゃ無かろうに!
まあ、間違ってもないんだがな。
てか都合の良い女っていう点じゃあ、「嫉妬」もさして変わらんだろうよ。

野郎? ああ、ワカメか。あれは勘定に入れないだろう。

おや? まだ見ていたのか。物好きだね。
え? 私はなんだって?

ははっ、唯の残影さ。

【夢の中のソフィア】
Vanilla Sky
で検索。
尚、作者はファム・ファタールもバニラ・スカイも見たことが無い。
屑だね。

え? ファム・ファタールはロールでもいいんじゃないかって?
でも未来視とかできる方ではないし……
そもそもリリーもいないしね。
夢の中に居て、スバルに都合の良いってだけの災害だよ。
ま、ある意味運命の女(ファム・ファタール)っていうのも間違いじゃないかな。



『マテリアルが解放されました』
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