「ONE PIECE Order of Grandline」RTA   作:メメイ

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同じものを見つつ分かり合えない隣人って、視点の違う理不尽な他人よりムカつく時があると思います


幕間「彷徨う言葉」

「ドフラミンゴ、俺って特徴無かったりするか?顔見知りに忘れられたりするレベルで特徴無いか?」

「…………。んんん、ロー、お前誰かに何か言われたか?お前らしくもない」

「別に……」

「フッフッフ、安心せずともお前ほど気迫のあるやつはそう居ない。忘れる方が難しい」

 

裏切り者のロシナンテを探しにとある港町に乗り込んだ日の夜、いきなりこんな事をローが言い出したものだから気になってしまった。

万が一に備え、何かあったのかを同年代のベビー5とバッファローに聞き出すように命令した。

流石にこれ以上面倒な事が起きないとは思う、思うが……。

 

 

 

 

 

若様から命令を受けた、ローの様子が少し変だから少し探りを入れて来いって言われちゃった!

私、頼りにされてる……!

だから、バッファローと一緒に気合を入れてさりげなく、あくまでさりげなくローに探りを入れてみた。

ローは一日動き回ったあとの夜は早く寝付く。そしてそんな日は、いつもみたくストンと眠りに落ちるんじゃなくてウトウトとまどろみながらも起きている時間がある。

そんなウトウトタイムに話しかけると、いつもは小憎らしい態度のローも寝ぼけてるせいか比較的質問に返答してくれたりする。

これは、子供はひとまとめということで一緒の部屋で雑魚寝の私達しか知らないことかもしれない。

つまり、このローが素直に会話してくれるウトウトタイムに探りを入れようという作戦よ!完璧な作戦ね……。

そのパーフェクトなプランをバッファローと共有した私は、極秘ミッションに早速今日の寝床で挑もうとしている。

ローはうとうとと目を開けたり閉じたりしてるけど、私達にとってはこれからが本番よ!

 

「ロー、あんた今日何かあったの?」

「何かってなんだよ……」

「若様が言うには、特徴がどうとか言ってたらしいですやん」

「あー……」

ボソボソ、となかば寝ぼけながらローが語った話によると何の偶然か、出身地が同じ……つまり、あの滅びたフレバンスから生き延びた子とこの町で出会ったという。

 

その話についてはたまーにローの口から聞いたからなんとなく知ってる。

代々住んでいたんじゃなくて、移住してきた子だから珀鉛病にはならなかった子。

だけど、あんなふうにいろんなことが起きたせいか頭がおかしくなって、死んだはずの父親の幻覚を見ているとかどうとか……。

多くは語らなかったけど、嫌いというべきか苦手というべきかとにかくローは良い感情をその子には抱いてないようだった。

私は不思議だった。

普通同じ地獄を生き残った仲というなら、もっと仲良くしていたっておかしくはないと思った。

しばらく他の生き残ったけど病気だった子達と一緒に逃亡生活までしていたそうだし。

なんなら、一緒にここに来る選択肢もあったんじゃと……寂しい事は嫌いな私はそちらの方がよりよかったんじゃとうっすら思う。

人は誰だって分かり合える人間が欲しい、寄り添ってくれる人間が欲しい。苦しみを共有してくれる人間が欲しい。

 

話がそれた、とにかくかつての知り合いの……アスセナという子に、今日の大捜索の最中に会ったというの。

で、顔合わせたらびっくり!ローのことを最初誰か分からなかったんだって!

流石にそれは……と思ったけど、その子が言うには「雰囲気が変わりまくったから」という理由を聞いて、なんとなく納得しちゃった。

だって、入ってきたときと比べるとなんというか……違うのよね。雰囲気。

生意気で薄暗いところは変わらないけど、どこか若様と似た部分が出てきたというべきかしら?

ちなみにバッファローも口に出さなかったけど顔には納得と言いたげな感じだった。

 

その子と一体どんな会話したのか更に探りを入れる。

ただ、ローはもう眠たそうで言葉がおぼつかなかった。もうちょっと!もうちょっと話しなさいよ!

若干飛び飛びだけど、その子から「医者じゃない」「八つ当たり」など言われたらしい。

な、なかなかその子言うのね……もしかして、そのアスセナという子はとんでもなく気が強い子なのかしら?ローが押されるくらいに。

でも、その子父親の幻覚を見たりするって思うとどうもチグハグだわ。イメージが。

 

「……というか、そんなにどうして相性が悪いのよアスセナって子と」

「何かとんでもない事されたんだすやん?」

「………」

「あれ?もう寝てる?」

「待つやんベビー5、まだ微妙に目が開いてる!」

ぼんやりと目がうっすらと開いたり閉じたりを繰り返し、寝言でも呟くようにローが語りだした。

 

「あいつは……嫌いだ……」

「なんにも憎くないなんて、目で……俺の……憎しみをとめようとして……」

「言動も……思考も……わからねえよ……」

「"わからない"なんて……なんで……そんな、どっちつかず、あの地獄を……どうでもいいみたいに言うんだよ……」

 

「あの時の、俺と……同じ立場になれば……同じように……憎しみを……おぼえ……」

 




ロー「あとついでに……男かと思ったら女だった……zzzz」
ベビー5「ちょっと待って!ある意味一番気になるくだりが出てきたけど!?」
バッファロー「いきなり爆弾をぶっこんできたですやん!?」
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