「ONE PIECE Order of Grandline」RTA   作:メメイ

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悪魔の実、原作には出てこないだけで外に出るとヤベーって事で海軍が実の状態で厳重に封印してるやつとかもありそう



幕間「黒い匣」

ローの珀鉛病を治す手段は、現状の医療では事実上不可能だと言えよう。

"普通"の名医が偏見など知らぬ存ぜぬと熱心に診たとしても、”治らない"という確認作業にしかならないだろう。

 

だがここに例外が、"二つ"ある。

 

どちらも通常の手段ではないが、治すということならば不可能ではない。

そう、ありえない事をありえる事として起こす悪魔の実の力だ。

 

一つ目の手段はオペオペの実を食べる事だ。

食べれば改造自在の、文字通りなんでも手術できる能力を得る。

こちらは能力者の医療技術に依存するが、非常に汎用性の高い能力だ。

普通ではない医術を活用できるようになるこの実の能力を活用できるのならば、ローの病も治る可能性の目が出てくる。

それに……オペオペの実は、自身にとっても大層意味のあるものだ。

不老不死手術、永遠にこの世に存在するための術。

取らぬ狸の皮算用ではあるが、そう言う意味でも是非とも手にしたいものだ。

 

そしてもう一つの手段、ヤムヤムの実を食べる事だ。

こちらは病気を操る能力を得る。

この能力を使いローの体内にある珀鉛病を操って弱めて治療すれば健康な身体になるだろう。

もっとも、こちらもある程度の知識が必要になるが。

この世には奇妙で不可思議な病気も多々あるので、それらを操りまた新たな病を生み出せるとなると何も健康を害するだけではない利益が望める。病を利用し、人を作り変える事も。

オペオペが外科ならば、こちらは内科といったところか。外的改造か、内的改造か。

ただしこちらは、能力者が本気になると一国に値するほどの人数に病を齎し、一部ではグラグラの実と並び"災害級"とも歌われた曰くつきのものだ。

より多くの人間に伝染させ、伝播させ、病という名の呪いを振りまく。

とある悪魔の実の研究者であり実の図鑑の執筆者である者はこう例えた。

 

【呪も祝も多くの人間に振りまける実であるがゆえに、使い手の精神により実の本質は厄災か祝福か左右される。】

 

「ローの精神状態でこの実を食わせれば、どちらになるかは分かったようなものだがな」

「ローに食わせるのか?」

「オペオペならば不老不死手術の事もある以上単純に知識があるだけのローに食わせるかどうかは別だが、ヤムヤムならばまあいいだろう」

「懸念があるとすれば、能力の暴走くらいか?」

「ヤムヤムの能力を本気で暴走させられるとみんな死ぬからな、"教育"は今まで以上にやるだけだ。……ディアマンテ、ローを呼んで来い」

 

目の前に置かれた、呪と祝が同居するブラックボックスとなったその果実を眺める。

ヴェルゴからちょっとした情報のツテで、「ヤムヤムの実が裏ルートに流されている」という事を聞いたので急遽入手したものだ。

裏の事も知らない、恐らくただ運よく入手しただけのどこぞの町の兵士が売主だった。そんなパンピー相手だったものだから、入手するのに金は必要なかった。奪えば良いだけだったからな。

ローよ、お前は幸運の女神に愛されているようだぞ。もっとも、呪われた幸運だろうがな。

 

さあ、ブラックボックスの中身を覗いてみようじゃないか。

 

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