0人目のアイ 作:迫真将棋部志望者
「みかど」
おっ銀子ちゃん。
清滝家の居間でのんびりしていると、そこに現れたのは空銀子だった。なんの因果か今は俺の妹弟子で、師匠の家に一緒に住み込みの立場だ。
アマ名人になった頃か、三段リーグをやってる頃か。その辺りから暴言と暴力の回数が目に見えて減り、俺がプロになってからは随分大人しいものだ。まあもう四歳だし落ち着きを得てきたってところかな。
今では俺の側の後ろめたさとかそういうのも薄れてきたので普通に家族として接している。
銀子くんはファミリーみたいなもんやし。
最初の頃は家の中でもかなり距離を取っていたから、そこから比べりゃ雲泥だろう。将棋を指すのも勿論日課だ。プロになったので外で指すのは仕事になるが、家の中やネットで指すぶんには問題ない。
師匠ともよく指すし、師匠の娘の桂香さんともたまに指すことがある。師匠は最近調子がよくて順位戦で昇格を決めたし、桂香さんもさすがプロの娘というだけあってなかなか強く、指すごとに成長している。アイの見立てじゃ俺より強いそうだ。
まあだが、この目の前の銀の妖精には敵うまい。
こと成長速度という点においてはぶっちぎりだ。アイとずっと指しているからというだけでは説明のつかない急成長を見せている。本人がよっぽど強くなりたいと思って努力しないとこうはならないだろう。
アイも最近は叩き潰すのではなく指導するような将棋を指す。なんでも育成ゲームみたいで楽しいらしい。
まあ俺の趣味はもうちょい先でいいや。
んじゃ銀子ちゃん一局指します?
(オッスお願いしまーす)
(おう指してこい指してこい)
(おっとそんなゆっくりの駒組でいいのか?俺の囲い硬くなってんぜ?)
(暴れるなよ……暴れるな……)
(おっ角道開いてんじゃーん!)
(先輩コイツ玉とか逃げ出しましたよ、やっぱ好きなんすね~早逃げ)
『うるさいですよ……』
(センセンシャル!)
調子に乗ってナレーションしてたらアイに怒られてしまった。
すいませへぇぇ~ん!
「帝君、銀子ちゃん。そろそろお風呂入りましょ」
おっ桂香さん。
はーい、今ちょうど対局終わったところですよ。
桂香さんは師匠の娘さんで、俺とは十歳離れているので御年十五歳。ピチピチ(死語)のJCである。
俺はいつまた発熱昏倒するかわからない五歳、銀子ちゃんは体の弱い四歳ということで風呂場での事故などがないよう一緒に入ってくれている。
感謝の気持ちということで俺が桂香さんの体を洗うことになっているのだが……。
デカァァァァァいッ説明不要!!
ほんとにJC?
やっぱり僕は……王道を往く、ソープ系ですかね。
ま、五歳児なので勃たないんですけどね、初見さん。
それじゃ桂香さん、白菜かけますね~*1
はぇ^~すっごい大きい……
この辺がセクシー、エロいっ!
気持ち良いか~KIK~
「んっ、ありがとう。」
俺も後から洗ってくれよな~頼むよ~
Foo↑気持ちぃ~ありがとナス!
「みかど。洗ってやる」
なんだお前(素)
あっおい待てぃ(江戸っ子)銀子ちゃんマジで何?その手に持ったタワシは何?
ちょっと歯当たんよ~(指摘)
歯っていうか尖った毛先っていうか。
そんなことしなくていいから(良心)
だから痛てぇっつってんじゃねぇかよ(棒読み)
ケツとかは……勘弁してくださいね(棒読み)
アッー!
あっあっあっ痛いですね……これは痛い……。
おいヤメルルォ!
桂香さん!笑ってないで止めて!止めて!
あのさぁ……もうタワシはいいから、シャンプーやってもらってさ、終わりでいいんじゃない?(棒読み)
頭に来ますよ~
えっあっアツゥイ!
いきなり高温のシャワーぶっかけるとかGNK先輩!?何してんすか、やめてくださいよ本当に!
お前みたいな泡姫はクビだクビだクビだ!
ふぅ……。
ようやくゆっくり湯船に浸かれる……。
お風呂に長く浸かってると喉渇か……喉渇かない?
ビール飲みたくなるね。ビール!ビール!
成人まであと何年?十五年?
ふざんけんじゃねぇよお前これどうしてくれんだよ!
2020年が遠すぎるっピ。
ゆっくり百数えて風呂から上がる。
あーさっぱりした(皮肉)
「チカレタ……(小声)」
「みかど」
えっまた指すの?
初手2六歩!もう始まってる!
ぬわあああああああああああん疲れたもおおおおおおおおおおおおおおおん
(この語録が使われているところを見たことはほとんど)ないです。流行らせコラ!
巨乳JCと銀髪天使四歳児と一緒にお風呂で洗いっこする話なのに汚い汚すぎる。なんだこれは……。たまげたなぁ。