姉に勧められて一緒に始めたら、いつの間にか神聖円卓領域になりました 作:リューオ
苦情は受け付けません
イメージOP:PHANTOM JOKE
イメージED:Play the world
防振り/Sword Alter Online プロローグ前編
「あー、疲れた…」
アルトはベッドに潜る
「おやすみ、アルト」
「うーい…」
楓は電気を消してアルトが寝てるベッドに潜って寝る、言わば添い寝である
(俺のベッドは狭いからもう寝んな…)
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「…あれ?」
楓が目が覚めるとそこは異世界…ではなくNWOの世界だった
「アルト、アルト!」
アルトを起こすが一向に起きない
「…」
「アルト!」
「おい理沙!」
「え、理沙?」
楓は首を傾げる
「俺を追いかけまわすな!善逸じゃねえんだぞお前!」
「…アルトッ!」
「はっ!楓、何でその鎧着てるんだ?コミケ?さっき、理沙が善逸になって俺を追いかけまわす夢を見た…」
「アルト、ここNWOの世界だよ!?さっきまで家で寝てたのに!」
アルトは自分が着てる戦闘時の鎧を見て完全に目が覚める
「…ホントだ」
「どうしようアルト!」
「んな事言われてもな…、持ってる装備やアイテムは全部持ってるが、ここが俺らが知ってる世界とは限らないしな…」
この時、アルトの言う事は合ってた。だが、黒き最強の剣士がいる世界だって事を2人は知らなかった
「とりあえず、イズに作ってもらったこの服に着替えてくれ」
アルトは楓に服を渡す
「いいけど、見ないでね?」
「見ねえけど、プレイヤーが来ねえか見張る」
そっぽ向いて双眼鏡で見張りをする
「(アルトなら、見られてもいいけど…)終わったよ、これからどうするの?」
楓の服は、謎のヒロインX(VIT以外ステータスUP)の服で口元はマフラーで隠れてる(しかもボイチェン付きで、親潮ボイス)。そして盾は某勇者の成り上がりと同じ感じで腰に機械仕掛けの刀が付いてる
「(リアルの肉体でスペックはNWOなのか…、まるでサーヴァントだな。そういう状態なんだろうけど)プレイヤーが襲ってくれば迎え撃つサバイバルかな…」
アルトはそう言って動画を見ながらヒノカミ神楽を舞う
「それってヒノカミ神楽だよね?」
「前、ヒノカミ神楽使おうとしたけどできなかったからさ、動画見ながら舞えば何が分かるかもしれないと思ったんだよな」
「アルトならヒノカミ神楽できるよ!」
「どうでもいいけど、俺の悪食はかえ…エムと違って経口摂取しねえと発動しねえんだ。そういう仕様なのか、そっちは10回で俺は無制限だし」
「ズルいよぉ!」
そうこうしてる内に日が暮れる
「日が暮れちゃったね、宿屋に泊まろうよ」
「おい、このバカヤロー!よく聞け!―――いいか?ここをキャンプ地とする」
アルトはテントを完成させて中に入り、楓も入る
「狭いね…」
「しゃあねえだろ、ギャグ日の法隆ぢみたいに急いで適当に作ったんだからさ。てかさ、そっちに寄れねえの?ちっこいんだから」
「もうギリギリなんだって!こっちはもう寄れないし寝がえり打てないの!」
「寝がえり打つとしたら俺から順番だしな。それに、俺の隣は悪食だぞ?そっちのテントの隣も悪食だし、こっちのテントの隣が俺でよかったよ。隣は非常識で悪食だしさ、俺が食われねえといいんだがな」
「…」ペシッ
楓はアルトを叩く
「うおっ!?おま、叩いただろ!?」
「アルトなんて知らない」
「冗談じゃねえぞ…」
「…アルト、今日は寝かせないから」
「へーへー」
~数分後~
「アルト、起きてる?」
「Zzz...」
「…死んでる?」
「…ん?」
「あ、生きてた」
「もう寝ようぜ…?」
「だから寝れないの!」
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そして翌日、霧が濃くなってきた中、アルトは楓を置いて確認できた人影に攻撃する
「―――シッ!」
カリバーが剣と打ち合い、相手は空いた手で別の剣を抜刀して薙ぎ払うが、バックステップで躱す
「危なっ!暴力反対!」
「そっちから仕掛けてきたのにか?こっちは正当防衛だ」
「あ、確かに」
いや、普通そうだから
アルトは相手の姿を確認しようとするが、草木が生い茂ってよく見えなかった。そんな中、互いに動き出そうとした所に楓が来る
「あ、オルター!勝手に行かないでよー!」
「おっ、エム「―――ッ!」っはあっ!」
「チッ、気づかれたか」
「不意打ちとか卑怯だぞ!正々堂々戦え!」
「そ、そうだそうだ!」
「不意打ちも戦術の内、そんな事も分からないのか?っていうか自分も不意打ちしたんだから人の事言えないじゃないか」
アルトは抗議するが、相手は煽りを含めて言い返す。2人はキレた所にメイプルが来る
「あっ!やっと見つけたよー!あの霧のせいでゼロどっか行っちゃうんだもん。方向音痴なんだから先々行かないの!って、あれ?なんか険悪な雰囲気…?」
「ハァ…メイプル、お前って奴は…」
「(…やっぱりか)うん。まあ、とりあえず、互いの連れも揃ったということで」
「ああ、そうだな」
「「
「「字がちがーう!!」」
これがきっかけで、黒セイバー同士の戦いが始まる
「はあっ!」
「おらぁ!」
同時に駆け出して地形を破壊しながら切り結ぶ
「ふっ!」
「よっと」
互いの剣が弾けたと同時に2人は深めに下がる。そして、これで最後と言わんばかりの覇気が2人から放たれている
「束ねるは星の息吹―――」
「卑王鉄槌―――」
光の粒子が少年―――ゼロの周りを囲む。そして、段々と光が集まって剣を形作る。ゼロがその剣の柄を掴むと、剣は正体を現す。
オルタは剣を下段に構えると、闇の粒子を放ち始める。そして、粒子が段々と刀身に集まっていく
「輝ける命の奔流―――」
「極光は反転する―――」
ゼロが聖剣を上段に構えると、光の粒子が刀身に集まっていき、巨大な光の剣と化す。その大きさは、まだまだ大きくなっていく。
オルタが剣に力を込めると、ゼロの聖剣と同等の巨大な闇の剣が出現し、聖剣と同じく大きさが跳ね上がっていく
「受けるがいい!」
「光を飲め!」
「「【約束された勝利の剣】!!」」
光と闇の斬撃がぶつかり合う。究極の斬撃と究極の斬撃の戦いは互いが互いを打ち消し合い、周辺の大地はめくり上がり、木々はなぎ倒され、風は荒れ狂う
そして2人のカリバーは消滅する
「こうなったら…!」
「大技を決める!」
荒れた地に立つ2人の少年は自身の持つ最強で最高の技を放つ
「決着を着けるぞ、オルタとやら。そして、この一撃を以て決別の儀としよう。──原初は語る。天地は分かれ、無は開闢を言祝ぐ。世界を裂くは我が乖離剣。星々を廻す渦、天上の地獄とは創世前夜の執着よ。死を以て鎮まるが良い!」
「ああ、そうだな。
―――
―――
流星群が降り注ぎ、それを破壊する赤い光線。幾つもの破片が体に突き刺さるが、そんな事を気にせずにスキルにMPを注ぎ込む2人の黒の少年。MPの量はアルトが上なんだけどね
「「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!」」
「まだ、だ…!」
「これが終われば…メイプルと2人きりでダンジョンなんだ!負けてたまるかああああ!」
だが、ゼロが徐々に押される
「くたばれリア充ゥゥゥウウウウウ!!!」
「うるせぇバァァアアアカ!!好きな女のことを想って何が悪いってんだ!そんな事言うお前は居ないのかよ!?」
「あ゛あ゛!そんな奴居ねぇ…いや、やっぱ居るわ!」
嘘である、アルトは出まかせを言っただけである
「居るのかよ!?それなら…」
「ああ!」
「「かっこ悪い所は見せられねぇな!!」」
嘘である、アルトはこの時(何言ってんだ俺)と思ったのだ
スキルを解除して肉薄する2人。ゼロの剣とオルタのカリバーがぶつかり合い、鍔迫り合いになる。レベル、STR共に負けているゼロだが、スキルで何とか互角へと持ち込む。アルトは今、全ステータス10億超えだもんな。てか、どんなスキル持ってんのよ
長い間鍔迫り合いが続く。ゼロはかなりのステータス差のある相手との戦いだからか、疲労が溜まっているようだが、以前としてまだ、余裕を持っていた。いやスゲーなオイ
対してアルトは何がなんだかという様子だった。また、鍔迫り合いは続く。まるで、何かでくっついているかのように
「剣が凍ってるだと…?!てめえ…!」
ゼロは何かよく分からんスキルで凍らせてたのだ、マジでどうやってんの?
「悪いな。これ以上時間をかける訳にもいかないんだ。…まあ、とりあえず、逝っとけ」
「承太郎…!貴様ァァァアアアアアア!!」
アルトはDIOの真似をする、完成度たけーなオイ
「承太郎じゃねえ!リリース・リコレクション!! 咲き乱れろ──青薔薇ッ!!」
オイオイオイ、死ぬわアルト
~次回予告~
「何かヤベエ奴と会ってしまったな、ギルガメッシュの宝具を使うし、凍らされるし…」
「ホントにただ者じゃないね」
「ああもう!何をどうしたらアイツに勝てるんだよ!?ここで、姉いつコソコソ噂話、『【