私達がアキトさんの家に泊めてもらい始めてから、4日が過ぎました。私達の世界からこちらの世界に転移してから4日でもあります。·····ここに泊まり始めてからは色々な事が新鮮で、新しい発見の日々です。
先ずは毎日頂いている食事の料理では、
·····因みにかんづめを初めて見たリュミーが「これがこちらの世界にあれば·····」とこぼしていました。確かに、持ち運びも便利ですし、長持ちするので旅のお供にはピッタリですもんね·····私達の国へ帰ったら、缶詰を作ってみようかな? でも金属を加工ってなると専門家に聞くしかないですよねぇ·····。
次に驚いたものが、キッチンにある
他にも、
そうそう、アキトさんが持っていたクロスボウみたいな物の事を聞いた所、
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明日は休日にするか、と考えていた所にフェリエラが「銃について教えて頂けませんか?」と言ってきた。俺としたら明日一杯完全に身体を休めるつもりでいたが·····、なんでだろうなァ、こいつの頼みはなんか断れねェ。本当になんでかは知らねェ。何故かそう、としか言い様がねェからだ。·····まあ、他の誰かになんか教えるってのも気分転換にはなるか。
━━━━━翌日、アキト宅 リビングにて
「良し、んじゃ銃についての解説を始める。分かんねェ所がありゃあ好きに聞け。ある程度だったら答えられるしな」
そう言い、俺は解説を始めることにした。リビングの机にフェリエラ、リュミエスが椅子に座り、机の上に置いてある銃を挟み、反対側の俺は何故かあったホワイトボードの前に立っている。·····話を聞きたいっつってたのはフェリエラだけだったが、「私にもどうかこの武器について教えて欲しい!」と、リュミエスも言ってきたのでまとめて説明した方が楽だろと判断し、同席を許可した。
でも、なんでフェリエラは銃なんざ知りてェっつったんだろな? リュミエスはまだ分かる。騎士らしいし武器について知りてェと言いそうだしな。だが、フェリエラが銃について知りてェってのは正直驚きだった。·····まあ、一応姫様って言ってたから、異世界の武器の仕組みを理解し、配備したいのかもしんねェってのかもな。
「んじゃあ先ず銃についての簡単な用途の説明を始める。基本的には、遠く離れた敵をぶっ殺すのに使われてた弓より、パワーがあってもっと遠くから殺すことにある·····つってもまあ、昔はそんな技術力が凄かった訳じゃ無かった。出来上がったのは精々当たるのは20mから25m位の火縄銃っつーもんだった」
だが、と俺は区切る。
「この火縄銃ってのは黒色火薬ってのを燃やし、燃やした時に発生する爆発の力を使い、直径10mmくれェの鉄球をぶっぱなす機構が使われてた。あまり遠くへは狙えねェが、利点として
俺がそこまで言うと、フェリエラが手を挙げてきた。
「弓より訓練が簡単と言っていましたけど、どうして簡単なんですか?」
「簡単に言えば操作性だな。弓も操作性に関しちゃ簡単の部類だとは思うが、真っ直ぐ標的へ向けて撃ち出すっつーのと、矢が命中した時必ず殺せる威力が出るまでには、相当の訓練時間が必要になる」
だがな、と俺は区切り、続きの言葉を紡ぐ。
「その点、銃ってのは火薬が弾丸を撃ち出す役目をするもんだから、後は撃ち方と弾の込め方を教えるだけだから訓練時間が相対的に短くなってるって訳だ。しかも、弓矢で攻撃するよりも確殺力は断然上の火力を持っているしな」
「·····つまり、何処にでもいる一般人ですら銃の撃ち方さえ知ってれば戦力になる、って言う事ですか?」
「まあ、そういう事になるな。·····最近の銃では難しいかもしれんけどな」
その言葉にフェリエラは首を傾げる。·····リアルで分からねェ時に首傾げる女っているもんなんだな。
「どうしてですか?」
「理由はど簡単。正しい狙い方と、姿勢を取らねェとまともに当たらねェからだ」
「そうなんですか? 昔は簡単って言ってましたけど、そんなに変わってしまうものなんでしょうか·····」
「そりゃ昔は正確に狙おうったって、まともに狙った場所に飛んでかねェからな。基本的には、今の銃ってのは精密射撃が出来るくらいに精度が抜群になっている。それこそ、
そう言い、俺はAR-15を持ちながら説明すると、フェリエラはさらに驚いた表情を見せた。·····まァ、弾薬的にゃあ遠くになりゃなる程、威力は7.62mmに比べると落ちるがな。
「さて、こっからは銃を撃つ姿勢と、銃の基本操作や弾薬の
そうすると、2人の表情が変わった。·····そんなに撃てるようになりたいもんなのか? まァ、使い方を覚えておいても、この世界では困らんだろうが·····。
「まず、基本的な射撃姿勢は身体を斜めにし、足を肩幅位に開きながら腰を少し落とす。さらにそこから銃を正面に突き出すように構える·····これが基本の立射姿勢だ」
そう言い、実際に俺がAR-15を持ち、例を見せる。他にも
「こんな感じ·····ですか?」
「そうだ、その感じだ。だがもう少しだけ足を開いた方が良い。
「りこいる·····?」
「あー、銃を撃った際に発生する反動のことだ。こいつを抑えれなかったら、銃身が反動で上に跳ねるから狙ったとこに飛んでいかなくなっちまうからだ」
「なるほど·····それも考えた上で構えなきゃなんですね。覚えておきます」
彼女らの知識の吸収具合は本当に早いもんだった。乾いたスポンジで水を吸収する様な勢いって感じだった。まァ、異世界で姫様や騎士なんかしねェといけねェからだろうな。知識をどんどん詰められるってのは、いくら早くても困るもんでもないもんな。·····まァ、俺にもそんな地頭が欲しいもんだと考えたのは、ここだけの話だ。
その後は、トントン拍子に解説は進んだ。気づけば解説を始めてから、既に3時間が過ぎていた。·····人に物教えるってのは、案外時間が経つのが早いもんだな。まァ、こいつらの理解力がすげェ良いから熱が入るってのもあんだろうけどな。
「·····以上で、銃の解説と使い方について終了する。俺が最後に言っておくことは、銃ってのは使い方さえ覚えちまえば案外楽に使える様になる。ただ、その分楽に人を殺せるって事を忘れんな。·····あっさり殺せる命の重さってのを理解することと、誰に向けて引鉄を引くか、よーく考えてから撃つ様にしろよ。そういうのすら考えれなくなったら、ただの
俺はそう言い、解説を締めくくった。俺が最後に残した言葉は、しっかり伝わったみてェで、フェリエラは何か考える様子を見せてから頷き、リュミエスは大きな声で「ハイっ、その言葉を忘れぬよう、精進します!」と言っていた。·····案外、人に物教えるってのは楽しいもんだ。こんな世界じゃなきゃ教師になるってのも、悪くは無ェかもな。
本当に遅くなってすみません!文章を考えるって本当に難しいですね·····。あれじゃない、これじゃないと色々考えるもんで上手く書けないんですよね。でも、こういうのもやっぱり経験あるのみですよね!さて、次回はアキトの過去について、書いていこうかなと思います。それでは、次回をお楽しみに!