「·····うーむ、そろそろ部品やら食料やらを
「アキトさん、
「んー·····まァ、それはありがてェけどよ。銃の部品や弾薬とかの種類、まだ分かんねェだろ?」
「うっ·····確かに、まだ分かりません·····」
そうやって分かりやすくしょげるフェリエラ。こういう所は、年相応の面見せるんだがな。·····なんで昨日は、こいつに母性を感じたんだろうな? 未だに分からねェ。
「んじゃあ、私もアキトさんに着いていきます!」
「ん。分かった、取り敢えずあいつも起こしてからな」
「リュミーの事ですね、分かりました!」
そう言い、リュミエスを起こしに行ったフェリエラ。さーてと、俺も準備しますかね·····。取り敢えず手に入れる物は、食料と弾薬、AR-15のパーツに後は掘り出し物があったら位だろうか。米ドルも持てるだけ持っていかねェとな。
·····凡そ10分位経った頃に支度を終えたフェリエラとリュミエスが降りてきた。服装は、フェリエラが藍色のカーディガンを羽織り、下には白一色の無地のTシャツにデニムジーンズを着ている。リュミエスの方はこっちは上着を羽織らずタートルネックセーターとフェリエラと同じくデニムジーンズと言った感じだ。
「お待たせしました、アキトさん」
「待たせて済まない、アキト殿」
「いや、別にこっちもちょうど用意が終わった所だ。·····んじゃ行くとするか」
そう言い、俺達は家を出た·····。
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私·····リュミエス・カーグライトは姫様·····いや、リエラとアキト殿と共に、まーけっとという所に向かっていた。アキト殿曰く「食料とかそろそろ無くなってきた所だったから、お前らにシアトルの案内のついでに
恥ずかしながら私は、リエラの護衛以外では外を出歩く経験があまり無い。特に、この世界に来てからはアキト殿の家以外の場所へはまだ行ったことが無いのだ。この機会に、このシアトルについて色々調べて行かねば·····。
「ここが
「うわぁ〜、すごく大きい所ですね!」
「·····これ程とは」
歩き始めてから凡そ15分程歩くと、そこには大きな道路に所狭しと出店が並んでいた。私が率直に思った事と言えば、王国の店が立ち並ぶ場所と比べると規模が全然違い、大きな市場だ、と感じたのだ。
巨大な建築物の隙間にある道路の幅は10m程の広さで、左右に出店が並んでいる。店一つ一つの大きさはまちまちだが、それでも5、6m程の幅の店が並んでいる。並んでいる店の中には、建築物内部にも広がっている場所もありここならば情報も物資も色々と手に入りそうだと言う印象を、私はその時感じた。
「さァ、先ずは俺のお得意さんの店にでも案内するか」
そう言い、アキト殿は私達2人を連れて市場の中に入っていった。·····2分位歩いた場所に、建築物内部からせり出す様になっている店の中に入っていく。どうやら、中に並べてある商品を見た所アキト殿が使っている
「おやっさん、いるかー?」
アキト殿がそう呼ぶと「·····あいよ」と、少し間を開けて返事が返ってきた。すると、奥から初老を迎えたばかりの貫禄のある御仁が歩いてきた。外見は、頭頂部が少し交代しているがアキト殿に劣らぬ眼光と、傷だらけの顔をしていて、油汚れが付着している使い古された作業着を着ている。身長は私達所か、アキト殿よりも高く非常に威圧感のある御仁だ。
「·····よォ、アキト。まだくたばっちゃいないようだな」
「たりめーだろが、俺はおやっさんより長くは生きるつもりだっつの」
その言葉にこの御仁は「·····ふん、ガキが言うようになったもんだ」と、言葉とは裏腹に顔を少し緩ませた表情を浮かべている。どうやらアキト殿との付き合いは長いお方の様だ。
「·····にしても、おめェさんが女を連れてくるとはな。その子らは一体どうしたんだ?」
「あァ、こいつらは10日前程に保護したんだよ。·····住む場所がねェってジェニファーに泣きつかれてな。しょうがなく家に泊めてんだ」
「あ·····えっと、フェリエラ・フォン・アークライドと申します! アキトさんには色々とお世話になっています!」
「私はリュミエス・カーグライトと言う名前です。リエラ共々、アキト殿に世話になっています」
「·····そうか。このガキの相手は疲れるだろうが、まァ頼むわ」
「·····ハイっ!」
「お任せ下さい!」
そのお方に私とリエラはそう答える。すると、そのお方は「·····こんなガキにゃあ勿体ねェ程いい子達じゃないか」と、仰いました。·····こう、目の前でリエラ褒められると胸が暖かい雰囲気に包まれますね! やはり姫様のお優しいオーラは隠しきれていないというか、溢れ出んばかりに優しさが出ていますからねっ! 当然です!
「·····取り敢えず、このおやっさんの名前はヴァルター・ジョンストンっつー名前だ。まァ、これからお前らも世話になるからそこん所よろしくな」
「ハイっ! よろしくお願いします!」
「よろしくお願いします!」
「·····まァ、こちらもよろしく頼む。·····所で、俺の世話になるって事は」
「あァ、こいつらに合う武器を見繕って欲しい」
「ええ!? 本当ですか!?」
その言葉に、私はとても驚きました。まさか、この世界の武器を預けてもらえるとは思っても見ませんでしたから·····。
「私達の·····銃、ですか」
「あァ、最近銃についての解説もしたし、ある程度は分かってるだろ? んで、一応護身ぐらいには使えた方が今のご時世得だしな」
その言葉を聞いて私は納得した。だから私達に銃をって事なのか·····確かに、アキト殿のお陰で銃についてはある程度は理解している。一体、どの様な銃になるだろうか。
「·····そういう事か。この子らの銃を見繕えば良いんだな?」
「あァ、頼んだぞおやっさん」
そう言いヴァルター殿は店の奥へと戻っていく。その間、私達は店の中に展示されている部品やあたっちめんとについてアキト殿に質問していく。
「アキトさん、このあたっちめんとって一体どういうのですか?」
「ん? あァ、こいつはバーティカルフォアグリップっつーやつだな。簡単に言えば、銃の
「アキト殿、これは一体?」
「こいつは
アキト殿は相変わらず博識で、私達の質問を苦もなく答えていく。まるで辞書の様に正確な情報を教えてくれた。·····本当に、この知識は学ばねば。暫くの間はどうせこの世界で戦わねばならないから、知識を蓄えておいて損は無い。そうしてアキト殿に質問をしていくと、選定が終わったらしいヴェルナー殿が戻ってきた。
「おーおやっさん。良さげなのは見つかったか?」
「·····一応は、手に取ってもらって気に入ったやつで良いだろう。だが、しっかりと代金は払ってもらうぞ」
「分かってるって。さすがにそこまではがめつくねェよ。·····そら、気に入ったのを選んで来いよ」
そう言われ、私達は目の前に並べられた銃器を一つ一つ手に取って選んでいく。
「·····ふむ、私はこの銃にします」
私は案外気に入ったのが早く見つかり、その銃を選んだ。
「·····SIG SAUER P320か。アメリカ軍でも採用された軍用拳銃で、弾薬は9×19パラペラム、40S&W、357SIG、45ACP、380ACPが使用可能だ。·····どの弾薬を選ぶ?」
えーとアキト殿が言っていたが、9×19パラペラム弾は基本的な拳銃の弾薬で、威力もある。だけど、どれが良いのかまでは流石に分からない·····。うーむ、取り敢えずパワーが強い弾薬にするべきか!
「えーと、それでは45ACPをお願いします!」
「·····うむ、分かった。調整はこちらで行っておく。·····そちらの子は決まったか?」
暫く長い事悩んでいた姫様。しかし、一応決まったらしく、1つの銃を手に取った。
「·····それでは、この銃をお願いします」
「·····FN Five-seveNか。小口径の5.7×28弾を使用する拳銃だ。9×19パラペラムと比べ、威力は劣るが
「ありがとうございます!」
そう、姫様はお礼を言い銃をヴェルナー殿へと手渡した。銃の種類だけでなく、使用する弾薬まで知っているとは·····この世界では銃器の知識は常識だろうか? うーむ、あめりかとは、ここまですごい国なのだなぁ。
調整はすぐ終わったらしく、銃を梱包するヴェルナー殿。本当にもう調整が終わったのか·····。普通は武器という物は調整に時間が掛かるものだと思っていたが、ヴェルナー殿の腕が良いのだろうなぁ。
「んじゃ、俺も選んでもいいかおやっさん」
すると、アキト殿はそう言った。アキト殿は確かAR-15という銃を持っていたはず。なのにどうして他の銃を買うのだろうか?
「アキト殿、確かアキト殿は銃を持っていたのでは?」
「あァ、これはただの気まぐれだ。一応
なるほど、予備の武器ということか。アキト殿は用意周到なのだなぁ·····。
「·····別に構わんが、お前の銃まで調整はしないからな。調整ぐらいお前さんでも出来るだろうからな」
「あァ、流石に自分の銃くらいは自分でやっとくよ。んじゃこれくれ」
「·····H&K Mark23か。では、代金を支払ってもらおうか。今回ので45口径が2つと5,7mmが1つ·····まあ、そこの子達への初回購入のサービスとして各銃に対応した
といいヴェルナー殿は計算した値段を書いた紙をアキト殿へと渡す。すぐに確認したアキト殿は「まァ、こんなもんだろうな。これでいいな?」といい、金を渡した。
「·····毎度あり。·····生きて、また次も来い」
「わかってるっつーの。じゃあなおやっさん。元気でな」
そう言い、私達は購入した物を持ち出口を通って店から出ていった。
きりが良いので今回はここまで。次回はこの続きからです!良ければまた次回をお楽しみに!
※挿絵を下手ながら描きました。目次に貼っているので、良ければ小説を読んでいる時のイメージにどうぞ!