崩壊世界と異世界姫様   作:ゴールド龍

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続きです。


11話

 私·····フェリエラ・フォン・アークライドはアキトさんに連れられ、ヴェルナーさんのお店から出て次のお店へと移動し始めました。ですが、このマーケットを歩いていたら分かってきたことがあります。

 

「ようアキト! そんな美人達連れてどこ行くんだぁ?」

 

「うっせえよラッセル。飲んだくれはさっさと家に帰ったらどうだ?」

 

「がはははは! ま〜だ帰らねぇよ、飲み足りねぇしな!」

 

「ったく、相変わらずうるせェ野郎だ」

 

「おお、アキトじゃないか。どうだい今日はウチの商品買っていかないかい?」

 

「悪ィソフィア婆さん。また次の機会な」

 

「絶対だからね、忘れんじゃないよアキト!」

 

「ハイハイ·····」

 

 そう、思っていたよりもアキトさんの交友関係が広い事です。まあ、アキトさんは根はすごくいい人なんだろうなとは感じていましたから、そこまで驚いているっていう訳では無いんですが·····隣のリュミエスはとても驚いた表情を浮かべてました。·····リュミー、いくら驚いてるっていっても顔に出過ぎだと思うなぁ。

 

「·····リュミー、顔、顔」

 

「·····っは! 申し訳ありませんリエラ。·····良いお方だとは思ってはいましたがまさかここまでとは思わず·····!」

 

「あはは·····」

 

 私はリュミーのその言葉を聞き苦笑いを浮かべました。すると、周囲の方々が私達の方へ視線を向けてきました。すると·····

 

「アキト! あんたって奴はなんつー美人さん連れてきてくれたんだよ! ありがとう眼福って奴だなァ!」

 

「アキト、その子達って一体誰なんだい?」

 

「あーあーそんなに騒ぐんじゃねェよ。こいつらは俺が保護したのはいいが住む所が無いらしくってな。ジェニファーに頼まれて今家に泊めてるんだよ」

 

「はあー美人さんたちとひとつ屋根の下ってかぁ? 羨ましいじゃねえかよこの野郎!」

 

「だぁーっ! ウザってェなラッセル、辞めやがれっての!」

 

 そう言い、ラッセルさんに肩を組まれているアキトさん。ウザったいとは言っていますけど、本気で嫌がってる様には見えませんけど·····。とりあえず、自己紹介した方がいいですよね。

 

「私はフェリエラ・フォン・アークライドと申します。これから、ここを利用する機会もあると思いますので、これからよろしくお願いします!」

 

「私はリュミエス・カーグライトと言う者です! リエラ共々よろしくお願いします!」

 

「おうともよ! こんな美人さんとお近付きになれるってんなら大歓迎ってもんよ!」

 

「こりゃまあご丁寧にどうもねぇ。これ、無料(タダ)にしたげるから、今後もウチをご贔屓にねぇ」

 

「あっ、はい。ありがとう御座います!」

 

 うわぁ、無料で商品を幾つか貰っちゃいました·····。ありがたいですけど、大丈夫なのかなソフィアさん。売上とかあるのでしょうに·····。

 

「遠慮は要らないよお嬢ちゃん。これは私からのちょっとした贈り物みたいな物だからねぇ」

 

 表情に出ていたのか、ソフィアさんはそう私に言いました。·····私もリュミーの事言えないかな? 

 

「はァ、ったくよ。ありがたく貰っとけそれ。こういう時のソフィア婆さんは頑固だからな」

 

「減らず口は相変わらずだねぇ·····まあ、そこがアキトらしいってもんだけどねぇ」

 

「あはは·····」

 

 うーん、これにはどう答えれば良いんだろね。こういう時の対処法は知らないから、苦笑いしかでませんね。私がそう思っていた時でした。

 

ウゥ━━━━━━━━━━━ッ! 

 

 いきなり、大きな音が聞こえ始めたのです。なんですかこれ!? 一体何の合図なんですか!? そう私が混乱していると、大きな音に続いて人の声が聞こえてきました。

 

感染者襲撃警報! 感染者襲撃警報! 西検問所より大量の感染者の襲来が報告されました! この警報を聞いた回収者(スカベンジャー)は、フリーやギルド所属関係なく西検問所への防衛を行ってください! 時間はあまり残されておりません! 直ちに西検問所へと向かってください! 住民の方は、シェルターへの退避をお願いします! 繰り返します·····! 

 

「·····おいおいまじかよ! こりゃ飲んでる場合じゃねぇ!」

 

「·····クソッタレが。フェリエラ、リュミエスはシェルターに行ってくれ」

 

「「アキトさん(殿)!?」」

 

「頼むからシェルターへと行ってくれ·····。私達も戦いますって言うんじゃねェぞ。こういうのは、慣れている俺達に任せておけ」

 

 ·····確かに、感染者を相手取るにはリュミエスならともかく、私だと足でまといになるだけ·····分かってはいます。けれど·····せめてこれだけは、言わないといけません。

 

「·····絶対、死なないでください!」

 

「·····おう、まだ教え足りねェ事がまだまだあるしな」

 

 そう言い、私達はシェルターへ。アキトさんは西検問所へと向かっていきます。·····どうか、アキトさん達に神の御加護を。

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「状況はどうなってるんだウェンバース!」

 

 装備を整え、西検問所へと辿り着いた俺はここの守りを務めているウェンバースに状況の説明を求めた。ウェンバースの様子はかなり取り乱していて、落ち着きが無い様子だ。·····というか、ウェンバースてめェ一応守衛とは言えアメリカ軍人だろうがよ。なんで俺より落ち着きが無ェんだよ·····。

 

「ア、アキトじゃねぇかよ。奴らは後10分もしねぇウチに来る感じらしい·····。というか、幾ら回収者(スカベンジャー)やってるとはいえよ、なんでそんなに落ち着いてられんだよ!?」

 

「はァー·····てめェは一応軍人だろうになんで俺より落ち着きが無ェのかこっちが知りたいっつーの。正直に言えば慣れだよ慣れ」

 

「慣れって·····。で、でも仕方ねぇだろお!? 俺軍人っつっても殲滅作戦後の徴兵で兵士になっただけで、まだ現場にすら訪れた事無いんだよ!」

 

「あァー·····そういう事かOK分かったわ」

 

 そう言い俺は周囲を見渡す。見慣れた顔が随分と増えてきた。多分、シアトルにいる回収者(スカベンジャー)は大体揃ってる感じだろう。まァ、安全地帯(セーフゾーン)をこれ以上減らす訳にもいかねェし、拠点もあるだろうから死力を尽くしてでも守るのだろう。·····俺も、負けてらんねェよな。

 

 そう思い、俺はバリケードとなっている箇所へと移動し、AR-15とベネリM3の安全装置(セーフティー)を外し奴らを待ち構える。·····さァ、来てみやがれよ感染者共。俺達はもう臨戦態勢(Ready to fight)なんだからよォ·····!




今回は短めですが、ここまで。次回はシアトル防衛戦を書くつもりです!では、また次回をお楽しみに!
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