「くたばれ、クソッタレの化け物が!」
そう言い、俺は
何故と言われれば簡単。感染者のクソッタレ共に殺される奴や、弾薬補給の為に1度撤退している奴、重症を負い戦線離脱している奴等が出てき始めているからだ。
「っ! 危ねェじゃねェかよこの野郎!」
俺はそう吐き捨てながら、振り下ろされた腕の攻撃を避ける。一撃でも貰えば即死か、運が良くても全身が粉砕骨折になっちまう。実際にそれで死んだ奴や、悶え苦しみながらぶっ倒れている奴もいる。·····絶対にそんなのはごめんだがな。
「Mother f〇cker! 本当にクソッタレな装甲しやがって! 何食えばそんな体になるんだってんだよ!」
「クソ·····痛てぇ·····! 助けてくれ·····誰か!」
「クソッ! 誰か
もう阿鼻叫喚だ。まさに地獄って感じに、今なっている。ウェンバースの野郎、遅すぎやしねェか? 東検問所にある戦車を呼びに行くって言ってから、もう15分位経ってんだが·····。
「お、おいおいおいおい! なんかおかしいぞ!」
誰かがそう叫ぶ。その声で俺も異常に気づく。·····なんだコイツ、
そう、先程までは俺が撃った
「·····もしかして、一撃でぶっ殺せなきゃどんどん硬くなって攻撃が効かなくなってくるってのか!?」
誰かがその考えに至り、嘆くようにしてその言葉が吐き出された。·····今までは一撃でぶっ殺せていたから、この特性までは調べられていなかったっつー事かよ!? 確かに、死なない程度に手加減して、調査するなんざ自殺行為だ。だからこそこの特性は明らかになってなかったって事なのか·····!
「っ!? しまった!」
俺は呆然としていたせいで、
ベキゴキグシャッ!
奴の一撃を喰らった瞬間、俺の体の内部からこんな音がした。·····そう、
「グッ!? ゴッ、アガァァァァッ!?」
痛てェ! 痛てェ!? イテェェェェ!? なんだ、この痛みッ·····! その瞬間、体ん中がグチャグチャにシェイクされたみてェな、地獄の様な激痛が俺の体を襲う。
·····何故だかは分からねェが、気絶する事が出来なかった。あまりのショックで、強制的に意識がおかしくなっているのかもしれねェ。畜生!? なんで·····なんで、こんな痛みを俺が受けなくっちゃあいけねェんだよ!? 俺が何したってんだよ·····!
「グェ·····ゲ、ガハァ!?」
口からとんでもねェ量の血液が溢れ出す。まるでマーライオンの様に、一気に大量の血が俺の体から流れ出す。·····すると、段々と意識が遠のいて来た。血液が一気に無くなったことによるショックだろうか。それで俺は、「あァ、これが死ぬって事か」と、漠然と理解した。·····クソッ、死にたく、ねェなぁ·····。フェリエラ、リュミエスすまねェ。約束、守れそうにないわ·····。
「·····<癒しの精よ、今この場に於いて、この者に命の加護を!>」
何処からか、聞いた事がある声が聞こえる。その言葉が聞こえてきてから、スッと俺の体は、
「一体·····何、が?」
「もう大丈夫ですよアキトさん。後は私に任せて、ゆっくり休んでください」
その言葉が聞こえてすぐ、俺の意識は眠る様に無くなっていった·····。
━━━━10分前、シェルター前にて。
「ヴェアアアアアアアア!!! 」
目の前の
「<炎の精よ、今此処に、全てを灰塵と
私のその言葉によって、目の前の
何故魔術がいきなり使える様になったのか、原因は分かっています。あの時、頭の中で誰かの声が聞こえてきたけど、その時に『力を欲するか』と言われていたのです。だから、その求めた力が魔術を行使出来る様にさせたんだと思います。
「ヴォアアアアアア!」
炎に身を焼かれながら、
引鉄を引いたことにより、銃身から5.7×28弾が撃ち出され、
「<風の精よ、あらゆる物を裁断する風の刃を!>」
銃弾を受け止められる事は、予想外ではあったけれどあくまで牽制と気を引く為の銃撃。本命は風の精による風魔術での攻撃です!
放たれた風魔術は、
「<氷の精よ、彼の者に全てが凍てつく吹雪を!>」
足が止まったところで、氷魔術による凍結攻撃。これにより、さっきの攻撃で地面に倒れた
「これで·····終わりです!」
パンパンガンッ!
引鉄を何度も引き、
「姫様·····これは、一体?」
「うーんとね、説明するとなるとちょっと時間が掛かっちゃうかな? 悪いけど、説明は後ね」
「姫様! 一体どちらへ!?」
「アキトさんの所へ行ってきます。だから大丈夫だよリュミー。·····貴方は、ここで一般人の方々を守っていてもらえるかな?」
「姫様·····! 分かり、ました。·····こちらは任せてください·····」
「·····ごめんね、リュミー。じゃあ任せたよ!」
「はい·····ご武運を!」
「うん! <風の精よ、この体に風のような速さを!>」
私がそう魔術を唱えると、風が私の体を包み込み、前へと勢いよく押し出す! ·····約束、破っちゃいましたけど、今の私の力なら手助け出来るはず·····。助けて頂いた恩、今返しに行きます!
今回はここまでです。次回はβ型変異体vsフェリエラから書いていきたいと思っています!それではまた次回をお楽しみに!