崩壊世界と異世界姫様   作:ゴールド龍

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続きです!戦闘描写は初めて書くので、上手くかけているかわかりませんが、それでも良いよ!という方はこのままどうぞ。


3話

 俺は即座に、装備していたAR-15の安全装置(セーフティー)を外し、奴らへ照準を定める。無駄に話し込んじまったせいで、奴らが音を拾ってここまでやって来やがったからだ。

 

「おい、女騎士! こっからは俺の指示に従ってもらうぞ」

 

「女騎士ィ!? 私はそんな名前じゃないぞ! リュミエス・カーグライトだ!」

 

「んじゃあ、リュミエス。まず姫様を背負え」

 

「それは構わないが····手が塞がってしまうと、剣で攻撃はできんぞ」

 

「それは俺が何とかする。次は俺の誘導に着いてこい! 俺が移動に使っているHMMWV(ハンヴィー)まで走るぞ!」

 

 その言葉に彼女···リュミエスは頷き、姫様とやらを背負い、何時でも行ける準備が整った。····クソッタレが、さっさとこいつら連れてHMMWV(ハンヴィー)に無理矢理でも押し込むべきだったな。無駄に弾薬を使う羽目になっちまった。

 

「····俺の合図で突っ走るぞ。いいな?」

 

「ああ、了解した!」

 

「行くぞ····3(スリー)2(ツー)1(ワン)、今だッ!」

 

 その合図に俺達は全力で路地へと走る。すると、奴らも体を不規則に揺らしながら走り始めた。速度は遅いが、奴らにはスタミナという概念は無ェ。つまりだ、奴らは俺達がへばるまで走り続ける事が余裕で出来ちまう。スタミナ勝負にすら出来ないもんだから本当に面倒臭ェよ畜生がッ! 

 

「てめェらは寝てろクソッタレが!」

 

 俺達の後ろ以外にも奴らは迫ってくる。だから俺はAR-15を真っ正面に向け、引金(トリガー)を引いた。

 

 パスパスパスッと音が消音器(サプレッサー)により、最小限に抑えられた銃声が路地に響く。銃声は3発。どれも目の前にいる感染者の頭へ向けた射撃だ。普通だったら当たる事が無い射撃だが、俺は3発共全てを命中させた。

 

 前にいた感染者はその頭から、腐っているのか色が変色した脳漿をぶちまけ、そのまま地面へ崩れ落ちる。その横を通り抜ける様に俺達は走り続けた。目的地まで後····1kmってとこかァ? クソが、本当に面倒だな·····。

 

「お、おい、少しいいか!」

 

 いきなり後ろから着いてきているリュミエスから、いきなり質問をぶつけられた。何だよ一体····走ってるっつーのによ。

 

「疲れっから、手短に喋れ!」

 

「なんなんださっきの射撃は! 走っているというのに、全て命中じゃないか! 風の精霊の加護でも受けているのか!?」

 

「なんだよ 、そんな事かよ! その質問は後にしろっつの!」

 

 何だよ風の精霊って····そいつにでも射撃を手伝ってもらうってのかよ異世界の奴は····すげぇ便利じゃねぇか。

 

「済まない! 気になった事があるとついな! ·····目標まで後どれくらいなのだ?」

 

「後····1kmってとこだ。もう少しだが踏ん張れるよな?」

 

 その言葉にリュミエスは強く頷いた。····一応は騎士様って所か体力は余ってるみてぇだな。さあ、もうひと踏ん張りだ。

 

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 私····リュミエス・カーグライトは驚きを隠せないでいた 。何せ前で先導している男の腕前があまりにも卓越していたからだ。手に持っている武器は、どのような原理で動いているかは分からないが、クロスボウの様なものだと考えていた。だが、クロスボウは私達の世界にもあるが、あそこまでの腕前を持った射手(シューター)を目にしたのは初めてだった。

 

 私達の世界では、弓やクロスボウなどの射手(シューター)は25m先の目標に当てれればそこそこ。50から100m先の目標に当てられると中堅。150m先の目標を1発で仕留められる腕があれば凄腕という認識だ。

 

 だが、この男は50m程先の3体いた目標を、たったの3発で仕留めた。しかも5秒もしない内に3発で、だ。···無論、そのクロスボウの様な武器の性能も有るのだろう。しかし、例えどれほど良い性能の武器でも、腕が悪ければ当然ろくに当たらない。逆もまた然り。腕が良い射手(シューター)であるならば、どの様な武器でも一流の腕前を見せるだろう。

 

 私はその男の腕前を見てこう感じたのだ。きっともっと遠くの敵ですら、ただの流れ作業のようにあっという間に撃ち殺せるのだろうな、と。

 

「これが·····異世界の戦士だと言うの·····?」

 

 その様な言葉をポロリと私はこぼした。すると男は、急に足を止め、こちらに向き直りながら武器を構えた。そしてこう叫んだ。

 

HMMWV(ハンヴィー)はこの先だ! 鍵は空いてっからさっさと乗り込め!」

 

「貴方はどうするんですか!?」

 

「後ろっから来ている奴らの数が思ったより多い。そいつをある程度まで減らしたら行く!」

 

 よーく目を凝らして後ろを見ると、先程より数を増やした感染者とやらが迫ってきている。·····あの数を1人で何とかするつもりなのか!? 

 

「本当に大丈夫なのか? あんな数1人では·····」

 

「こっちにゃまだ奥の手がある。そいつを使えばなんとかなるはずだ。早く行けっつの!」

 

 その言葉にに私は少し驚きながらも、はんゔぃーとやらの場所へ急いだ。どうか無事であってくれ····私達はまだ貴方の名前すら知らないし、礼も言ってないのだからな。

 

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「さァて。最後の一仕事と行こうじゃねェか!」

 

 俺はそう言い、バックパックからあるのもを取り出す·····。取りやすい場所に突っ込んでたおかげが、すぐに取り出せた。

 

 取り出した物は粘土質の大きな塊と、リモコン制御装置付きの信管·····そう世界的に有名な爆薬のC4プラスチック爆弾だ。そして俺は、C4爆弾を少しづつちぎり、取っておきの秘策を仕込んでから信管をセットして路地の壁や地面に貼り付ける。

 

 だいたい作業が終わったのは、作業開始から2分程。さっきまで遠目にいた奴らは、凡そ100mまで詰めて来ていた。すぐに俺は路地の出口へと出て、壁際から起爆のタイミングを測る。

 

「よーしよし、そのまま、そのままだ·····!」

 

 そう呟きながら俺はスイッチへと指をかける。後、5(ファイブ)4(フォー)3(スリー)2(ツー)1(ワン)···今だッ! その瞬間体を引っ込め、スイッチを何度も押す。

 

 信管に電気信号が送られる。その瞬間、C4爆弾は一斉に爆発した。ドカドゴズゴンッ! と連続で爆音が聞こえる。少しして爆風が散り、爆心地がだんだん見えてくる。

 

 そこには四肢や頭を失った感染者達が死体となって倒れていた。中にはまだ生きていて、呻き声をあげているやつもいる。しかし、生きている奴らの全員に共有しているのは足はザクロの様にズタボロに引き裂かれている事だ

 

 そう、それこそ俺が仕込んでおいた秘策の効果である。原理はクソ簡単で、ただC4爆弾の中に12ゲージ用の球形弾(ボールベアリング弾)を混ぜるだけだ。そう、俺は簡易的にではあるが即席クレイモア地雷を作ったのだ。·····本来だったら爆弾の周りに鉄板とかを仕込んで正確な指向性を持たせたかったが、無事に成功したので良しとする。

 

「ざまあみやがれクソッタレ共。一生そこで寝てろ」

 

 そう俺は吐き捨てて、HMMWV(ハンヴィー)へと向かった·····。

 




何とか描き終わりました·····戦闘描写って難しいですね。思ったよりも時間が掛かってしまいました·····。次は主人公がリュミエス達と合流する所からですが、出来るだけ早くに出せるよう頑張ります!それではまた次回!
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