·····どうしてこうなったッ!
ジェニファーに呼ばれたからさっさとサイン書いて帰るつもりが、なんでこいつらを家に泊めるって話になってんだァ!? 全くもって意味が分からねェんだけどよ·····。
「いやね、最初は空き物件に住んでもらうつもりだったのよ。でも用意できる物件が仮設住宅だとしても、最低でも1ヶ月は用意に時間がかかってしまうのよ」
·····まあ、それは分かる。こういう事はここでは割かしある方の話だ。何せ、1ヶ月に平均50人ずつ住民が増えている為か、土地や物件が足りなくなることがある。·····まあ、大抵空き物件になる時は
「でも、あんたの家って確か広めだったでしょ? 2人増えたって問題ない筈だけど」
「そういうの話じゃねェっつてんだろがおい。なんで俺の家に泊めるって話になってんだよ」
「·····しょうがないじゃない? これしか解決方法見つかんなかったんだから」
そう、何故か俺の家に2人を泊まればいいという事になっていた。·····俺的には反対なんだけど女2人を野宿させないといけねェもんだからジェニファーが反対しているのだ。
「はァ·····、一応聞くが2人はどう思ってるんだよ」
そこで俺は2人に話を振る。流石に未成年の少女でもあるこいつらだったら男と一つ屋根の下っていうのは嫌がるだろう·····。
「え、っと·····私は、問題ないです·····」
え?
「ひm·····リエラがいいと言うんだったら、私は問題ありません!」
はァ!? どういう事なんだこれはよォ!? 普通だったら嫌がるはずだろ! なんでフェリエラOK出してんだよおおおおぉお!? そんな事言えばリュミエスなんざ姫様が良いのでしたらって言うに決まってんじゃねェかよ!
「2人はOKみたいよ? ·····本当に、お願いできないかしら? 幾ら割と治安のいいシアトルだとしても、女の子2人が野宿なんて·····あまりにも危険すぎるわ」
「··········はァ」
くそッ、そう言われると、反論し辛ェじゃねェかよ·····。そう、このシアトルは他の
「あの、·····駄目、でしょうか?」
フェリエラが不安そうにこちらを見つめ、そう言ってくる。·····クソが、この視線で見られると駄目だって言えねェだろうが·····。女ってこういう時は卑怯だ、と俺は強く感じた。
「だァーッ、くそッ! 分かった、分かったよ、住んでも問題はね無ェよ·····。だからその目で見るんじゃねェよ·····」
そう俺が答えるとフェリエラは少し申し訳ないって思っているであろう顔と良かったという安堵の混ざった顔で俺を見る·····だから見んじゃねェっての。
「決まりね·····んじゃあこの子達はあんたの家に泊まるって事で。·····こいつはあたしからの謝罪料込の今回の報酬ね」
そう言い、ジェニファーは俺が頼んだ5.56mm NATO弾100発と·····パーツ毎に分解はされているが、ベネリM3ライオットショットガンを渡してきた。ベネリ用のの12ゲージ70発も付けて。っておいおいおい·····
「こいつは流石にやべェんじゃねェか?」
「いーのよそんな事。第一、こいつはあたしの私物だから」
これが私物とかこいつ、思ってたより凶暴なのかもしれねェな·····。まあ、くれるってんなら有難く頂戴するが。
「んじゃあサインはこれで良いんだな?」
「えぇ、大丈夫よ。·····面倒事押し付けちゃってごめんよ?」
「面倒事って思ってんなら押し付けるなっての·····まあ、しょうがねェさ。何とかなるだろ」
·····あ、そうだ。こいつを頼まねェとやばいな。そう思い俺は小声でジェニファーに依頼をする。
「後でいいから、こいつらの服とか下着、見繕っといてくれねェか? 流石にこればっかりはどうしようもねェ」
「·····ああ、確かにそれは必要だね。OK任せなさい。後で2人に渡しておくわ」
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ギルドから歩いて15分位でしょうか? 平和な世界だったら素敵な住宅街だったんだろうけれど·····今は、暗いというか、閑散とした雰囲気の住宅街になっています。しかも、所々崩壊したままで放置されている住宅もあります。
その住宅街の中心位の場所に、アキトさんが今暮らしている家がありました。·····王宮と比べるのは間違ってるけれど、やっぱりちょっと小さいかな? いや、1人で暮らすのだったら広すぎるんだと思うけれど。
「取り敢えず、入口はこっちだ」
「あっ、はい失礼しまーす·····」
「失礼します!」
アキトさんに促され、取り敢えず家に入りました。·····うわぁー、ちょっと掃除した方が良いんじゃないかなぁ? 入ってみると少し壁や床が汚れている状態で、廊下には物資なのか、箱に詰められた状態で並べられている。
·····多分、アキトさんは寝ることと、物資が置ければ問題ないって考えなんでしょうね·····。取り敢えず、家のお掃除から始めないといけないなぁ。折角泊めてもらうんですから、恩返しも兼ねて、頑張らないと!
「まァ、色々と散らかってっけど着いてきてくれ。お前らの部屋に案内する」
「あ、はい。分かりました」
「了解です。·····所で、掃除とかはされてるんですか?」
リュミーがそう言うと、アキトさんは少し痛い所を突かれたなっという感じの表情をみせ、話し始めます。
「あァー·····、最初の頃はある程度はやってたんだがな。最近は色々と立て込んでてな、全然やってねェ」
「やはりですか·····では、私たちが泊まる部屋も?」
「悪ィ、物置程度にしか考えてなかったから全然·····一応、ここがお前らの部屋だ」
そういうと、2階の角の部屋でしょうか、ここが私達の部屋みたいです。ドアを開けて中を見てみると·····うわぁ。すっごい事になってる。
中はごちゃごちゃと、物資がそこらかしこに置かれていて、足の踏み入れる事ができるスペースがかなり少なくなっています。物資の上にはうっすらと埃が被っているので、本当に暫く使っていないお部屋みたいです。
「·····悪ィ、1番でけェ部屋がここしかなくてな。ちょいと時間はかかるが、掃除すっからよ。下でゆっくりしててくれや」
確かにこのお部屋の大きさは、2人で過ごすには充分な大きさです。ですが、この広さを1人で、更にここに貯めていた物資を他の所に移さなければいけません。流石にアキトさん1人でお願いするのは申し訳ないですね····よし!
「いえ、私に掃除をさせて下さい!」
「姫様!?」
「·····別にいい。俺が判断しねェといけないもんあるからよ」
「·····確かにそうですけど、私は助けて頂いただけでなく新しい物件の用意が終わるまで、この家に泊めてもらうんです。それくらい、任せてください!」
「·····」
暫くアキトさんは黙っていましたが、少しして「しょうがねェな·····分かんねェもんがあったら呼べ」と言い、階段を降りて行きました。よし、頑張るぞー!
「私もお手伝いします、姫様」
「ふふっ、ありがとうリュミー。それと、私の事はリエラって呼んでって言ったでしょ?」
「はっ·····申し訳ありません! つい·····」
「あはは! 大丈夫だよリュミー。これから慣れていけば良いからね!」
「·····はい!」
そう言い、私達は掃除を始めました。分からないものはアキトさんに聞きながら掃除していきます。2人で掃除をするのでほんの2時間で掃除は終了。そこからはアキトさんが掃除中に作っていた料理を頂き、2人で寝る準備をし、少しして眠りました。·····明日から、元の世界へ帰る方法を頑張って見つけなきゃね·····。
如何だったでしょうか?次回は次の日のアキトの行動を書いていくつもりです!良ければ次回もお楽しみに!