【疾走騎士】ゴブリンスレイヤーRTA ドヤ顔W盾チャート   作:もふもふ尻尾

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パート15 『シエルドルタ』

 やっぱり賽子なんて無かったゴブスレRTA、第十五部はぁじまぁるよー!

 

 前回、魔術師ちゃんに肝心な所(に履く下着)を洗ってもらった疾走騎士くんは、七日目の冒険を終えました。

 今回は、鋼鉄等級への昇級試験に、挑んでいきますよ!

 

「朝よ疾走騎士。起きなさい」

 

 ところで以前、黒曜への昇級審査を受ける際、依頼の張り出し時間にギルドへ到着してしまった結果、受付嬢さんに待たされたのを覚えていますか?(第六部)

 RTAを急ぐあまり、逆にロスが発生してしまったという訳ですね!

 なので今回は混雑する時間を避ける為、あえて少し寝坊していきましょう!(急ガバ回れ)

 

「ちょっと! 起きなさいってば!」

 

 さて、そろそろいい時間なので起きますか。

 疾走騎士くん起動!

 

「うわぁ! い、いきなり起きないでよ! ビックリするじゃないの!」

 

 そういえば魔術師ちゃんは昨日、足の筋肉痛でお休みしていましたね。

 もう治ったかな? どうかな?

 

「も、もう大丈夫よ」

 

 ホントにぃ? 魔術師ちゃんはいじっぱりなので、セリフだけでは判断が難しいです。

 一応確認をしておいた方が良いかもしれませんね。

 

「ホントにもう大丈夫だから! そ、それ以上近寄ったらアレよ!? 《突風(ブラストウィンド)》よ!?」

 

 確認は出来ませんでしたが、どうやら本当に治ったみたいですね。良かった良かった。

 起床した疾走騎士くんはパパパッと身支度を整えて装備を装着し、宿屋を出発しました。それじゃあギルドまで、四倍速で駆け抜けましょう!

 

 さて、今回の昇級審査は面接ではなく、戦闘訓練での審査となります。実技試験かな?

 この戦闘訓練は、短期間に連続して昇級をしようとした場合に一度だけ発生するイベントです。

 他にも条件はあると思いますが、この銀等級到達RTAでは必ず発生していますね。

 多分ギルドの評価とか、他の冒険者の評価とかが関わってるっぽいですが、詳しいことは分かりません。

 因みに訓練相手の冒険者はギルドに属する上位の冒険者となります。これは普通の昇級審査と同じですね。

 

 着くぅ~。

 

 ギルドへ着いてから、受付嬢さんに話し掛けます。

 ゆっくりめに来たので、どうやら向こうも準備が完了しているみたいですね。今回のお相手はどなたかな?

 

「遅かったな、意外とのんきな奴なのか?」

 

 なんだと? こちとらRTA走者なんだが? と言うわけで、お相手は重戦士ニキでした。

 といっても、この戦闘訓練は大体彼がお相手になります。

 普段から新米の冒険者達に、稽古をつけたりしてるみたいですからね。

 ギルド側もそこに目を付けたのでしょう。

 

 重戦士ニキは太くて大きなアレを武器にする完全なパワータイプです。

 彼の攻撃は、疾走騎士くんのW盾といえども防ぎきる事が出来ません。

 しかしこの戦いで昇級するには、ある程度の強さを見せつければオッケーです。

 あくまでも鋼鉄等級相応の力量があるかを確認するための審査ですからね。

 システム上勝利する事も可能ではありますが、事前に入念な準備をしておく必要があるのと、勝つまでにかなり時間が掛かってしまう事を加味しても、RTA的にはまず味です。

 そもそも勝っても賞品とか……ないです。

 なのでここは大人しくパパパッと認めてもらって戦闘を切り上げた方が早いですね。

 というかステータス差がアリ過ぎぃ! まともに戦ったとしても、まあ歯が立ちません。

 流石に黒曜と銀じゃあ仕方ないんですけどね。

 

「昨日も沢山の依頼を請けて頂いていましたが、大丈夫ですか? 調子が悪いとかは……」

 

 ヘーキヘーキ! 体力お化けの疾走騎士くんはまだまだ大丈夫ですよ!

 

「それなら良いのですけど……」

 

 等級審査を行う為、場所をギルド近くの広場に移します。

 屋内でチャンバラするわけにはいきませんからね。

 ……なんかギャラリーが居るけどまあいいや。

 

「では、よろしくお願いします」

「あぁ、もちろん手加減はしてやるさ」

 

 重戦士ニキの圧倒的な攻撃力は、竜ですら一撃で両断するグレートソードによるものです。

 もちろん生半可な力では振り回すことも出来ないので、彼の筋力が如何に尋常でないかがよく分かります。

 

 

 

 

 では早速、彼の背中に《聖壁(プロテクション)》を貼り付けてやりましょう! オッスお願いしまーす!

 

 

 

 

「全力で来い。俺を怪物だとでも思って……ん!? なんだこりゃ!?」

 

 《聖壁(プロテクション)》に阻害され、彼は背負った剣に手が届かなくなりました。

 今だ突撃! 武器を手に取ることが出来ない貴様など恐るるに足らぬわ! 死ぬがよいガッツ!

 ホラホラホラホラ。どうしたホモの兄ちゃん、自慢のイチモツを封じられたら何も出来ないのか? というか逃げ回るんじゃねぇ! ロスになっちゃうだルルォ!?

 

「こっの野郎!」

 

重戦士は こしを ふかく おとし まっすぐに あいてを ついた!

 

 オォン! 疾走騎士くん吹っ飛ばされた! こいつ身体強化(フィジカルエンチャント)の指輪を装備して素手で殴ってきやがりましたよ! W盾で防いでも凄まじい威力! これだから脳筋は困る! 

 

 しかしその対策もちゃーんと用意しています。

 プライベート……スクウェア! そう、蹴りです。

 回避と対空迎撃を兼ねた、飛び上がり蹴りからの袈裟蹴り! 更に着地してから二連回し蹴り! この連撃は、ガードの出来ない危険な攻撃をかわしつつ、反撃も出来る便利な対人スキルです。相手の体幹をガッツリもっていくよ!

 今まで盗賊狩りをしたり、自由騎士ちゃんを押し倒したりして対人戦の経験を積んでいたのは、この為だったんですね。

 

「成る程、お前なかなか……やるじゃねぇか」

 

 ……まともに入ったのに平気そうですね。まあ等級差とウェイト差を考えればしょうがないです。

 という訳でここでコマンド『にげる』を選択。すると戦闘が終了します。

 ある程度の戦闘力は見せたので、もう良いよね? ね?

 

「あ、はい。昇級に問題無しと判断させて頂ける程度かと……」

「なんだと!? もう終わりなのか!?」

 

 当たり前だよなぁ? そろそろ疾走騎士くんの《聖壁(プロテクション)》も切れる頃です。

 勝てない戦いを長引かせる必要はありません。無理はせず引く時は引く、冒険者の鉄則ですね。

 

「では、晴れて鋼鉄等級への昇級となりますので、ギルドへお戻りください!」

 

 ありがとナス! 重戦士ニキもあざっした!

 んじゃギルドへ戻りましょう。いざ鎌倉。

 

「言っておくが、決着は付いてないぞ。俺はよくこの辺でガキ共の稽古をしてる。いつでも来い」

 

 お? どうやら今回の戦闘訓練で重戦士ニキの評価が結構上がったみたいですね。稽古コマンドが解放されました。

 他のキャラクターの好感度が一定以上まで上がると、冒険に誘う事が出来たりアイテムを貰えたりするのは以前説明しましたが、特定のキャラクターの場合、この様に稽古をつけてもらえるようになったりもします。

 でも魔女さんだけは最初からお願いするだけで魔法を教えてくれるんですよね。やはり彼女は聖女、ハッキリ分かんだね。

 因みに稽古をつけてもらうと、ステータスが上がったり、スキルを覚えたりします。

 受けられる依頼が少ない日とかにはお世話になる事もありますよ!

 

 着くぅー。

 

 ギルドで受付嬢さんに鋼鉄等級の認識表を貰えました。めでてえ。

 黒曜に上がった時は一日経ってから認識表を受け取りましたが、今回は予め作ってあったらしいです。手際がいいですね。

 鋼鉄等級へ上がったので、奇跡の使用回数も二回に増えました。いいゾ~これ。

 さっきの訓練で重戦士ニキにダメージが入りにくかった事も踏まえて、筋力も上げておきましょう。

 疾走騎士くん、固さは十分ありますからね。W盾によって盾受け関連の数値が倍になっている上、彼のHPはかなり高いです。事故る要素なんてないぜ! ヨシ!(現場猫)

 え? ステータスが俺達の知ってるゴブスレ世界の物じゃないって? ……細かいことは良いんだよ! 

 

 さて、時刻がお昼になりましたので、そのまま昼食を取りヒュゴウ! 終わりました。

 では再び、受付嬢さんの所へ戻りましょう。

 

「だから、オルクボルグよ! オルクボルグ! このギルドに居るんでしょ!?」

 

 見知った三人組が受付嬢さんとお話中ですね。何やってんだあいつら……。

 

「えっと……そういう方はちょっと……」

 

 皆さん御存知かと思いますが、妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶の一党です。

 来るのが今日だとすれば大体この時間に来るはずだったので念の為確認してみましたが、正解でしたね。

 この三人はゴブスレさんにゴブリン退治を依頼しにやって来たのですが、それぞれ独自の言語でゴブリンスレイヤーの名を呼んでいるので、受付嬢さんも『んにゃぴ……よくわかんないです……』状態になっています。

 それでは疾走騎士くんに突撃させましょう! 俺も仲間に入れてくれよ~。

 

「ちょっと! 今私達が話して……って、その二つの盾……もしかしてあなたシエルドルタ?」

「ほう、とっとこ丸か! こりゃあ聞いていた通り面白い盾を持っとるわい!」

 

 なんだこの銀等級達! いきなり変な名前で呼ばれてるんですけど!? 魔術師ちゃん助けて!

 

「森人の言語と鉱人の言語でのアンタの事よ。疾走騎士」

 

 魔術師ちゃんは博識。ハッキリ分かんだね。

 でもなぜ冒険者として新人である疾走騎士くんの事を彼等が知っているのでしょうか?

 

「オルクボルグの歌に出てくるのよ。盾を二つ背負った小犬が」

 

 あのさぁ……もう許せるぞオイ! とんでもない嘘を吹聴してくれやがって!

 

「ねえ、さっき言ってたオルクボルグ。あれはゴブリンスレイヤーの事よ」

「え、そうなんですか?」

 

 魔術師ちゃんが説明してくれたお陰で受付嬢さんもようやく合点がいったようですね。手間が省けておおタスカルタスカル。

 

「シエルドルタ、あなたならオルクボルグの事知ってるでしょ? どこに居るのよ」

 

 ゴブリンスレイヤーさんは今、女神官ちゃんとのゴブリン退治に出ています。

 多分そろそろ帰ってくる頃だと思うので、まずうちさぁ、談話室あるんだけど……待ってかない?

 

「しょうがないわね。そうさせて貰おうかしら」

「あの……勝手にギルドの部屋を使われると困るのですけれど……」 

「†悔い改めて†」

 

 受付嬢さんには難色を示されましたが、横で話を聞いていた監督官さんに『いいよ上がって』と、案内してもらえました。こ↑こ↓もRTAの短縮ポイントです。昨日、監督官さんの好感度を稼いだのはこの為です。

 

 ゴブスレさんが戻ってくるまでの間、依頼の内容を彼等に聞いておきましょう。

 何で部外者に話す必要があるの? って二千歳児が反論して来ますが、そこはさっきみたいに言語が違ってややこしい事になるかもしれないからだと言いましょう。

 でなきゃ君達すぐケンカ始めてロスになっちゃうだルルォ!?

 

「ハッハッハ! 相違ありませぬな!」

 

 蜥蜴僧侶さんに依頼の内容を説明してもらった後、すぐにゴブスレさんが戻ってきました。

 ゴブリンだよ! 行こう! 場所ここね! といった感じで、パパパッと説明をします。

 ゴブスレさんはゴブリンというだけで依頼を受けてくれるのでこれで十分です。

 ついでに同行も申し出ます。人食い鬼(オーガ)討伐はこのRTAには必須なのでオナシャス! 何でもしますから!

 

「そうか……分かった」

 

 女神官ちゃんもぼさっとしてないで行くぞホラホラホラホラ! 着いてくるんでしょ! ゴブスレ流相談イベントなんてスキップだ!

 

「ねえ疾走騎士……私は?」

 

 魔術師ちゃんも来るに決まってるだルルォ!? 今回の冒険は長距離移動のクエストなので、がっつり体力を伸ばしてもらうよ!

 

「ええ! 任せて!」

 

 ではメンバーが揃ったので、ここから旅支度を整え

 

 今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 




Q.何故疾走騎士くんは『シエルドルタ』や『とっとこ丸』と呼ばれてるのですか?

A.指輪物語に登場するエルフの言葉(シンダリン・クウェンヤ)で盾RTA→ShieldRTA→シエルドルタとなります。他にも候補は色々ありましたが、ゴブスレさんのオルクボルグと同じ6文字で、しかも某ソシャゲでいう~オルタみたいになったのでこれで良いかなと。彼のイメージに合ってますからね! あ、とっとこ丸はとっとこ走る疾走騎士くんのイメージです!
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