言い訳をすると間違えて書きかけてたメモを削除しちゃったんですよね…
あとどうやってこの異変を解決するかの構想がなかなかできません。次書くときは異変は抜きで書こうかなぁ
妖精メイドは悪戯好きだ。それは周知の事実である。その悪戯によって自滅したとしてもお構いなしだ。
今日も3人の妖精メイドが悪戯を考える。それはさも恐ろしい悪戯を。
「ねぇねぇなんかいい案ないのー?」
「それなら自分もなんかかんがえなよ」
「…同意」
「みんな何してるの?」
そんなところに雅貴が通りかかった。
「あ、まーくん」
雅貴は妖精メイド達の中では知らない者はいないアイドルのような存在である。彼の純粋さに心を射止められたものも多いが、容姿に射止められたものも少なくない。
仕草なんかもそこら辺の女の子よりも女の子らしい。それ故に今回の獲物にされてしまった。
「「「………」」」
舐めるように視線を頭から足先まで巡らせる3人。そしてお互いの顔を見て、同時に頷いた。不敵な笑みを浮かべて。
「まーくん、ちょっとこっちにいらっしゃい」
黒い思考に染まった手が雅貴に迫る。本人はまったく気づいていない。
「もっと可愛くしてあげるからね…」
「…フヒッ」
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「それではお披露目です!じゃーん!」
黒を基調としたワンピースにフリルのついた純白のエプロン。そして頭には白いカチューシャ。
そこには妖精メイドと同じ格好をした雅貴の姿があった。
「ええへ、どうかな?似合ってる?」
その場でクルリと一回転しポーズを取る。
「可愛いよまーくん!」
「やはり私たちの目に狂いはなかった」
「…結婚したい」
今回の悪戯は雅貴をメイド服に着せ替えることのようだ。
「でもこれ足がスースーするの」
そう言ってスカートたくし上げる雅貴。その時3人の妖精メイドは見てしまったのだ。スカートの下にあるドロワーズとロングソックスの隙間から覗く白い肌を。
「「「ぐはっ!?」」」
絶対領域と言われる禁断の花園。それを目にした3人は鼻を押さえつつ倒れ込んだ。
「み、みんなどうしたの!?大丈夫?」
「だ、大丈夫だよまーくん…」
「私たち…見てはならないものを見てしまったようね…」
「…尊い」
「貴女たち何してるの!」
そこへ咲夜が通りかかる。いつものようにサボっている妖精メイドを見回っている途中のようだ。
「あ、咲夜さーん」
トコトコと咲夜方へ寄っていく雅貴、彼女の前までいくと先ほどと同じようにポーズをして見せた。
「どう?似合ってる?」
「………」
「咲夜…さん?」
「…………………」 つー
「わあ!?咲夜さん大丈夫!?」
そこには無言のまま忠誠心を垂れ流すクールなメイド長がいた。
「メイド長がやられた!」
「おのれまーくんめ!」
「…こうかはばつぐんだ」
咲夜がエプロンに赤い染みを作る中、3人の妖精メイドは逃げるようにその場から離れていったのだった。
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今日も妖精メイド達がサボっていないか見回りをする。目を光らせていれば普通に働いてくれるのに、見てなかったらすぐサボるんだから。
え?そりゃ見られてたら誰でもやるですって?
…それもそうね。
っと、いたわね。いつのも悪戯3人組と金髪の……あんな子いたかしら?
「貴女たち、何してるの!」
「あ、咲夜さーん」
1人の妖精メイドが近づいてって…あら?「咲夜さん」?私のことを名前で呼ぶ子なんていない…
まさか……雅貴くん!?
「どう?似合ってる?」
クルリと一回転してポーズをとってみせる彼。それはもはやメイドなどではなく、何処かの御伽噺の令嬢のようだった。
メイド服とは普通仕える者のための礼装だ。しかし雅貴が着れば、そんな概念は吹き飛ばしてしまう。
「わー!咲夜大丈夫!?」
何故か雅貴くんが慌ててるけど気にすることもないわね。むしろメイド服でいろんな表情を見せてくれる方が嬉しいわ。
私が忠誠心を垂れ流していることに気づくのは、暫く経ってからのことだった。
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「お嬢様、紅茶をお持ちしました」
「ありがとう咲夜」
バルコニーで紅茶を嗜む。いつものルーティンだ。だが…
「こちらスコーンになります!」
見知らぬメイドが、お菓子の用意をしてくれた。いつもは咲夜1人でやっているはずなのだが、今日は金髪のメイドがそばに使えていた。
妖精メイド…ではない。人間?いつの間に雇っていたの?それになんだかこの子、どこかで見たことがあるような…
「ぼく…こほん、私の顔に何かついていますか?」
ジロジロ見ているとなんとも可愛らしい仕草で反応を示してきた。
「いえ、なんでもないわ」
まぁいいわ、メイド達の管理に関しては咲夜に一任しているし、真面目に働くなら構わないわ。
「お姉様、何してるの?」
そんなところへフランがやってきた。地下室から出てきて館内を探検中らしい。そんな妹にもお茶を嗜み方と言うものを伝授しなければならないわ、姉として。
「ちょうどよかったわ、フラン。貴女も掛けなさい。一緒にお茶しましょう」
「うん!」
「こちらはどうぞ、フラン様」
「ありがと!…ん?んんー?」
椅子へ案内する金髪のメイドをじーっと見つめて、なにかを考えているフラン。フランもあのメイドの顔を見たことがあるのかしら?
「…雅貴…だよね?なにしてるの?あ、もしかしてメイドさんごっこ?すごい似合ってるね!」
なん…だと…?この金髪のメイドが雅貴!?嘘でしょ!?
「すごーい、フランちゃんなんでわかったの?」
「ふふーん、秘密だよ!」
「レミリアちゃんは気づかなかったのにすごいね!」
「え?お姉様わからなかったの?」
嘲笑するかのようにこちらを、いえ、訂正するわ。嘲笑している顔で…その顔やめろや!
「き、気づかないフリをしていただけよ。分かっていても指摘しないのが淑女ってものなのよ」
「絶対嘘だよね」
「絶対嘘でございますわ」
妹にも従者にも馬鹿にされる始末…私ここの主人よね?
「そうだ、わたしの専属メイドになってよ!お姉様には咲夜がいて、わたしにはいないのは不公平だもん」
そう言って雅貴の腕に絡みつくフラン。しかしそれはダメだ。認められない。
「ダメよフラン、雅貴にはわたしの専属メイドになってもらうんだから」
「ずるいわお姉様!咲夜だっているじゃん」
「…咲夜は貴女にあげるわよ」
「いらない!雅貴がいい!」
「お嬢様…妹様…」
視界の外れで、よよよと嘘泣きに興じる咲夜、しかしそんなのはどうでもいい、今は雅貴をフランの専属にさせるわけにはいかない。私のものになってもらうわ!
「雅貴だって私の方がいいよね?お姉様、わがままだし、好き嫌い多いし、苦労するよ?」
「フランだってわがままだし、すぐ物を壊すじゃない!雅貴があぶないわ」
「お姉様だって!」
「フランだって!」
一歩も引かないフランとレミリア。そんな中、密かに復讐の炎を燃やしている者がいることを誰も気付いていなかった。