「◯◯◯◯」
それを見つけてしまった、私の恐怖体験。
私が住んでいた所は、九州の中の小さな村なんですけど、村人は少ないながらも、その分仲良く暮らしていました。
その出来事が起きたのは、夕方。
放課後のことです。
私が通っていた小学校の裏には、
山の上の方の神社と小さな公園に繋がる裏道があり、放課後には友達と一緒に上に上がって、親の迎えが来る時間まで遊ぶというのが恒例でした(記憶では)。
いつもは30分もしないうちに迎えがきて、さっさと降りることになるのですが、この日は違ったんです。
その時期は、丁度、村総出での催し物(お祭りみたいなもの)があって、学校はお昼までしかありませんでした。
そして、私の親は、行事の実行委員に所属していて、迎えの時間も遅くなるということで、私はいつもの場所で友達と時間を潰していたんです。
ですが、まもなくして友達は迎えが来てしまい、ひとりぼっち…
そのときの自分はなんとも思っていなかったのですが、
今思えば、
神社に隣接する公園(夕方)というのは、なんとも言えない異様な雰囲気が漂っていました。
「学校の校庭で遊べよ」って感じもするかも知れませんが、その頃校庭には滑り台とブランコくらいしかなく、回転式の丸いジャングルジムや登り棒、シーソーみたいなやつなど、遊具が充実していた公園は、当時(小4)の私たちにとって楽園のような場所だったので、私は一人でも普通に遊んでいました。
空が本格的に赤らみ始めた頃。
私は
…トイレに行きたい。
いつもは30分くらいしか遊ばないので、この場所でトイレに行きたいと思うのは、なにげに初めてのことでした。
「学校まで戻るか。もう、そこら辺の草むらでするか。」
そんなことを考えていると、公園の隣、神社の方に、小さな小屋のようなものを発見しました。
トイレです。
私はでっかい方がしたかったので、急いで個室トイレに駆け込み、鍵を閉めました。
鍵は錆びていたのか歪んでいたのか、閉めるときに結構な抵抗感があったのを覚えています。
正面には、旧いビールのポスターが貼ってありました(グラビアっぽいおねーさんが水着でビール持ってるやつ)。
用を足し終え、トイレットペーパーが設置してある正面の方を見ると、さっきのポスターの下の方が剥がれてめくれているのに気がつきました。
そのとき私は、何も考えずにポスターをめくりました。
何もないかと思っていたそこには、古びた文字で
「右を見ろ」
と、書かれてあったのです。
一瞬びくっとしましたが、私はその指示に従い右の方(入ってきたドアの方)を見ました。
一瞬何もないかと思いましたが、隅っこに方に、また同じような字で
「後ろを見ろ」
と、書かれてありました。
私はすぐさま後ろを見ました。
すると 、また隅っこに
「左を見ろ」
そして、その指示に従い左(最初の位置からすると後ろ)を見ると、そこに書いてあることはさっきまでとは違ったんです。
「下を…見て(^v^)」
…顔文字付きでした。
といっても、現代のようなコミカルなものではなく、インクが下に垂れ染みていて、とても不気味なものだったんです。
できる限り思い出して再現したのがこちら
実は最初から結構怖かったのですが、このまま逃げ出したら何かが起きそうで、私は震えながらもその指示に従うしかありませんでした。
地面。
普通に用を足しているだけでは気づかない所。
地面後ろの隅っこの方に、文字が見えます。
しかし、その文字はとても小さくて、読むには顔を近づけるしかありませんでした。
「上」
その文字を見たとたん、私の脳裏に最悪のイメージが次々と押し寄せてきました。
上から除き込む幽霊や、妖怪の類いのイメージです。
怖かった。
一分位そのままの姿勢で固まっていたかも知れません。
でも、上を見る以外の選択肢は無かった…
そして、私はおそるおそる上を見上げました。
幸い、幽霊の姿は見えませんでしたが、肝心の文字が暗くて読めない…
すこし、背伸びをして、目を凝らしました。
そこには
「きょろきょろすんな。ばーか」
私はほっとすると同時に、結構ムカつきました。
おしまい
茶番にお付き合い頂き、本当にありがとうございましたm(_ _)m