携帯怪獣地方 ジョウト   作:あたらんて

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5章をクリアしてちょっと設定を色々考え直すことになりました。
とりあえずもっと詳しい描写が無いと迂闊に過去話をできない…。
まあそれは置いといて5章すごく楽しかったです(小並感)


Call me Pokèmon.

 

最後の1匹をきょうせいギプスに苦しみながらもバンギラスが倒す。

 

 

「お疲れさま、ゲンガー。さて、君の実力は十分にわかった。バッジを渡させてもらおう」

 

「ありがとう。リーグでの戦いを待ってるぜ」

 

 

エンジュシティジムリーダー、マツバ。俺の頼みで7つバッジを取得済みの相手に対する手持ちで戦ってくれた。

ゴーストタイプの相手というのは実体が掴めず中々やり辛いものがあったが、エーフィとギルガルドが頑張ってくれたおかげで、無事勝てた。

 

 

「ああ、それと…千里眼を持ってるって話だよな?ちょっと人探しを頼みたいんだが…」

 

 

実はジム戦の前にナツメから電話があり、俺の近くにサーヴァントがいると伝えてきたのだ。

しかしついでの雑談で30分潰すのは止めてもらえないだろうか…。ジムトレーナーがギャラドスを釣ったとかどうでもいいんだ。しかも俺の想像だがその情報は直接話で聞いたんじゃなくて能力で知った情報なんじゃないのだろうか…?

 

 

「ふむ。僕の眼で君を見る限り悪いことに使うんじゃないのだろうが…わかった。特徴とかを聞いてもいいかな?」

 

 

マツバの千里眼はどれ程の力を持つのだろうか。少々気になる。

ちなみにナツメは能力者繋がりで友人だったりするのだろうかと気になって聞いてみたら仕事などで会ったことはあるが友人という程ではないとのこと。ナツメェ…。

 

 

「多分めちゃくちゃ目立つ格好をしてて、人間として強い。これだけでわかるか?」

 

「ああ。それなら前から気になっていた人物が1人いるんだ。その人かな?着物姿というのはこの街ではあまり目立つものでは無いんだが非常に長い刀を所持している。見る限り悪事を為す人物では無いため放っておいたが彼を見張ろうとするといつの間にか見失っている。今は…繁華街にいるな」

 

「そうか、多分そいつだ。ありがとう」

 

 

真名の予想はついた。いやあれは真名というには少々複雑な事情があるのだが…とにかくまた面倒な相手が出た。

恐らくそいつは佐々木小次郎。技量に関して言うなら全サーヴァントの中でもトップクラスの化け物。剣技のみにて第二魔法の領域に至る最強の剣士の一角。

日本における伝承にて大剣豪宮本武蔵と最強を競い決戦を行った。

そんな奴が出てくるなど面倒どころの話じゃない。彼の性格的にポケモンを集めるような人物じゃないことだけが救いか。

とりあえず接触して仲間にすることを試みるしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ますたー!今度こそ私が倒してあげますからね!」

 

「いや、まずは話し合いからだから…むしろ絶対戦いたくないから…」

 

 

人の姿をとったミュウを連れて繁華街を歩く。使い魔を何匹か放ち、目的の人物を探させているが真名が予想通りなら気配遮断に類するスキルを持つためあまり意味は無いかもしれない。

とはいえ戦力増加に繋がる大事な作業。使い魔と視界を共有して辺りを探っていると、いつの間にかミュウと少し距離ができていた。

 

 

「おーい、ミュウ、こっち…」

 

「見目麗しきお嬢さん。こうして出会ったのも何かの縁。私と一緒にみたらし団子を一串でも、いかがかな?」

 

「私ますたー以外アウトオブザ眼中なんで…あ!ますたー!」

 

 

いるやん。

 

 

「ますたー、急に離れちゃダメですよ!私がますたーを守るんですから!」

 

「おや、連れがいらっしゃったか…これは失礼。邪魔者は疾く去ろう」

 

「ちょっと待ってくれ!アンタと話がしたいんだ!そ、そうだな。ミュウは俺の妹みたいなモンだ!一緒にみたらし団子を食べようじゃないか!」

 

「ますたー!!??」

 

「ふむ。兄同伴とは中々レベルの高い…相分かった。良い店を知っている。そこで食べよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふうむ、カイ殿は拙者を仲間にしたいと」

 

「ああ、そうだ。お前が汎人類史側なのは分かっている。しかし、この世界を滅ぼすのはあまりにも無惨だと思わないか…?」

 

 

中々高そうな茶屋に来た。今度もエ-フィの力で音を区切って話をしている。

この誘いに乗ってくれるなら非常に有り難い。護衛としてこの人物以上に優秀なサーヴァントは中々いない。かつての下総でも妖術師の護衛を行っていたのはこの男だ。

また、()()()()()()()()との戦いでも非常に役に立ってくれるだろう。

 

俺の勧誘に少し小次郎は考え込むと、口を開いた。

 

 

「…誘って頂いて申し訳ないが、拙者も汎人類史の英霊として喚ばれた身。断らせて頂こう」

 

 

やはりダメか。正直汎人類史側のサーヴァントの勧誘はダメ元でやっている。敵対する意思が無いと伝えられただけで儲けものだ。

 

 

「そうか…それは残念だ。じゃあ、この世界を楽しんでくれ」

 

「む、拙者を殺さぬのか?味方にならぬ以上拙者を生かす意味は無いと思うが」

 

 

…のちにカルデアに寝返る予定なんてミュウの前じゃとても言えない。

カルデアの印象を良くするために殺さないのだが、適当に誤魔化すことにする。

 

 

「そういうお前こそいつ斬りかかってくるのか俺はヒヤヒヤしていたんだぞ」

 

「それはそこの女子が拙者が刀に手をかけた瞬間殺すかのような気迫を放っておったからよ」

 

 

見ると、ミュウは小次郎をめちゃくちゃ睨んでる。恐らく店に入った時からこうだったのだろう。

 

 

「それに…拙者実は、持ち合わせが無くてな…」

 

 

コイツ、女子にたかる気だったのか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ますたー!何故あんな男を生かしておいたのですか!私に任せてくださればぼっこぼこのぼこですよ!」

 

「いやいや、佐々木小次郎を舐めちゃいけないって…」

 

 

怒っているミュウをなだめる。

…しかし、仲間にはならなかったが得る物はあった。一つ、貸しができたのだ。団子と茶を奢ったという本当に小さなものではあるが佐々木小次郎は借りは返す男だ。敵対したときの危険は非常に低くなっただろう。

 

それに、ただの軽薄そうな男に見えて全く底が掴めなかった。大体最初にミュウに話しかけたのだって偶然でない可能性もある。ただのナンパに見せかけてミュウの力を警戒したが故の行動だったのかもしれない。

話し合っている時だって、隙だらけのように見えてこちらから仕掛けることを考えると一太刀で首が飛ぶビジョンが見えた。

そういったことを考えると、しょうもなく見える貸しが非常に有り難く思えてくる。

 

 

「良いか?ミュウ。あの男はとてつもない実力の持ち主だ。お前であれば負けることは無いだろうが俺が傍にいたあの状況ではわからない。もしあの男を倒すことを考えるならもっと状況を整えてからだ」

 

「…わかりました。私はあの男に大した脅威を覚えませんでしたが…ますたーがそう言うなら信じます」

 

「よしよし、良い子だ」

 

 

そう言ってミュウの頭を撫でる。

 

 

「えへへ…」

 

 

ただ、織田信長が召喚時にポケモンを持っていたというのなら佐々木小次郎だってポケモンを所持しているだろう。それが見れなかったことは残念だ。

 

 

「あ!それじゃあ、ホウオウに会いに行きましょうよ!きっとあっちも私がいることを感じて待っていると思います!」

 

 

忘れていた。そのような予定もあった。

ホウオウ。ポケモン金における伝説のポケモンで、死んだエンテイ、ライコウ、スイクンを蘇生するなどすさまじい力を持つ。

名前からも明らかだが鳳凰など様々な不死鳥をモデルとしており、生命に関わる様々な力を持つポケモンだ。

しかし、その力故まともな手段で会うには非常に面倒くさい手順を踏まなくてはならない筈だ。どのようにして会う気だろうか…?

 

 

「じゃあ、ここに呼びますね!」

 

「いや、こっちから行こう」

 

 

こんな町中に伝説のポケモンが現れたらパニックどころの話じゃない。

 

 

「そうですか…ますたーのお手を煩わせるなんて、怒らなきゃいけませんね!」

 

 

やめてくれ。

 

 

「それじゃあ私の力でホウオウのところに行きますが…ちょっと失礼します」

 

 

そう言うとミュウは俺の体に何かし始める。

 

 

「あの子の住んでいるところはとても人が行けるような場所じゃないので…じゃあ、テレポートします!」

 

 

 

 

一瞬で辺りの景色が切り替わる。見渡すと非常に殺風景な景色である筈なのに、荘厳さを感じる。

 

 

「ホウオウ、久しぶりですね!」

 

 

声に振り返ると、そこには巨大な七色の羽を持つ鳥――ホウオウがいた。

 

 

「ミュウ殿…本日は、如何した?」

 

 

流石に伝説のポケモン。アルセウス程ではないが、とてつもない圧を感じる。

 

 

「今日は私のますたーの紹介のようなものです!本来ならあなたから伺いに来るべきですよ?ますたーのご慈悲に感謝しなさい!」

 

 

ホウオウがどこか呆れた雰囲気を出す。…言葉遣いからミュウの立場はかなり高いのだろうが、実際はあんまり敬われてないのかもしれない。

 

 

「ふむ。お前、は…」

 

 

ホウオウの意識がこちらに向く。それだけで凄まじい重圧が降り注ぐ。

 

 

「カイ。カイ・ランフィールだ。よろしく、ホウオウ。世界の状況は把握しているかな?俺が空想樹を持ってきたみたいな感じだ」

 

「…なるほど。消滅した筈のこの世界が蘇ったのはお前のお陰であったか…。

それに、カイと言ったな。なんとなく覚えがある。並行世界にて主だった男か」

 

 

ホウオウもゲーム世界のことを覚えているらしい。

 

 

「ああ。その認識で構わない。これから君に仕事を頼むことがあるだろうけど、協力してくれるかな?」

 

「無論。この世界を存続させることに何の憂いがあろうか。私に協力できることがあれば如何様にでも言うが良い」

 

 

そう言うと、目の前に透明な鈴が現れる。

 

 

「それを鳴らせば、私は駆けつけよう。いつでも呼ぶが良い」

 

 

…なんと。めちゃくちゃ良いものを貰えた。伝説ポケモンがやってくるなんて元の世界ではどれ程の価値があるだろうか。いや、ここの世界でも凄まじい価値を持つだろう。

 

 

「良い態度ですね!アルセウスとは大違いです。ホウオウ、褒めてあげますよ!」

 

「ああ、それは有り難い」

 

 

めちゃくちゃ適当にミュウがあしらわれているが、今回の行動には利益しかなかった。ホウオウと顔合わせをするだけの予定がここまで良いものを貰えるなんて…!

 

 

「よっし、やる気が湧いてきた!ミュウ、次の町へ行くぞ!」

 

「はい!それではホウオウ、また今度」

 

「うむ。いつでも呼ぶが良い」

 

 

またミュウのテレポートで元の場所へ帰る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…何で、アサギシティの方向に向かっているんですか…?」

 

「いやあ、ちょっとミカンちゃんの顔が見たくって…あっ、ちょっ、方向転換しないでー!?何で怒ってんの!?」

 

 




~5章の新事実でまたFGOを絡ませ辛くなったのでポケモン用語解説~


・千里眼
なんか持ってるらしい。ランクはBくらいのつもり。やっぱりポケモン世界の人類のスペックはおかしい。


・繁華街
京都の繁華街ってどんな感じなんでしょうか。やっぱり他の地域とは違うんですかね…?


・ホウオウ
ポケモン金の伝説。伝説故の単純な高スペックで、耐久とかやられたら手に負えない。対の存在としてルギアがいる。ホウオウ・ルギアを呼ぶための一連の流れの中にあるまいこはんの踊りは一見の価値あり。
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