そして、さようなら。
あなたに恋をしました。
あなたを愛してしまいました。
慕っております。
ただ、あなたのお傍に。
ただ、あなたの左に立たせて欲しい。
そして、あなたを求める権利が欲しい。
そして、あなたに求めて欲しい。
さよならと言ってしまった。
もう、あなたと私は会うこと無く。
もう、あなたと私は言葉を交わすこともなく。
もう、あなたと私は。。。
なぜ、あなたは逝ってしまったのだろう。
一言もなく消えてしまうなんて。
あんまりではないですか。
花束をあなたに届ける。
その行動を起こすのに。
どれだけの時間がかかってしまったのでしょう。
飾られた言葉しか届かない。
あなたがいるのに。
もはや存在すら感じられない。
あなたと話していたはずなのに。
私は誰と話しているのでしょうか。
浮かぶは思い出。
沈むも思い出。
なぜ。
何故なのです。
あの時、笑おうと決めたではないですか。
差し伸べられた手を握ったではないですか。
握られたなら。
握られたなら責任くらい持ってください。
果たして。
それから、逝けば良かった。
心無い言葉で、あなたを傷つけてしまったこと。
心から謝罪いたします。
良い思い出だけでよかったって。
きっと思うはず。
でも。違うのです。
あなたに傷つけられたことすら。
わたしは。
私は大切にしているのです。
あの頃に戻ることはできません。
あの頃の自分が羨ましいです。
だって。
だってあなたがいるではないですか。
あなたが、あなたが名前を呼んでくれる日々が。
そんな日々が。
どうしようもなく、普通の。
その日々がただただ愛おしい。
あなたがいない中、随分と時間がたってしまいました。
あなたが今でも右にいると。
右にいらっしゃると。
私は幻視してしまいます。
あなたとの日々は、それはもう。
大事な。大切な。
、、、、、、
いえ。そうではありませんね。
あなたとの日々が。
私にとって当たり前の日々でした。
悔やんでなどおりません。
あなたとの時間を、私はいつ何時も不必要としたことなどありません。
ああ。
この桜吹雪も。
何度目でしょう。
あなたを追う日々も。
そろそろ。
あら。ふふ。
そうですか。
ふふ。
あなたは、天ですか?地でしょうか。
どこへでも追いかけましょう。
ですが、まだ時間は残されているみたいです。
少しだけです。
あなたがいない日々。
私にこびりつくあなたの匂いと一緒に行きましょう。
人生など一度きり。
あなたを振り切って。
忘れて生きていくなど無理なのです。
だってそうでしょう?
あなたに恋をしてしまった。
あなたを愛してしまった。
慕ってしまった。
ただ、あなたのお傍にいさせていただければ。
ただ、あなたの左に立たせてくだされば。
そして、今もあなたを求める権利が欲しいのです。
そして、今でもあなたに求めて欲しいのです。
あなたが、大切なんです。