宇宙人、未来人、異世界人、超能力者には興味ありません。この中にただの人間がいたら、あたしのところに来なさい……(本当に来て!)

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涼宮ハルヒは憂鬱

 涼宮ハルヒは自己紹介の席でこう公言した。

 

「ただの人間には興味ありません。この中に、宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」

 

 次の日。

 空き教室を自らが発足したSOS団の部室にした彼女を待ち受けていたものは

「ジュワ! (三年生の潤戸(うると)羅満(らまん)です。40メートルに巨大化して手から光波熱線を放ったり瞬間移動したりできます)」

 銀と赤の体色をした筋肉質な体型の男を始めとして

「未来から来ました。二年の銅鑼(どら)衣紋(えもん)です。色んな道具を出せます!」

 青い狸のような猫型ロボット、

「超能力の花面(かめん)雷太(らいだ)です。様々な怪人と戦っています」

 バッタ怪人風の男。さらには

「二年の葛原(くずはら)粕人(かすと)です。特技は死んでも何でも復活することです!」

「同じく二年の仏宇野(ふつうの)段士(だんし)です。他人に自分を別の何かだと思い込ませたり出来ます!」

「二年の一葉(いちよう)音芽(おとめ)。影を操り遠くに移動したり刀のように影を伸ばしたり、自分の分身を作り出したりすることが出来ます」

「一年の兵間(ひょうま)義昭(よしあき)。結界を作れます」

と字数稼ぎとしか思えない謎の男女数人がハルヒに自己紹介する。

「…………」

 どうすればいいのかわからず放心するハルヒの耳に

 

 ガヤガヤ、ペチャクチャ、ざわざわ、ロリッ……

 

 様々な擬音語とともに大勢の話し声が入り、ハルヒは外を見る。そこには他にも入部希望の宇宙人、未来人、超能力者が校舎の外だけに留まらず校庭までずらりと列を作っていた。

 

「…………」

 

 常識人が一人もいない事態にハルヒは頭を抱えながら呟いた。

「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者には興味ありません。この中にただの人間がいたら、あたしのところに来なさい。……いや、来て下さい。本当に、冗談なしに……」

 こうして涼宮ハルヒは

 S(涼宮ハルヒを)

 O(お願いですから)

 S(すぐにでも助けて下さい)」

 団の団長に就任し、一刻も早くこの混沌から抜け出せることを祈るのであった。

 

 ちなみに読者の中には気づいた人もいるだろう。本人は気づいてないけどハルヒなら世界改変能力があるじゃんと。しかし彼女の改変能力は

「もし○ボックス!」

 先ほど登場した青い狸を思わせる猫型ロボットを始め

「その幻想をぶち殺す!」

 ウニ頭をした男子高校生など彼女の改編能力を阻止できる者達によって変わることはなかった。

 




2019年7月18日。
あの事件は起きました。これからの日本のアニメ業界を牽引するはずだった貴重な逸材
の多くが、あの事件でお亡くなりになりました。
一年以上経過した今でも、筆先文十郎の中では重くのしかかっています。

今回の話は、感謝と追悼の意というか……なんと言えばいいのか分かりませんが、書くことしかできない筆先文十郎の出来る感謝としてこのような話を作りました。

作者のわがままな作品を楽しんでいただけたのなら幸いです。

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