アルカディア号になって艦これの世界にお邪魔してみた   作:Archangel

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※試験終わったー! でも合格してるかどうかは知らん…。
 失礼いたしました、ついに影山サキが登場です!



第105話 影山サキ編3(艦娘側:影山サキ1)

 今、私はテーブルをはさんで大神さんと向かい合っているわ。

 他に部屋にいるのは真宮寺長官、神崎提督、ブルーメール提督、後はアルカディアとかいう海賊船。

 後は艤装を展開した大和型の二人が部屋の外に待機、これは神崎提督による万一の事を考えた発案だそう。

 勿論、私の手足はしっかりと拘束されているし、あのアルカディア?とやらに手も足も出なかったからそんな心配なんて要らないと思うんだけど(笑)。

 

 「で、何から聞きたいのかしら? 言っておくけど私の知っている事なんてそれほど多くないわよ?」

 どうせこの尋問が終わったら私は消される。

 それならそこそこ協力するからなるべく楽な方法でお願いしたいわね。

 

 「まず体から種を抜いて欲しいとは一体どういう事なんだ?」

 ロ火を切ったのは大神さんね、マッタクこんな時でもイイ男なのは変わらないんだから(笑)。

 

 「マゾーンは異星の植物人間ともいうべき存在なのは知ってるのよね? マゾーンは単体で発芽すればマゾーン本人として、人に種を植付て発芽させればその人を乗っ取って活動する事が出来る。で、今の私は艤装が大破したおかげで(種子の力が弱まって)元の私を出せているってわけ。」

 一昨日、私を戦闘不能にした海賊船に視線を向けながら答える。

 

 「何だって?!」

 あら大神さんったら、そんな驚く事かしら(笑)。

 

 「それは他にも同じような佐官や将官がいる可能性があるという事ですか?!」

 その通りよ『さくら』さん。

 いち早くそこに気付くなんてさすがね。

 連合艦隊司令長官という肩書は伊達ではないということかしら。

 

 「間違いなくネ。私は士官学校卒業式の帰りに何者かに襲われた。今にして思えばあれがマゾーンの先遣部隊か工作員だったのでしょうけど。」

 

 「貴様、この場しのぎの出鱈目であれば承知せんぞ!」

 ブルーメール少将ったら早速、剣に手を掛けてるわ。

 まったく頭に血が上りやすいのは相変わらずみたいね(笑)。

 

 「そう言われでも私には証明する手立てはないワ。だから信じるも信じないもアナタ達の自由。」

 

 「いや、かのじょのいうことはしんじつだろうね。」

 

 「ドクター?!」

 『すみれ』さんが驚いて顔を向けた先には何処から現れたのか軍医帽を被った妖持さんが!

 そしてその軍医妖精さんはポンと音を立てると私達と同じ大きさに…、なった?!

 

 「今、彼女の体は隅々まで種子から出た神経が張り巡らされているんだよ。誰も好き好んでこんな状態になりたくなどないだろうしね。それよりも入楽や治療が出来ないのが厄介なんだ。」

 え!

 この人って妖精さんだったの?!

 埠頭で京極や山崎に私の説明をしていた人じゃない!

 

 「治療や入渠をすると勢いを取り戻した種子によって再び彼女の自我が抑えられてしまうという事か…。」

 

 「キャプテンの言う通りだよ。種子を取り除くのであれば今の状態でやるしかないんだが、戦闘で傷ついたこの状態で彼女の体が手術に耐えられるかどうか…。」

 

 「医療技術の問題だけではないという事ね。」

 

 「デスシャドウ島の医療施設ではどうでしょうか?」

 真宮寺長官が軍医さんに提案する。

 

 「やるとすればもちろんそうなるだろうが、それでも神崎中将の言う通り医療技術の問題だけではないからね…。」

 

 「「「「「…。」」」」」

 大神さんも真宮寺長官も神崎提督もブルーメール提督もアルカディアとやらも皆、押し黙ってしまったわ。

 

 「いいワ、やって頂戴。」

 

 「いや、しかし!」

 

 「構わないワ。どうせ怪我が治ればまた体を乗っ取られるんだから。」

 

 「今の状態でいるよりはという事か…。」

 私を見るアルカディアの目には深い悲しみが浮かんでいる。

 

 「ええ。それに陸軍の研究機関に行けば生きて出られるかも怪しいもの(笑)。それに生きているのに体を乗っ取られているというのはとても辛い事よ。そんなの死んでいるのと大して変わらないワ。」

 

 「よし、査問は後だ、ドクターさん!」

 

 「「「ええ、お願いします(する)(しますわ)。」」」

 大神さんに続き皆が立ち上がる。

 

 「分かった、やってみよう。」

 

 「ありがとう。もし失敗しても気にする事はないワ。その時は存分に生態研究に回して頂戴。」

 学生時代からどことなく皆に距離を置かれいつも孤独を感じていた私。

 何が原因かと思うも帰ってくる答えはふいんき(なぜか変換できない)という訳の分からないモノ。

 おかげで士官学校時代は完全に孤高の人になるしかなかった。

 でもやっぱり心のどこかでは人との繋がりと温もりを求めていたのね。

 そしてそれは今でも変わらない…。

 だって手を差し伸べてもらえた事にこんなに喜びを感じているんだもの。

 

 「いやドクター、影山は決して死なせてはならん。」

 

 「「「「?!」」」」

 最後に私を受け入れてくれた人が出来たと喜んでいたら、例の海賊戦艦が私を死なせてはいけないと…。

 それにこれには真宮寺長官も神崎提督もブルーメール提督も、そしてなにより私自身が一番驚いてしまったワ。

 

 「え…。」

 自分でもどういうことか分からないまま彼を見る。

 

 「確かに彼女は許し難い艦隊運営をしてきたのは事実だ。だがこれは彼女の本意ではなかった事が皆にも分かったはずだ。」

 「俺はこれからの彼女を信じてみたい。影山サキの提督としての船出はこれから始まるのだ。」

 

 「ドクターゼロさん、私からもお願いします。どうか影山君を助けてやってくれないか?」

 

 「大神元帥の言う通りだ。ドクター、今かけがえのない仲間をその手に委ねる。その手腕が不純物を無事取り除く事が出来ると信じてな。」

 

 「柱島第七泊地の艦娘達が聞いたら絶対反対するか怒るわよ? 何なら連れてきた伊勢と日向に聞いてみなさいな(笑)。」

 嬉しいのを鼻で笑い誤魔化す。

 

 「日向は俺の全艦種側室筆頭艦だし伊勢はその姉だ。確かに良い顔はしないかもしれないが、この俺が選んだ女だ。何も心配はしていない(笑)。」

 

 (ポッ…。)

 やだ、顔が熱く…。

 こうなったら私もそれに報いないとネ。

 

 「万一があるといけないから先に行っておくワ。ここ軍令部や横須賀第一、第二鎮守府からマゾーンの気配はあまり感じられなかった。という事は怪しいのは政治家と陸軍よ。京極とやらは間違いなく私と同じ匂いがしたワ。」

 大神さんやさくらさんが気付いていない大事な事を伝える。

 これで私もマゾーンのお尋ね者ね。

 そして、皆の顔が驚愕に染まったわ。

 




※果たして影山サキからマゾーンの種子は取り除けるのでしょうか?
 ん? 今、どこからか私なら出来るという渋い声が聞こえましたが…。
 でも頼んだら一千万円ほど掛かりそうな気が(汗。)
 
※アルカディア号が戦場に赴くのはもう少し先になります。
 柱島第七泊地に戻ったら数人の艦娘さん達との日常を挟んでから出撃となります。
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