幽霊に呼吸を習いました   作:星天さん

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最新作

★無限な教師になりました
(ハイスクールD×D × 呪術廻戦[五条悟系オリ主])

是非、読んで見てください!


日輪を継ぐ者…②

私は走った...。

あの場から...奴を視界から消す為に、何振り構わずに走り続けていた。走り続けていると、気づけば人通りが全くない浅草の路地裏に来ていた。その場で私は、乱している呼吸を整えて、冷静さを取り戻していた。

 

「あの瞳!! あの表情!! あの痣!! 間違いなく奴だ!! 」

 

私が浅草で見た奴の顔は数百年前、私に耐え難い屈辱を与えた継国縁壱そっくり──いや、瓜二つと言っていい程、似ていた。童磨、そこらの鬼達で何度か見てきた顔の筈なのに、奴を前にしたら体が震えだしていた。

 

「この私が!! 完璧な存在の私が2度にわたって人間如きに臆してたまるか!!」

 

私は直ぐに花札の耳飾りをしている子供、あの剣士を殺すべく、私の部下である矢琶羽、朱紗丸を刺客として送った。二人を奴らに送り込み、私は高みの見物をする為に無限城へと戻った。

 

 

 

 

ご婦人とお嬢様を送ってから、俺はさっきまで居た場所に戻っていた。合流する竈門炭治郎を探そうと、再び透き通る世界に入ろうとしたら、俺と別れた所で頭巾を被って竈門炭治郎が待っていた。

 

「待たせてしまってすまない…。此処では五月蝿すぎるから別の所に移動しよう」

 

「は、はい!!──ああ!? すみません!!妹を置いてきてしまったので妹を置いてきてしまった場所でも良いでしょうか!!」

 

「お前に合わせる…」

 

俺達は浅草から、竈門炭治郎が置いてきてしまったと言う妹の元に向かった。竈門炭治郎が妹を置いてきてしまった場所は、浅草から少し離れた静かな場所だった。

 

「改めて…。俺の名前は榊亮壱…鬼殺隊の人間だ」

 

「俺は竈門炭治郎と言います!! 同じく鬼殺隊に属しています!階級は癸です!」

 

お互いに自己紹介を終わった所で、竈門炭治郎が置いてきてしまった妹の元に辿り着いた。妹を置いてきてしまった場所は、屋台のうどん屋で、炭治郎はあの男の匂いを嗅いだ瞬間に店主が丹精込めて作ったうどんを目の前で地面に落として走り去った為、店主の誇りに傷をつけたらしく、激怒していた。

 

 

 

 

ズルズル──

 

ズルズル──

 

禰豆子を置き去りにしたうどん屋に戻って来ると、うどん屋の店主がカンカンに怒っていた。皿を割ってしまって金を払おうとしたら余計に怒ってしまった。皿を割った事よりも、うどんを食わなかった事に怒っていて、もう一度山かけうどんを頼んだ。禰豆子にも食べさせようとしてきた店主に亮壱さんが食べると言ってくれてその場は収まった。

 

「炭治郎…。お前の妹...鬼か?」

 

隣に居る亮壱さんから禰豆子が鬼であると見破られ、箸を止めて固まった。鬼殺隊の人間は鬼によって人生を狂わされていると鱗滝さんから聞いていた俺は、亮壱さんに何て言おうかと考えていた。

 

「慌てるな…。ただの確認だけだ、殺そうとはしていない…。それに、お前の妹は人を食っていないだろ?」

 

「は、はい…。禰豆子は鬼にされても一度も人間を襲った事はありませんし、食べようとした事は無いです!!」

 

禰豆子は鬼だけど、人間を襲った事、人を食べようとした事は無いと亮壱さんに懸命に訴えた。そんな俺に亮壱さんは何も言わずに、俺の頭に手を優しく置き、撫でた

 

「よく頑張った…。お前は良く頑張ったよ炭治郎…」

 

「はい...はい...ありがとうございます」

 

頭を撫でる亮壱さんの手は昔、俺の頭を撫でてくれた父さんの様な暖かく、優しい温もりを感じた。俺は、長男なのにその場で泣いてしまった。亮壱さんは、泣いている俺を抱き寄せて胸を貸してくれました。

 

「今は…溜まっている涙を流せ…。お前は良く頑張ってきた、だから…今は泣いても良い」

 

「あ…りが…とう…ございます…」

 

俺は亮壱さんの腕の中で、涙が止まるまで泣き続けた。亮壱さんの腕の中は、お日様の様に暖かく良い匂いがしていて、とても安心出来た…。

 

 

 

 

絶望的な状況でも、諦めずに前に進んだ炭治郎に労いの言葉をかけたら泣いてしまった。炭治郎の泣き姿に父性本能?みたいなのが働いて、気づいたら自分の胸元に抱き寄せて、泣き止むまで優しく頭を撫でていた。

 

「ムー!」

 

炭治郎を撫でていると、妹の禰豆子がジッと俺を見ていた。

 

「お前も来るか…?」

 

「ムー!」

 

ジッと見ている禰豆子に来るか?と聞くと禰豆子は、自分を殺すかもしれない俺の膝の上に、何の警戒もせずに座った。

俺の膝に座った禰豆子は、俺の手を自分の頭に置いて、上下に動かしながら撫でてと言わんばかりに見てきた。炭治郎と同じように撫でると禰豆子は嬉しそうにムームーと言いながら足をパタパタと動かして喜んでいた。

 

「良い子だ....。炭治郎の為に力を貸してやってくれ」

 

「ムー!」

 

当たり前だと言わんばかりに、禰豆子は胸を張って返事を返してくれた。俺は...この二人を命に変えても守らなければならない義務がある。

この義務は、俺と師範と交わした約束の一つだ。




読んでいただきありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))
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