幽霊に呼吸を習いました   作:星天さん

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お気に入り件数1700人!!
UA数 56513!!

皆さまありがとうございます!!
まさかお気に入り件数が1700人も行くとは思わずビックリしています!!
現在、コロナによる自粛ムードで娯楽が限られる中で自分の投稿している作品が皆様の暇つぶしになれると良いなと思っています!


原作開始
日輪と末裔


気温が高く、外を歩いていれば自然と汗をかいてしまう夏の季節になり、病や任務で傷や怪我を一つもする事無く五体満足元気に17歳になる事が出来た。

17歳になり何時もの様にお祖母様が祝ってくれたが、今年は少し変わって水の呼吸一門も祝ってくれて、お祖母様以外で祝ってくれたのが初めてで新鮮な気持ちになった。

 

『亮壱サマ!任務デス!景信山付近二鬼ガ出現シタトノ情報!今回ノ任務ハ景信山、ソノ付近ノ調査デス!』

 

「何時もありがとう日向」

 

『オ役ニ立テテ光栄デスワ亮壱サマ!』

 

日向から今夜の任務が言い渡され、景信山へと向かう。

景信山に向かう道中で冷たい物を食べたくなった俺は、日が暮れるまで時間がある事を確認してから、景信山付近にある甘味処に向かった。

 

「店主、イチゴとレモンのかき氷を一つずつ頼む」

 

「あいよ!すぐ出すから待ってな!」

 

元気の良い店主にかき氷を頼んでから席に座ると宣言通り、店主は二つのかき氷を直ぐに持ってきてくれた。

店主が持ってきてくれたかき氷は他の甘味処で頼んだかき氷より多くて山盛りだった。

 

「溶けるから早く食いなよ兄ちゃん!」

 

そう言うと店主は戻って行った。

店主が行ってから山盛りのかき氷を崩さずにスプーンで多く掬いながら頬張り、かき氷を減らしていった。

かき氷を頬張って行くと徐々に口内や体が冷えていき、キーンとした頭痛で痛くなり、温かいお茶を頼んで飲み、冷えた体温を戻しながらかき氷を食べ進めた。

 

 

四人で住んでいた家は父さんと母さんが死んでから俺と無一郎の二人だけになった。

二人だけになった家で、俺と無一郎は話さない...いや、俺が無一郎と必要最低限の事しか話さなくなった。

父さんと母さんが死んでから、あまねと言う女性が俺達の家にやって来て、この世に鬼と言う存在がいる事、俺と無一郎が『始まりの呼吸の末裔』と言う事を聞かされ、鬼殺隊に入ってくれないかと勧誘された。無一郎は前向きに考え鬼殺隊に入ると言い出した時、かなり揉め...

 

「人を助けるなんてのは選ばれた人間にしかできない!俺達にできることは犬死にと無駄死にだけだ!」

 

無一郎にそう言葉を浴びせ、あまねと言う女性を信用出来ず追い出した。

 

「そろそろ寝るぞ」

 

「うん.....」

 

蒸し暑い夏の夜。

無一郎に寝るように行ってから、風通しを良くする為に戸を開けてから自分の布団に寝っ転がった。

 

「おやすみ兄さん...」

 

「早く寝ろ」

 

素直におやすみと無一郎に言えない自分に腹が立ちながら目を瞑り眠りについた...。

 

 

兄さんの方から寝息が聞こえたのを確認してから閉じていた目を開けて、あまねさんに勧誘された鬼殺隊について考えていた。

兄さんから色々と言われてるけど、やっぱり僕は鬼殺隊に入って困っている人の役に立ちたいと強く思った。

 

ガサガサガサガサ......

 

何かがこっちにやって来る様な音が聞こえ、兄さんを起こそうと体を揺すろうと近くに行くと兄さんは目を開けていた。

 

「起きていたのか」

 

「うん...物音が聞こえて」

 

「動物か「キヒヒ!美味そうな子供が2匹だ!!」!?」

 

兄さんとは別の声が聞こえ、戸の方を見るとそこに人型の何か得体の知れない者が僕と兄さんを見て美味そうと言った。

 

「鬼?」

 

「キヒヒ!当たりだよ坊や!」

 

得体の知れない者の正体が鬼と分かり、兄さんを守ろうと立ち上がろうとした時だった。

 

「無一郎逃げろ!」

 

兄さんが斧を持って、僕を鬼から守る様に僕の前に立って斧を構えていた。

 

 

突然現れた鬼から無一郎を守ろうと斧を手に取り、鬼から無一郎を守る為に前に立った。

 

「キヒヒ!その斧で俺と殺り合う気かい?」

 

唯一の肉親で冷酷な俺よりも優しい無一郎を何としてでも生かそうと俺は命懸けで足止めをする覚悟をして斧を構えた。

 

「俺はあいつの足止めをする。お前は逃げろ!」

 

「嫌だよ!兄さんを置いていけないよ!」

 

「キヒヒ!良い兄弟愛だな!安心しろ、2人とも俺の腹の中に入れてやるから!」

 

鬼は舌なめずりをしながら俺達に向かって来た。

鋭い爪を俺達に向けて近づいて来る鬼に力いっぱい斧を振り下ろし腕を斬り落とした。

 

「キヒヒ!やるな坊や!だが、そんなもので俺は殺せないぞ!」

 

鬼がそう言うと力いっぱい斧を振り下ろして斬った筈の腕が直ぐに再生して元通りになってしまった。

 

「無駄な抵抗をやめて俺の養分になれ!」

 

鬼が再び俺達に向かって来た時──

 

「待て...」

 

「キヒヒ!また別のえ...さ...が...。な、何故、痣の剣士がここに!?」

 

透き通った声が戸の方から聞こえ、鬼は俺達を襲うのを辞め声のした戸の方に視線を向けると、突然震え出した。

無一郎と共に戸の方を見るとそこには額の右側に炎の様な模様の痣が出来ている男が立っていた。

 

 

日が暮れ、夜になってから任務先の景信山に足を踏み入れた。

景信山を駆け回りながら鬼を探していると...師範と少し似ている気配を感じた。

師範と少し似ている気配を辿りながらその場へ向かっていると鬼の気配を感じると、鬼は師範と少し似ている気配を感じた場所に近づいているのが分かり急いで駆けつけると、1軒の家に辿り着き中を見ると双子の兄弟と鬼が居た。

 

「何故、痣の剣士がここに居る!!」

 

「任務でこの山で鬼がいると言う情報を得て、ここに来た」

 

鬼の質問に答えながら、双子に視線で『こっちに来るように』と目配せをしていた。

双子は目配せを理解してくれたみたいで、ゆっくりと鬼に悟られないように移動して、鬼と距離が取れてから走って俺の後ろに来てくれた。

 

「な!?俺の餌を返せ!!」

 

「これからこの子達の命を奪おうとしている者に渡す訳が無いだろう.....それよりも、鬼舞辻無惨と六つ目の鬼が何処に居るか教えろ...」

 

「教える訳ないだろ馬鹿が!!貴様を喰らえば、あの方が十二鬼月と互角の力が手に入ると言った!それだけでなくあの方から更に血を頂ける!俺の為に死ね!!痣の剣士!!」

 

鬼はそう言いながら俺目掛けて飛びかかってきた。

飛びかかってき来る鬼に対して、俺は日輪刀を抜いて後ろに居る双子に少し離れるように言ってから飛びかかって来る鬼に技を繰り出した。

 

「日の呼吸肆ノ型・灼骨炎陽」

 

 

今、僕達の目の前で凄い事が起きた。

助けに来てくれた男の人が黒い刀を抜いて襲いかかってきた鬼を一瞬にして、首、腕、足を斬った時、綺麗な炎が出て、男の人が火の神様に見えた。

男の人に斬られた鬼は体が徐々に灰になっていき、跡形もなく消えて行った。

 

「二人とも怪我は無いか?」

 

優しい声色で僕達の安否を聞いてきた瞬間に、鬼が居た時の緊張感と恐怖が溶け、僕は返事をする前に膝を着いて泣いた。

僕の隣に居た兄さんも僕と同じ様に膝を着いて泣いていた。

 

「すまない....もっと早く来ていれば怖い思いをさせずにすんだ」

 

男の人は僕達を優しく抱きしめながらそう言った。

僕達が男の人に強くしがみついて泣いていると、頭を優しく撫でながら『もう大丈夫だ』と言葉をかけてくれながら僕達が泣き止むまで優しく抱きしめ続けていた。

男の人に抱きしめられながら頭を撫でられていると、小さい頃に怖くて寝れなかった時にお父さんとお母さんに抱きしめてもらっているような感覚だった。

 

 

泣くつもりは無かった....。

男が鮮やかに鬼を斬り終わり、俺と無一郎に目線を合わせて優しい声色で俺と無一郎の安否を聞いてきた瞬間に、鬼に対する恐怖と緊張の糸が切れて泣いた。

無一郎も泣いてしまい、俺がしっかりしなきゃと思い涙を頑張って止めようとしたら男に優しく抱きしめられた。

男が抱きしめた時、父さんと母さんに抱きしめられた時の事を思い出して涙を止める事が出来なかった。

 

 

日向に隠の人達を呼びに行ってもらっている間、双子が泣き止むまで胸を貸していた。

 

「俺達を助けてくれてありがとうございます」

 

双子の1人が涙を止めながら俺に礼を言った。

 

「礼は不要だ、俺がもう少し早く来れば怖い思いをさせずにすんだ。申し訳ない」

 

「ううん、そんな事ないよ。お兄さんが来てくれなかったら僕達は死んでたかもしれない、ありがとうお兄さん」

 

もう片方の方にも礼を言われた。

二人とも涙で目が濡れている為、擦って涙を拭こうとするのを止め、自前の手拭いで優しく傷つけないようにして涙を拭いた。

 

「二人の礼を受け取ろう。名乗り遅れたのだが、俺は鬼殺隊と言う、さっき見た鬼を滅する組織に属している榊亮壱だ」

 

「俺は時透有一郎。鬼殺隊についてはある程度知っています」

 

「僕は時透無一郎」

 

有一郎、無一郎と互いに自己紹介をしてから、二人に今後について話した。

 

「鬼殺隊について知っているなら、二人には選択をしてもらわねばならない。自衛の術を持たない有一郎と無一郎には藤の家で暮らしてもらうか、鬼殺隊に入るかだ」

 

藤の家で暮らす場合は、お祖母様の所で暮らしてもらおうと思っていると二人は...特に有一郎は決心した表情をしていた。

 

「亮壱さん、俺達は鬼殺隊に入ります!」

 

「兄さん....」

 

「無一郎、今までお前の邪魔ばかりしてごめん...。父さんと母さんが死んでからお前を守ろうと必死に考え酷い言葉をかけて悪かった」

 

「兄さんは....僕の事を嫌いじゃないの?」

 

「お前はこの世でたった一人の大事な弟だ、嫌う事なんて絶対に出来ない」

 

有一郎と無一郎は、どうやら仲違いをしていたらしく有一郎は無一郎に自分の思いの丈をぶつけて胸の内を語った。

有一郎の胸の内を知った無一郎は有一郎を抱きしめ、有一郎は無一郎を抱きしめ返した。

 

『亮壱サマ!連レテキマシタ!!』

 

隠の人達を呼びに行った日向が隠の人達を連れて戻って来た。

 

「よっ!昨日ぶりだな亮壱」

 

「昨日ぶりです後藤さん...」

 

後藤に有一郎と無一郎についた一通り説明して後をお願いした。

 

「また会おう、有一郎、無一郎」

 

「はい、また会いましょう亮壱さん!」

 

「僕も兄さんも頑張るからね!」

 

有一郎と無一郎に一声かけてから家を出て、藤の家に向かおうとした時だった。

 

「お久しぶりです亮壱様」

 

「貴女は...あまね様」

 

「名を覚えていてもらい光栄です」

 

「いえ、こちらこそ一隊士である自分を覚えていてもらい光栄です。あまね様は何しにこちらへ?」

 

日向には隠の人達を呼んできてもらった筈なのに、まだ見ぬ御館様の奥方であるあまね様がここに来ているのか疑問だった。

 

「私は時透兄弟の迎えに来ました」

 

有一郎と無一郎は『始まりの呼吸の末裔』である事を教えられ自分の中で疑問だった二人から師範と似た気配を感じていた訳が末裔だからと納得した。

元々、二人を鬼殺隊に勧誘していたらしいのだが、ことごとく追い出されていたらしく、どうしたらいいのかと考えていたら二人が鬼殺隊に入ってくれると聞いて、駆けつけて来たらしい。

 

 

「それでは、此処で失礼致します。有一郎と無一郎をよろしくお願い致します」

 

俺はあまね様にそれだけ言って景信山を下山して、次の任務を日向に聞くと今日はもう無いと言われ、近くにある藤の家を案内してもらい、その日の任務は終わった。




亮壱コソコソ話①
亮壱は甘味が大好きで任務が無い時は色んな甘味処をまわっていて、色んな店を知っているぞ!


亮壱コソコソ話②
時透兄弟を助けたあと、心配して声をかけたら泣き出し、表情は無表情のままだったけど内心すごく慌てていて、咄嗟にやった事が上手く行きホッとしていた。
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