幽霊に呼吸を習いました   作:星天さん

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最新作
★呪われし魔神の少年
ハイスクールD×D × 七つの大罪のクロス作品です!
良かったら読んでください!!


日輪と鬼

最近、任務先で出会う討伐対象の鬼達に『痣の剣士』と言われ続けて腹が立っていた。

鬼達は俺の名前を知らないから言っているみたいだが『痣の剣士』って、俺が怪我を負っているみたいで嫌だ、普通に鬼殺隊の人間か鬼殺の剣士と言って欲しい。

 

「痣の剣士だぜ!お前を殺せばあの方がすぐにでも十二鬼月に──ってあれ?」

 

「話しが長い...。そして俺の名は痣の剣士では無く、榊亮壱だ」

 

「いつの間に首を────────」

 

痣の剣士と言った鬼の話が長そうだと思い、聞く義理は無い為、話の途中で首を斬らせてもらった。

斬った鬼が灰になるのを見届けてから、コソコソと俺の後を追い見てくる奴がいる方に向かって剣先を向けた。

 

「コソコソしていないで出て来たらどうだ?」

 

「やはり気づかれていましたか。私達に敵意はありません、貴方とお話をしたくて、貴方の後を追いました」

 

俺をコソコソして着いてきたのは鬼の気配がする大人の女性と子供の男鬼が木の影から出て来て、自分達に敵意が無いと言った。

女性鬼の言う通り敵意が全く感じらず、人を食った鬼特有の気配も感じられなかったから刀を収めて、俺の後を追ってきた訳を聞く事にした。

 

 

最近、鬼達の間で『痣の剣士』を殺せば十二鬼月になれると言う話が出回っていた。

こんな話が出回っているのは、あの屑…いえ、鬼舞辻無惨が鬼達にそう言ったに違いないと確信し、茶々丸にお願いをして、痣の剣士と呼ばれている方を探してもらい、見つけてもらった。

 

「愈史郎、私は今から痣の剣士と呼ばれている方と接触する為に出掛けてきますので留守を頼めますか?」

 

「待ってください珠世様!御一人で行かれるのは危険です!痣の剣士がどんな奴か分かりませんので俺もついて行きます!」

 

愈史郎も一緒に行く事になり、私達は茶々丸に先導してもらいながら後を着いて行って痣の剣士がいる所へ向かった。

茶々丸の後を着いて行くと林に入って行き、どんどん奥へと進んでいくと話し声が聞こえてきた。

バレないように愈史郎に血鬼術で私達が見えないようにしてもらい、鬼と痣の剣士を見ていた。

 

「縁壱様……」

 

私は痣の剣士を見て、糞臆病者…無惨から逃げ出した時に手助けをしてくれた、恩人を思い出していた。

顔、立ち姿、雰囲気、そして左側頭部を覆うあの痣がとても縁壱様にとても似ていた。

鬼が何やら痣の剣士に向かって何かを言っていると、痣の剣士は日輪刀を握っている腕を振り、鬼の首を斬った。

鬼の首を斬る際に痣の剣士が持っていた日輪刀が黒から赫くなり、鮮やかな炎を出していた。

 

『俺の名は痣の剣士では無く、榊亮壱だ……』

 

「愈史郎、あの方の事はちゃんと名前で呼びましょう」

 

「そ、そうですね珠世様……」

 

亮壱さんの話は他にもあり、痣の剣士と言った鬼の首を斬った後に名前の訂正をさせていると言う話を聞いていました。

 

『コソコソしないで出て来たらどうだ?』

 

愈史郎の血鬼術で見えない筈なのに剣先を真っ直ぐと私達が隠れている木に向けていました。

愈史郎に血鬼術を解いてもらい亮壱さんの前に姿を表しました。亮壱さんに敵意が無い事、人を食べない無惨の呪いを解いていること、話をしたいと亮壱さんに接触した理由を伝えると、亮壱さんは私と愈史郎を交互に見てから刀を収めてくれました。

 

「お前達二人は今まで出会って来た人喰い鬼とは違う……俺に話とは一体なんだ?」

 

「話を聞いて下さりありがとうございます。此処では他の誰かに聞かれてしまいますので私達が暮らしている屋敷に行きませんか?」

 

「分かった……」

 

「それでは帰りましょう珠世様!!それと鬼狩り、着いてこい」

 

「行くなら行くぞ。日の出が近い……」

 

亮壱さんとの接触に成功した私達は亮壱さんと共に屋敷に帰ることが出来ました。

 

 

亮壱は珠世と愈史郎、茶々丸の後ろに着いてしばらく走っていると立派な屋敷が徐々に見えてきていた。

屋敷の前に到着すると、亮壱は鬼の身である二人と茶々丸を日に当たらないように先に中に入れてから亮壱も入って行った。

 

「茶だ。珠世様以外には淹れたくないが、珠世様が呼んだ客人だから淹れてやった、感謝しろよ」

 

「わざわざすまない…。有難く飲ませてもらう」

 

屋敷に入ってから珠世に案内され居間に通された。

それから愈史郎が亮壱へ上から目線の物言いと共にお茶を出すと亮壱は愈史郎の上から目線の物言いに対して、珠世の事が好きだから手を出すなと牽制をされたと思っていた。

 

「愈史郎……」

 

「何だ?気安く名を『好いている女の前で他人にその様な態度をしてしまうと嫌われてしまうと友人から聞いた』────な、何を言っている!?」

 

愈史郎は名を呼んだ亮壱に気安く名を呼ぶなと言おうとした所、亮壱が愈史郎の言葉に被せ、真菰から以前に聞かされた恋愛の話の一部を愈史郎に伝えたのだ。

愈史郎は一瞬何を言っているのかとほおけて居たが、亮壱が自分に意中の相手である珠世に嫌われない為の立ち回り方を教えている事に気づき慌てて亮壱の口を塞いだ。

 

「貴様は何の話をしている!」

 

「愈史郎が珠世さんを好いているのは此処に来る道中と茶を出す時に気づいた……好いている相手の前であの態度は悪手になると友人が言っていたぞ?」

 

「さっきの態度は悪かった。だから、俺が珠世様を好いている事を本人の前で絶対に言わないでくれ」

 

亮壱は首を縦に降って了承をすると、亮壱が了承するのを確認した愈史郎は珠世の左斜め後ろに控えた。

 

「愈史郎、お客様に対して無礼な事をしないでください」

 

「はい珠世様!」

 

珠世は最初の亮壱にした態度の事を注意すると愈史郎は背筋を伸ばし元気の良い返事をした。

愈史郎の返事を聞いてから珠世は亮壱へ顔と視線を向けて呼び出した理由について話し始めた。

 

 

珠世さんが俺に接触したのは鬼達の中で出回っている『痣の剣士』がどんな人物かを確認したくて接触したと言った。

そして、珠世さんは俺を見て、継国縁壱つまり師範に表情や痣等がかなり似ていると言われた。

 

「珠世さんは師範を知っているんですね」

 

「縁壱様が師範?一体どういう事何でしょうか?あの方は400年前にお亡くなりになっている筈です」

 

俺は師範と出会った三年前の事と師範が心残りにしている兄と無惨を倒す為に日の呼吸を教えてもらったと言うと珠世様は先程のお淑やかな雰囲気からガラッと変わった。

 

「日の呼吸を縁壱様から教えられたんですか!これなら…これなら!あの臆病屑野郎を屠れる!!」

 

「興奮している珠世様も綺麗だ!」

 

 

うわぁぁぁぁ!!

 

珠世が喜んでいるその裏で、鬼舞辻無惨は突然起こった寒気と震えに悲鳴を上げていた。

 

「どうされましたか無惨様……」

 

「何でもない、ちょっとした寒気を感じただけだ。それより、榊亮壱についてだ、童磨を達磨にした時は取り乱してまともな判断が出来なかったが、よく良く考えれば、お前の弟、継国縁壱の様な人間が早々に生まれるわけが無いと思った、時期を見計らい、完全復活し鬼殺隊共を根絶やしにするぞ黒死牟」

 

「分かりました無惨様……」

 

無惨からはすっかり怯えが無くなり鬼殺隊を根絶やしにする事を手足が復活した童磨を含めた上弦ノ鬼達と企てていた。

しかし、無惨は自分が夏の虫のように火へと近づいている事に気づいていなかった。

 

 

珠世さんはご乱心してから少しして落ち着きを取り戻した。

 

「先程は失礼致しました。亮壱さん、私と協力関係を結びませんか?」

 

「協力関係ですか……」

 

「はい、私は200年前から鬼を人に戻す薬を作っています。そこで、亮壱さんには、十二鬼月から採血短剣で血を取ってもらいたいのです」

 

愈史郎から三本の短剣を渡された。

 

「亮壱さんが私達に協力してもらう見返りに、無惨の情報と縁壱様が心残りにされている鬼になった兄、黒死牟の情報を提供します」

 

珠世さんの魅力的な申し出に俺は直ぐに首を縦に降って申し出を受けた。

受けた瞬間にまた珠世さんがご乱心になったのは言うまでも無い。




亮壱コソコソ話①

珠世のご乱心状態を見て以外にも綺麗だと思い愈史郎が惚れる理由が分かったと同時に無惨の所に居た時期は亮壱が想像もつかない酷い仕打ちをされてきたに違いないと思い、無惨をどう殺すか考えていた。

亮壱コソコソ話②

珠世の屋敷から出る際に愈史郎から次来た時に真菰に聞いた女性に好かれる為の話を聞かせて欲しいと言われ仲良くなった。

亮壱コソコソ③

亮壱は鬼達に『痣の剣士』と言われ続けて、怪我しているみたいで言われる度に腹を立てて、鬼達に自分の名前を言い回っている。

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