完全オリジナル回です。
悠side
昨日の夜、俺は遊真の
俺はその事を修たちに報告するために今玉狛支部に向かっていた。遊真には昨日の夜に伝えてある
遊真「オサムたち驚くだろうなー」
悠「そうだな。お前はその割だったがな」
遊真「まあね。戦うか決めるのは悠自身だからな」
悠「・・・そうだな」
しばらく歩いていると玉狛支部に着いた。何回か入っているから俺たちは遠慮せず入った。そこには
宇佐美「?あっ遊真くん、悠くんおはよ~」
そこには宇佐美が荷物を持っていた
遊真「おはよー、ウサミセンパイ」
悠「おはよう、宇佐美」
宇佐美「おはよ~修くんと千佳ちゃんはもう来てるよ」
遊真「おっちょうどいいな」
悠「ああ」
そうして俺たちは修たちのいるリビングにいった。そこには修と千佳の他に小南、烏丸、木崎と迅以外の全員がいた
修「・・・?空閑、悠も一緒に来たんだな」
千佳「あっ遊真くん、悠くん」
修と千佳が俺たちに気づいて小南たちも俺たちに気づいた
小南「ああ!遊真、遅いじゃない。あと、悠!何で昨日来なかったのよ!」
悠「・・・?なにか問題があったのか?」
小南「そっそんなんじゃないわよ!ただ今度こそコテンパンにしようと思っただけで・・・!」
烏丸「いや、小南先輩。いくら何でもそれは無理がありますよ」
小南「・・・!なっなっ!!」
そう言って小南は顔を赤くしていた。まあいい
悠「・・・修、千佳少しいいか?」
修「・・・?どうかしたのか?」
悠「ああ。昨日来なかった理由を一応言っておこうと思ってな」
千佳「・・・なにかあったの?」
悠「ああ、実はな・・・」
俺はそう言って昨日あった事を話した。小南たちもいるがそれについては別に問題はない。
昨日襲撃にあった事、その襲撃部隊を追い返した事、そして俺がボーダー本部所属のS級隊員になった事をすべて話した。そして反応をしたのは
小南「・・・・あんた」
悠「・・・?どうした、小南?」
小南「あんたーー!それどういう事よ!なんで
そう言って小南は俺の突っかかってきた。何故か俺は小南の機嫌を損ねたらしい。すると迅がリビングに入ってきた
迅「・・・はあー、やっぱりこうなったか」
悠「・・・・・迅、小南を退けてくれ」
迅「おはよう。今やるよ」
そして迅が俺から小南を引き離してくれた
小南「ちょっと、なにすんのよ!迅・・・!」
迅「小南落ち着けって。俺が詳しい事を説明するから・・・」
木崎「・・・迅、どういう事なんだ?」
迅「・・・うん、実は悠が本部に行くことになったのはほとんど俺のせいなんだ」
そして迅が昨日起きた事の詳しい説明を修たちにした。そして全部聞いたこいつらは
小南「・・・・・・」
烏丸「・・・それじゃあ、仕方ないっすね」
木崎「それがお前たちが選んだことなら俺からはなにもいう事はない」
木崎と烏丸はどうやら納得したようだ。小南は何故か俯いていた。そして修と千佳は
修「・・・そうか、悠は自分で決めたんだな」
悠「ああ」
千佳「・・・それなら、私たちからは何も言えないよ」
悠「すまないな」
俺はそう言って二人の頭を軽く撫でた。そして
小南「・・・・・わかったわよ」
小南が何かを絞りだすように言った
小南「・・・迅の言う通り、未来のために必要なことなんでしょ」
悠「そうだ」
小南「・・・本当は納得なんてしたくないけど、しょうがないから認めてあげる・・・その代わり」
そう言って小南は顔を上げて俺を見た
小南「悠、あんたちゃんと一週間に一回は
小南そう俺に言ってきた。烏丸や木崎、迅がやれやれといった感じだった。まあ、俺もここの雰囲気は嫌いじゃないからな
悠「ああ、そうさせてもらおう」
そう言った。そして俺は少し雑談して本部に行くことにした
悠「このあと鬼怒田に呼ばれているから俺はもう行くよ」
修「わかった。それじゃあ」
千佳「またね」
遊真「じゃあな、悠」
迅「それじゃあな」
小南「絶対きなさいよー!」
俺はそうして玉狛支部を出て、ボーダー本部に向かった
そして俺はボーダー基地の目の前に来ていた。俺は事前に渡されていたトリガーを使って基地の中に入った。
改めてとても大きいなと思う。俺は今までここまで巨大な建物に入ったことが無い。だから迷ってしまいそうだ。
しばらく廊下を歩いていると少しずつボーダー隊員の姿が見えてきて、少し大きい空間に来た。俺は鬼怒田の所に向かって歩いていると周りの人間の声が聞こえてくる
「おい、あんなヤツ見た事あるか?」
「いや、ない。つーかあいつの着てるあれ私服じゃね?」
「えっ、じゃあトリガー使ってないのか?」
「一体誰だよ?」
そんな言葉が飛び交っている中、特に気にせず俺は進んでいると今度は扉が沢山あり、中央の巨大なモニターに部屋の番号と隊員が戦っている映像が映っていた
悠「ここは・・・」
そんな感じで移動しているとまた話声が聞こえてきた
「おいおい、なんだアイツ?」
「なんであいつ、トリガー起動してないんだ?」
「ねえ、なんかあの人かっこよくない!?」
「私はなんかちょっと怖いかも・・・」
そして歩いていると
米屋「・・・おお、あの時のやべーヤツじゃん!!」
出水「ホントだ。太刀川さんから聞いたけどボーダーに入ったってマジだったんだ」
そう言って昨日の襲撃にいた二人が近づいてきた
悠「・・・お前たちは・・・昨日の」
米屋「そういえばオレの名前言ってなかったな。オレは米屋 陽介。陽介でいいよ」
出水「オレは出水 公平。オレの事も好きなように呼んでくれ」
悠「そうか。俺の名前は悠だ。色々あってボーダーに入った。よろしく頼む、陽介、公平」
米屋「おお、よろしく」
こいつらは比較的接しやすい奴らだな。助かるな
出水「そういえば、今日はどうしたんだ?」
悠「ああ、鬼怒田に今日来いと言われたからな今から鬼怒田の所に行く」
米屋「鬼怒田さんが?なんの用だ?」
悠「さてな、そこまでは俺も知らされていない」
そう言って俺は鬼怒田を待たせるのもあれかと思い
悠「さて、俺は鬼怒田の所に行ってくる」
出水「おお、じゃあな」
米屋「今度、
悠「機会があればな」
俺はそう言ってその場から立ち去った
出水「いや、あいつと
米屋「なんだと、弾バカ!今から戦るかー」
出水「上等だ槍バカ!ハチの巣にしてやる」
俺は陽介、公平と別れ鬼怒田の所に向かって歩いていた。すると
「・・・はぁ・・・はぁ」
目の前から色素の薄い髪をした女が壁に手をやりながら浅く息をつきながら歩いてきた。その姿は今にも倒れそうだった。そして
「・・・あっ・・・」
悠「・・・・・っ!」
彼女はいきなり前へ倒れそうになった。俺はすかさず彼女の近くに走っていき彼女が倒れる前に支えた
悠「・・・大丈夫・・・ではないか」
「・・・あっ・・・あ、の」
悠「しゃべるな。まず深呼吸をして落ち着け」
「はっは、い・・・・・すぅー・・はぁー・・すぅー・・はぁー」
彼女は深呼吸をしてまだ息は浅いがとりあえず、落ち着いたようだ。だが、このままにしておくのも危ないな
「あっあの・・・ありがとうございます・・・」
悠「いや、いい。とりあえず医務室に連れていくぞ」
「いっいえ・・・大丈夫ですので・・・・」
悠「医務室は確か・・・」
木虎「悠、くん?何を、しているの・・・?」
俺が医務室がどこか思い出そうとしていると木虎が後ろにいた。ちょうどいいな
木虎「悠くん、一体なにを・・・」
悠「木虎、医務室は何処だ?」
木虎「・・・えっ?那須さん?」
悠「彼女はまだ安静にしておいた方がいい。医務室に連れていく」
「あの・・・わたしは大丈夫ですから・・・」
悠「目の前で倒れたやつを放っておくほど俺はクズではないのでな。それで木虎、医務室は・・・?」
木虎はすぐに事態を察したようだった
木虎「・・・医務室に案内するわ。ついてきて」
悠「助かる。それじゃあ少し失礼するぞ」
「・・・えっ・・・きゃ・・・」
俺は彼女をすぐ横に抱えてそのまま立ち木虎に案内してもらう事にした
「・・・・・えっえっと」
悠「よし、木虎、案内してくれ」
木虎「・・・・・」
悠「・・・?木虎、何を呆けているんだ。早く案内してくれ」
木虎「!えっええ、わかったわ。こっちよ・・・」
そして俺は彼女を抱えたまま医務室に急いだ。
そして俺たちは医務室についてすぐに彼女をベッドに降ろした
悠「ここの責任者にも確認をとった。しばらくここで休んでいるといい」
「えっと・・・ありがとうございます・・・」
彼女はそう言って俺にお礼を言ってきた。そして
木虎「あの、那須さん・・・大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。ありがとう木虎ちゃん」
悠「・・・?木虎、知り合いだったのか?」
どうやら二人は知り合いだったらしい
木虎「ええ、この人は那須さん。この人もボーダー隊員よ」
那須「はじめまして、私は那須 玲です。今回は助けてくれて本当にありがとうございます」
悠「いや、別にいい。俺は悠、悠と呼んでくれ」
那須「はい。ありがとうございました、悠さん」
そう話していると
木虎「那須さん、彼、私と同い年ですから、敬語じゃなくていいんですよ。彼那須さんより年下なんですから」
那須「・・・えっ?そうなの?」
悠「すまないな。俺は敬語が苦手でな。勘違いさせてすまない」
那須「いっいえ、そんなことは・・・ただ、大人っぽいから年上かと思ってしまって・・・」
悠「いや、俺の方こそすまないな。だから別に敬語じゃなくていいぞ。俺も敬語は使えないが」
木虎「・・・あなたは敬語を使いなさいよ。那須さんは年上なんだから」
悠「そういえば、それを昨日風間さんにも言われたな」
俺は木虎となんやかんやと話していると
那須「・・・ふふっ」
なにやら那須が笑った
悠「・・・?どうかしたのか、那須?」
那須「ふふっ・・いえ、何でもないの。ただ、木虎ちゃんが同年代の人とこんな風に話してるの初めて見たから・・・」
木虎「・・・なっ・・・!」
悠「・・・そうなのか?」
木虎「・・・そっそんなこと・・・」
木虎はそう言って俯いてしまった。どうしたんだと疑問に思っていると
那須「今回は本当にありがとう。それじゃあ、私もあなたのこと悠くんって呼んでいい?」
悠「ああ、それじゃあ俺は・・・」
そう言うと彼女は
那須「じゃあ、私の事は玲って呼んでくれない?」
木虎「・・・・・っ!?」
そう言ってきた。俺は構わないので
悠「ああ、それじゃあ俺も玲と呼ばせてもらうよ」
那須「ええ、よろしくね」
木虎「・・・・・」
悠「・・・?どうしたんだ木虎?さっきから・・・」
木虎「・・・いえ、別に」
その木虎の様子に俺が首を傾げ、玲が笑っていると
那須「!・・・けほっ・・・けほっ」
木虎「・・・!那須さん!!」
悠「木虎、水を持ってきてくれ」
木虎「わかったわ」
そして木虎は水を取りに行き俺は玲を落ち着かせた
木虎「水よ・・・!」
悠「ありがとう。玲、一度起こす。そしてゆっくり水を飲むんだ」
那須「けほっ・・・ありがとう・・・・・ゴクッ・・ゴクッ・・・」
そして玲は水を飲み一度落ち着いた。そして俺は玲をベッドに寝かせた
悠「あとは寝て安静にしていろ」
那須「ありがとう・・・悠くん・・・」
そして、俺はベッドに寝かせた玲を落ち着かせるように頭を撫でた。すると
木虎「・・・・・っ!!?」
那須「・・・・・あっ・・・」
悠「・・・大丈夫だ」
そしてしばらく撫でていると玲は安らかな寝息をたて眠っていた。俺は玲が完全に寝たのを確認すると手を放し木虎に
悠「木虎、俺は鬼怒田の所に行かないといけないからあとは・・・」
木虎「・・・・・」
悠「・・・本当にどうしたんだ?」お前も体調不良か?」
木虎「・・・・・」
悠「・・・やれやれ」
俺はこの姿になんとなく見覚えがあった。昔のあいつらの一人のどこか素直になれなかったあいつにどこか似ていた。だからか、手が自然と木虎の頭に伸びていた
木虎「・・・・・!?」
悠「・・・あとは、頼んだぞ。木虎」
木虎「・・・えっええ」
俺はそう言って医務室を後にした。俺が出て行った医務室では
木虎「・・・・・っ!?」
木虎が顔を赤くしていた。
那須side
私は今ボーダー本部に来ている。昨日、作戦室に忘れ物をしてしまい取りに来た。そして帰ろうとしたら突然苦しくなった。
那須「・・・はぁ・・はぁ・・」
どんどん息が浅くなり私は壁に手をついて歩いていた。そういえばトリガーはどこだったかなとトリガーを探したけど判断力も落ちてどこにトリガーがあるか分からなかった。
前の方で誰かが歩いてるけど私には気にする余裕がなかった。迷惑をかけたくなかったけど熊ちゃんを呼ぼうとしたら
那須「・・・あっ・・・」
私は足がもたつき前に倒れそうになった・・・あっ倒れると思った瞬間、私は誰かに身体を支えられる感覚を覚えた
悠「・・・大丈夫・・・ではないか」
那須「・・・あっ・・・あ、の」
多分前の方を歩いていた人だと思う。私はその人に声を掛けようとすると
悠「しゃべるな。まず深呼吸をして落ち着け」
その人は静かに、それでいてどこか暖かい声音で私にそう言った。私は彼の言葉に従って深呼吸して自分の身体を落ち着かせた
那須「あっあの・・・ありがとうございます・・・」
私はそう言って助けてくれた彼の顔を見上げると
那須「・・・・・っ!」
悠「いや、いい。とりあえず医務室に連れていくぞ」
私は思わず息を呑んでしまった。彼は普通の日本人特有の黒髪だったけど私が思わず見てしまったのはその瞳だった。
どこまでも澄んだ蒼い瞳。その眼に見つめられ私は顔が熱くなるのが分かった。彼は私を医務室に連れ行くと言った。そこまでしてもらっては彼に迷惑だと思い、断ろうとしたら
木虎「悠、くん?何を、しているの・・・?」
後ろを見てみると木虎ちゃんが呆然とした表情で立っていた。悠くん?って、木虎ちゃんはこの人と知り合いなのかな?
悠「木虎、医務室は何処だ?」
木虎「・・・えっ?那須さん?」
悠「彼女はまだ安静にしておいた方がいい。医務室に連れていく」
そう言って私を医務室に連れて行ってくれようとしてくれている。私はこれ以上迷惑になりたくなったけど
悠「目の前で倒れたやつを放っておくほど俺はクズではないのでな。それで木虎、医務室は・・・?」
彼はそう言ってくれた。木虎ちゃんはすぐに事情を理解したらしくついてきてと言った。すると
悠「助かる。それじゃあ少し失礼するぞ」
那須「・・・えっ・・・きゃ・・・」
彼は木虎ちゃんに同意して次の瞬間、私をいわゆるお姫様抱っこといわれるやり方で私を抱え上げた。私は一瞬呆けてしまった
那須「・・・・・えっえっと」
悠「よし、木虎、案内してくれ」
木虎「・・・・・」
悠「・・・?木虎、何を呆けているんだ。早く案内してくれ」
木虎「!えっええ、わかったわ。こっちよ・・・」
彼と木虎ちゃんはそう言って私を医務室に連れて行った。私はその間、抱えている彼の男性特有の体の硬さと体の熱さに私は顔を熱くしていた
そして彼らは医務室に着いて私をベッドに降ろしてくれた
悠「ここの責任者にも確認をとった。しばらくここで休んでいるといい」
那須「えっと・・・ありがとうございます・・・」
彼はそう言ってくれた。改めて彼を見てみると、彼はとても背が高く多分180cmはあると思う。私はこの彼にさっきまでお姫様抱っこされていたと思うと顔が熱くなる
木虎「あの、那須さん・・・大丈夫ですか?」
那須「ええ、大丈夫よ。ありがとう木虎ちゃん」
悠「・・・?木虎、知り合いだったのか?」
やっぱりこの二人は知り合いみたい
木虎「ええ、この人は那須さん。この人もボーダー隊員よ」
那須「はじめまして、私は那須 玲です。今回は助けてくれて本当にありがとうございます」
悠「いや、別にいい。俺は悠、悠と呼んでくれ」
那須「はい。ありがとうございました、悠さん」
多分この人は年上だと思うから敬語を使った。でも木虎ちゃんは敬語を使ってなかったし・・・
木虎「那須さん、彼、私と同い年ですから、敬語じゃなくていいんですよ。彼那須さんより年下なんですから」
那須「・・・えっ?そうなの?」
悠「すまないな。俺は敬語が苦手でな。勘違いさせてすまない」
那須「いっいえ、そんなことは・・・ただ、大人っぽいから年上かと思ってしまって・・・」
悠「いや、俺の方こそすまないな。だから別に敬語じゃなくていいぞ。俺も敬語は使えないが」
木虎「・・・あなたは敬語を使いなさいよ。那須さんは年上なんだから」
悠「そういえば、それを昨日風間さんにも言われたな」
彼らはそう言って木虎ちゃんが悠さんに突っかかっていた。正直意外だった。木虎ちゃんは基本的にクールで同い年の人には基本的にこんな風に突っかかったりしてるのを私は見たことが無かった。だから
那須「・・・ふふっ」
おもわず笑ってしまった。この木虎ちゃんがあまりに新鮮で
悠「・・・?どうかしたのか、那須?」
那須「ふふっ・・いえ、何でもないの。ただ、木虎ちゃんが同年代の人とこんな風に話してるの初めて見たから・・・」
木虎「・・・なっ・・・!」
悠「・・・そうなのか?」
木虎「・・・そっそんなこと・・・」
とりあえず彼は私より年下で彼も敬語はいいと言ったから
那須「じゃあ、私の事は玲って呼んでくれない?」
木虎「・・・・・っ!?」
私がそう言うと木虎ちゃんがなんとも言えない顔をしていた・・・・もしかしてかな
悠「ああ、それじゃあ俺も玲と呼ばせてもらうよ」
那須「ええ、よろしくね」
木虎「・・・・・」
悠「・・・?どうしたんだ木虎?さっきから・・・」
木虎「・・・いえ、別に」
木虎ちゃんがそう言って拗ねていた。悠くんはどうしたんだと首をかしげていたけど私にはわかった。もしかして木虎ちゃん、彼の事・・・
そう言っていると
那須「!・・・けほっ・・・けほっ」
木虎「・・・!那須さん!!」
悠「木虎、水を持ってきてくれ」
木虎「わかったわ」
私はまた息が苦しくなった。木虎ちゃんが水が取りに行って悠くんが私をまた落ち着かせてくれた。
そして木虎ちゃんが持ってきてくれた水を飲んで私はベッドに横になった
悠「あとは寝て安静にしていろ」
那須「ありがとう・・・悠くん・・・」
私はそう言って寝ようとしたけれどなかなか寝付けなかった。すると悠くんが突然頭を撫でてくれた
木虎「・・・・・っ!!?」
那須「・・・・・あっ・・・」
悠「・・・大丈夫だ」
彼はそう言ってくれた。彼の手の温もりにとても安心して私はそのまま眠った
私は眠って目が覚めるとそこには
「・・・あっ玲!やっと起きた・・・」
「那須先輩!大丈夫ですか!!」
「よかったです・・・」
そこには私のチームメイトがいた
那須「熊ちゃん、茜ちゃん、小夜子ちゃん・・・」
「まったく・・・心配させないでよ」
那須「・・・うん・・・ごめんね、熊ちゃん」
彼女は熊谷 友子、熊ちゃんで私の親友
「心配しましたー!」
那須「ごめんね、茜ちゃん」
この子は日浦 茜ちゃん、私の大切な後輩
「・・・大丈夫ですか、那須先輩?」
那須「うん、もう大丈夫よ小夜子ちゃん」
彼女は志岐 小夜子ちゃん。私たちの隊のオペレータをしてくれている私の大切な後輩
熊谷「いきなり、木虎ちゃんから電話があって玲が基地で倒れたって言うから急いで来たんだよ」
那須「そっか、ごめんねみんな」
私はそう言った。そして
那須「あとで木虎ちゃんと
私がそう言うと
熊谷「・・・玲、その
那須「うん。木虎ちゃんもそうだけど私を抱えて連れてきてくれたのは悠くんなんだ・・・」
私はそう言って。彼にお姫様抱っこされた事、そして眠るときに彼に頭を撫でられたことを思い出した。そして私は無意識に手を頭にやって
那須「・・・・・っ!」
熊谷「・・・玲?」
日浦「那須先輩?」
志岐「・・・どうしたんですか?」
那須「・・・っ!うっううん、何でもないの!気にしないで・・・!」
私は赤くなった顔を見られないように誤魔化した。
悠side
俺は玲を医務室で寝かせたあと、鬼怒田のいる開発室に来た。そして、開発室の扉を開けると
鬼怒田「おそいわ!何をしとったんじゃ!!」
と、開口一番にそんな声が聞こえてきた
悠「すまないな。いろいろあって遅くなった」
鬼怒田「それなら連絡ぐらいせんか!」
悠「連絡手段を持っていなくてな。次からは気を付けよう」
俺はそう言って奥にいるもう一人に目がいった
悠「鬼怒田、あの男は・・・?」
鬼怒田「おまえ・・・まあもうよいわ。ついでに紹介するわい。おい、雷蔵」
「・・・?どうしたんですか?」
奥にいた男はそう言ってこっちに近づいてきた
鬼怒田「こいつは
寺島「・・・彼は・・?」
鬼怒田「こいつは今日から
悠「悠だ。よろしく頼む」
寺島「・・・よろしく」
鬼怒田「こいつは敬語が使えないが勘弁してやれ」
そして鬼怒田は俺を適当な場所に座らせ今回ボーダー本部に来させた理由を言った
鬼怒田「さて、今回おまえを
悠「・・・そうか」
俺はそう言って指輪を握りしめた。大体予想通りか
鬼怒田「おまえも
悠「・・・ああ・・・わかってる」
俺はそう言って指輪を首から外し鬼怒田に渡した
鬼怒田「安心せい。使えなくなるなんてことにはならん。あとでちゃんと返してやる」
悠「ああ、丁寧に頼む」
俺は指輪を鬼怒田に預けた
鬼怒田「さて、調べる間おまえ自身のトリオン能力も調べるが・・・」
寺島「・・・あっすみません室長。実は新しい方の測定器が壊れていて」
鬼怒田「・・・なに?」
どうやら新しい測定器が壊れ古い方しか使えないらしい
鬼怒田「・・・すまんが、古い方しか使えない様だ。そっちを使ってくれ」
悠「ああ、構わない。どうすればいい?」
鬼怒田「古い方は服を脱がなくては出来ないやつだ。上だけでいい。すまんが服を脱いでやってくれ」
悠「了解した」
そして俺は上の服を脱いだ。すると
寺島「・・・・・!?」
鬼怒田「・・・・・なんじゃ・・・それは」
悠「・・・?どうかしたのか?」
鬼怒田「いっいや、なんでもない。その中に入ってくれ。すこし時間がかかる・・・」
悠「ああ、わかった」
そして俺は人ひとりが入れるくらいのカプセルの中に入り計測が終わるまで待った
鬼怒田side
わしは目の前で服を脱いだこやつに驚愕した。脱いだことではない。こやつの身体はとても中学生とは思えないほどに極限まで鍛え上げられていた。そしてその身体にあった無数の傷がこいつの壮絶な人生を物語っていた。
それなのにこやつはまるでこの身体の傷が当たり前のものかのようにわしらに接した。
寺島「・・・・・何者なんですか、彼・・・」
鬼怒田「・・・・・」
寺島の疑問は当然だった。だが、わしは答えられない。そしてわしたちはやつの
寺島「・・・?なんですかね、これ?」
鬼怒田「・・・どうした、雷蔵?」
寺島「・・・これ」
そして見てみるとこの
普通
鬼怒田「・・・12個のトリオン?」
寺島「・・・一体、どういう・・・」
やつの
鬼怒田「・・・まさか・・・そんなことがあり得るのか・・・」
寺島「・・・室長?あっ彼のトリオン能力がわかりました・・・えっ」
鬼怒田「・・・これ・・は」
悠「終わったか・・・」
そしてやつがカプセルの中から出てきた。そして結果を見ると
悠「やはり、こんなものか」
鬼怒田「・・・おまえ」
悠「どうした、鬼怒田?」
わしはどうしても聞かなくてはいけない。これは・・・
鬼怒田「・・・一つ聞くぞ」
悠「・・・なんだ」
鬼怒田「・・・この
悠「・・・・・」
こいつそのまま
悠「・・・やっぱり、こうなってんのか」
そう言ってどこか懐かしむような顔で見ていた。そしてわしらの方を見て
悠「・・・
やつはそう言って自分が体験したすべてを話した。
故郷から攫われ、奴隷兵士として長い間生き、最後に仲間たちが自分の命と引き換えにこの
こいつはすべてを話した
悠「今のが俺の人生のすべてだ」
寺島「・・・・・」
鬼怒田「・・・・・・」
わしらは何も言えなかった
悠「この話を信じるかどうかはお前たちに任せる」
こいつは調べ終わった