堕天の王   作:危機一発

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幕間2

 

悠side

 

先日、本部で俺のトリオン能力と(ブラック)トリガーを調べたあと俺はそのまま帰った。

あの日から数日たった今日、俺は迅に連れられまた本部に向かっていた

 

悠「迅、一体本部に何の用があるんだ?」

 

俺がそう聞くと迅は少し申し訳なさそうにしていた

 

迅「実は、太刀川さんから悠を連れてきてくれって言われたんだ。多分、また戦いたいんじゃないか?」

 

その言葉を聞いて俺は思った。

あいつは本当に戦闘狂だな・・・と

 

悠「・・・やれやれ、仕方ない・・・か」

迅「悪いな、悠」

悠「別に構わないさ。俺ももう・・・()()()()()()だからな」

 

俺がそう言うと迅はどこか安心したように笑った

 

悠「どうした?何か良い未来でも見えたか?」

迅「いや、何でもない」

 

そう言って話しているといつの間にかボーダーに着いていた。そして俺たちは太刀川の隊室に向かった

 

悠「そういえば言っていたな。もう少しで近界民(ネイバー)の大規模侵攻があると」

 

俺は迅から聞いていた大規模侵攻の事について迅にもう一度聞いた。迅は慌てて

 

迅「・・!ゆっ悠、それはまだほとんど知らないことだからあまり公にできないんだ!?」

悠「なんだ?そうなのか?」

 

まあ、それはそうか。余計な情報はいらない誤解を招きやすいからな。

そんな話をしていると俺たちは太刀川隊の部屋に着いた

 

迅「ここが、太刀川さんたちの部屋だ」

悠「ほう、ここが・・・」

 

そして、迅が扉をノックすると中から出てきたのは

 

「はいは~い。どちらさま~?」

 

やけにのびのびとした声の女が出てきた。いったい誰だ?

 

迅「おっ、国近ちゃんだー。ひさしぶりー」

「あれ~、迅さんだ~。それと~・・・」

 

そう言ってこっちを見てきた

 

「えっと~~、こっちの人は?」

迅「ああ、こいつは・・・」

太刀川「おお!やっと来たか」

 

迅が俺の事を説明しようとすると奥から太刀川が来た

 

太刀川「待ちくたびれたぞ!さっさと入れ!」

「この人も太刀川さんのお知り合い?」

太刀川「ああ、今日は本当は迅じゃなくてこいつを呼んだからな」

迅「太刀川さんいきなりすぎるからー」

 

そう言って俺と迅は太刀川たちの部屋に入れてもらう事にした。そこには

 

出水「・・・ああ!くそ、惜しい!!」

「そんな!ぼくの最強のキャラが・・・!」

 

中に公平ともう一人見知らぬ男がいた

 

出水「?おっ悠じゃん。どうしたんだ?」

「・・・?出水センパイ、だれですか?」

「・・・?ゆう?」

出水「ああ、すみません。柚宇さんじゃなくてこいつですよ」

「・・・?」

 

何やら混乱しているようだ

 

太刀川「ああ、そういえば名前知らない奴が何人かいたな。せっかくだから紹介する」

迅「そうだね、太刀川さん」

 

そう言って太刀川が自分の隊員の紹介をした。

 

太刀川「まず俺の事は知ってるだろうから省くし、見た感じ出水もこいつの名前とか知ってるっぽいな」

出水「はい。以前聞きました」

太刀川「それじゃあ後の隊員の紹介をする。

こいつがうちのオペレーターの国近 柚宇だ」

国近「よろしく~~」

 

そう言って太刀川が自分の隊のオペレーターを紹介した・・・なるほど柚宇(ゆう)か。それで・・・

そして太刀川がもう一人のこの男を紹介・・・

 

太刀川「さて、じゃあ国近にこいつのこと・・・」

「待ってください!太刀川さん!!ぼくの紹介が・・・!?」

太刀川「・・・?唯我、まだいたの?」

「ひどい!!」

 

そう言って同じ隊服を着ているこの男が言った

 

太刀川「・・・はあ、こいつは唯我。うちの隊の唯一の足手まとい・・・」

唯我「・・・ひどい!?」

 

説明した。とても嫌そうに・・・なるほど、確かに足手まといらしいな

 

迅「それじゃあ、こいつの事紹介するわ。こいつは悠。つい最近ボーダーに入ったS級隊員だ」

国近「悠・・・?」

唯我「S級・・・!?」

悠「よろしく頼む」

 

そう言って驚いていた

 

国近「じゃあ、さっき出水くんが言ってたの彼の事だったんだ」

出水「はい、そうです」

 

そんな話をしていると

 

唯我「・・・?彼の名前はわかりましたが、苗字は何ですか?」

 

突然唯我と呼ばれた男がそこに気が付いた。まあ、それはそうか

 

太刀川「・・・・・」

迅「・・・・・」

出水「・・・?太刀川さん、どうしたんですか?」

 

公平がそう言うと、太刀川は唯我に

 

太刀川「・・・唯我、お前今日は帰れ」

唯我「・・・えっ?・・・でも」

太刀川「帰れ

唯我「・・・っ!はっはいーー!?」

 

そう言って唯我は怯えたように帰っていった。公平と国近が少し呆然としていた

 

悠「・・・あいつ、本当にお前の隊員なのか?」

太刀川「まあ、あいつはある方法でこの隊に入っただけのやつだ。あんまり気にしないでくれ」

悠「そうか。ではそうしておこう」

国近「えーーっと、太刀川さん?・・・どういう事?」

太刀川「ああーー・・・」

 

そう言って太刀川はこっちを見てきた。話していいかという事だろう

 

悠「お前が信用している二人ならば問題ない」

迅「・・・いいのか?」

悠「ああ、今更隠すことではなくなったからな」

太刀川「・・・そっか」

 

そして太刀川は二人に俺が誰であるか、そして俺の過去を話すことにした

 

太刀川「おまえら、これから話すことは他言無用だ。いいな?」

出水「・・・わかりました」

国近「わかりました・・・」

 

そして俺が近界民(ネイバー)であること。

そして俺が太刀川に話した俺の過去をすべて話した。それを聞いた公平と国近は

 

出水「・・・ほんと、わるい」

国近「・・・・・」

 

そう言って公平は本当に申し訳なさそうに、国近は何も言えずにただ俯いていた。

・・・やれやれ、俺はこんな空気にしたかったわけじゃないんだがな。俺はそう思いながら二人のおでこを軽く指ではじいた

 

出水「あいたっ・・・」

国近「・・・いたっ」

 

俺はそのまま手を頭の上に置いた

 

悠「フッ・・・気にするな。もう終わったことだ」

出水「・・・だけど、お前はまた・・・」

悠「俺がボーダーに入るのは自分で決めたことだ。いつまでも迷っていたら・・・あいつらに笑われちまうからな」

 

俺はそう言ってこいつらの頭を軽く撫でた・・・やれやれ、お人好しが多いな。この国は

 

国近「・・・っ!」

出水「・・・はずかしいから、ヤメろ・・・」

悠「フッ、すまんな」

 

そう言って俺は撫でていた手を離した

 

出水「・・・まったく・・・」

国近「・・・・・っ」

太刀川「こいつは・・・」

迅「まったく・・・」

 

手を離した俺を太刀川と迅がニヤニヤしながら見ていた。さてそろそろ本題に入るか

 

悠「さて、自己紹介も終わったからな・・・太刀川、今日は何の用で呼んだんだ?」

 

俺がそう本題を切り出すと太刀川が思い出したようにいった

 

太刀川「ああ!そうだ、今日またおまえと戦り合いたいと思ってたんだ!?」

迅「予想通り・・・」

悠「・・・だな」

 

俺はそんな戦闘狂な太刀川に呆れていると

 

太刀川「・・・でも、今日はやる気なくなっちまったな」

迅「・・・へっ?」

悠「なんだ、そうなのか?」

 

迅が意外そうな声を上げていた

 

迅「あの365日24時間ランク戦で戦いまくりの戦闘狂の太刀川さんが自分から戦おうとしないなんて!!」

太刀川「迅、おまえ俺のことそんな風に思ってたのか?」

 

そして太刀川が続けた

 

太刀川「なに、今日は戦る気が起きなくなっただけだ。いずれ戦ってもらうぞ」

悠「・・・ああ、そうさせてもらおう」

 

そして用がなくなった俺は

 

悠「それじゃあ、俺はかえ・・・・」

 

帰ろうとしたら太刀川、迅、公平に体をつかまれていた

 

太刀川「まあ、待てよ。せっかく来たんだ、ゆっくりしていけよ」

出水「そうそう。せっかくだしな」

迅「太刀川さんたちもこう言ってるしさ」

 

俺はそれでも帰ろうとすると背中に人の温かさを感じた。後ろを見ると国近が何故か俺の背中に抱き着いていた

 

悠「・・・?どうした、国近?」

国近「・・・・・っ」

 

そう言ったが国近はいっこうに喋らなかった。この様子を他の三人が目を見開いてみていた。

俺の背中に抱き着いていた国近は少し震えていた・・・・仕方ないな。俺は国近の頭に手を置き

 

悠「・・・少し、ここでゆっくりさせてもらうか」

国近「・・・っ!・・・うん!」

 

そして俺は太刀川の隊室にしばらくいることになった。部屋の中はなにやらいろんなものでいっぱいであった。俺はテーブルのような毛布のあるものが気になった

 

悠「・・・これは?」

太刀川「ああ、こいつは()()()っつってなこの毛布の中が暖かいんだ」

悠「・・・ほう?」

 

そう言って俺たちはこの()()()に入った。それなりに大きいこたつは四角形で俺たちは5人いるから最初に太刀川以外の4人でそれぞれ一辺の所に入った。その瞬間

 

悠「・・・・・!」

迅「はあ、やっぱり冬はこれだよなー」

出水「そうっすねー」

国近「やっぱりこたつはいい~~」

太刀川「しばらくしたら俺もいれろよー」

 

それぞれがそんな事を言いながら暖まっていた。そして俺も

 

悠「・・・ああ、暖かいな」

 

そんな事を言いながらこのこたつで暖まっていた。

しばらくすると、太刀川が限界を感じたのか

 

太刀川「・・・もう我慢できん!迅!変われ!!」

迅「・・・ええーー、もう少し・・・」

そんなことを言っていた。どうやら寒いらしい

 

悠「それなら、俺が・・・」

太刀川「いや、おまえは出るな」

出水「まだあったまっとけよー・・・」

 

そう言われた。そして太刀川と迅のこたつ争奪戦が始まろうとしたとき

 

国近「・・・あっ!それならこうしよう~~」

太刀川「・・・?どうした国近?いきなり立って・・・」

 

国近はこたつを出て太刀川にこっちこっちと言いいままで自分が座っていたところに太刀川を座らせた。それでは国近はどうするのかと思っていると

 

国近「・・・よいしょっと」

迅「わーお・・・」

出水「・・・だいたんだなー」

太刀川「・・・なるほど」

悠「・・・・・」

 

国近は言葉通り俺の()()に来た。別に構わないが。このこたつが少し大きめで助かったな

 

国近「・・・ふふっ、あたたかいね~~」

悠「・・・ああ、そうだな」

 

こうして、俺たちは全員こたつで暖まっている。こたつの上には黄色の果物が置いてある

 

太刀川「やっぱり、こたつと言えばみかんだな」

たまに買い物をしている時に見るみかんというものらしい。買ったことがないから分からないが。ちなみに迅はいつも通りぼんち揚げを食っている

 

出水「・・・このみかん特有の酸味がたまらねー!」

迅「・・・こたつで食べるぼんち揚げも格別だなー」

太刀川「あっ迅。何食ってんだ、俺にもよこせ」

 

いいものだな、こういうのも。

そんなことを思っていると国近がみかんを俺にくれた

 

国近「はい、悠くん。みかんだよ~」

悠「ああ、ありがとう」

 

俺はそう言ってみかんを受け取った。俺は周りがやっているようにみかんの皮をむこうとした。だが、なかなかに難しく途中で切れてしまう。

公平や太刀川を見ると綺麗にむけていた・・・どうやっているんだ?そんなことを思っていると

 

国近「・・・わたしがむこうか?」

悠「・・・すまないな。頼めるか?」

国近「うんっ」

 

国近にやってもらう事にした。彼女はとても綺麗にむけていた。そしてむけたものを俺にくれた

 

国近「・・・はい、どうぞ~」

悠「ありがとう」

 

俺はもらったみかんを太刀川たちがやっているように何個かに分けて一欠けら口に運んだ。口の中に果物の甘さとこのみかん特有と言っていた酸味を感じた。

 

国近「・・・どう?」

国近は俺に感想を聞いた。もちろん俺は

 

悠「・・・ああ・・・うまいな」

 

そう真実を言った。そんな俺を他の奴らはどこか安心したような顔をしていた

 

 

 

俺はしばらくゆっくりしていると部屋にあるテレビの近くにある機械が気になった

 

悠「・・・?これは・・・?」

国近「・・・?ああ、これ・・・?」

 

国近はそう言ってその機械を指さして言った

 

国近「これはね~、ゲームって言うんだ~」

悠「・・・ゲーム?」

 

また初めて聞く単語だ

 

太刀川「こいつはこっちの世界で作った、いわゆる娯楽の一種なんだ」

悠「・・・ほう、娯楽か・・・」

 

娯楽・・・俺の今までの人生とは無縁の存在だな

 

国近「・・・やってみる?」

悠「いいのか?」

国近「・・・うんっ!やろう~~、太刀川さんたちも」

太刀川「おっそうだな。いっちょやるか」

出水「よしっ!今日こそ柚宇さんに勝ってやる・・・!」

国近「ふふ~ん。わたしに勝とうなんて百年早いよ~」

悠「迅は・・・?」

迅「おれはいいから悠がやりなよ・・・」

悠「・・・ああ、すまないな」

 

そして俺たちは4人で出来る対戦するゲームを俺たちはやった。

ちなみに一番勝ったのは国近であった。そんなこんなで俺は太刀川の部屋でしばらくゆっくりしていると

 

「太刀川く~ん、いるかしら~・・・」

 

そんな声が部屋の外から聞こえてきた。女の声であった

 

悠「・・・?この声は・・・?」

迅「おっ・・・この声は・・・」

悠「迅、知っているのか?太刀川を呼んでいるようだが・・・?」

 

俺はそう言って太刀川の方を見るとそこには

 

太刀川「・・・・・」

悠「・・・太刀川?」

 

顔を真っ青にしている太刀川の姿があった。どうしたんだ?迅がこたつから出て扉を開けに行った。なにやら太刀川が止めようとしていたが

 

迅「はいはーい、どちらさま~?」

「・・・あら?迅くんじゃない・・・」

迅「おっ、久しぶり・・・加古さん」

「太刀川くん、いるかしら?」

迅「はい、いますよ。入っていいですよ・・・」

 

どうやら来たやつを部屋に入れたらしい。入ってきたのは容姿の整った金髪の髪の長い女がいた。

 

「・・・太刀川くん、すこしいいかしら・・・あら?」

 

そして女は俺の方を見て不思議そうな顔をしていた

 

「・・・見た事のない人がいるわね」

迅「ああ、加古さんにも紹介しておくよ。こいつは悠、最近ボーダーに入ったS級隊員だ」

「あら、そうなの?彼が・・・」

どうやらボーダーにS級が入ったのは知っているらしい

 

迅「それで悠、こっちの女性は加古 望さんだ。この人はA級の加古隊の隊長なんだ」

悠「・・・そうか。俺は悠。よろしく頼む、加古」

加古「よろしくね、悠くん」

俺はそう言って加古と握手を交わした

 

国近「・・・・・」

悠「・・・?どうした、国近?」

国近「・・・別に~~」

 

そう言って国近は拗ねていた

 

加古「・・・あらあら」

 

加古はそんな俺と国近を見て微笑を浮かべていた。そういえば

 

悠「加古、お前は太刀川に用があるんじゃなかったのか・・・?」

加古「ええ、太刀川くん・・・また、味見お願いね~」

太刀川「・・・・・」

加古はなにやら太刀川にお願いがあるらしい。味見?

 

出水「・・・あちゃ~」

迅「・・・・・ははは」

 

何やら、公平と迅が苦い笑いをしていた。太刀川はずっと顔が真っ青だった

 

悠「・・・?一体、なんの味見だ・・・?」

加古「私が作る炒飯よ・・・悠くんも食べてみる・・・?」

何故、太刀川が顔を真っ青にしているのか分からないが炒飯というのは少し興味があるな

 

悠「・・・そうだな。頂けるというならもらおう」

太刀川「・・・!?マジか・・・!!」

国近「・・・・・っ!?」

 

太刀川がまるで「正気かっ!!」と言わんばかりの顔で俺を見てきた。公平と迅も同じような顔で見てきた

 

加古「それじゃあ、行きましょう。もちろん太刀川くんも・・・」

 

そして俺もこたつを出ようとすると

 

ギュッ国近「・・・・・」

悠「・・・・・国近?」

 

国近が頬を膨らませ俺の服を掴んで離そうとしなかった。

俺は快活で笑顔の絶やさなかったあいつがたまに拗ねたような顔で俺の服を掴んで離さなかった時を思い出した。

国近がどこかあいつに似ていた。俺はあいつのにやっていたように頭を撫でた

 

国近「・・・・・っ」

悠「・・・また、来るさ」

国近「・・・ぜったい」

悠「ああ、必ずな・・・」

 

そうして俺はこたつを出た

 

出水「・・・・・」

迅「・・・・・ひゅー」

太刀川「・・・・・天然っていうやつだな」

加古「ふふっ・・・」

 

そして俺と太刀川は加古についていく事になった。迅は玉狛支部に戻るようだ。俺は修たちの事を頼んで太刀川隊の部屋を出ることにした

 

出水「じゃあな、悠。今度、槍バカと挑ませてもらうぜ」

悠「ああ、そのうちな・・・」

国近「また、ぜったいきてね~~!」

悠「ああ、必ず来るさ・・・」

 

俺はそう言って太刀川と一緒に加古について行った

 

 

 

 

 

 

国近side

 

悠くんはそう言って行ってしまった・・・寂しいな~~

 

出水「さて、それで・・・」

 

そう言って出水くんがニヤニヤしながらこっちを見てきた。まあ、だいたい予想はつくけど

 

出水「なんでいきなりなんですかーー?どうし・・・ぶっ」

国近「はいはい~、それ以上は言わせません~~」

 

わたしはそう言ってそれ以上の追求をさせなかった。

・・・なんで、か。正直言ってわたしにもわからなかった。

初めて見たとき第一印象は少し怖い人だなって思った。そしてわたしは彼の過去を聞いてとても怖いと思ってしまった・・・そしてそれ以上にとても強い人だと思った。

そんな地獄を経験していながらも彼は前に進んでいる。その姿にわたしはどこか憧れのようなものを抱いた。彼の事を考えるとか身体と顔が熱くなる。

なんで・・・か。わからない。わたしは信じていなかったけど、こういうのが

・・・・・一目惚れっていうのかな

 

そんなことを思いながらわたしと出水くんとトリガーの事について話した

 

 

 

 

 

悠side

 

俺は太刀川隊の部屋から出て今太刀川と一緒に加古について行っている

 

悠「・・・加古、俺たちはどこに向かっているんだ?」

加古「私たちの隊室よ。部屋で料理も出来るのよ」

悠「ほう、随分便利だな」

 

そんな話をしながら俺たちは歩いている。太刀川はさっきから放心状態だ

 

加古「・・・そういえば」

 

加古が突然俺に話しかけてきた

 

加古「悠くんって国近ちゃんとどういう関係・・・?」

悠「・・・?国近と・・・?」

加古「ええ」

 

いきなりそんなことを訊いてきた。関係?

 

悠「・・・太刀川の所のオペレーターでこたつやゲームを教えてくれた優しいやつだ」

加古「・・・えーっと、私が言ってるのはそう言うのじゃなくて・・・」

太刀川「・・・ああー」

今まで放心状態だった太刀川が復活してなにやら加古にこそこそと話していた

 

太刀川「・・・実は国近とこいつが会ったの・・・今日が初めてで

加古「・・・えっ、うそでしょ・・・

太刀川「いや、ホントのことで国近の方が・・・

加古「・・・・・

 

太刀川と加古が俺に聞こえないように小さな声で話して加古が呆然としている

 

悠「・・・・・おい、太刀川?」

太刀川「・・・!いっいや、何もいってねえよ・・・!?」

悠「まだ、何も言ってないが・・・」

 

そこまで言うと加古が俺の方を見てきた

 

加古「・・・・・」

悠「・・・・・?どうした、加古?」

加古「・・・なんでもないわ、気にしないで・・・」

 

加古はそう言ってまた前を見て歩き出した

 

加古(・・・いわゆる、天然っていうのかしらね)

 

加古はそのまま何も言わずに歩いて俺たちもその加古について行った。

しばらく歩いて着いたのは蝶のマークをしたエンブレムのある扉であった。どうやらここが加古隊の部屋らしい

 

加古「さあ、入ってちょうだい・・・」

悠「失礼する・・・」

太刀川「・・・・・」

 

そして俺たちは中に入るとそこにはあと3人いた。そのうち一人は知っていた

 

悠「・・・風間さんか」

風間「・・・?悠か?どうしたんだ一体・・・?」

悠「ああ、加古が炒飯をくれるというからな」

風間「・・・そうか。それより・・・」

 

風間さんは立って俺の所に来て俺の頭に一度手刀をくらわせた

 

風間「・・・敬語を覚えろ」

悠「ああ、気を付けよう」

風間「・・・はあー、まあいいか」

 

そう言って風間さんは元の所に戻った。すると

 

「・・・風間さん・・・あの男は?」

風間「・・・ああ、お前たちに紹介しておこう」

 

そう言って風間さんがあとの二人を俺の所に連れてきた

 

風間「悠、紹介する。こいつらは堤と二宮だ。お前の年上だ。堤、二宮こいつは悠だ。最近ボーダーに入ったS級隊員だ」

堤「彼がそうなんですか!おれは堤 大地だ。よろしく」

二宮「・・・二宮 匡貴だ」

悠「よろしく頼む。堤、二宮」

 

そして俺は挨拶をしたが風間さんにため息をつかれた

 

加古「ふふっ・・・それじゃあ、作り始めるわね」

 

加古はそう言って炒飯を作りに厨房に行った。その間俺と太刀川、風間さんたちはみんなでテーブルを囲みしばらく話していた

 

風間「そういえば、悠。何故太刀川と一緒に来たんだ?加古は太刀川を呼びに行ったはずだが・・・?」

悠「ああ、それは・・・」

 

そして、俺は何故来たのか話した。

太刀川に勝負するために呼ばれた事。勝負をやめてしばらく太刀川の部屋でゆっくりしていた事。そして太刀川を呼びに来た加古に炒飯を作ってくれるという事でついて来たこと。

それらを話すと風間さんが太刀川に

 

風間「・・・太刀川、おまえ・・・レポートはもちろん終わらせているんだよな」

太刀川「・・・・・」

 

太刀川は風間さんにそう追求されて顔を背けた

 

堤「・・・本当に、(ブラック)トリガーを持ってるのかい・・・?」

悠「・・・ああ」

 

堤が突然そんなことを訊いてきた。俺はそれを肯定して指輪を見せた

 

悠「・・・これが・・・俺の(ブラック)トリガーだ」

堤「・・・そっか」

二宮「・・・・・」

 

そしてしばらく待っていると加古が俺たちの所に来た。どうやら出来たらしい

 

加古「出来たわ~」

 

そう言って加古はまず俺と風間さんのところに出来たものを置いた

 

加古「はい、風間さんと悠くんにまず出来たものよ。名付けて・・・サケいくら炒飯よ」

風間「・・・ほう」

悠「・・・これが、炒飯・・・」

 

目の前にある料理は白米を炒めたようなものでそれに調味料や卵、そして具材に今加古が言ったサケといくらというのが入っているんだろう。とてもいい匂いがした

 

堤「・・・あっあの、加古さん。俺たちもこれなんですよね」

加古「いえ?やっぱり一番年上の風間さんと初めての悠くんには最初はやっぱりシンプルな炒飯を食べてもらいたいのよ」

太刀川「じゃっじゃあ、俺たちもそれを・・・」

加古「あなたたちには私の特別ブレンドの炒飯を食べさせてあげるわ」

 

そんなことを加古が言った。その言葉に太刀川と堤が顔を真っ青にし、二宮がとても嫌そうな顔をしていた。俺と風間さんは目の前にある炒飯を食べた

 

風間「・・・ほう、うまいな」

加古「・・・ふふっ、ありがとう風間さん。それで悠くんは・・・」

 

そう言って加古は俺の方を見ていた。俺は正直な感想を言った。本当に

 

悠「・・・ああ、本当に・・・美味いな」

 

とても美味しかった。()()()の世界に来てからいろんなものを食べたがその中でこれは断トツで美味い

 

風間「・・・フッ、そうか」

太刀川「・・・・・」

加古「・・・・・そう、よかったわ」

 

こんな美味いもの、あいつらにも・・・食わせたかったな

俺はそう思いながらこの炒飯を食べた。加古は満足そうにして太刀川たちの炒飯を作りに行った

 

 

そのあと二宮は何故か具合が悪いと言い出て行った。そして加古が作っても二宮は戻ってこなかった。風間さんはこの後防衛任務があるらしく行ってしまった

 

加古「・・・あら?二宮くんはいないの?」

悠「ああ、どうやら具合が悪かったらしい」

加古「そうなの?どうしようかしら、これ。作っちゃったんだけど・・・」

 

どうやら、二宮の分も作ってしまったらしい

 

加古「太刀川くんか堤くん、食べれるかしら・・・?」

堤「・・・・・っ!」

太刀川「・・・・・っ!?」

 

二人は首を横に振って否定した

 

悠「・・・それならば、俺がもらっていいか?」

堤「・・・・・!!」

太刀川「・・・・・なっ!」

加古「・・・あら、いいの?」

悠「ああ、捨てるのはもったいないからな・・・」

 

そして俺は二宮の分をもらった。その炒飯は

 

加古「名付けて・・・生クリーム炒飯よ」

太刀川「・・・・・」

堤「・・・・・」

悠「・・・・・ほう」

 

第一印象はすこし甘みのある匂いだと思った。俺と太刀川、堤はそれを一口くちに運んだ。次の瞬間

 

太刀川「・・・・・っ!!」

堤「・・・・・!!?」

 

太刀川と堤が白目をむき後ろに倒れた

 

加古「・・・あら?どうしたのかしら・・・?」

悠「・・・加古」

加古「・・・?どうしたの?」

 

俺はまた正直に思ったことを言った

 

悠「・・・すこし、甘みが強いんじゃないか?炒飯には合わない気がするが・・・」

加古「・・・そうかしら?やっぱりまだまだね」

悠「美味いとは思うがな・・・少し合わない気がするな・・・」

加古「・・・なるほどね。ありがとう、これでまたいろんな味を試せるわ」

 

そして倒れた太刀川と堤をそれぞれの隊員に連れて行ってもらうらしい

 

悠「・・・加古、炒飯美味かったよ」

加古「・・・ふふっ、ありがとう。また食べに来てね」

悠「ああ、また来よう」

 

俺はそう言って加古隊の部屋を出て、家に帰った

 

 

 

 

 

 




今回から小説情報にハーレムを追加しました。
こういう感じの話にしたいなーという感じで書いています。
まだまだ拙く荒いところがあると思いますが、これから見てくださるとうれしいです
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