玉狛第二ボーダー入隊編と大規模侵攻編を書いていきたいと思います。
10話
修side
ぼくたちはこの3週間先輩たちに指導されて少しずつ変わっていった・・・そして、今日1月8日
遊真「さあ、いよいよスタートだ」
空閑と千佳がボーダーに正式入隊する日だ
修「ふーー・・・なんだか緊張してきた・・・」
遊真「なんでだよ。オサムはもう入隊してるじゃん」
空閑はそう言っているが緊張するものはするんだ・・・
修「よし・・・確認するぞ。C級隊員の空閑と千佳はB級を目指す」
空閑「オレたちがB級に上がったら3人で隊を組んでA級を目指す」
修「A級になったら遠征部隊の選抜試験を受けて・・・」
千佳「
修「・・・よし!・・・今日がその第一歩だ・・・!」
忍田「ボーダー本部長忍田 真史だ。君たちの入隊を歓迎する」
今、正式入隊した新入隊員の前にはこのボーダーの本部長、忍田がいた
忍田「君たちは本日C級隊員・・・つまり訓練生として入隊するが、三門市のそして人類の未来は君たちの双肩に掛かっている。
日々研鑽し正隊員を目指してほしい。
君たちと共に戦える日を待っている」
その忍田の言葉に新入隊員たちは胸を躍らせていた。そして
忍田「私からは以上だ。この先の説明は嵐山隊に一任する」
嵐山隊という言葉にほとんどの人間がざわざわしていた。
嵐山隊が出てくると
「嵐山隊・・・!本物だ!」
「嵐山さん!」
このように嵐山隊は世間にも知られ人気がある
遊真「おー、あいかわらず人気だなー、アラシヤマ」
しかし、中にはそれを知らない者たちもいる
「あーあー喜んじゃって・・・」
「素人は簡単でいいねえ」
遊真「・・・?なあ、それどういう意味?」
「なんだこいつ」
「頭白っ」
そのうちの一人が言った
「無知な人間は踊らされやすいって意味さ。
嵐山隊は宣伝用に
遊真「・・・?」
このようにやつらは他の人間を無知というが
遊真「こいつら本気か・・・?ウソは言ってないっぽいけど・・・」
レプリカ【無知ゆえに踊らされている可能性があるな】
こいつらの方がよっぽど無知であった
嵐山「さて、これから
修「一人で大丈夫か?千佳」
千佳「うん、平気」
佐鳥「はいはい、
そう言って千佳は佐鳥に連れられて他の新入隊員と一緒に行った
嵐山「改めて、
まずは、入隊おめでとう」
そう言って嵐山は一瞬修と遊真を見た。二人も気づいて軽く挨拶した
嵐山「忍田本部長もさっき言っていたが君たちは訓練生だ。B級に昇格して正隊員にならなければ防衛任務には就けない。
じゃあどうすれば正隊員になれるのか、最初にそれを説明する。
各自、自分の左手の甲を見てくれ」
嵐山がそう言うと時枝が手元にある端末を操作すると訓練生たちの左手にそれぞれ数字が浮かび上がってきた
遊真「『1000』・・・?」
嵐山「君たちが今起動されているトリガーホルダーには各自が選んだ戦闘用トリガーが一つだけ入っている。左手の数字は君たちがそのトリガーをどれだけ使いこなしているかを表している数字だ。
その数字を『4000』まで上げること。それがB級昇格の条件だ」
嵐山がそう説明した。遊真の左手の甲には1000と出ていた
遊真「ほう」
嵐山「ほとんどの人間は1000ポイントからのスタートだが、仮入隊の間に高い素質を認められた者はポイントが上乗せされてスタートする。
当然その分即戦力としての期待がかかっている。そのつもりで励んでくれ」
遊真はそばにいた3人組の数字を見てさっきの態度に納得いった。それぞれ2200、2100、1900と書かれていた
遊真「ははあ・・・だからなんかえらそうだったのか」
嵐山「ポイントを上げる方法は二つある。週2回の合同訓練でいい結果を残すか、ランク戦でポイントを奪い合うか。
まずは訓練のほうから体験してもらう。ついて来てくれ」
そう言って訓練生は嵐山について行った
「三雲くん」
修は遊真に一緒について行っていると後ろから声をかけられ振り向くと木虎がいた
修「木虎・・・」
木虎「なんであなたがここにいるの?B級になったんでしょ?」
修「転属の手続きと空閑の付き添いだよ」
そして遊真も木虎に気づいてあいさつした
遊真「おっキトラ、ひさしぶり。おれボーダーに入ったからよろしくな」
木虎「・・・ええ、よろしく」
そのとき木虎は彼も
木虎(・・・彼も悠くんと同じ
そんなことを考えていると
遊真「おれ、なるべく早くB級に上がりたいんだけどさなんかいい方法ある?」
木虎「簡単よ。訓練で全部満点を取ってランク戦で勝ち続ければいいわ」
遊真「なるほど。わかりやすくていいな」
そんな話をしながら歩いていると
遊真「そういえばさ、キトラ今日悠のこと見た?」
木虎「えっ?・・・いえ、見てないわよ・・・?」
遊真「そっか。先に家を出たからもう来てるはずなんだけど・・・」
木虎「・・・そっそう」
そう言って木虎は静かになってしまった。そして着いたところは
嵐山「まず最初の訓練は・・・対
仮想訓練モードの部屋の中でボーダーの集積データから再現された
「いきなり戦闘訓練・・・!?」
遊真「ほう」
訓練生のほとんどは最初から
木虎「私のときもいきなり
修「ぼくの時も・・・」
木虎「これで大体わかるのよね。
木虎はそう言っていた
嵐山「仮入隊の間に体験した者もいると思うが仮想戦闘モードではトリオン切れはない。ケガもしないから思いっきり戦ってくれ。
今回戦ってもらうのは『
制限時間は一人5分、早く倒すほど評価点は高くなる。自信のある者は高得点を狙ってほしい。
説明は以上!各部屋始めてくれ!」
悠side
・・・始まったか
俺は今日、遊真たちの正式入隊日なので先に本部に来ていた。千佳が佐鳥の方に行ったが木崎がしっかりと指導していたから問題ない
俺は人数の多い遊真たちの方を見に来ていた。
悠「修も来ているようだな」
修は今、木虎と話しているようだ。聞いたところによると毎年嵐山隊がこの役目を担っているらしい。そんなことを思いながら俺は訓練生たちを見ていた。
・・・しかし
悠「・・・
「相手は訓練生だ。仕方ないだろう」
そんな言葉が聞こえてそっちを見ると風間さんと風間さんの部下の二人がいた
悠「・・・風間さんか」
風間「おまえから見て訓練生はどうだ?」
悠「・・・伸びしろはあるだろう。まあ、それが実戦で使えるかは別だがな」
菊地原「・・・・・」
歌川「・・・・・」
俺と風間さんが話していると後ろの二人は黙ってこっちを見ていた
悠「・・・なんだ?」
歌川「・・・いや、俺たちは実際会ってなかったから半信半疑だったけど、本当にボーダーに入ったんだと思ってな」
菊地原「・・・・・」
悠「ああ、そういうことか」
どうやら俺が入ったことは知らなかったらしい。そして俺はさっきから一言も喋らない男に言った
悠「・・・どう思った?一人で先走って勝手に自滅して」
菊地原「・・・っ!なにそれ・・・嫌味?」
悠「いや?ただ単純に気になっただけだ。風間さんと反省会をしたんだろう・・・?」
菊地原「・・・・・っ!?」
そしてこいつ・・・たしか菊地原といったか。俺はこいつに対して羨ましかった
悠「反省が出来るだけ、まだマシじゃないか?」
菊地原「・・・はっ?」
悠「お前たちはまだ生きて反省が出来るだろう。
・・・俺はそれが羨ましいよ」
菊地原「・・・・・」
歌川「・・・・・なにを」
風間「悠・・・・」
そう言って俺は再び訓練生を見るとどうやら1分をきった者が出たようだ。しかし
悠「
風間「そうだな。いいところ10秒以内だ」
悠「そうか?それなら遊真はお眼鏡に適うんじゃないか・・・?」
風間「・・・ほう?」
そして遊真の出番が来たらしい
悠「あいつが遊真だ・・・」
風間「・・・あれがそうか」
そして遊真の部屋が始まった瞬間、遊真は
【0.6秒・・・!!?】
「な・・・・」
遊真「よし、どんどんいこう」
遊真が部屋から出てくるとなにやらさっき1分を切った男が遊真に文句を言い始めたな。そして何故か遊真がもう一度やることになったようだ
今度は0.4秒になったようだ。さっきので少し慣れたようだ
風間「あれが迅の後輩か・・・なるほど、確かに
菊地原「そうですか?誰だって慣れればあのくらい・・・」
歌川「素人の動きじゃないですね。やっぱり
悠「フッ・・・手厳しいな」
そうなことを話しているとどうやら修と木虎が話している。学校でのことがバレたようだな
「修」
修「あ」
木虎「あ・・・烏丸先輩」
烏丸「おう木虎、久しぶりだな」
木虎「お久しぶりです。烏丸先輩」
どうやら烏丸も来たようだ。なんだかんだで心配だったのだろう。烏丸が木虎を見て
烏丸「・・・木虎、なんか変わったか?」
木虎「・・・そうですね。そうかもしれません」
烏丸「そうか・・・」
そう言って烏丸が少し安心したように言った
烏丸「今回も嵐山隊が入隊指導の担当か。大変だな」
木虎「いえ、このくらい全然大丈夫です」
そして烏丸が修の事を自分の弟子だと言うと
木虎「・・・そうだったんですね。少し納得しました」
烏丸「・・・?そうか?」
どうやら、何事もないようだ。・・・そういえば千佳の方はどうだろうか
俺はそんな事を思っていた
佐鳥「さあ、
ここがオレたちの訓練場だ。10フロアぶち抜きで奥行き360m、基地の中で一番でかい部屋だ」
「広い・・・!」
「これホントに建物の中・・・!?」
そこは
佐鳥「キミたちにはここでまず、訓練の流れと
えーと、今回の
千佳「あ、あの・・・すみません8人です・・・」
佐鳥「うおっと!女の子を見逃すとは!マジでゴメン!8人ね!」
(ちっちゃ・・・)
(こんな子が戦えんの・・・?)
千佳を見た第一印象で他の訓練生がそう思った
佐鳥「よし!じゃあ正隊員の指示に従って各自訓練を始めよう!」
そしてそれぞれが各場所についた。千佳を見てくれる人は長髪の男性だった。その彼に
千佳「・・・・・あの・・・」
「ん?どうした?」
千佳「撃ったあと・・・走らなくていいんですか?」
千佳は自分の思った疑問を伝えてみると他の正隊員とその長髪の男性が驚いた顔をした
「・・・?走る?」
「えーと、今は走らなくていいんだよ」
千佳「そうなんですか。すみません・・・」
「
そう言って訓練生は千佳を笑っていたが正隊員は違った
(いや・・・この子の言っていることは正しい。
普通はB級に上がってから教えることだが・・・この子の師匠は少なくとも、この子がB級に上がる事を確信しているってことか・・・
誰が師匠なんだ・・・?)
そう千佳の近くにいた男、東 春秋は思っていた
佐鳥「んじゃ次は
みんなが今使ってる『イーグレット』は射程距離を重視した万能タイプ。これ一本で大体OK。
軽量級の『ライトニング』は威力は低いけど弾速が速くて当てやすいチクチク型。
重量級の『アイビス』は対大型
佐鳥は
佐鳥「まずは百聞は一見にしかず。女の子二人に試し撃ちしてもらおっか。アイビスであの大型
はい、よーし構えて・・・3・・2・・1・・・
ズドンッ
佐鳥の合図で千佳はアイビスで撃つと千佳の膨大なトリオンをそのまま撃ったのか的を飲み込んで壁に大穴を開けた
佐鳥「・・・・・・・・」
千佳「・・・・・・・・
その・・・・ご・・・・ごめんなさい・・・・・」
その場にいた全員がしばらくの間かたまっていた・・・
悠side
「・・・よし、お前の強さがまぐれじゃないことはわかった。合格だ。
俺たちと組もうぜ。強者同士が手を組めばより
なにやら遊真を誘おうとしている奴らがいるな。まあ、遊真はもともと組む奴を決めているが
風間「・・・興味が沸いたな」
悠「・・・どっちだ?」
風間「どちらもだが強いて言えば・・・あいつだ」
そう言って風間さんが
悠「・・・なら、あいつを見極めてくれ。風間さん」
風間「そのつもりだ・・・」
そう言って風間さんはあいつらの方に行き俺は訓練室を出ようとした
歌川「・・・?どこに行くんだ?」
悠「あとは、あいつらが自力でどうにかするさ」
菊地原「・・・何?まさか、風間さんに勝てると思ってるの・・・?」
俺が立ち去ろうとすると歌川と菊地原が声を掛けてきた・・・やれやれ、そんなことか
悠「修では、風間さんに勝てはしないさ」
菊地原「なんだ。逃げるの・・・?」
歌川「おい、菊地原・・・」
悠「・・・お前、本当に風間さんの所の隊員なのか・・・?だとしたら、笑いものだな」
菊地原「・・・・・なっ!?」
相当プライドが高いのか知らないがこいつの言っていることはまるでガキの挑発だな
悠「風間さんが修の何を見極めようとしているのかも分からないようじゃ、お前は随分お気楽な頭をしているな」
菊地原「・・・・・っ!」
歌川「・・・・・なにを」
そう言って俺は訓練室を出て行った。しかし、なにやら騒がしいな
「・・・おい!なんか、
「はあ?どういう状況だ、それ・・・」
そんな話が聞こえてきた・・・やれやれ、忙しいやつらだな
俺はそれを聞き
千佳「ほんとうにごめんなさい。
壊したカベは一生かけてでも弁償しますので・・・」
佐鳥「なっえ!?こちらこそ!」
何故か土下座している千佳とその千佳につられて一緒に土下座する佐鳥がいた
東「顔、上げなよ。大丈夫、訓練中の事故だ。責任は現場監督の佐鳥が取る」
佐鳥「ひええ!?東さん!?」
やれやれどこでもこいつらは注目の的だな
悠「・・・千佳。佐鳥」
千佳「・・・あっ悠くん・・・」
佐鳥「・・・ああ!キミは・・・!?」
東「・・・・・?」
俺は千佳の傍に行った
悠「・・・どうした、千佳?」
千佳「わっわたし、壁に穴をあけちゃって・・・」
悠「らしいな・・・」
俺はそう言って壁の穴を見た。さすが、というべきだな。俺は千佳の頭を撫でて安心させた
悠「心配するな、千佳。これの責任は全て佐鳥がとってくれるらしい」
佐鳥「・・・えっ!!」
悠「・・・そうなんだろ?」
俺がそう聞くと長髪の男が頷いた
東「きみは本部の隊員じゃないな。トリオンの測定記録がない。そのエンブレムは・・・」
千佳「・・・玉狛支部の雨取 千佳です・・・
あの・・・わたしのせいで玉狛の先輩が怒られたりとかは・・・」
東「しないしない。彼も言っていたが責任は全て佐鳥にある」
佐鳥「ですよね!やっぱり!」
そんな話をしていると大きな声が聞こえてきた。まあ、来るだろうな
鬼怒田「なんだこれは!何故穴が開いとるんだ!?誰がやった!?」
鬼怒田の姿を見て千佳が俺に隠れてしまった
悠「・・・鬼怒田、少しいいか?」
鬼怒田「・・・!悠・・・!」
佐鳥「・・・・・」
東「・・・っ!」
全員が驚いている中、鬼怒田が俺に近づいてきた
鬼怒田「まさかおまえ・・・!トリガーを使ったのか・・・!?」
悠「・・・いいや、どうやら佐鳥が責任を取ってくれるというからな」
鬼怒田「・・・そういえば現場監督はあいつだったか・・・」
そして佐鳥がやけにかっこつけて責任は自分にあると言うと鬼怒田は当たり前だと佐鳥の頭に手刀を食らわせた。そしていろいろ問答していると
千佳「すみません!わたしがカベを壊しました!」
鬼怒田「何・・・?」
鬼怒田が心底驚いたような顔をした
鬼怒田「東くん、本当かね!?」
東「それは事実です。彼女がアイビスで開けました。玉狛支部の雨取隊員です」
鬼怒田「なんだと・・・!?玉狛の・・・!?」
修「千佳!!」
修と遊真は急いでいた。千佳がボーダーの壁に穴を開けたという。それでボーダーに目を付けられるかもしれない・・・と
二人が
修「・・・!?」
鬼怒田「そうかそうか、千佳ちゃんと言うのか。
すごいトリオンの才能だねえ。ご両親に感謝しなきゃいかんよ」
悠「・・・はあ、やれやれ」
そこには千佳の他に鬼怒田となんと悠が既にいたのだ
修「鬼怒田開発室長!?」
遊真「あれ?悠じゃん」
悠「・・・ようやく来たか。修、遊真」
鬼怒田「む・・・?
三雲・・・?そうか玉狛に転属しおったのか。おいこらメガネ!ちゃんとこの子の面倒を見んか!」
修「・・・!?はい、すみません」
そして他の訓練生が千佳に詰め寄った
「あんたすごいね!なんであんなの撃てるの!?」
千佳「わっ」
その光景を東は見ていた
東(玉狛ってことは迅の後輩・・・この子の半端ないトリオン性能を報告しなかったのは本部で派手にデビューさせるためか・・・?
迅や林藤さんが考えそうなことだ・・・しかし)
そう言って東は修と話している悠を見ていた
東(鬼怒田さんと話しているから本部の隊員なんだろうが、俺は見たことがないな。
佐鳥も知ってるみたいだったし・・・何者だ・・・?)
そう思いながら悠を見ていた
迅「よしよし、みんな無事入隊したか。
派手に目立っただろ、あの3人。サイドエフェクト使わなくても分かる。おれの後輩だからな、今頃きっとウワサになってるぞ」
迅の言葉通り3人とも噂になっていた
あるところで
「戦闘訓練で1秒切った新人がいるらしいぞ」
「1秒!どういうことだ!?」
「ありえねえ!」
またあるところで
「こないだ基地の壁に穴開いたじゃん。あれって新人の女の子がアイビスで開けたんだって」
「さすがにそれはウソだろ~~~」
そしてあるところでは
「B級上がりたてのメガネが風間先輩と引き分けたって話だぞ」
「マジかよ・・・!」
「絶対A級に上がるなそいつ」
それぞれが思いもやらぬところで噂になっていた
迅「・・・けど、あの3人が注目されるのは・・・まだまだこれからだ」
歯車はまだ回り始めたばかりだ