C級隊員と一緒に避難している修は後ろから誰かが近づいてくる音に気付いた。見てみるとそこには木虎と自分の師匠の烏丸がいた
修「・・・!木虎と烏丸先輩・・・!」
木虎「無事なようね・・・」
烏丸「大丈夫か、修?」
修「はい・・・!」
修はボーダー最強の部隊が来ていると言っていたのが玉狛の人たちだと理解した
修「あの新型は・・・!」
烏丸「心配ない。小南先輩とレイジさんが相手をしてくれている」
修「・・・わかりました」
修は小南先輩とレイジさんならば心配ないと何故か安心した。すると木虎と烏丸が来た方向に不自然なタイミングで
修「・・・!
修「・・・!頭に、角・・・」
烏丸「・・・あれがそうか」
木虎「・・・・・っ!」
木虎と烏丸が戦闘態勢に入った
ヒュース「これより雛鳥を捕まえます」
そして戦闘が開始されようとした瞬間
「京介!木虎!待ってくれ・・・!!」
突然、上空から声が聞こえ修たちがそっちを見てみるとそこには
迅「こいつの相手はおれがやるよ」
修「迅さん・・・!!」
迅「おまえたちはこのままC級を避難させてくれ」
烏丸「・・・なにか、あるんスね・・・」
迅「ああ」
烏丸は少し考えたが、迅を信じ
烏丸「わかりました。ここは頼みます・・・」
迅「ああ、任せてくれ」
烏丸「修、木虎、行くぞ・・・!」
修「はっはい・・・!!」
そして修たちがC級と逃げてヒュースが追いかけようとすると迅が後ろに防御用トリガー『エスクード』を出して道を塞いだ
ヒュース「・・・・・っ!?」
迅「悪いけど、これ以上は行かせないし、もうこれ以上は行けないよ。
・・・おれの
ヒュース「・・・・・?」
そして、迅とヒュースの戦闘が始まろうとしていた。アフトクラトルの遠征艇の中では
ミラ「隊長、ヒュースが
ハイレイン「・・・いや、問題ない。もう少しでこっちの戦闘が終わるだろう」
そうしてハイレインの前に映し出された映像にはエネドラ、ランバネイン、ヴィザの前に剣で体を支えている悠の姿があった。
その頃、ボーダー本部基地付近の南東部では鈴鳴第一の村上が3体のラービットの相手をしていた。村上のトリオン体は右腕が無く体のあちこちからトリオンが漏れ出ている満身創痍の姿だった
村上(色がつくと攻撃方法が変化するのか。さすがに3匹はしんどいな。だが)
村上は先日の悠との戦闘を思い出した
村上(あいつほど強くは無い・・・!)
そうして向かってくるラービットの一体の攻撃を躱し股下からレイガストをブレードモードにし真っ二つにした
村上「よし・・・・・ぐっ!!」
だが、次の瞬間、別のラービットに吹っ飛ばされた。村上は態勢を整えたがさすがにもう限界が近かった
村上「・・・ここまでか」
そう思った、次の瞬間聞き覚えのある声が聞こえてきた
「よう、村上。悠との勝負で何かつかめたのか・・・?」
村上「!?」
「俺、忍田さんにこいつら斬ってこいって言われてんだ。
村上「・・・どうぞ。太刀川さん」
その男は二ヤっと少し笑い腰に携えた弧月に手を添えた
太刀川「旋空弧月」
弧月専用オプショントリガー『旋空』を使い残りの2体を真っ二つにした
太刀川「国近、新型撃破数ランキングはどうなってる?」
国近【嵐山さん3体、風間さん3体、小南2体、B級合同2体、木虎2体、ミクモ?1体、あっあと悠くんは2体倒してるね!太刀川さんは今の3体でトップタイだね】
太刀川「まあ、悠は今人型3人とやってるみたいだからな。新型やってる暇ないみたいだな」
国近【・・・悠くん、大丈夫だよね・・・?】
太刀川「・・・なんとも言えねえな。迅が言ってたが敵の最強も悠についてるみたいだしな」
国近【・・・・・・・】
太刀川「まあ、あいつなら大丈夫だろ。それにもし本当にヤバかったら俺たちが助ければいいさ」
国近【・・・!うん!そうだね・・・!!】
太刀川「あ。あと俺のから2匹村上につけとけ。けっこうダメージはいってた」
国近【了解!】
国近との通信を切った太刀川が村上の方を見た
太刀川「悠になにか刺激を受けたか・・・?」
村上「・・・そうですね。そうかもしれません・・・」
太刀川「・・・フッ。そうか」
そして太刀川は村上に訊いた
太刀川「さて、次はどこに行きゃいいんだ?」
村上「ご存じの通り、彼が3人の人型と戦闘中です」
太刀川「うーん・・・その戦いに関しては迅に『悠に任せてほしい』って言われてるし、今回の指揮官は俺じゃないからな」
そして、その太刀川の通信に忍田がかけてくる
忍田「慶は東部地区に向かえ。風間隊と悠が先にいる。風間隊と共にトリオン兵を排除しろ。もし、悠が危ない時は迷わず助けろ」
太刀川「太刀川了解。村上、まだ戦えるな」
村上「はい、もちろん」
太刀川「おまえも基地南部のB級合同に合流してまた斬ってこい」
村上「了解」
そうして、村上は他のB級がいる基地南部に、太刀川は風間隊と悠がいる東部に向かった。
すこし前にその南西部には嵐山隊と遊真もいた。そこに迅が現れた
迅「おー、頑張ってるな遊真」
遊真「迅さん」
嵐山「迅!おまえ西部地区の担当だったんじゃないのか?」
迅「むこうは天羽に頼んできた」
そして迅は遊真の頭に手を置いた
迅「遊真。悪いんだけど俺と一緒にメガネくんたちの救援に行ってくれ」
遊真「・・・?でも、さっきダメってキドさんに言われたよ?」
迅「それについても許可は取ったよ。悪いけど嵐山、こいつ借りるよ」
嵐山「別に構わないが、何かあるのか?」
迅は少し言いずらそうにしていた
迅「・・・実は敵さんがまだ残ってて、もしかしたら少し危ないかもしれない」
遊真「・・・『最悪』の未来ってこと?」
迅「ああ。以前は『最悪』の未来で千佳ちゃんが攫われる未来やメガネくんが死ぬ未来があったんだ」
遊真「・・・!」
嵐山「三雲くんが!!」
迅「ああ。でも、悠がボーダーに入ってくれてその未来がなくなったんだ。・・・でも」
遊真「・・・でも?」
そして迅は新しくできた『最悪』の未来を話した
迅「『最悪』の場合、悠が敵に連れ去られる」
遊真「・・・・・悠が?」
嵐山「・・・!!」
迅「その未来を変えるためにも俺たちも動く必要がある」
遊真「・・・わかった」
嵐山「了解した!彼を頼む・・・!」
迅「ああ」
そして基地南部ではB級合同部隊が戦闘を続けていた
二宮「犬飼、辻、次に行くぞ」
「「了解」」
影浦「おい、ゾエ!もう少しちゃんと狙ええ!」
「いやいや、ゾエさんちゃんと狙ってるよ」
そうして戦っているとその付近では出水、米屋、緑川が戦って次に玉狛の救援に行こうとしていた
出水「よし!さっさと玉狛の救援行くぞ!」
米屋「OK」
緑川「了解!」
そして迅は敵のヒュースと戦い遊真は修たちの周りを陰ながらトリオン兵を狩っていた。出水、米屋、緑川は玉狛の救援に。そして
ヴィザ「さて、我々の元に来てもらいましょう」
悠「・・・・・」
未来の分岐点に差し掛かろうとしていた
悠side
ヴィザ「さて、我々の元に来てもらいましょう」
悠「・・・・・」
俺は目の前の存在を確認する。満身創痍な二人の男に体に傷を負った老人
悠「・・・・フッ」
情けないな。あれだけ迅に勝てばいいなどと言っておきながらこのざまか・・・だが、負けられん。決して
悠「・・・・・」
ヴィザ「・・・・・・」
エネドラ「・・・チッ、まだ立ちやがる」
ランバネイン「さすがに驚きだな・・・」
俺は自分の足で立ち右手に黄色い剣を、左手に朱い剣を持ち奴らと向き合う
ヴィザ「隊長殿が『最悪、この男だけでも必ず捕獲する』と言っておりました。この者が部下になれば領有権は私のものになり得ると」
エネドラ「・・・・・」
ランバネイン「ならば、やるしかありませんな」
そして奴らは己の武器を構えこちらを見た
悠「・・・・・っ!」
俺は奴らよりも先に動いた。老人の懐に入り自分の剣で老人に斬りかかる。老人 ヴィザは持っている仕込み杖で攻撃を防ぎ地面からエネドラの液体化したブレードが出てきた
悠「・・・チッ」
ランバネイン「・・・これで、どうだ!」
俺はギリギリ躱したが射撃の男 ランバネインはいつの間にか飛んで俺にトリオン弾の雨を浴びせてきた。俺は
悠(・・・!おそらく、あれは・・・)
さっきからこの攻撃を受けていた俺は理解した。奴の
悠(こいつはおそらく『奴を中心に同心円状に複数の円を広げてその円周上を超高速の刃が通る』能力だろう」
こいつの能力は自身の周りを走る超高速の刃、一見シンプル、それゆえに最凶ということか
エネドラ「・・・オラァ!」
悠「・・・・・!」
エネドラの液体化のブレード攻撃とランバネインの高威力の射撃が俺の機動力を奪い、そのうちにヴィザが俺に斬りかかる。ヴィザは俺に話しかけてきた
ヴィザ「奴隷国家ディリス」
悠「・・・っ!おまえ・・・」
ヴィザ「やはり知っている。あの国を滅ぼしたのはあなたですね」
悠「・・・・・」
悠は二人の攻撃を避けながらもヴィザとの斬りあいを続ける
ヴィザ「あの国は我々の国からも奴隷として連れ去っていったことがある」
悠「・・・だからなんだ」
ヴィザ「連れ去られたのは黄金の髪を持つ少年と白銀の髪を持つ少女でした」
悠「・・・・・えっ」
・・・何を、言っているんだ・・・?何故、二人の事を・・・?俺は一瞬、何を言っているのか分からなかった
ヴィザ「・・・どうやら、知っているようですね」
悠「・・・・・あいつらが、アフトクラトルの・・・」
ヴィザ「・・・はい。ウソ偽りなく・・・」
悠「・・・・・」
ヴィザ「・・・その、
ヴィザが何か言っているが俺は混乱していた。あいつらが・・・アフトクラトルの。それじゃあ、俺は・・・
俺はヴィザから離れ放心していた
ヴィザ「・・・こちらに来てください。ここは貴方のいる所ではない」
悠「・・・・・」
・・・そうなのか?俺は、ここに・・・いるべきではないのか・・・
悠「・・・・・?ここは・・・どこだ?」
俺は戦いの最中だというのに呆然としてしまって気づくと自分以外何もない真っ暗闇の空間にいた
悠「・・・・・俺は」
俺はこの街に・・・
「そんなに悩んでいるところ、初めて見るよ」
「悠らしくないわね」
そんな絶対聞こえるはずがない自分にとって忘れられない大切な存在の声が聞こえてきた・・・そんな、まさか
俺は恐る恐る後ろを振り返る。そこには
悠「・・・なんで・・・どうして」
「どうしたんだい、悠?」
「そんなオバケでも見たような顔をして」
悠「おまえら・・・」
先ほどヴィザとの話でも出てきた二人がいた。それだけじゃない
「大丈夫、悠・・・?」
「かはは、らしくねえなぁ!」
「ほんとにね・・・」
「意外な一面、見ちゃったな」
「くくく、なんだよその面、らしくねえぜ」
「やれやれ、やはりまだお前は子供という事か・・・」
「フフッ、みたいね」
「悠ってこどもなんだー」
「なんだー」
「・・・大丈夫か?」
全員がいた。俺は訳が分からなかった。けど、一つだけ
悠「・・・・・」
「・・・?ホントにどうしたんだい?いきなり頬を触って」
「フフッ、少しくすぐったいわ」
こいつらは今確かに、俺の目の前にいた。俺は感極まって二人に抱き着いた
「おっと。悠・・・?」
「どうしたの?いきなり・・・」
悠「おまえら!おまえら・・・!!」
俺は情けなくも耐え切れず泣いてしまっていた。そしたら二人がやれやれと言った感じで俺の頭を撫でてくれた
「ははっ、以前とは逆だね」
「前は悠がわたしたちの頭を撫でてくれたもんね。そのお返し・・・」
そしてそれに呼応するようにその場にいた全員が俺の頭を撫でてくれた。
俺たちはしばらく話をしていた。あれからの話やこの
悠「・・・俺は、こっちの世界に居ちゃいけないのか」
「・・・・・」
「・・・それは」
悠「あの老人、ヴィザに訊いた。お前たちはアフトクラトルから連れ去られたと」
「・・・うん。そうだよ」
俺はどうしたらいいのか分からなくなっていた。そうして俺が悩んでいると
「・・・てい」
悠「・・・あだっ」
俺はデコピンされていた。どうしたんだと見てみると、そいつは怒っているような顔をしていた
「悠はこっちの世界でも守りたい存在がいるんだろう」
悠「・・・ああ」
「それなら、迷わないで」
悠「・・・・・」
そして続けた
「悠。君は僕たちの『王』だ。僕たちの『王』はそんな簡単なことで悩んでなかったよ」
悠「簡単な事・・・?」
「あなたは自分が酷い人だと思っているかもしれないけどそんな訳ないじゃない。
あなたはわたしたちを守ってくれた。これまでも。これからも。」
悠「・・・・・」
「君に守りたいものが出来たのなら僕たちも守りたい。僕たちはみんな、いつも君の傍にいる」
そう言ってみんなが俺を見た
「「大切なものを守るために、僕(わたし)たちと一緒に戦おう」」
そしてみんなが手を一つに重ねて俺を見た。
・・・そうだな
悠「・・・ああ。そうだな」
俺もこいつらと手を重ねる・・・とても、暖かい
悠「おまえら、頼む。力を貸してくれ。あいつらを守るために」
あいつらは俺の言葉に微笑んでいった
悠「・・・・・・・」
悠が放心状態となり下を向きその場で止まってしまった
ランバネイン「ヴィザ翁・・・これは・・・」
エネドラ「どうしちまったんだ・・・?」
ヴィザ「・・・・・」
ヴィザは黙ってそのまま悠を見続けていた。すると
悠「・・・行こう、おまえら」
悠はそう呟いた。そして悠の周りを漆黒のトリオンが覆った
エネドラ「・・・・っ!」
ランバネイン「これは・・・!」
ヴィザ「・・・・・」
悠を囲む漆黒のトリオンは彼らが肌で感じれるほど濃密なトリオンだった。そしてトリオンは徐々に姿を変え、まるで翼のようになり悠の姿が中から現れた
ヴィザ「・・・あれは」
漆黒の十二枚羽に彼の後ろから青黒いトリオンが出て彼の周りにまるでペンデュラムのようなものが8個、そして朱い二つの剣と黄金の剣を携えた。そしてさっきまで黒かった髪が
エネドラ「・・・悪魔」
ランバネイン「・・・・・なん、という」
悠「・・・神の国、と言ったか」
ヴィザ「・・・・・!」
悠「お前たちが神を名乗るのなら、俺はお前たちを否定し、拒絶しよう」
今、ここに終末を齎す存在が顕現した
申し訳ありません。今回は少し短いです。
ついに悠が漆黒の12枚羽を携え次は戦わせたいです。
原作基準といったのですが結構オリジナルが入ってしまいました。原作より早めに終わると思います。
少し次の更新に長引きそうです。これからも読んでくれると嬉しいです。