堕天の王   作:危機一発

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17話

ハイレイン「・・・!?まさか、ヴィザが・・・!!」

ミラ「はい!今、ヴィザ翁を回収しました・・・」

ハイレイン「・・・くっ!」

 

悠がヴィザを倒した頃、遊真たちはハイレイン、ミラと戦っていた。ハイレインの『卵の冠(アレクトール)』トリオン体をトリオン立方体(キューブ)にする能力とミラの『窓の影(スピラスキア)』空間移動と黒い釘のようなものを出す能力に苦戦していた

 

緑川「あぶなっ・・・!」

米屋「おっと・・・」

 

ミラが緑川と米屋に『小窓』という黒い釘で串刺しにしようとしたが二人がそれを避けるとハイレインの卵の冠(アレクトール)で追い打ちをかける

 

出水「アステロイド!」

遊真「『射』印(ボルト)『強』印(ブースト) 三重(トリプル)!」

 

出水のアステロイドと遊真のトリガーでその蜂の姿になった卵の冠(アレクトール)を相殺した

 

米屋「あっぶねー」

出水「ボケっとすんなよー」

緑川「ありがとう!遊真先輩!」

遊真「おう」

 

ハイレインとミラに一瞬の隙が生まれたのを見逃さず烏丸と木虎、緑川、米屋が追撃する

 

ハイレイン「チッ・・・!」

ミラ「・・・・・っ!?」

 

ハイレインとミラは二人とも(ブラック)トリガーではあるが彼らが戦っている遊真たちはこのボーダーきっての戦闘能力を持つ精鋭ばかり。さすがに二人ではキツイ

 

ハイレイン(これでは『金の雛鳥』どころではない!・・・くそっ!!)

 

そして、遊真はレプリカと話していた

 

レプリカ【ユーマ、今はこっちが押しているがこのままではジリ貧だぞ】

遊真「あの生き物になるトリガー・・・何かわかる?」

レプリカ【ふむ。あれはおそらく・・・ユーマ、周りの建物で奴を押しつぶすんだ】

遊真「!?了解!『射』印(ボルト)『強』印(ブースト) 二重(ダブル)!」

ハイレイン「・・・!?」

 

そして遊真はハイレインの周りにある建物を崩壊させてハイレインを押しつぶす

 

出水「うひょー!すげえな!」

緑川「すっげー!」

烏丸「どうしたんだ、遊真?」

レプリカ【私の推測が正しければ、おそらく・・・】

 

そして、遊真たちは潰されたハイレインの方を見るとそこには()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()がいた

 

ミラ「隊長!」

ハイレイン「・・・・・」

レプリカ【あの男のトリガーは()()()()()()()()()()()ようだ】

木虎「・・・!なるほど・・・」

 

そう。ハイレインの卵の冠(アレクトール)()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()というものだ

 

遊真「なるほど。それなら、策はあるかな」

レプリカ【ああ、そうだな】

遊真「『錨』印(アンカー)『射』印(ボルト) 四重(クアドラ)!」

ハイレイン「・・・・・!」

ミラ「隊長!!」

 

遊真は三輪からコピーした()()()()()()()()()()被弾すると体が重くなるトリオン弾を撃った。それは数発ハイレインに命中した

 

ハイレイン「・・・くっ!」

出水「ほら、チャンスだぞ!攻撃手(アタッカー)組!!」

緑川「よっしゃ・・・!!」

米屋「そら!!」

 

そして、攻撃手(アタッカー)の緑川、米屋、木虎、烏丸がハイレインに向かって動くが突然その彼らの前に大きな黒い『窓』が出現して、彼らを飲み込んだ

 

レプリカ【マズい!誘われた!!】

遊真「・・・・・」

出水「くそっ!」

 

どうやら、これも策の一つのようだった。あえて隊長を囮にしミラへの注意を逸らし一気に畳みかけに来たところ『大窓』で全員を遠くに飛ばす

 

出水「・・・やるじゃねえか」

ハイレイン「なかなかに危なかったがな」

出水「・・・・・チッ」

 

そして、その場には遊真、レプリカ、出水とハイレイン、ミラが残っていた

 

出水「やれるか?白チビ」

遊真「もちろん。あとオレは遊真だよ」

出水「おう、遊真」

 

 

 

 

 

 

 

米屋「うおっ」

緑川「うわっ」

木虎「・・・・・っ!」

烏丸「・・・くっ」

 

少し遠くに飛ばされた米屋たちは悪態をついていた

 

米屋「くそっ、急ぎすぎたか・・・」

緑川「早く行かないと・・・!」

 

そして米屋たちがもう一度行こうとした時、上空から

 

「陽介、烏丸、どうした?こんなところで・・・」

 

とても聞き覚えのある声が聞こえてきた。それにつられて上空を見るとそこにはいままでの彼とは変わった姿が見えた

 

米屋「・・・えっ」

緑川「・・・・・」

烏丸「お、まえは・・・」

木虎「・・・・・悠、くん」

悠「それに緑川に木虎も・・・どうした」

 

そこには悠がいた。しかし、その姿は今まで自分たちが見てきた姿とは全く違っていた。

背中に生えているように見える漆黒の十二枚羽

背後から漏れ出ている青黒いトリオン

腰回りに浮かんでいるペンデュラム

そして、以前は黒かった髪が()()になっている。以前とは明らかに姿が違っていた

 

米屋「おい、悠・・・」

烏丸「おまえ・・・・・それ・・・」

悠「()()については気にはなるだろうが今はそんなこと気にしている時ではないだろう」

烏丸「あ、ああ・・・」

 

そして、悠は行く前に木虎の近くにより彼女の頭を撫でた

 

木虎「・・・・・っ!」

悠「助かったぞ、木虎。お前のおかげで修や千佳が生き延びた。本当にありがとう」

木虎「え、ええ」

 

そして悠はそのまま重力に逆らい飛び去っていった。木虎はトリオン体ではあるが少し体が熱くなっている感覚があった

 

 

沢村「今現在、出水隊員と空閑隊員が人型2体と交戦中!」

忍田「よし!鬼怒田開発室長、悠が倒した例の近界民(ネイバー)の死体からなにか分かったか?」

鬼怒田「今調べてるところだが奴の角は脳までわたっていた。おそらくなにか情報を得られるだろう」

 

ボーダー本部では忍田が現在の状況を訊いていた

 

沢村「基地南部ではB級合同部隊がトリオン兵を全て排除し次のポイントに移動、東を担当していた風間隊や太刀川隊、嵐山隊などA級部隊も次々とトリオン兵を排除しています。」

忍田「・・・そうか」

 

あとは人型をどうにかすれば・・・忍田はそう考えていた。そして

出水「さあ、正念場だ」

遊真「ああ」

ハイレイン「・・・・・」

ミラ「・・・いかがされますか?」

 

出水と遊真は目の前の敵に注意しながら見ていた

 

ハイレイン(『金の雛鳥』はまだ避難していない。このままこいつらを倒してすぐにでも雛鳥たちの元に行かなくては・・・)

 

ハイレインは急いでいた。今回の任務でエネドラの始末という()()()()()()()()()は達成できていた。だが、今回の侵攻にはとんでもないイレギュラーが存在していた

 

ハイレイン「さっさと終わらせて『金の雛鳥』を捕らえにいくぞ」

ミラ「はい」

遊真「行かせないって言ってるじゃん」

 

そして戦闘が開始されようとしていると、その時上空に大きな影が出現した

 

出水「・・・?・・・おい、マジか」

遊真「・・・ずいぶん、おそかったね」

「済まないな、遊真、公平」

 

そこには悠が漆黒の十二枚羽を携えてハイレインたちを見ていた

 

ハイレイン「・・・くっ!もう・・・来たのか」

ミラ「・・・・・っ!?」

悠「こいつらは俺がやろう。遊真、お前たちは念のために修と千佳の所に行ってくれ」

遊真「了解」

出水「それじゃあ、おれは別の所に救援に行ってくるぜ」

悠「ああ、頼む」

 

遊真は修たちの所に向かい、出水は他の隊員の所に救援に行った

 

悠「・・・さて」

ハイレイン「・・・・・!?」

ミラ「・・・っ!」

 

悠は改めてハイレインたちをとても冷たい目で見ていた

 

悠「お前たちがどんな目的でこの国に来たかなどこの際興味は無い」

ハイレイン「・・・・・」

悠「・・・この国は唯々平和に暮らしていただけだ。だが、お前たちはこの玄界(ミデン)の地を土足で踏み荒らした」

ミラ「・・・・・」

 

 

悠「とっとと帰るか、ここで死ぬか、どちらか決めろ」

 

 

 

 

 

 

 

ハイレイン「・・・・・っ!」

 

ハイレインはすぐに自らの生き物のトリガーを悠に向けて放った。ミラはその間に『大窓』で悠の背後に空間移動し『小窓』悠の頭上から黒い釘を出した。悠は目の前に3本の剣を出現させ

 

悠「まずはお前からだ・・・死ね」

ミラ「・・・・・っ!!?」

悠は一瞬で背後を取ったミラの更に背後に移動し自分の目の前にある黄色い剣でミラに振り下ろす。ミラは回避しようと『大窓』を出し中に入ろうとしたが悠の黄色い剣はミラの体を斬り裂く。そしてハイレインの生き物の形をしたトリガーを巨大なトリオンの砲撃で掻き消す

 

ミラ「・・・・・!?」

ハイレイン「・・・っ!!」

 

ハイレインは魚の形を蜂の形にして四方に飛ばし砲撃では消せないようにしたが

 

悠「・・・・・」

 

悠は超高速で飛び回りハイレインたちより少し上空に移動すると

 

悠「黒に染まり、速やかに朽ちろ」

 

まるでそれは呪いの様に悠は口ずさみ、ハイレインたちに向かって十二枚羽から巨大なトリオンの波動を飛ばした

 

ハイレイン「・・・・・っ!?」

ミラ「・・・・・!!」

 

飛んでいた無数の蜂のトリオンを一掃した。ハイレインはすぐに別のトリオン弾を用意しようとしたが

 

ハイレイン「・・・・・これは・・・!?」

ミラ「『大窓』が開けない・・・!?」

ハイレイン「・・・くっ!?」

 

ハイレインはトリオンのほとんど形成できず少量の弾しか出せずにいた。ミラもまだ『大窓』を出せるトリオンは残っていたはずだが『大窓』が造れないでいた。悠はそんな彼らを見てすかさずトリオンの砲撃を行う

 

悠「消えろ」

ハイレイン「くそっ・・・!?」

悠は砲撃を避けているハイレインに朱い剣を飛ばし斬り刻もうとするが、ハイレインは間一髪で自分の出せるトリオンで盾を造り朱い剣を立方体(キューブ)にしていた

 

ハイレイン「・・・チッ!?」

悠「さあ、どうする?」

 

悠はハイレインに向かって高速で移動し黄色い剣を振り上げてハイレインを見る

 

悠「・・・・・フンッ!」

ハイレイン「くっ・・・!?」

ミラ「隊長!?」

 

悠はハイレインの左腕と左足を斬り落とす。ハイレインは()()()()()()()()()()()()()()少しトリオンを取り戻した。だが、それでは補えないほどに損傷が激しかった

 

ハイレイン「・・・・・ここまでとはっ・・・!?」

ミラ「・・・・・っ!?」

悠「・・・・・」

 

悠は地面に転がり落ちた2人を見た

 

悠「・・・そろそろ、終わらせるとしよう」

 

そして悠は今いる所よりも更に上空に飛んだ。そしてある程度の位置に来て地面を見た

 

悠「・・・周りに市民はいないらしいな」

 

そして、あるのは倒れた2人とその周りに蔓延る大量のトリオン兵であった。もうすでに戦っている最中に警戒区域内に入っているのでもう市民が使っている建物も無かった

 

悠「俺はこの世界でも生きていいんだよな」

 

悠は願った。この戦いを終わらせてまた平和な日々に戻そうと。あいつらが憧れたこの国を守り抜こうと

 

悠「・・・そのために、お前たちには死んでもらう」

 

だからこそ、悠は敵にはどこまでも非情になる。彼の大切な者たちを守るために

 

悠「さあ、やろう。お前たち」

 

そして悠は敵には呪いの言葉を、味方には祝福の言葉を口ずさむ。この戦争を終わらせるために

 

 

 

 

 

 

悠「パラダイス・ロスト」

 

 

 

 

 

 

そして、絶望の雨がハイレインたちに降り注いだ

 

ハイレイン「・・・・・っ!!?」

ミラ「・・・!!『大窓』、開きます!?」

 

ミラはギリギリで『大窓』を開き、自分とハイレインを自分たちの船に転送した。そしてハイレインたちが消えたそのあたりにいたトリオン兵は一匹残らず塵と化した

 

 

 

 

 

 

 

沢村「・・・・・」

忍田「・・・・・」

 

ボーダー本部の幹部たちは全員その光景を見ていた。ボーダー基地の南西部の警戒区域内で突如、上空から降り注ぐ黒いトリオンの雨。それが南西部に降り注いだ

 

沢村「南西部にいた・・・トリオン兵の反応が・・・全て消えました」

鬼怒田「これは・・・」

根付「なんという・・・」

 

全員が呆然としていた。それもそうだ。目の前で今まで見た事もない光景を見たのだから

 

城戸「・・・敵の、人型の反応は?」

沢村「・・・人型の反応も消えています」

忍田「そうか・・・」

 

ボーダー本部の幹部たちは何とも言えない顔をしていた。そして、その光景は他の者たちも見ていた

 

風間「・・・・・」

菊地原「・・・・・うわあー」

歌川「これは・・・」

 

太刀川「・・・さすがに俺もこれは勝てる気がしないなー。まあ、勝負は面白そうだが」

 

「・・・なんですか、あれ・・・」

「あいつは・・・」

 

嵐山「・・・本当にとてつもないな」

時枝「はい・・・」

 

熊谷「・・・あれは」

那須「・・・・・悠くん」

 

烏丸「あれが悠の本当の力・・・か」

木虎「・・・・・」

 

そして、アフトクラトルの船の中では

 

ハイレイン「・・・!?はあ・・・はあ・・・」

ミラ「・・・!!間一髪・・・でした」

 

ハイレインとミラがギリギリで戻ってきていた

 

ランバネイン「・・・・・」

ヴィザ「隊長殿・・・」

ハイレイン「・・・・・くそっ!」

 

ハイレインは滅多に自分の感情を表に出すことは無いのだが今回だけは自分の内にある苛立ちを口に出した

 

ハイレイン(こんな事が・・・くそっ!!なんなんだ、奴は・・・!?)

 

そして、その頃三門市ではアフトクラトルの船が離れた瞬間、三門市の空が晴れた。その空を悠も見ていた

 

悠「・・・・・ようやく、晴れたな」

 

 

 

 

 

三門市の空が晴れると、ボーダーの隊員たちは残っていたトリオン兵の掃討にかかった。小南は残りの避難が進んでいない南東部に移動しトリオン兵を狩っていたが

 

近界民(ネイバー)が来るぞ!」

「きゃあああ!!」

小南(敵が散りすぎてあたし一人じゃカバーしきれない・・・!)

 

小南がどうすればいいのかと悩んでいると後ろから射撃がされてトリオン兵が倒れた

 

小南「!?」

佐鳥「市民の皆様お待たせしました!唯一無二のツイン狙撃手(スナイパー)、この佐鳥賢が来たからには・・・ん?」

 

そこまで言ってカッコよく決めようとした瞬間遠くにいたバムスターの攻撃を受けた

 

佐鳥「こんにゃろう!」

そして、その近くでは嵐山と時枝もトリオン兵を倒していた

 

「あ・・・嵐山隊!」

「嵐山隊だ!」

小南「准!」

嵐山「迅の指示で加勢しに来た!一人でよくがんばったな桐絵!」

佐鳥【小南先輩~~オレの必殺アクロバティックツイン狙撃(スナイプ)見ました?」

小南「はいはい見た見た」

 

この小南と嵐山は互いに名前で呼んでいるが、実はこの二人従兄妹なのである。そしてその近くでは他の隊員も他の地区のトリオン兵を排除して後はこの南東部だけなのである。そしてその近くでは太刀川と風間隊もトリオン兵を排除していた

 

太刀川「あとはもうここだけだったっけ?」

風間「ああ、他の地区のトリオン兵も全て排除した。残りはこの地区だけだ」

太刀川「よし、ならさっさと終わらせて餅食わねえとな」

風間「そう言えば、お前レポートは書いたのか・・・?」

太刀川「さあ。次だ次・・・」

 

そしてB級合同部隊もまたこの地区で市民の避難に当たっていた

 

東「避難してください。もう大丈夫ですので」

 

「大丈夫ですか!今すぐ避難してください!」

 

そして嵐山たちの所では

 

嵐山「南西部は全て、悠くんが倒してくれたらしい。俺たちは少しでも早く街の被害を抑えよう!」

小南「・・・ええ」

 

小南はなにか考え込んでいたが今はそれどころでは無いと考えトリオン兵を排除しようとすると、近くにいたトリオン兵が斬られていた

 

嵐山・小南「「!」」

「・・・残念」

 

そっちを見てみるとそこには悠に炒飯をごちそうしてくれた加古ともう一人背の低い女の子が弧月を持って立っていた

 

加古「なんだかもうほとんど終わってるのね。出遅れちゃったわ」

小南「加古さん!」

加古「桐絵ちゃん、嵐山くん。こっちサイドは任せて。遅れた分はしっかり働くから。

行くわよ、双葉」

「はい!」

 

そして逃げていた修と千佳、そしてボーダーのトリガーに変えていた遊真の所では

 

修「・・・終わった・・・のか?」

遊真「ああ、どうやら・・・悠が終わらせたらしい」

千佳「そっか・・・」

 

そこには他のC級を先に避難させて残った修、千佳、遊真の姿があった。そして

 

「無事だったか、修、千佳。」

修「・・・!?」

千佳「えっ・・・?」

 

突然、自分たちの上空から聞き覚えのある声が聞こえそっちを見てみると、そこには自分たちの知っているす姿とは別の悠がいた

 

修「悠、なのか・・・?」

悠「どうした?俺に見えないか?」

修「いや・・・なんでもない。気にしないでくれ」

悠「フッ、そうか」

 

悠は地面に降りてくると修と千佳の頭を軽く撫でた

 

悠「よく頑張ったな、お前たち」

修「・・・ああ!」

千佳「うんっ!」

悠「遊真とレプリカも助かったぞ」

遊真「いちばんがんばったの、悠じゃん」

レプリカ【ああ、そう通りだ】

 

そして、迅は()()()()()()()()()()ヒュースと対面していた。ヒュースはどうなっているんだと呆然としていると、迅の通信機に

 

宇佐美【人型近界民(ネイバー)は撤退!終わったよ!迅さん!!】

 

その言葉を聞き迅は気が抜けたように地面に寝転がった

 

迅「くあ~~~~~っ」

ヒュース「!?」

迅「もう大丈夫だ。メガネくんと千佳ちゃんも助かって、悠も無事だ」

 

そして迅は思う。本当に悠が頑張ったおかげだと

 

ヒュース「・・・・・貴様・・・!!」

迅「足止めして悪かったな。おまえをフリーにすると少しマズかったんだ。

・・・けど、多分おまえ()()()に残って正解だったと思うよ。なんか事情があるんだろ?おれのサイドエフェクトがそう言ってる」

ヒュース(こいつ・・・)

そして迅の近くに車が到着した

 

迅「もうおれたちが戦っても意味はない。投降しろ、悪いようにはしない」

 

その頃、アフトクラトルの船ではハイレインは落ち着きを取り戻した。そしてヴィザが訊いた

 

ヴィザ「ハイレイン殿、ヒュース殿は・・・?」

ハイレイン「『金の雛鳥』と()()()を捕え損ねた。ヒュースは連れて帰れない」

ヴィザ「なるほど・・・。・・・しかし惜しいですな、あれほど優秀な人材を・・・」

ハイレイン「元より決めていたことだ。連れ帰ればヒュースは我々の()になる」

 

そしてハイレインは悠の事について考えヴィザに訊いた

 

ハイレイン「ヴィザ、あの男はどうだった。俺は正直言ってあれほどの男を見たことがない」

ヴィザ「私とて同じですよ。あれは(ブラック)トリガーの性能も次元が違いますが、使い手もあの年では考えれられないほどの修羅場を通っているでしょう」

ランバネイン「・・・でしょうな。あの(ブラック)トリガーは・・・」

ヴィザ「・・・おそらくですが」

 

ヴィザは自分の考えている推測を口にする

 

ヴィザ「あの(ブラック)トリガーは複数の命で創られたものだと思われます」

ミラ「・・・・・っ!!」

ヴィザ「(ブラック)トリガーの能力はその者の性格、特徴も影響します。おそらく、あれほどの多様性、破壊力はおそらく一人で出来たものではないでしょう」

ハイレイン「では、あの俺たちがトリガーを使えなくなったのは・・・」

ヴィザ「おそらく、ハイレイン殿やミラ殿が受けた攻撃は私の推測でしかありませんが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()というものかと思います」

ミラ「・・・・・!?」

ハイレイン「・・・本当に、イカれた能力だな」

 

それほどの力と使い手、部下に出来ればアフトクラトルの実権は握ったも同然だが、それ以上に奴は危険だとハイレインは思った。奴は本当に()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ランバネイン「エネドラは死にヒュースを捨て帰り道は艇が広いな!」

ハイレイン「・・・俺のやり方は厭わしいか?ランバネイン」

ランバネイン「・・・いや、当主の命令だ。文句は言わんさ」

ハイレイン「・・・作戦は終了だ。本国に着くまでゆっくり休んでくれ。『金の雛鳥』と『奴』を逃したのは惜しいが・・・

エネドラとヒュースの件も含めて()()()()()()()()()()

 

そしてハイレインたちが帰還している頃、三門市では防衛隊員が本部に報告していた

 

太刀川「こちら太刀川、近界民(ネイバー)は片付けた。俺の見た限りC級でも連れ去られている奴はいないな」

東「本部、こっちも連れ去られたC級はいない」

 

そしてその報告を訊いた本部の幹部たちは全員安心したような顔をした

 

根付「はあ~~、市民の重傷者もほとんど出ず連れ去られた者も0に抑えられました」

鬼怒田「今回の侵攻では死者も敵以外は出ていないな」

 

そして城戸の通信に迅から連絡が入る

 

迅【城戸さん。もう敵戦力の追加はないよ】

城戸「・・・迅、この結果はおまえの予知の中ではどのあたりの出来だ?」

 

そして迅は周りを見回しながら言った

 

迅「何人か重傷者も出たけどはっきり言っておれの未来に中では『最良』の未来だよ。

みんな・・・そして、悠が厄介な敵を一人で引き受けてくれたおかげだよ」

城戸「・・・そうか・・・わかった。御苦労」

 

 

民間人 死者 0名 重傷 4名 軽傷 26名

ボーダー 死者 0名 重傷 0名 軽傷 0名

近界民(ネイバー) 死者 1名(近界民(ネイバー)の手に因る) 捕虜 1名

 

 

近界民(ネイバー)大規模侵攻 三門市防衛戦はこれにて終結した

 

 

 

 




少し早めに大規模侵攻編は終わりました。
原作よりも侵攻による被害はとても少ないのもオリジナルにしました。
次回から何話かまた日常編を書こうと思います。
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