「現着した。大型
【調べるわ。ちょっと待って】
現場についてみればいるはずの
「すっげーバラバラじゃん。こりゃあA級の誰かだろ」
「・・・だろうな」
【・・・おかしいわね、先着した部隊はいないわ。私たちが一番乗りのはずよ?】
「・・・なに?・・・どういうことだ?じゃあいったい・・・誰がこれを?」
修side
修「おい!待て!空閑!悠!お前たちが
頭がこんがらがってきた。いきなり自分たちは
悠「今、お前達が戦っていたのは『トリオン兵』というあっちの世界で使われる兵隊人形だ」
遊真「
修「なっ!」
意味が不明だった。そんなこと聞いたこともない
遊真「・・・ホントに知らない?ボーダーなのに?」
修「そんなこと聞いたことないぞ!」
悠「この日本じゃあっちの事はそういう話になってるのか」
遊真「うーむ・・・こりゃ親父の話とだいぶ違うな」
レプリカ【早めに現場を離れて正解だったな】
なにやら空閑と悠がちいさい声で話している
遊真「・・・よし、わかったオサム。いま言ったこと全部ナシね」
修「・・・・は!?」
いきなり訳のわからない事を言い始めた
遊真「おれたちは
悠「・・・はあ」
修「待て待て待て!!なんだそれ逆にあやしいだろ!」
本当に無茶苦茶だ。悠の方はちょっとあきれている
悠「・・・もし、本当にわからないなら今の事は忘れた方がいいぞ。それが互いのためだ」
修「!?」
あやしすぎる・・・こいつらは一体何者なんだ・・・!?さっきは僕を助けてくれたし悠もすこし怖いが悪いやつにはみえない・・・でも、少なくとも空閑は『トリガー』を・・・
ぐうう~~~
突然隣からそんな音が聞こえた、空閑だ
遊真「腹がへったな。とりあえずなんか食おうぜ」
修「なんか食おうぜってお前ら日本のお金持ってるのか?」
悠「ああ、持ってるぞ」
そう言って空閑と悠がカバンの中からあるものを取り出した
遊真「えーと・・・こんな紙切れしかないけど100枚あればなんか買えるだろ」
悠「この紙がこの国では一番高価な金銭らしいぞ」
遊真「えっマジで?こんな紙切れが?」
二人は分厚い札束をそのまま取り出した。おそらく二人とも100万は持っているだろう
修「・・・!?おい!お前ら早くそれを仕舞え!」
こいつら!「日本は初めて」って聞いてはいたけどそこまでなんにも知らないのか・・・!?危なっかしすぎる!
修「いいか空閑、悠。人前で金を出すな。無用のトラブルを招くぞ」
悠「すまない。気を付けよう」
遊真「そうなのか?」
修「さっきもやたらざわざわしてただろう」
そのとき向かいからガラの悪い二人組の男が近づいてきて空閑にぶつかった
どしっ修「!」
遊真「おっごめ・・・」
「うお~~~痛ってえ~~~」
そしてやつらはわざとらしく痛がった
「やっべ折れたわ足これ。100%おれてるわ」
修「・・・!?」
そいつらは金を要求してきた。くそっ、さっきの金を見られてたのか
修《空閑!相手にするな!あの程度で折れるわけがない!》
遊真「ふむたしかに」
悠「馬鹿丸出しだな」
その時折れたと言っていた男が僕の腹を殴ってきた
「オレらが折れてるって言ったら折れてるんだよ。とっとと金出せボケ!」
遊真「なるほどね」
ズドンという音ともに空閑が言っていた男の足の骨を折った。やりすぎだ!
「ナーーーッッッ!!!!痛ってえーーーーー!!!」
悠「ちゃんと折れたな」
遊真「ふむ、ちゃんと折れてる」
修「・・・・!?」
遊真「ほいイシャ料10枚、これでお互い納得だ。な?」
その空閑をみて二人は走り去っていった
遊真「すべてが丸くおさまった」
修「どこがだ!やりすぎだろ!」
悠「やりすぎ?そいつはおかしいぞ。遊真は奴らの要求通りにした。納得しなければおかしい」
やっぱりこいつらどこか違う。こっちの人間とは・・・
遊真「さて食べ物を・・・」
修「待て!僕が買ってくる!」
遊真「いいよ。自分のお金で買うよ」
修「いいから僕に任せろ!お前達は日本に慣れてなさすぎる。ここでおとなしくしてろ!目立つなよ!」
悠「・・・少し用を足しに行ってくる」
修「わかった!お前も目立つなよ!」
空閑は心配だが悠大丈夫だろう
悠side
随分拙い尾行だな。あれで隠れているとでも思っているのか?
さっきから俺たちをつけてきている奴らがいる。用を足しに行くついでにそいつらを俺の方に誘導した。歩いていると工事中の建物の中に入り奴らが出てくるのを待った。そして
「ははは!馬鹿なやつだな!自分からこんなとこに入りやがってよ!」
「おい坊主!お前の金、全部よこせよ。そうすりゃあ半殺しで済ませてやるよ!」
「おお!さすがアニキ!やっさしーー!」
出てきたのはいかにもガラの悪い男達だった。さっきの二人組がかわいく見える。人数は15人くらいか
「おいおい!こいつ何もしゃべんないぜー!」
「もしかしてコワいんでちゅかー!」
「あはは!そんなにいじめんなよ!かわいそうじゃねえかー!」
俺はそんなこいつらをつまらないものでも見るような目で見た
「・・・てめえ、なんだその目はよ。なめてんのか!」
そう言って奴らの一人が掴みかかってきた。ようやくか
「・・・・・へ?」
「・・・・は?」
俺は掴みかかってきたやつの腕をひねり上げ地面にやつの体をたたき落としボキッという音とともにやつの腕の骨を折った。この国には正当防衛という制度があるらしい
「痛ってえーーーーー!!!」
「おい!このくそガキ!」
男は無様に地面でのたうちまわった。『腕が折れた程度』でなにを悶絶しているんだと思った。そんな男を見てほかの奴らも全員俺に殴りかかってきた。中にはナイフを持った奴もいる
悠「・・・・・」
「くそっ!なんで当たんねえんだよ!」
どいつもこいつも動きが遅く俺にとっては当たるわけもない事だった。ただそろそろ修が飯を買った頃だろうから俺はさっさと終わらせた
「ば、化け物ぉ・・・」
「い、いてえよぉ、いてえよぉ」
こいつらを黙らせるのに1分もかかってしまった。早く行こう。っとその前に
悠「・・・おい」
「!?は、はい!」
悠「今回は見逃そう。・・・だが、次は無いぞ」
そう言って俺はその場をあとにした
修side
買いに行って戻ってきてもまだ悠が戻ってきていなかった。もしかして何かに巻き込まれたんじゃ、そう思い空閑に行こうというと空閑はマイペースに
遊真「ああ、悠は大丈夫だよ。あいつには俺でも勝てないしそこらへんにいる奴じゃ何人で束になっても勝てないよ」
そんな事を言っていた。そのあと僕は空閑といろいろ話した。お前の行動は暴力的すぎると言えば空閑は
遊真「『ルールってのは世界を回すためにある。お前をまもるためじゃない』親父が昔そう言ってた。いざって時自分を守れるのは自分の力だろ。・・・あとはまあ逃げ足とか数の力とか・・・」
そんなことを言っていた。言っていることは小学生みたいな理屈なのに、なぜか重みを感じる
遊真「でも、そうか。日本じゃまずいのか」
修「・・・!そ、そうだ!日本だとまずいんだ!
遊真「ふむ、だったら・・・オサムが俺たちに日本のことを教えてくれよ」
そう言われてぼくは僕がこいつらに日本のことを教えなければと思いその頼みを引き受けた。そしてしばらく歩いていると向かいの道路から悠が歩いてきた。空閑は悠に気づき近づいていったが
修「・・・あ!おい!」
遊真「ん?」
修「赤・・・・・!!!」 ドシャッ
その音とともに空閑が車に撥ね飛ばされた
修「空閑!!」
遊真「・・・あーしまった。またやった。赤は『止まれ』だった」
ぶつかった空閑何事もないように立ち上がり顔を上げた。その顔は左目の部分に縦に罅が入っているように見えた。だが、それはすぐに直っていった。
悠「はあ、遊真気を付けろと言っただろう」
遊真「ごめんごめん。次から気を付ける」
そんな何事もないように話す二人を見て思った。こいつらは本物の
悠side
次の日の昼俺たちは屋上で飯を食べていた。
修「いいか空閑、あと一応悠も。昨日の事は誰にもしゃべるな禁止区域で
遊真「ふむ」
悠「・・・なるほど」
そう言われ俺はすぐに納得した。それはそうだろうと
修「あとできるだけ目立つな。人を殴るな、蹴るな。トリガーは絶対使うな」
遊真「なかなかきゅうくつな暮らしですな」
悠「今は修の言う通りにした方がいいだろう。郷に入っては郷に従えということわざが日本にはあるらしいからな」
そうして昼飯を食べていると耳障りな声が聞こえてきた
「オイオイどうなってんだあ~?」
「なんだか人がたくさんいるぞお~?」
「おめーら誰に断って屋上使ってんだ?あ?」
昨日の阿呆どもが屋上に上がってきた
修「あいつら・・・?」
遊真「昨日の3バカじゃん。あんな目にあったのに元気だな」
「キミたち一年生?」
「ごはんもう食べた?おいしかった?」
「え・・・その・・・」
奴らは近くにいた後輩と思しき男子たちからたかり始めた
「屋上使用料払ってけ、一人500円な」
「ワンコインでけっこうでーす」
そんなやつらに修は
修「おい!ふざけたマネはやめろ!」
「・・・あ?」
ドスッという音とともについている松葉杖で修を突き飛ばした
遊真「なんだこいつら、記憶力ゼロえもんか?」
修「・・・ちがう。こいつらは多分昨日のあとボーダーに保護されたんだ。ボーダーに保護された一般人は機密保持のため記憶を処理される・・・こいつらには昨日の記憶がない」
遊真「ほう?」
悠「記憶を消す技術か。随分便利だな」
そうして奴ら近くにいた女子たちにもたかり始めた。彼女たちは同じクラスの女子であった。いい加減鬱陶しくなってきた。それに、脳裏にかつての仲間たちが浮かんでくる
「おい、お前らもだ。女だろうが払ってもらうぜ」
「え、えっと・・・」
「もし払えないって言うんだったらてめえらのか
軽く殺気をやつらにだけ込めて言った
「「「ひ、ヒイ~~~~~!!」」」
そしてやつら情けない声を出しながら屋上から出て行った。
悠「遊真、修行くぞ」
遊真「オッケー」
修「!?あっおい待て!」
そして屋上を出る前に屋上にいた生徒たちに謝罪した。自分がもっと早く対処すればよかったと
悠「・・・すまない」
階段を降りる途中で遊真が言った
遊真「今のは俺じゃないけどかなり平和的だったろ殴ってなかったし」
修「うーん・・・まあ平和的・・・か?というか何をしたんだ?」
悠「・・・ただ、話し合いをしただけだ」
そして教室に戻りさっきの屋上にいた生徒たちが戻ってきた
「悠すごいな!あいつらの事ただの話し合いで出て行かせたし!」
「なんか随分怯えて逃げていったように見えたけどあいつらのあの情けない声は笑ったよなー」
そうしているとあのたかられていた女子たちが近づいてきてお礼を言われた
「・・・本当にありがとう!」
「同じクラスの連中だけど怖くて助かった。ありがとう!」
とても元気そうに言われたが俺はこの女子たちがかすかに震えていることに気が付いた。それはそうだ。たとえ同じクラスの人間だろうが男に脅迫されれば普通女子は怖がるものだ。その彼女たちを俺は自分の責任で怖がらせてしまったので落ち着かせるためにかつての仲間たちにしていたように二人の頭に手を乗せ撫でた。
「・・・あっ」
「・・・えっと」
悠「すまない。俺はこういうやり方しか知らない。だが、もう大丈夫だ」
そうしてしばらく撫でた。撫で終わり手を離すとあっという言葉が二人の口から洩れた。その顔は俯いていたが耳まで真っ赤になっていた。
「や、やべえ・・・」
「とんでもない男だ・・・」
周りにいた他の生徒たちは驚いていたり顔を真っ赤にしていたりしていた。遊真はやれやれといった感じでこっちを見て修に至っても顔が赤かった
「そ、そういえば空閑君たちが前に住んでた国ってどんなとこ?なんていう国?」
先ほどまで顔を真っ赤にしていた女子の一人が聞いてきた
修《変なことしゃべるなよ》
遊真《はいよ》
あとは遊真にまかせよう
遊真「うーん、国の名前言っても分かんないと思うよ」
「そうそう、すげーマイナーな国らしいぞ。空閑達野球もテニスもサッカーも知らなかったし」
「サッカー知らないってどんだけだよ!」
「少なくともヨーロッパ圏じゃないな」
「じゃあさその国ってなにが流行ってたの?趣味とか音楽とかスポーツとか」
俺らがいままで行った国。俺はある一時期に遊真と出会いこうしていっしょに日本に来た。だから俺たちが行った国は少し違うが基本的にどこも
遊真「ふーむ・・・・戦争?」
戦争ばかりしていた
「「「「戦争!?」」」」
遊真「いろんな国まわったけど大体どこも戦争中だったよ。ほとんど毎日戦闘状態だったし、物心ついたころからずっとそんな感じ」
「紛争地帯にいたってことか・・・!」
「ひえー想像つかない・・・!」
「えっ、つまり悠君も?」
そう聞かれたので
悠「・・・そうだな。毎日どこの国もつまらない理由で戦争をしていたな」
そう言っておいた。間違ってはいない。
「でも紛争って言うなら三門市だってある意味戦争中だよな」
「あーそうかも」
「空閑君たち
修が少しドキッとしたように見えた
遊真「うーん、あんまりしらない」
悠「・・・俺は少し知ってるな」
「4年くらい前にね街中にいきなり黒い穴が開いて
遊真「なんと・・・!」
悠「・・・・・・」
「もーあの時は超怖かった!」
「オレんちもぶっ壊された、家族は家空けてて助かったけど」
「わたしの家も。三雲くんは?」
修「いや、ぼくは小学校は蓮乃辺だったから・・・」
「あっそっか隣町か」
「まあそんなわけで今も三門市は
・・・わかってはいたが、こちらの世界にとって
遊真「ふむ・・・でもその割にみんなのんびりしてるよね。あんまりピリピリしてない」
「そりゃボーダーがいるからな!」
「また始まった・・・」
「ボーダーは
「ほら、あそこに基地が見えるだろ?あの基地ができるまでは三門市のあちこちで
「だから町は安全オレらも安心。あー、オレもボーダーに入りてー」
「おまえじゃムリだ」
遊真「ふむ?ボーダーに入りたいならオサムに・・・」
修「!!おい空閑話がある!ちょっと来い!」
そうして修は遊真を連れて教室を出て行ったので俺も追いかけた
悠「教えてくれて助かった」
そう言い残して教室をあとにした
遊真「なーんだ、オサムがボーダーってのはヒミツだったのか」
俺たちは空き教室を見つけて入った
修「そうだ!いいか、二人とも誰にもしゃべるなよ!」
遊真「でもさっきの話だとボーダーってヒーローっぽいじゃん。なんでヒミツにすんの?」
修「それは・・・おまえたちには関係ない!」
悠「それはそうだ。しかしわかってはいたがこちらでは近界民の印象は最悪のようだ。修、俺たちのことを黙っていていいのか?」
前から気になっていた。いくらお人好しといっても限度がある。何故近界民と知った俺たちの事をずっとボーダーに黙っているのか
修「・・・ぼくにはおまえたちが他の近界民と同じに思えない。それに昨日助けてもらった恩もある。・・・でも、もしお前たちが悪事を働いたらそのときは僕はお前達をかばわないしむしろ僕が通報する!いいな!」
その言葉に思わず笑みがこぼれた。こいつは本当にどうしようもないお人好しだ
遊真「ようするにあれだな。初めて会ったボーダーがオサムで俺たちは超ラッキーだったってことだな」
悠「そうだな」
修「なんだそりゃ?」
そんな話をしていると突然そいつらは出てきた
ウウーーーーーー
〈緊急警報 緊急警報、
突然トリオン兵が出てきた。しかも
修「警戒区域の外に近界民が・・・!?どうなってるんだ!?」
遊真「モールモッドか」
悠「それも2体か」
修「基地からこんな離れた場所に門が開くなんて・・・!」
「みんないそいで!訓練通り地下室へ避難して!早く!」
「生徒の避難は!」
「こっちはなんとか・・・でも南館が・・・!」
修「南館・・・!」
モールモッドは学校の中に入っていった
「うわあああ!!」
「逃げろ!こっちはだめだ!」
そして修は
遊真「どうする気だ?オサム」
修「決まってるだろ!
悠「待て修」
修「・・・!?」
修に真実を話した。おまえでは勝てないという真実を
悠「あれはモールモッド『戦闘用』のトリオン兵だ。昨日の『捕獲用』バムスターとはわけが違う。修、おまえの腕では死ぬだけだ」
修「!?だからって放っておけるか!!」
遊真「・・・いやだから、オサム死ぬぞ?」
修は呆然としていた
修「でも!このまま待ってたら手遅れになる!」
悠「・・・修、モールモッドを倒すには少なくともおまえが20人は必要だ。もしそれで勝てても18人は死ぬ」
修「ッ・・・・・!」
悠「修、生きなくては意味はないんだぞ」
その言葉に修は何か考えそして決意した
修「それでも、逃げるわけにはいかない!トリガー・
そして修はトリガーを起動した
修「二人は安全な場所に避難してくれ!」
そのまま行ってしまった
遊真「うーむ・・・大丈夫か・・・?」
悠「おそらくやられるだろうな。」
遊真「どうする?」
遊真がそんな事をきいてきた。そんなこと決まっている。
悠「逃げ遅れたやつらを連れ出してくる。前も言っただろう、俺はああいうバカなお人好しは嫌いじゃない」