堕天の王   作:危機一発

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4話

修side

 

放課後になり教室にぼくと悠と空閑だけが残っていた。ぼくは深くため息をついた

 

修「は~~~~~~~・・・」

遊真「?どうした、オサム?」

修「そりゃあ、ため息もつきたくなるよ。悠、お前ボーダーの人間に噛みつくなよ。感づかれたらどうするんだ、しかもあんな言い方・・・」

悠「俺は何か間違った事を言ったか?俺は当たり前の事しか言った覚えはないぞ」

修「でも・・・」

悠「過ぎた事を話していてもしょうがないだろ。この学校の生徒を救ったのは修・・・お前だ。嵐山たちじゃない」

 

悠はそう言っているがぼくが規律違反をしたことは事実なんだ。だからぼくはその処罰を受けなければならない

 

悠「はあ~、まあいい修はこのあとボーダーに行くんだろう。とりあえず帰る準備をしろ」

修「あ、ああ・・・」

 

そして、僕たちは荷物を持って教室を出た

 

 

 

悠side

 

遊真「オサムはこのあとボーダーにいくんだろ?」

修「そうだ、本部に出頭して処罰を受ける。嵐山さんとの約束だからな」

遊真「ふむ」

 

そうして俺たちは帰路についていると校門付近に人だかりができていた

 

修「・・・・・ん?なんだ?」

 

「写真撮ってもいいですか?」

木虎「あー悪いけどそういうのはやめてくれる?写真なんて」

 

あの嵐山の部下の木虎というあの女だった

 

木虎「正直迷惑なの。芸能人じゃあるまいし・・・」

 

そう言って写真を断っていたが次第にポーズを決めて写真を撮られていた。俺たちは呆然としていた

 

遊真「なにやってんだ?こいつ・・・」

木虎「はっ・・・!・・・・待っていたわ、たしか・・・三雲くんだったわね

私はボーダー本部所属、嵐山隊の木虎 藍。本部基地まで同行するわ」

「A級隊員が三雲先輩を迎えに・・・!?」

「三雲先輩すげー・・・!?」

 

修の横顔を見てみると何なんだコレはという感じの顔をしていた。その修に苦笑していると木虎は俺の顔を見ると顔を逸らした。どうやら予想以上に俺の言ったことが気になっているようだ

 

悠「行くんならさっさと行こう」

修「あ、ああ」

遊真「はいよ~」

木虎「!?まっ待ちなさい!」

 

そうして俺たちはボーダー基地に向かった

 

 

 

木虎side

 

木虎「勘違いしないでほしいんだけど」

 

私この三雲くんの本部への出頭に同行していた。

 

木虎「私はあなたのエスコートをしに来たわけじゃないわ。あなたが逃げないように見張りに来たのよ」

修「見張られなくたって逃げたりなんかしないよ」

 

彼はそうは言うが私は信用できなかった

 

木虎「簡単にルールを破る人間の言葉が信用できる?もう少し自分の立場を自覚したほうがいいわね」

 

そう言って私は彼を睨みつけた。彼は確かに市民の命を救った。それはとても素晴らしい功績だと思う。でも

そう思って私は現場にあった近界民(ネイバー)の残骸を思い出した

 

木虎(今日のあの近界民(ネイバー)・・・一撃で正確に心臓部が破壊されていたわ・・・止まっている相手ならともかく敵のブレードを掻い潜りながらそんな正確な攻撃ができる・・・?しかも訓練用のトリガーで・・・!

先輩たちの手前、私も出来るって言ったけど、あそこまで鮮やかには・・・

なんであんなことができる人間がC級隊員にいるの・・・!?しかも同い年・・・もしかして私より優秀・・・!?

そんなわけないわ!私はA級隊員・・・!私の方が!)

 

そこまで考えると何故か一緒についてきているこの一人だけ背が高く蒼い目が鋭い彼の言葉をまた思い出してしまう

 

【お前のそれはプライドからくる対抗心か?ならそんなゴミみたいなプライドはさっさと捨てろ】

【思い違いをするなよ。何もしなかったお前に修をとやかく言う権利なんざ無い】

 

その言葉を思い出した。

わかってるわよ!これがただの嫉妬だってことくらい!

 

私は自分のトリオン量の低さに悩んでいた。でも、それでも諦めたくなくてずっと努力してきた。そして嵐山隊に勧誘されてやっと私の努力が報われたと思った。私が入ってから嵐山隊は前よりずっと勝てるって先輩たちが言ってくれた。そんな私の努力が同い年のC級隊員に負けているなんて認めたく無い!

 

そうして悩んでいる私を背が高い彼が見ていた

 

 

 

悠side

 

なにやら考え込んでいるようだな。大方自分の修に対する感情が嫉妬だということに悩んでいるのだろう。その感情に自分で気づけている時点で十分優秀なんだがな。それでも悩まずにはいられないんだろう

 

木虎「そういえば、あなたたちはなんでつい来ているの?」

 

そんなことを思っていると木虎は気を取り直したようで俺と遊真に尋ねてきた

 

遊真「ちょっとボーダー基地が興味あるから」

悠「俺たちは転校生だから少し興味があってな」

 

実際には学校に入る前に見ているのだが口裏を合わせておいた

 

木虎「あんまり興味本位で見に行くところではないわ。帰りなさい。彼はC級隊員なのにトリガーを使った処分を受けるために行くのよ」

遊真「そのことだって、オサムは怒られるのわかっててやったんだろ。むしろエラいんじゃないの?」

木虎「言ったでしょう。彼はC級隊員はトリガーを外で使ってはいけないの。正規隊員じゃないからよ」

遊真「オレはそのC級とかA級とか知らないよ」

 

そう遊真が言うと木虎が説明しはじめた

 

木虎「・・・なら覚えておきなさい。A級隊員はボーダー全隊員の上位5%を占める精鋭中の精鋭よ」

遊真「精・・・鋭・・・?」

木虎「何よその疑いの目は!?」

 

木虎も徐々に元の調子を取り戻してきたようだ。そうこうしていると修が俺も気になっていたことを木虎に聞いた

 

修「・・・そうだ。訊かなきゃいけないことがあったんだ。今日の学校の近界民(ネイバー)・・・あれはなんだったんだ?なんで警戒区域の外に近界民(ネイバー)が・・・?」

遊真「そういやそんなこと言ってたな。本当なら基地のまわりにしか出ないはずだろ?」

確かにそんなことを言っていた。普通は出ない市街地に出たと

 

木虎「・・・部外者がいるから話せないわね」

遊真「オレと悠は部外者じゃない、被害者だよ」

木虎「・・・そうね、C級には知りえない情報だもの。私が教えてあげるわ

まだ詳しいことはわかってないけど・・・どうやらボーダー基地の誘導装置が効かないイレギュラーな(ゲート)が開き始めてるみたいなの」

修「・・・!?」

木虎「今、本部の技術者たちが総出で原因をさぐってるわ」

修「イレギュラーな(ゲート)・・・!?」

 

・・・なるほど、それが原因か。だがそれだけじゃどうして学校に出たかまではまだ分からないな

 

木虎「あなたたちの学校以外でも警戒区域外に近界民(ネイバー)が現れる事例が昨日から6件報告されているわ」

修「・・・・・!」

悠「・・・6件?」

木虎「ええ、今までの6件は偶然は非番の隊員が近くにいたから犠牲者は出なかったけどこれからどうなるかわからないわ。パニックを避けるため公表はされてないけど、今この街はどこに近界民(ネイバー)が出現してもおかしくない状態よ」

 

・・・イレギュラー門の近くに非番のボーダー隊員、ボーダー隊員はトリオン能力の高い集団・・・なるほど、そういうことか。だが、そうなると今回の学校襲撃の辻褄が合わなくなる。

考えられる可能性としてはうちの学校にほかにボーダー隊員がいたということだがそうなるとまずそいつが相当なヘタレでもない限り修より先に動くはずだ。そうなるとあとの可能性としては

 

 

一般市民の中に高いトリオン能力をもった人間がいたか

 

 

そんなことを考えていると

バチッバチッという音とともに近くで(ゲート)が開いた・・・またか、なるほど俺の想定は大体あっていると思っていいな

 

遊真「おいおい、忙しい日だな」

【緊急警報、緊急警報、(ゲート)が市街地に発生します。市民の皆様は直ちに避難してください。繰り返します、市民の皆様は直ちに避難してください】

 

そう警報がなった。空を見ると空を飛んでいる魚のような形をしたトリオン兵がいた・・・これは、また珍しいヤツが出てきたな

 

木虎「何!?この近界民(ネイバー)・・・!こんなの見たことないわ・・・!」

修《空閑こいつは・・・!?》

遊真《イルガー・・・珍しいな。イルガーは『爆撃用』のトリオン兵だ」

 

そしてイルガーは腹の部分にある爆弾を何個も地上に落とした

 

修「!!」

木虎「街が・・・!!ほかの部隊を待っていられないわね・・・私が行くわ」

修「!?ぼくも行く!」

木虎「あなたまた出しゃばるつもり!?そもそもあなた空の相手に何ができるの?」

修「それは、向こうで考える」

 

「「トリガー・起動(オン)!!」」

 

そして二人はトリオン体に換装した。だが

 

修「・・・・!?」

レプリカ【武器を作るためのトリオンが足りていない』

悠「学校の戦いで消耗しすぎたな」

木虎「・・・やっぱりC級ね。そこでおとなしくしていなさい」

悠「・・・木虎、あれはお前も初めてみるタイプの近界民みたいだが勝算はあるのか?」

木虎「!?・・・・・私は、A級隊員よ。市民の命を守るのが私たちボーダーの務め、あの近界民(ネイバー)は、私が始末するわ」

 

そう言って木虎はイルガーのところに向かった。なるほど、あれがボーダーの人間か

 

悠「さて、木虎は行ったが修、お前はどうすつもりだ。武器無しで戦うわけではないんだろう」

修「ああ、今回はA級の木虎がいる。あの近界民(ネイバー)は木虎に任せる。ぼくは街の人を助けに行く。武器が無くてもやれることはあるはずだ」

悠「そうだな、それが賢明な判断だ」

遊真「よしじゃあオレも手伝うか?」

修「・・・いや、空閑は木虎に付いてくれ」

 

修ならばそういうだろうな

 

修「木虎も初めて見る近界民(ネイバー)だ。いくらA級でも一人じゃ手に負えないかもしれない。木虎がもしやばそうだったらばれない程度に手を貸してやってくれ」

遊真「え~~~~、本人が『自分でやる』って言ってんだから放っておいてもいいんじゃないの?」

修「頼む」

遊真「・・・・・やれやれ、オサムは面倒見の鬼だな」

悠「フッ・・・ああ、まったくだ」

修「ぐっ・・・」

悠「遊真がそっちに行くなら俺は修の方を手伝おう」

遊真「おう、よろしく。レプリカ」

レプリカ【心得た】

 

そうしてレプリカは自分の体の一部を分裂させて修に預けた

 

レプリカ【持っていけオサム。私の分身だ。私を介してユーマとやりとりできる」

遊真「困ったときはすぐ呼べよ。悠、オサムを頼んだ」

悠「ああ、任せろ」

修「わかった」

 

そして俺と修は遊真と別れ市街地に向かった

 

 

 

木虎side

 

木虎(あの装甲と距離じゃ弾丸は通らないわね・・・何より街にあの巨体を墜とすわけにはいかない・・・!やつは周回軌道で爆撃してる。移動ルートを先読みして川の上で墜とす・・・!」

 

 

 

悠side

 

市街地に来ては見たがひどい状況だな

 

悠「修、お前はあっちを頼む。俺はこっちの市民を救助する」

修「でも、悠お前は生身だろ。それでどうやって・・・」

悠「お前は俺の正体を忘れたのか?」

修「!?」

悠「同じところを二人で助けても効率は悪い。人海戦術でいくぞ」

修「・・・わかった。頼む」

悠「任せておけ」

 

そして俺と修は別々のところで救助活動を行う

 

「また来るぞ!今のうちに地下堂に・・・」

「ママー!ママー!」

「そこの人たちと一緒に早く逃げなさい!ママは大丈夫だから!」

「やだぁー!ママもいっしょがいいー!」

「バカ!言うことを・・・・・・!!」

 

俺の前の方で子供が一人でいたその前には瓦礫の阻まれて子供の方に行けない母親らしき女性がいた。そのとき子供の上にその子供と同じくらいの大きさの瓦礫が落ちてきた。このままでは子供が下敷きになる。

 

悠「・・・間に合うか」

 

俺は全力で走り子供が下敷きになる前に子供を抱え瓦礫をよけた。ギリギリだったか

 

悠「・・・大丈夫か?」

「・・・うん、ありがとう。でもママが」

 

目の前で瓦礫で遮られたところにいる女性を子供は指さした・・・生身の俺ならギリギリ動かせるか

 

悠「念のためそこから離れていろ」

「わっわかったわ」

 

俺はこの瓦礫に手をやり今の俺が出せる全力で動かした。何とか瓦礫を動かすことができた。その中からは子供の母親の他にも何人かの市民がいた

 

「ママ!!」

「よかった!本当にありがとうございます!!」

「ありがとう!助かったよ」

「ありがとうございます!!」

 

市民の人たちにお礼を言われた

 

悠「ああ、とりあえず早く避難できるところに避難しろ」

 

そういって俺は他の人たちを助けに行った

 

 

 

木虎side

 

私は鉄橋を登りあの近界民(ネイバー)の背中部分に飛び乗った

 

木虎「空飛んでるだけあって上はがら空きね」

 

そう思っていると背中の部分から大量の触手のようなものが生えてきた

 

木虎「!?」

 

そしてそれらが大きな音とともに爆発した

 

木虎「この程度?」

 

そして私はその触手のようなものを切り裂き剥き出しになった部分を銃型のトリガーで撃った。これで終わる、そう思っていたら

 

バシャッという音がして周りを見るとトリオンの塊がむき出しになりこの近界民が市街地に降下し始めていた

 

木虎「・・・!?なに!?・・・なんなのこれ」

 

いったいどういう事かと思っていると市街地に墜ちていくこいつを見て最悪の事態を考えた

 

木虎「!!こいつまさか・・・このまま街に墜ちるつもり!?」

 

まずい!?このままじゃ!?そう思い剥き出しになっているトリオンの柱を攻撃したが硬くブレードが通らない

 

木虎「止まれ!!!止まりなさい!!止まって!!!」

 

駄目だ・・・!!止められない!

 

そのとき、突然この近界民(ネイバー)が大きく揺れた

 

木虎「!?」

 

そしてそのまま、まるで引きずり込まれるように川の中に私もろとも墜ちて行った。私は何とか川の中から這い上がった

 

木虎「げほっ!げほっ!」

 

川から上がった私はさっきのことを考えていた

 

木虎(・・・今のはなに?近界民(ネイバー)が川に引き戻されていった・・・!?あのままいけば近界民(ネイバー)は間違いなく街に墜ちていた・・・助けられたということなの?」

 

彼の言葉を思い出す

 

【別にプライドを持つのは悪いことではない・・・・だがなそのプライドを振りかざしていいのはそのプライドにあった戦果と貢献を出したものだけだ】

 

この言葉に思わず笑ってしまう。まったくその通りだ。自分はなにもしていない。出来ていない。

そう思いながら私は川沿いに向かうと三雲くんが市民に囲まれていた。私が戦っている間にまた市民相手にポイント稼ぎ・・・そんなに人気者になりたいわけ。

・・・前までならそう思ってた。でも、今となってはそんなに嫉妬していた私はあまりに滑稽で笑えてくる

そんなとき

 

修「あっ彼女です。皆さん、彼女が近界民を倒してくれたんです」

木虎「・・・・・!」

 

なにを・・・

 

「そうなのか!?」

「あっあれ嵐山隊の木虎じゃん!」

「ありがとう!さすがA級隊員だ!」

「命の恩人だな!」

木虎「・・・・・・」

悠「どうした、惚けて」

 

後ろを見ると一緒に来ていた二人がいた

 

悠「大方、驚いたんだろう。ポイント稼ぎしていると思っていた男が自分に手柄を譲るみたいな真似をしたんだからな」

木虎「あなたたちは・・・」

悠「木虎、別に他者に対して嫉妬するのは恥ずかしいことでもなんでもないぞ」

木虎「・・・・・!?」

 

いきなりそんなことを言われて心の中を暴かれたんじゃないかと思いドキリとした。それなのに不思議と彼の言葉に耳を傾けた

 

悠「嫉妬ってのは悪い事でもなんでもない。人間ならば誰しもが持っている感情だ。なんなら修だって持っているだろう」

木虎「・・・・・」

悠「他者に対する僻みや妬みは時には人を強くする。それはプライドだって同じことだ」

木虎「・・・でも、あなたが以前そんなプライドは捨てろって」

悠「俺の言ったことを覚えていないのか?俺は【そのプライドを振りかざしていいのはそのプライドにあった戦果と貢献を出したものだけだ】といったんだ」

木虎「でも、私があの近界民(ネイバー)を墜としたわけじゃないわ。他の誰かが」

悠「確かに結果はそうだ。結果は重要なものだ。だが、お前は【市民の命を守るのがボーダーの務め】そう言ってお前は一人で近界民(ネイバー)を倒しにいった。これは他には変えられない立派な貢献だ」

木虎「・・・・・!!」

悠「お前は自分の務めを果たしたんだ。それを誇っていいんだ」

 

彼ともう一人の少年はそう言って三雲くんのところに向かった。体の奥が熱くなる。誇っていい、そんな風に言われたのは初めてであった。心の奥にあったモヤモヤが消えていくのがわかる。

嫉妬することは別に恥ずかしい事じゃない。いままで考えたことが無かった。私は今回のことを誇っていいんだ。

彼が行ってしまう前に私は慌てて呼び止めた

 

木虎「まっ待ちなさい」

 

そして彼が振り向いた。同い年の男子でも滅多に見ないほどの長身、そして黒髪に蒼い瞳、すこし目つきが鋭いがその整った顔を見て恥ずかしくなり顔を背けながら彼に聞いた

 

木虎「・・・・・あなたの名前をまだ聞いてなかったわ」

悠「・・・・・?」

木虎「・・・そっちだけ私の名前を知っているのは不公平だと思うの。だから教えて」

 

彼はしばらく悩んでいたが教えてくれた

 

悠「・・・空閑 悠だ。そしてあいつは空閑 遊真。一応俺が兄だ」

 

遠くの方で小さい方の空閑くんが手を振っていた

 

木虎「・・・兄弟なのね」

悠「・・・ああ、そうだな。好きなように呼んでくれ」

 

両方空閑くんじゃこんがらがるわね。それじゃあ

 

木虎「・・・それなら、あなたの事は悠くんと呼ばせてもらうわ」

悠「ああ、そうしてくれ」

 

彼の事を名前で呼ぶと自分で言ったのにちょっと恥ずかしいわね。そう思っていると

 

「馬鹿言うな!なにが『助かった』だ!うちの店が壊されちまったんだぞ!」

「俺の家もだ」

「うちのマンションも」

「ボーダーは何をやってる!?」

「なんで街に近界民がでるんだ!?」

修「それは・・・」

 

これ以上は三雲くんでは対処しきれないわね

 

木虎「近界民による新手の攻撃です。詳しくは近々ボーダーからの発表があると思います。損害の補償について関する話はその時に」

修「!」

木虎「C級隊員は下がってなさい。私が対応するわ」

修「あ・・・・ありがとう」

木虎「被害にあわれた方々はまず避難所へ移動してください。非常時です。ご協力をお願いします」

修「・・・・・」

 

 

 

修side

 

街は見るも無残な姿になっていた

 

修「街がこんなに壊されるなんて・・・・こんな光景を見るのは4年半ぶりだ・・・」

レプリカ【イレギュラーな(ゲート)をどうにかしない限り、また同じようなことが起こる可能性があるな】

修「・・・・・!」

 

そうか、まだ終わってないんだ・・・

 

悠「今のお前が深く考えても答えはまとまらないだろう。それにお前はこの後基地にも行かなくてはいけないんだろう」

修「・・・ああ、そうだったな」

悠「終わったらお前は今日は休め。お前は出来ることはやっただろう」

遊真「そうだな、ここから先はボーダーのお手並み拝見だな」

 

 

 

そこは警戒区域の中だその中にサングラスをかけた若い青年がいた。彼の耳に付いていた無線機が鳴った

 

「はいはいもしもし?」

【俺だ。片付いたか?】

「こっちは終わりました。むこうのチームももう終わりでしょ」

【よし、おまえは本部に直行しろ。城戸さんが呼んでる】

 

彼はその言葉を聞き積み上げた10数体の上で立った

 

「ほう。本部指令直々に・・・この実力派エリートをお呼びとは」

 

彼の名は迅 悠一

彼こそボーダーに二つしかない黒トリガーの使い手にしてボーダー最高戦力の一人である

 

 

 

 

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