堕天の王   作:危機一発

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6話

悠side

 

修「こいつは、近界民(ネイバー)を引き寄せる人間なんだ」

遊真「ふむ・・・?近界民(ネイバー)を引き寄せる・・・?」

悠「なるほど。そういうことことか」

 

修は今日、俺たちと千佳を会わせるために呼んだようだ

 

レプリカ【話をするなら場所を変えようオサム。付近に他のボーダーがいる】

修「・・・そうだな、移動しよう」

 

そう言ってこの場から移動することにしたが

 

悠「・・・俺は少し疲れたから飲み物を買ってくる。先に行っててくれ」

修「え?わっわかった。この先の廃駅にいるから早く来いよ!」

悠「・・・ああ、わかった」

 

そして俺は飲み物を買いに行くためにその場を離れた。

・・・そういえば、あの後を尾けていた奴らはどこに行った?

 

 

 

修side

 

修「・・・というかそもそも」

 

僕たちはあの場を離れて近くにあったもう使われていない廃駅にいた

 

修「なんでおまえたちが一緒にいたんだ?」

 

僕はなんで千佳が空閑達と先に会ってたのか気になった

 

千佳「えっと・・・待ち合わせの橋の下で知り合って・・・」

遊真「自転車を押してもらって川に落ちた」

修「・・・さっぱりわからん」

 

訳がわからなかった

 

修「まあいい、ひとまずお互いを紹介しておこう。

こっちは雨取 千佳、うちの学校の二年生。僕が世話になった先輩の妹だ」

千佳「・・・よろしく」

修「こいつは空閑 遊真、最近うちのクラスに転校してきた。外国育ちで日本についてはまだよく知らない」

遊真「どもども」

 

僕はとりあえず今目の前にいる二人の事をお互い紹介した

 

千佳「えっ修くんと同級生!?じゃあ年上!?

ごめんなさい、わたしてっきり年下だと・・・」

遊真「いいよべつに年の差なんて」

修「そして今ここにはいないけどさっき飲み物を買いに行ったやつが空閑 悠、空閑の兄だ」

千佳「うん、さっき教えてもらった」

修「そうか」

 

そう紹介して僕は本題にはいった

 

修「空閑は近界民(ネイバー)で・・・じゃない、近界民(ネイバー)に詳しいんだ。千佳が近界民(ネイバー)に狙われる理由も知ってるかもしれない」

千佳「そっか、遊真くんもボーダーの人なんだ」

修「う・・・まあ大体そんなもんだ」

遊真「そんなもんのようです」

 

一瞬ドキッとしたがなんとか平静を保てた

 

遊真「・・・しかし、近界民(ネイバー)に狙われる理由なんてトリオンくらいしか思い浮かばんなー」

修「トリオン・・・!?トリオンが何か関係あるのか・・・!?」

 

トリオン!トリオンが一体なんの関係があるんだ?

 

遊真「関係あるもなにもこっちの世界に来る近界民(ネイバー)はだいたいトリオンが目的だよ。

トリオン能力が高いやつは生け捕りに、トリオン能力が低いやつはトリオン器官だけとっていく。そうやって集めた兵隊とトリオンを()()()の戦争で使うわけだ」

修「な・・・・!!」

 

なんだって!?

 

修「なんでわざわざこっちの人間を・・・!?」

遊真「そりゃこっちのほうが人間がたくさんいるからだろうなあ。

近界民(ネイバー)的にはトリオンの強い人間のほうが欲しいだろうから千佳がしつこく狙われるのはそれだけトリオン能力が高いってことかもな」

 

なるほど。そういう理由で近界民はこっちの世界に・・・

 

千佳「トリオン能力?・・・って?」

修「近界民(ネイバー)の武器を使うための特殊な力のことだ」

遊真「なんなら試しに測ってみるか?なあレプリカ」

レプリカ【そうだな、そうすればはっきりする】

 

空閑がそう言ったら空閑の指にはまっている指輪の形をしたトリガーからレプリカがでてきた

 

千佳「わっ」

レプリカ【はじめましてチカ。私はレプリカ、ユーマのお目付け役だ】

千佳「は、はじめまして」

 

そしてレプリカの口の部分からあるものがでてきた

 

レプリカ【この測定器でトリオン能力が測れる】

遊真「どうぞご利用ください」

千佳「う、うん・・・でもちょっとこわいな・・・」

 

そう言って千佳はすこし怖がっていた。・・・よし

 

修「レプリカ、僕が先に測っていいか?」

千佳「・・・!」

レプリカ【了解だ】

 

そして計測して数秒してから

 

レプリカ【計測完了】

修「・・・!」

 

目の前には僕の顔と同じくらいの大きさの光の立方体(キューブ)が出た

 

レプリカ【この立方体(キューブ)はオサムのトリオン能力を視覚化したものだ。立方体(キューブ)の大小がトリオン能力のレベルを表している」

修「このサイズはどのくらいのレベルなんだ?」

遊真「うーん、近界民(ネイバー)に狙われるにはこの3倍はほしいかな」

修「・・・別に狙われたいわけじゃない」

 

これで千佳ももう怖がらないだろう

 

修「千佳、おまえも測ってもらえ。大丈夫だ」

千佳「・・・うん。修くんがそう言うなら・・・」

レプリカ【少々時間がかかりそうだ。楽にしていてくれ】

千佳「うん」

 

そして千佳が測ってもらっていると

 

遊真「オサムとチカって付き合ってんの?」

修「!?ばっ・・・」

 

空閑がいきなりそんなことを言ってきた

 

修「ち、ちがう!全然そんなんじゃない!!」

遊真「なんだそうなのか」

修「千佳はお世話になった先輩の妹で・・・それで知り合ったってだけで・・・」

遊真「ふーん、まあいいけど」

 

そんなことを言ってると空閑がボーダーに助けてもらえばと言ってきた。そして

 

遊真「そういえば、悠ずいぶん遅いな」

 

 

 

 

悠side

 

俺は一度警戒区域を出て飲み物を近くのコンビニに買いにいった。そして修が言っていた廃駅に向かっていると

 

迅「よお、悠」

悠「・・・・・迅?」

 

目の前に迅がいた

 

悠「どうした迅、俺の未来でも見えたか?」

迅「まあ、そんな感じなんだ。少し来てくれないか?」

悠「・・・あの俺たちを尾けていた奴らの事か」

迅「!?・・・すごいな、あいつらかなり距離開けて尾行してたんだけどな。そいつらがおそらくそろそろメガネくんたちと接触するから」

悠「・・・まあいい。たとえそいつらでも遊真には勝てないだろうがな」

迅「ああ、そうだな。とりあえず行こう」

 

そして俺は迅についていった

 

 

 

 

修side

 

僕は半年ぐらい前のことを思い出して空閑の言ってたことに答えた

 

修「・・・千佳は他の人間を巻き込みたくないらしい」

遊真「ふむ・・・?」

修「他人を巻き込むくらいなら一人で近界民(ネイバー)から逃げ続ける。そういうわけわかんないやつなんだ」

遊真「ふーむ・・・」

 

空閑はしばらく考えていると

 

遊真「・・・あれ?おれは巻き込まれていいの?」

修「おまえは近界民だし巻き込んだのはぼくだからいいんだ」

遊真「ほう、ならいいな。しかしチカはよく一人で逃げられるなー、トリガーもないのに」

修「あいつは自分を狙う近界民の居所がわかるらしいんだ。今まで半信半疑だったけど・・・」

 

千佳のその力はおそらく・・・

 

遊真「あ、サイドエフェクトか」

修「・・・たぶん」

遊真「なるほどね。そんでオサムはチカを助けたくてボーダーに入ったわけか」

修「別にあいつを助けたいわけじゃ・・・ぼくは街を守るために・・・」

 

図星をつかれてすこし言いよどんでしまった

 

遊真「おまえ、つまんないウソつくねー。ごまかす必要ないだろ。誰かを助けたいってのは立派な理由じゃん」

修「・・・そんな立派な話じゃない。ぼくがボーダーに入ろうと思ったのは・・・何もできない自分に腹が立ったからだ」

遊真「・・・・・」

 

そんな話をしていると

 

レプリカ【計測完了だ】

 

そうしてレプリカと千佳の方を見ればそこには千佳の体の大きさを遥かに超えているとても巨大な立方体(キューブ)があった

 

修「・・・!?」

遊真「うおお・・・!でっけー!オサムの何倍だ?これ!」

千佳「・・・・・」

レプリカ【尋常ではないな。これほどのトリオン器官はあまり記憶にない。素晴らしい素質だ】

遊真「すげーな、近界民(ネイバー)に狙われるわけだ」

修「安心してる場合じゃない!」

 

これではっきりした

 

修「千佳が狙われる理由はわかった。問題はそれをどう解決するかだ!」

レプリカ【最も現実的なのはやはりボーダーに保護を決めることだと思うが】

遊真「でもチカはそれイヤなんだろ?」

千佳「・・・うん。あんまり他の人に面倒かけたくない・・・

今までも一人で逃げてこれたからこれからもたぶん大丈夫だよ」

修「おまえそんなわけ・・・」

 

そんな話をしていると

 

コツッ

 

遊真「?」

 

後ろから足音がした。振り返ると

 

三輪「動くな、ボーダーだ」

修「!?」

三輪「間違いない、現場を押さえた。ボーダーの管理下にないトリガーだ」

レプリカ【・・・・・!】

三輪「近界民(ネイバー)との接触を確認、処理を開始する」

 

 

 

三輪 米屋「「トリガー・起動(オン)」」

 

 

 

ぼくは目の前の人を見た。この人は・・・

 

修(城戸指令の横にいたA級隊員の・・・!!)

米屋「さて、近界民(ネイバー)はどいつだ?」

修「・・・・・」

修(まずい・・・!レプリカを見られた・・・!)

 

そう心配していると

 

三輪「今、そのトリガーを使っていたのはそっちの女だ」

修「!?」

千佳「え・・・・・?」

米屋「初の人型近界民(ネイバー)が女の子か~ちょっと殺る気削がれるな~」

三輪「油断するなよ。どんな姿だろうと近界民(ネイバー)は人類の敵だ」

 

この人たちはとんでもないことを言いだした。ちがう!こいつは

 

修「ま、待ってください。こいつは・・・」

遊真「ちがうちがう、近界民(ネイバー)はおれだよ」

三輪 米屋「「!!」」

修(空閑・・・!)

千佳「近界民(ネイバー)・・・!?」

空閑!おまえ!

 

三輪「おまえが近界民(ネイバー)だと・・・?」

遊真「うん、そう」

三輪「・・・間違いないだろうな?」

遊真「まちがいないよ」

 

ドンドンドンという音とともにA級の人が空閑を撃った。なっ!

 

修「何してるんですか!!!」

三輪「近界民(ネイバー)を名乗った以上見逃すわけにはいかない。近界民(ネイバー)はすべて殺す、それがボーダーの務めだ」

遊真「おいおい・・・おれがうっかり一般人だったらどうする気だ」

修「空閑!!」

 

よかった!あの盾みたいなトリガーで防いだ

 

米屋「うおっマジかこの距離で防いだ!」

遊真「あのさボーダーに迅さんっているだろ?おれのこと訊いてみてくれない?いちおう知り合いなんだけど」

 

そうだ!迅さんなら

 

修「そ・・・そうです!迅さんに訊いてもらえればわかるはずです。こいつが他の近界民(ネイバー)とちがうって・・・」

三輪「・・・・・迅、だと・・・?やっぱり一枚噛んでいたか・・・()()()()の玉狛支部が・・・!」

修「『裏切り者』・・・!?」

 

どういうことだ?裏切り者?いったい・・・

 

三輪「退け三雲、俺たちは城戸指令の特命で動いている。これ以上邪魔をするようなら・・・実力で排除するぞ」

修「退きません。ぼくは・・・」

遊真「さがってろオサム、こいつらが用があるのはおれだ。こいつらとは・・・おれ一人でやる」

 

そして空閑はトリガーを起動した

 

遊真「オサムはチカに付いてやれ」

修「・・・わかった」

遊真「わるいなチカ、巻き込んで」

千佳「・・・・・!」

 

そして空閑は一人で目の前の二人と対峙した

 

遊真「そういえば、悠ホントにおそいな。どうしたんだ?」

レプリカ【わからないが、悠ならば何も問題ないだろう。今は目の前のボーダーに集中しよう】

遊真「そうだな。あいつに万が一もあるとは思えないし」

 

 

 

 

悠side

 

俺は迅に付いていき着いたのは修が言っていた廃駅の近くにある建物の屋上だった。

 

悠「迅、何故ここにいる必要がある?中に入ってしまえばいいだろう」

迅「いや、ここでいいと思うぞ。そろそろ遊真と三輪たちがバトり始める頃だろうからさ」

悠「・・・なるほど、そういうことか」

 

そういって俺はこの建物の向かいにある二つのビルの屋上を見た。そこには二人の狙撃手(スナイパー)がいた。

 

迅「・・・?はあー、なんであんな位置にいる奈良坂と古寺が見えるんだ?」

悠「慣れだな」

迅「マジか。とんでもないな」

悠「遊真もやり始めているな」

 

そう言って俺は駅の中の戦いを見ていた。すると

プルルルル ピッ

 

迅「はいはいもしもし?こちら実力派エリート、どうしたメガネくん」

 

迅の電話に修がかけてきたらしい。どうした・・・ね、理由なんざわかってるだろうに

 

修【迅さん!助けてください!A級の部隊が空閑を・・・】

迅「うん知ってる。三輪隊だろ?」

修【・・・え!?】

迅「知ってるっていうか見えてる。今悠と一緒に見てるよ」

修【え!?っていうか悠もいるんですか!」

迅「うん、いるよ。今ちょうどバトりだしたな」

修【な・・・それなら・・・】

 

迅「大丈夫大丈夫、安心して見てなよ」

修【・・・!?】

迅「三輪隊は確かに腕の立つ連中だけど遊真には勝てないよ。あいつは()()だからな」

 

そして迅は電話を切った

 

迅「じゃあ悠、一つ頼まれてくれないか」

 

突然そんなことを言ってきた

 

悠「・・・どうした?」

迅「悠さ、あそこの屋上にいる狙撃手(スナイパー)のところに向かってくれない?」

 

そして迅は狙撃手のいる二つのビルのうちの一つを指さした

 

迅「あそこにいる古寺はたぶんあのビルから動かないからさ。頼む」

 

迅はそう言って俺に頼んだ

 

悠「・・・貸し一つだ。それでいいな」

迅「うん。それでいいよ」

悠「・・・はあー、行くぞ」

 

そう言って俺と迅はそれぞれ行くビルまで向かった

 

 

 

 

修side

 

三輪「一発を警戒しろ。大型近界民(ネイバー)をバラバラにした相手だ」

米屋「そんなでかいのくらわないって」

 

迅さんはそういって電話を切った。空閑が特別?そして目の前では壮絶な戦いが繰り広げられていた

 

米屋「挟んだ!」

遊真「『弾』印(バウンド)

 

そして挟まれた空閑は上空に飛んだ。危なかった、そう思っていると遠くのビルから空閑が狙撃された

 

千佳「遊真くんのうでが・・・!」

 

やっぱり無理だ。A級二人にスナイパーまで・・・!でも・・・それにしても

 

米屋「あーあやっぱサシで戦りたかったなー。反撃がなきゃイジメみたくなっちゃうじゃん」

・・・そうだ、空閑にしてはおとなしすぎる

 

修「空閑はなんで反撃しないんだ?」

レプリカ【ふむ、私が考えるにその理由は二つほどある。

まず一つは単純に相手の位置取りがうまい。近づくときは絶えず片方がユーマの死角に回り込みユーマが一方を相手すればもう一方がすぐにその隙を突けるように動いている。

ユーマは広い場所に出て挟み撃ちを回避しようとしたが、それも読まれていて狙い撃ちされた。なかなか戦い慣れた部隊だ】

修「じゃあ普通に手も足も出ないってことなのか!?」

 

それじゃあ!もうだめなのか!

 

レプリカ【いや、確かに手強いがユーマが勝てない相手ではない。ユーマが反撃しない二つ目の理由は・・・オサムの立場を考えているのだろう】

修「ぼくの・・・?」

 

どういうことだ?

 

レプリカ【オサムがせっかくB級に上がったのに自分を匿っていたせいでそれが無になるかもしれない。そう思って平和的に交渉しようと試みたんだ。

だが、相手は聞く耳を持たなかった。オサムの立場を悪くしたくないがかといっておとなしく殺されるわけにはいかない。いまユーマは、『いかに穏便に相手を無力化するか』を考えているんだ】

 

なんだって?

 

修「『穏便に』・・・そんなやり方で勝てるのか・・・!?」

レプリカ【私は難しいと思うが決めるのはユーマ自身だ】

 

ぼくのために・・・空閑は

 

千佳「遊真くんって本当に近界民(ネイバー)なの・・・?」

修「・・・そうだ。でも他の近界民(ネイバー)とはちがう。ぼくも何度も空閑に助けられたし・・・近界民(ネイバー)だけど空閑は友達だ。・・・千佳はどう思うんだ?」

 

そうぼくは千佳に聞いた。そして千佳は

 

千佳「・・・うん、わたしも・・・近界民(ネイバー)でも・・・遊真くんは怖くない」

修「・・・そうか」

 

その千佳の言葉に安心していると

 

千佳「ねえ、修くん」

修「どうした千佳?」

千佳「遊真くんが近界民(ネイバー)ってことは・・・悠さんも近界民(ネイバー)なのかな?」

修「・・・ああ、悠も近界民(ネイバー)だ」

千佳「・・・そっか」

 

そう言って、千佳は静かになってしまった。そういえば空閑は・・・

 

三輪「手古摺らせるな近界民(ネイバー)。そろそろ観念して、おとなしく死ね」

遊真「・・・・『盾』印(シールド)

 

三輪先輩が銃で空閑を撃った。空閑は盾で防ごうとしたがなんと撃ったトリオン弾が盾を貫通して空閑に当たった

 

遊真「!?」

修「!!」

遊真「重っ・・・なんだこりゃ」

レプリカ【トリオンを重しに変えて相手を拘束するトリガーだ。直接的な破壊力がないかわりにシールドに干渉しない仕組みのようだ】

遊真「ふむ」

 

まずい!このままじゃ空閑が!

 

三輪「これで終わりだ近界民(ネイバー)!!」

修「空閑!!!」

 

やられる!

 

レプリカ【解析完了。印は『射』(ボルト)『錨』(アンカー)にした】

遊真「OK。『錨』印(アンカー)『射』印(ボルト) 四重(クアドラ)

 

空閑がそうつぶやくと空閑がさっき三輪先輩が撃っていたトリガーを撃ち返した!

 

三輪 米屋「「!?」」

三輪「ぐっ!!」

米屋「うおっ!!」

 

そういって空閑にとどめを刺そうとした二人が身動きが取れなくなっていた。どういうことだ!

遊真「おおーいいなこれ、かなり便利だ」

修「相手の攻撃をコピーした・・・!?」

三輪「いや、この威力はそれ以上の・・・!!」

米屋「・・・やっべー」

遊真「おおー穂先が自由に変形できるのか。だからギリギリ避けても食らったんだな。なるほどなるほど」

 

 

 

 

その光景を見ていた二人の狙撃手は危機感を抱いていた

 

奈良坂(三輪と陽介がやられた。やつは危険だ、ここで始末する・・・!!)

 

そう思い引き金を引こうとしたとき

 

迅「よう奈良坂、ぼんち揚食う?」

 

後ろに迅が立っていた

 

奈良坂「・・・!迅さん!?」

迅「もうやめとけ。あいつを、いや()()()()を敵に回すと損するぞ」

 

迅はそう言った

 

迅「もう古寺の方にも一人行ってるしな」

奈良坂「!?章平・・・!」

 

そう言って奈良坂は自分の後方にいる古寺の方を見た。その古寺は

 

古寺「三輪先輩と米屋先輩が負けた!?それに奈良坂先輩のところに迅さんが・・・!」

 

三輪と米屋がやられ奈良坂のところに迅がいるこの状況に古寺は混乱していた

 

古寺「いったいどうすれば・・・」

 

そう悩んでいると

 

 

 

「動くな」

 

 

 

 

突然後ろから首に刃を当てられたと錯覚するほどの殺気が込められた冷たい声で言われた

 

古寺「!?」

 

あまりに突然のことで一切の身動きが取れない

 

「その持っているトリガーを置いてこっちを向け」

 

古寺は下手に逆らったらまずいと本能的に悟り狙撃銃のトリガーを地面に置いて振り返った。そこには

 

古寺「・・・・!!」

 

そこには自分よりも背が高い中学生の制服を着た冷たい眼をした青年がいた。その青年は古寺がこっちを向いたのを確認すると電話をかけ始めた

 

悠「・・・迅、こっちの狙撃手(スナイパー)を見つけた。今そっちに連れていく」

古寺「・・・!?」

 

目の前の彼は迅の知り合いだと知って古寺は驚いた。彼は電話をかけ終わると古寺の方を見た

 

悠「・・・来い、迅のところに行くぞ・・・下手な真似をするなよ」

古寺「・・・・・」

 

古寺は彼の言葉に従って彼に続いた。

 

 

 

 

修side

 

今目の前ではさっきまでの状況と逆転していた

 

遊真「さて、じゃあ話し合いしようか」

三輪(こいつは・・・こいつのトリガーは・・・こちらの攻撃をコピーして何倍もの威力で打ち返してきた・・・!

『他者の攻撃を学習するトリガー』・・・!!そんな反則みたいなトリガー()()なのか・・・!?)

 

すごい!A級のボーダー隊員を一発で・・・!

 

修「やっぱり迅さんの・・・」

迅「おれの言った通りだったろ?」

修「!・・・迅さん、悠!」

悠「よう、修」

 

迅さんの声がして後ろを向くと迅さんと悠、そして知らない人たちがいた

 

迅「いやー、ついでだから悠と一緒に来たんだ。おっなんかかわいい子がいるな、はじめまして」

千佳「えっは、はじめまして」

迅「遊真たちはあっちか?悠、先に行ってるぞ」

悠「ああ、すぐに行く」

 

そして悠がこっちに来た

 

悠「大丈夫だったか修、千佳・・・?」

修「あ、ああ。そういえばどうして迅さんと一緒に?」

悠「飲み物を買ってそのまま行こうとしたんだがな、途中で迅に会って付いていくことになったんだ」

修「そっそうか」

 

そう言って悠は千佳に近づいた

 

悠「・・・・・」

千佳「・・・・・」

悠「・・・どうやら俺と遊真の事は聞いているらしいな」

修「・・・ああ」

悠「・・・そうか」

 

そして悠は千佳を見た

 

悠「無理をして接することはない」

千佳「・・・えっ?」

悠「おまえは近界民(ネイバー)の怖さをよく知っている。それなら無理をして俺たちに付き合う必要はない」

千佳「・・・・・」

悠「だがな」

悠は少しだけだが申し訳なさそうにしていた

 

悠「遊真とは仲良くしてやってほしい」

千佳「・・・・・えっ?」

悠「・・・あいつは父親を亡くしてずっと一人で戦ってきた。そんなあいつには修のような友達がいて今までよりずっと楽しそうだった」

修「・・・ぼくが?」

悠「ああ、だから千佳も遊真と仲良くしてやってほしい。頼めないか?」

 

悠はそう言っていた。千佳は少し何か悩んでいるようだった

 

千佳「わたしは・・・」

 

そして決意したように話した

 

千佳「いままで怖かった。ずっと狙われてきたから。でも・・・遊真くんは怖くない」

悠「・・・そうか」

千佳「そして、それはあなたもです。悠さん」

その千佳の言葉に悠は少し目を見開いて驚いていた

 

千佳「あんまり表に出さないけど、悠さんが遊真くんや修くんと話しているとき少しですけど、確かに楽しそうにしているんです」

悠「・・・・・」

千佳「そして、わざわざわたしを追ってきて助けてくれました。悠さんもわたしは、怖くありません。

だから、わたしは悠さんとも友達でいたいです」

 

千佳・・・おまえ・・・

 

悠「・・・はは」

 

悠がいきなりちょっと笑った

 

千佳「どっどうしました?」

悠「・・・いや、なんでもない。ただ」

 

そして悠はこちらを向いた。その顔はすこしだけど確かに、いつもよりやわらかい顔をしていた

 

悠「おまえの知り合いはどいつもお人好しばかりだと思ってな」

 

そうして小さく笑った

 

悠「ありがとう、千佳。これからもよろしく頼む」

千佳「うん。よろしくお願いします」

悠「俺は遊真と同い年だから敬語は不要だぞ」

千佳「あっそうだね。よろしくね・・・悠くん」

そうして二人は握手した。なんとかなったな

 

悠「俺は少し遊真のところに行ってくる」

修「ああ、わかった」

そして悠は迅さんと空閑のところに行った

 

迅「おーなんだ遊真、けっこうやられてるじゃんか」

遊真「おっ迅さん」

三輪「・・・!」

迅「油断したのか?」

遊真「いや、普通に手強かったよ?」

 

そう言っていた

 

悠「遊真、こいつらはどうだった?」

遊真「あっ悠。そうだなー、まあ強かったよ」

悠「・・・そうか」

 

迅さんに三輪先輩は恨みがましい顔で睨みつけていた

 

三輪「近界民(ネイバー)を二人も匿っておいてわざわざ俺たちを馬鹿にしに来たのか。」

迅「ちがうよ。おまえらがやられるのも無理はない。なにしろこいつのトリガーは、(ブラック)トリガーだからな」

 

迅さんが突然そんなことを言った。(ブラック)・・・トリガー?

 

三輪「・・・!?」

米屋「マジで!?」

奈良坂・古寺「「・・・・・」」

 

迅「むしろおまえらは善戦したほうだな。遊真におまえらを殺す気がなかったとはいえ・・・さすがA級三輪隊だ」

三輪「・・・・・」

 

迅さんはそんなことを言った

 

修「・・・レプリカ、黒トリガーって何だ?」

レプリカ【ふむ。黒トリガーとは優れたトリオン能力を持った使い手が死後も己の力を世に残すために、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

黒トリガーとは作った人物の人格や感性が強く反映されるため使用者と相性が合わなければ起動できないという難点があるがその性能は通常のトリガーとは桁違いだ】

修「自分の命と全トリオンを・・・」

空閑の言っていたあれは・・・

 

レプリカ【まあ、中には()()もいるがな】

修「例外・・・?」

 

そう言ってレプリカは静かにしている悠の方を何故か見ていた

 

迅「このところ普通の近界民(ネイバー)相手でもごたごたしてるのに黒トリガーまで敵に回したらやばいことになるぞ。

『こいつを追いまわしても何の得もない』、おまえらは帰って城戸さんにそう伝えろ」

奈良坂「・・・その黒トリガーともう一人の近界民(ネイバー)が街を襲わないっていう証拠は?」

迅「おれが保証するよ。クビでも全財産でも賭けてやる」

 

迅さん!やっぱりこの人は・・・!

 

三輪「・・・『何の得もない』・・・?損か得かなんて関係ない・・・!近界民(ネイバー)はすべて敵だ・・・!!」

遊真「・・・・・」

悠「・・・・・」

三輪「緊急脱出(ベイルアウト)!!」

 

そして三輪先輩は緊急脱出(ベイルアウト)していった

 

遊真「うおっ飛んだ」

悠「・・・あれは?」

迅「緊急脱出(ベイルアウト)、ボーダーの正隊員のトリガーはトリオン体が破壊されると自動的に基地へ送還されるようになってる」

悠「・・・なるほどな」

遊真「負けても逃げられる仕組みか、便利だなー」

 

そう言っていると

 

米屋「あー負けた負けたー!しかも手加減さてたとかー。さあ好きにしろ!殺そうとしたんだ、殺されても文句はいえねー」

悠「・・・ほう?」

遊真「・・・どうする?悠」

 

空閑は一度悠にどうするか聞いたが

 

悠「戦ったのは俺じゃなくおまえだ。決めるのはおまえだ」

遊真「ふむ、べつにいいよ。たぶんあんたじゃおれは殺せないし」

米屋「マジか!それはそれでショック!じゃあ今度は仕事カンケーなしで勝負しようぜ!サシで!」

悠「・・・戦いが好きなのは結構だが、お前は俺たち近界民(ネイバー)を恨んでいないのか?」

悠がそう言った

 

米屋「おれは近界民(ネイバー)の被害受けてねーもん。正直別に恨みとかはないね。けどあっちの二人は近界民(ネイバー)に家壊されてるからそこそこ恨みはあるだろうし

今、飛んでった秀次なんかは姉さんを近界民(ネイバー)に殺されてるから一生近界民(ネイバー)を許さねーだろーな」

遊真「・・・・・なるほどね」

悠「・・・・・・・」

 

空閑達はなにか話していた

 

奈良坂「陽介!ひきあげるぞ!」

米屋「おーう。じゃあな!次は手加減なしでよろしく!」

 

そして三輪隊の人たちは去っていった

 

迅「さてと、三輪隊だけじゃ報告が偏るだろうからおれも基地に行かなきゃな。メガネくんはどうする?どっちにしろ呼び出しかかると思うけど」

修「・・・じゃあぼくも行きます。空閑と千佳、悠はどこかで待っててくれ」

千佳「うん」

遊真「OK」

悠「わかった」

修「千佳、空閑たちはまだ日本のことよく知らないから面倒見てやってくれ」

千佳「うん、わかった」

修「じゃあ二人とも、またあとで」

 

三人にそう言ってぼくは迅さんとボーダー基地に向かった

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