もうやだ……助けてバーサーカー!!!!   作:クレナイハルハ

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本日、本作品は日刊ランキング31位となることが出来ました!

皆様、本当にありがとうございます!

これからもこの作品をお願いします


2020年7月5日、説明が付与









英雄の叫び

???side

 

 

私は、彼女を守りきることは出来なかった

 

『負けない、バーサーカーはあんなヤツになんか負けない!バーサーカーは………誰よりも強いんだから!!!』

 

最後まで彼女は私を信じ、そして両目を失い

 

『アレ・・・痛い、痛いわ。バーサーカー……どこ?わかんない………真っ暗で何にもわかんないよ…………』

 

心臓をえぐり出されても私を探し、縋った

 

そして彼女は

 

『うん、よかった。ずっとそこにいてね………バーサーカー………』

 

私の目の前で死んでいった

 

私は、目の前の敵を倒すことが出来ず

 

傷を与えただけで終わってしまった

 

何度でも悔いた、何度も願った

 

彼女が幸福になる未来を、座に帰っても祈り続けた

 

そして、それからしばらくたち

 

神を名乗るものから、私が新たにサーヴァントとして選ばれたことを告げられ

 

気づくと、家の入り口らしき場所に立っていた

 

可笑しい、普通の召喚なら目の前にマスターがいるはず

 

その時だった、頭に情報が流れてくる

 

どうやら、今回のマスターは私を入れた合計8騎のサーヴァントのマスターとなるらしい

 

さて、どのような人物なのだろうか

 

『一応、ただいま~』

 

その声に私は耳を疑った

 

その声は、私がかつて守れず目のまで死んでいった彼女のものだったから

 

私は少しの希望と驚愕を胸に、扉を見つめる

 

扉が開き、目にはいったのは小さな少女

 

私が何度も幸福を願った彼女が、そこに立っていた

 

私は今度こそ、君を守り抜いて見せる。

 

私は、君の最強のサーヴァントなのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イリヤside

 

 

ライダーから突如としてギルギルインテリジェンスの一大プロジェクト?の

 

プリンセスプロジェクト社内お披露目パーティーに出席

 

さらには特別ゲストとしてスピーチする事を知ってから2日後

 

私は自室にて、鏡の前に立っていた

 

「うぅ~前世でも大きなパーティーなんて参加したことないし、着方はこれでいいのかな?」

 

昨日、帰ってきたギル兄に突如として渡された白いドレスを来てそう呟く

 

これでも元男なのでちゃんとした着方がわからず、取り敢えず来てみたの

 

このドレス、凄く手触りが良くて高級品なのがまるわかりなの

 

正直なことを言うと、似合うかどうか?

 

よりも、このドレスを汚してしてしまわないかの方が不安なの………

 

「お母さんとっても綺麗だよ!」

 

「ありがとうジャック、そう言ってもらえると嬉しいの」

 

そう言ってジャックの頭を撫で、大急ぎで書き上げたスピーチ原稿を入れたリュックを背負って下の階に降りる

 

左手の包帯と右手のイージスは着けたままだ

 

じゃないと自分の身を守れないし、令呪も隠せないよ

 

「とても似合っていますよ、イリヤ」

 

「はい、とても可愛らしいですよイリヤ」

 

「ありがとうなのジャンヌ、アルトリア。行ってきます」

 

セイバーとルーラーにそう言って靴を履いて外に出ると

 

ギル兄が待っていた、後ろにリムジンを待機させて

 

「来たか、行くぞ雑種」

 

「う、うん!」

 

ギル兄に続いてリムジンの中に入り席に座る

 

とても車の椅子とは思えないほどふかふかだった

 

「さて、向かうが、準備はできているな雑種?」

 

「う、うん。急いで書いたけど大丈夫かな………」

 

「なに、失敗したときは我にとって愉悦だがな。せいぜい奮闘せよ、雑種」

 

「えぇ………だ、大丈夫かなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから会社に着き、ギル兄と別れて先にパーティー会場に入る

 

マーリンはどうしたのかって?

 

映像で繋がる感じらしいです

 

それにしても、色々な格好の人がいる

 

着物、猫耳、ダボダボのTシャツ、ウサミミ、制服を着崩した人、ゴシックロリータ

 

やっぱり、いや、凄く見覚えが在るんですけど

 

それと会場の少し奥にはマイクスタンドにセットされたマイクが置いてあるステージらしき場所

 

「あ、あんなに目立つところでスピーチ……なの」

 

少し絶望しつつ、目立たないよう端の方を歩きパーティー会場を見回る

 

ギル兄の話だと、プロジェクトに選ばれたアイドル、プロデューサーが来ているらしい

 

アイドルと思わしき少女達は一緒にレッスンしていたからなのか、私のことを『あの子いたっけ?』という感じで見てくる

 

ですよね~なの、私もスカウトされたけど断ったから違うのはあたりまえ

 

私は特別ゲストなの!

 

皆のもの、控えおろー!

 

可愛いイリヤ様のお通りだーー!

 

調子乗ってごめんなさい冗談です。

 

「あれ?ねぇ、しまむー。プロジェクトであの子いたっけ?」

 

「たぶん、いなかったです。よね?」

 

「卯月の言う通り、あの子はいなかったと思う」

 

不味いの、凄く不味いの

 

凄く聞き覚えがある声がしたの

 

こちらイリヤ(スネーク)

 

不味いことになった、話しかけられる前に移動するの!

 

「ねぇ!ねぇ!君は誰?私は本田 未央!」

 

話しかけられちゃったのぉおおおお!?

 

しかも話しかけた方見たらNEWGENERATIONの3人だったの!?

 

アイドルのマスターなの!

 

「わ、私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルンです」

 

「い、いりやすふぃーる?」

 

「と、とっても長い名前ですね!」

 

「もしかして外国出身、とか?」

 

「アハハ。一応、日本人なの。あとイリヤスフィールだと長いのでイリヤと呼んでください。皆そう呼んでるので」

 

「うん、よろしくねイリヤちゃん!」

 

「よろしくお願いしますねイリヤさん、私は島村 卯月です!」

 

「渋谷 凛。よろしく」

 

どうしよう、出来るだけ目立たずにこっそりとしてたのに思いっきりトップクラスのキャラ達と知り合ってしまったの…………

 

「おや?イリヤさん、いらしていたのですか?」

 

樹さんまで来たゃったの………

 

「あ、プロデューサー!」

 

「こんにちわ、プロデューサーさん!」

 

「お疲れ様、プロデューサー」

 

「はい、お疲れ様です皆さん。ところでイリヤさんは何故此方に?」

 

「こ、こんにちわなの樹さん。実は、兄に呼ばれて来たんです」

 

「なるほど。イリヤさん、プロジェクトの方はお披露目ですが、もし興味が出たらいつでもいらしてください」

 

そう言って上司らしき人物の元へ去っていった

 

「え!?イリヤもスカウトされてたの!?」

 

すると、驚いたようすで未央さんが詰め寄ってきた

 

「う、うん。断ったけど」

 

「そんな~!今からでもアイドルにならない!?お姉さんが優しく教えるよ!!」

 

「わ、私は断ったの。あとたぶん私は貴方と同じくらいの年齢なの、私、高校2年生だし」

 

「嘘!?小学2年生の間違いじゃない!?」

 

とんでもなく失礼なの!?

 

「ほ、本当に同じくらいの年なんですか?」

 

「ほ、本当なの!」

 

そう言って持っていた生徒手帳を見せる

 

「ほ、本当に高校なんだ……」

 

「と、とにかく私はアイドルにはなりませんから」

 

「そっかー、せっかく可愛いのにー!」

 

あたりまえなの!このイリヤちゃんボディは可愛いがデフォルトなの!

 

すんません調子乗りました

 

ごめんなさい、すいません

 

私がイリヤを名乗るなんて2万年早いです

 

「ん?誰か可愛いボクを呼びましたか~?呼ばれても仕方ないですねぇ、だってボクは世界一可愛いんですから~」

 

「あ、幸子さん!」

 

うそ、どSホイホイこと輿水幸子ちゃんもいるの!?

 

………だったら少し

 

少しぐらいからかってもいいよね?

 

最近色々と大変だったからこれぐらい許されるよね?

 

「お姉ちゃーーん!!」

 

そう言って幸子に走り出して抱きつく、イリヤの身長でちょうど幸子より少し小さいため抱きつくのは簡単だ

 

「へ!?な、何ですか君は!?」

 

「イ、イリヤさん!?」

 

島村卯月さんが驚きの声を上げてるが関係ないの!

 

たまには少しぐらからかってもいいじゃないですか

 

作戦通り、なの

 

今ので幸子さんは赤面している

 

うん、とてもいい反応なの!

 

次に上目遣いで幸子さんを見上げつつ先程より少し強く抱きついて決めるの!

 

このパーフェクトイリヤちゃんボディなら行けるはず!

 

「お姉ちゃん、こうされるの……嫌い?」

「っ~~~~~~~~~~!?」

 

───ズキューーーーーン───

 

あれ?なんか幸子さんが打ち抜かれたような……………

 

「……………………」

 

ん?プルプル振るえてる!?

 

「ご、ごめんなさい。冗談なの」

 

そう言って離れようとした、その時だった

 

ガバッと幸子さんに抱き締められる

 

「あ~も~!何ですかこの子!凄く可愛い!ボクの次に可愛いですねぇ!!持ち帰っていいですか!?いいですよね!!答えは聞いてません!!!」

 

「お、落ち着けさっちー!戻ってこーーい!!」

 

からかおうとしたら逆にやられちゃったの!?

 

それを止めようと未央さんが声を掛けるけど、幸子さんには聞こえてないみたい

 

「さ、幸子さんが壊れてしまいましたーー!?イリヤちゃん大丈夫?」

 

「く、苦しいの……」

 

「あれー?幸子お姉さんどうしたのーー?」

 

「みりあちゃん、次はあっちのデザートコーナー行こうよ☆」

 

「うん、今行くね!ほらありすちゃんも行こうよ!」

 

「ひ、引っ張らないで下さい!今行きますから!」

 

あれ?

 

今チラッとみりあちゃんとカリスマ☆ギャルの莉嘉ちゃんとタディバナありすちゃんが居たような気が

 

ここってハイスクールD×Dの世界だよね?

 

Fate時空でも、FGOでもアイドルマスターの世界でもないよね!?

 

教えて!バーサーカー!

 

『これより、プロジェクトスタートを記念した式典を行います。皆様、ステージへと集まってください』

 

嘘………スピーチの練習する時間なかったの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

島村卯月side

 

 

は、初めましてアイドルになった

 

島村卯月です!

 

あれ?私誰に話してるんだろう?

 

「これより、各ゲストのスピーチです」

 

「ねぇねぇしまむー!特別ゲストって誰かな?」

 

特別ゲスト、もしかして社長さんとかかな

 

「きっと社長さん?」

 

「わんちゃん有名人とか!有名動画投稿者とか!私はマギ☆マリがいいなぁ!しぶりんはどう思う?」

 

マギ☆マリってたしか世界中で人気の動画配信者だよね?

 

そんな人が来てくれるのかな?噂だとギルギルインテリジェンス所属みたいだし

 

「さっきのイリヤとか、そうじゃない?何で来たのか聞いたとき慌ててたし」

 

「確かに、イリヤちゃん結構高そうなドレス着てましたし」

 

でも、そのお嬢様って、感じじゃなかったですよね?

 

「でも、高貴では無かったよね?」

 

「そういう人もいるんじゃない?」

 

「うぅ~イリヤちゃん~どこにイッちゃんだんですかぁ~可愛いボクが呼んでますよー出てきてくださーい!」

 

「落ち着けさっちー」

 

幸子さんがこの状態から直りません

 

あのときは驚いたな、イリヤちゃんにあんな小悪魔的なところがあるなんて

 

そういえば、ここに来てからイリヤちゃんが見当たらないですね

 

おトイレでしょうか?

 

『特別ゲストを紹介しましょう!まずリモートで繋がっております。人気動画配信者、マギ☆マリさんです!』

 

するとステージのスクリーンに映像が着き、現れたのは綺麗な女の人だった

 

何故でしょうか、少し胡散臭い感じがします

 

『やぁみんな。元気かい?マギ☆マリお姉さんだよ、今日はこの素晴らしい会に招待をありがとう』

 

「おおー!マギ☆マリだーーー!」

 

へぇ、あの人が未央ちゃんが言ってた

 

『いやーそれにしても、みんな可愛い子たちばっかりだね。これはアイドル会に新たな風が吹く予感だ。プロジェクトの皆、君の道行きを信じて行きなさい。応援しているよ、さて司会者さん、次のゲストを』

 

「はい、続いて……っ!?なんと!社長の妹さんからスピーチがあります」

 

突如として驚いた司会の声が会場に響いた

 

「ええ!?社長に妹いたの!?」

 

そして、ステージに上がってきたのは

 

「し、しまむー、しぶりん、あれって!?」

 

「う、うん。見間違いじゃないよね?」

 

「プリンセスプロジェクトのアイドル、プロデューサーの皆様、初めましてごきげんよう。ギルガメッシュ社長の妹、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンが挨拶をさせて頂きます」

 

先程までの感じとは違い、とても凛々しくなったイリヤちゃんだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イリヤside

 

 

司会の人に呼ばれて、ステージのマイクスタンドへと歩く

 

全く予行もなく行きなり本番

 

さすがにきついの、だから失敗するつもりで頑張るしかないの!

 

ポケットから急遽書き上げたスピーチの原稿を取り出してから、一礼する

 

学校での作文発表会はこんな感じだったから、たぶんあってるはず

 

「プリンセスプロジェクトのアイドル、プロデューサーの皆様、初めましてごきげんよう。ギルガメッシュ社長の妹、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンが挨拶をさせて頂きます」

 

そう言ってチラッと人がいる方を見ると、卯月さんや樹さん達が驚愕して此方を見ていた

 

ですよね~、さっきまで普通に話してた人が社長の妹なんて誰も考えないから当然なの

 

とりあえず、そちらにニコっと笑顔を向けてから原稿をチラッと見る

 

「今回は、プリンセスプロジェクトの始動とプリンセス(アイドル)に選ばれた皆様、おめでとうございます、心からお祝いします。

これから皆様はアイドルとして

様々な困難や壁に歩みを止めることがあるかもしれません

 

心が折れることも

 

辞めよう思うことがあるかもしれませんが、けして諦めないで下さい。

 

皆様の運命、Fateはこれから始まるのです

 

輝く場所(ステージ)で皆さんは自らがプリンセスとなる運命(Fate)を掴み取り、アイドルとして最高の笑顔を見せてくれることを、私は祈っています。ご清聴ありがとうございました」

 

そう言って原稿を仕舞ってステージを降りる

 

次の瞬間、その場からは大きな拍手が聞こえた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今、パーティー会場に持ってきて置いた私服に着替え、帰り道を歩いていた

 

あのあと、卯月ちゃんや幸子ちゃんにたくさん質問されたの

 

ギル兄のこといってなかったから当然だよネ!

 

何故かぐうたらしてる杏ちゃんが『養って~』って来たけどお断りしたの

 

彼女はこれから立派なアイドルとして活動するのだから

 

それにタディバナありす……じゃなくて橘ありすちゃんとも少しだけ仲良くなった気がするの

 

それにしても、アイドルって少女の人気が多いような………やっぱり日本人は皆ロリコンなの?

 

それにしても、パーティー楽しかったの

 

色々なお料理とかあったし、アルトリアとジャンヌが来てたらと思うと少し怖いの

 

会場の料理のほとんどを食べそうで、可愛そうだしあとで美味しいの沢山つくってあげなきゃ!

 

はぁ、凄く静かな感じ

 

たまにはいいなぁ、一人物静かな道をゆっくりと歩く

 

イリヤちゃんボディだから映えること間違いないの!

 

「おい、人間」

 

まさか………………デジャブ?

 

そう思いつつ後ろを向くと、そこにはいかにも貴族って感じの人とコウモリの羽が映えた数人がたっていた

 

あれ?原作にこんなのってなかったよね?

 

ましかして、二次創作とかで良く読んだ眷族狩り?

 

でも、わたし神器も何も持ってないよ?

 

「あ、あの……何でしょうか?」

 

「貴様は人間の割には良い魔力を持っている、俺の眷族になるがいい。光栄に思えよ?この上級悪魔の俺が誘ってるのだからな」

 

うそーん、てか魔力!?

 

何?悪魔って魔力まで分かるの!?

 

「あ、あの。私、そう言うのはちょっと………すいません!」

 

そう言って背中を見せて走る、逃げるが勝ちなの!

 

じゃなきゃ悪魔にされちゃう!

 

ルビーはガムテープでグルグル巻きにして放置しちゃってるし、全力で逃げなきゃ!

 

「チッ、人間風情が。おい、ほどほどに痛め付けろ、どうせ悪魔の駒(イーヴィルピース)で回復出来るからな」

 

「了解」

 

急いで走る、こんなときに限ってサーヴァントをつれていない

 

何で、何でこんなに狙われるの!?

 

私はただ普通に生きたいだけなのに!

 

全力で走る、聞いた限り悪魔の騎士の眷族が追いかけてきてるはず

 

ひたすら、全力で逃げる

 

私の宝具、イージスはあくまで魔力などで出来た攻撃を吸収する

 

つまり、実体剣は意味がない

 

私は相手とどのくらい離れたのか確認するため、後ろを向いた

 

そこには、恐らくナイトが振り抜いたであろう

 

 

()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「───え?」

 

──ザクッ!!!!──

 

 

「イッ、うぁ………ァァァアアアアアアアア!?!?」

 

両目を、悪魔の剣が切り裂いた

 

痛い、イタイ、イタイ!イタイ!イタイ!イタイ!イタイ!

 

余りの痛みに立っていられず、そのまま転んでしまう

 

目の前が何も見えない、暗い

 

頬に何かがつたる感覚

 

片手で目元を触ると、生暖かい何かで濡れている

 

いや、何かじゃない

 

これは……………血だ

 

「ハッハッハ!この俺に逆らうからこうなるのだ!上級悪魔であるこの俺にな!!」

 

そんな声に私は恐怖を感じる

 

怖い、こんなことを平気で出来るさっきの悪魔が怖い

 

恐らく、こんなことを何度も悪気もなくやっていたのだろう

 

私は立ち上がってそのまま走る

 

両目が無くても、逃げ切れればきっとアス兄やギル兄が助けてくれる

 

だが、そんな気持ちは

 

「逃げられると思っていたのか?」

 

その声と共に動かなくなった足で消え去った

 

「え……、」

 

右足の足首にまるで裂かれるような痛みが走り出り、また地面に倒れ込んだ

 

地面に全身をぶつける痛みが走る

 

片足が切られたせいで足に力が入らず立つことが出来ない、逃げられない

 

「うっ……ぐ」

 

気力を振り絞って両手で地面を這う

 

「にげ、なきゃ」

 

このままだと、私は大変なことになる

 

女性としての、そして今世のすべてを最悪にされてしまう予感がする

 

「いい加減諦めろ、なぁ?」

 

「がっ!?あ、あぁ……」

 

そして、横腹を突き刺された

 

気力と体力が体から抜けていくのが感じられ、もう動けない

 

身体中の痛みがごちゃ混ぜになって、訳がわからない

 

どうにか逃げなきゃ

 

一筋の希望を求めて、私は再び腕を伸ばす

 

「いい加減、惨めなんだよぉ!!!」

 

そしてその伸ばした手が先程の上級悪夢と思わしき声と同時に踏みつけられた

 

何度も、何度も何度も何度も……

 

「っ~~~~~~~~~~!?」

 

腕がまったく動かない

 

指の感覚も分からない

 

「なんだ、とうとう喋られなくなったかぁ?」

 

頭が持ち上げられる

 

痛い、恐らく頭の髪を掴んで持ち上げているのかな

 

意識が暗い、暗い、闇の底に落ちていく

 

みんな……どこ?

 

 

わかんない………

 

 

真っ暗で何にもわかんないよ…………

 

 

生きたい……………

 

 

私はまだ死にたくない………

 

 

……………お願い

 

 

「………けて………カー」

 

 

「あぁん?」

 

 

「助けて………バーサーカー……」

 

 

「あぁん?バーサーカーだかなんだか知らねぇが───」

 

 

突然、上級悪魔の声が消え何かが落ちる音がした

 

そして、私の中の()()と強く繋がった感じの何かが近くに感じられる

 

それと共に近くにいた上級悪魔の眷族達の驚きの声が聞こえる

 

このかんじ、もしかして

 

 

 

 

「あなた………なの?……バーサーカー」

 

 

 

 

 

 

 

「■■■■■■■■■■ッーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

「ありが、とう……バーサーカー」

 

彼が来てくれた、その事に安堵する

 

私はその叫び声に安心感を覚えた、彼がバーサーカー(ヘラクレス)が来てくれた

 

「おいマスター!しっかりしろ!おい!!」

 

「その声、クー…兄?」

 

「そうだ………っ!お前、両目が!?」

 

バーサーカーだけじゃなく、ランサーまで来てくれたなんて

 

良かった

 

二人が来てくれ安心したのか、私の意識が沈んでいった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘラクレスside

 

 

普段通り、家で待機していた私は突如として頭にマスター声が聞こえた

 

『たすけて………バーサーカー………』

 

それは小さく、消えてしまいそうな

 

マスター(イリヤ)の助けを求める声だった

 

令呪が発動し、私はその場にとんだ

 

そしてその場で見たのは、以前守ると誓った少女が

 

あのときのように両目から血を流し

 

腹部を刺された他に、片足の足首を切り付けられ

 

片手の骨を粉々に砕かれ、悪魔と思われる人物に髪を掴み持ち上げられていた

 

私は持っていた剣でその首を切り飛ばした

 

私は何をしていた?

 

マスターを、君を

 

イリヤを守ると誓ったはず、なのに

 

そして何故、奴等はこの幼気な少女にここまでてきる

 

あの悪魔、そして何も出来なかった自分への怒り

 

「■■■■■■■■■■ッーーーー!!!!」

 

その思いを表すかのように叫ぶ

 

「おいマスター!しっかりしろ!おい!!」

 

どうやら、私だけではなく

 

ランサーも同時に呼ばれていたらしい

 

私はランサーにマスターを任せ、自分の獲物を手に悪魔へと走り剣を振り下ろす

 

それを避け、剣をもった悪魔が攻撃してくる

 

「このデカブツが!」

 

が、それを気にせず振り下ろした剣を横に振り払う

 

他の悪魔も、同様に屠っていく

 

魔法や剣など私には効かない

 

剣にも槍にも、そして魔法すらも気にせず

 

怒り狂い戦う姿は、まさに狂戦士(バーサーカー)だった

 

そしてその場の悪魔を殺しつくし、私は止まった

 

「バーサーカー!俺がマスターを背負って家に運ぶ、着いてこい!」

 

「■■■■!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ランサーと共に急ぎ家に入る

 

「お帰りなさッマスター!?」

 

「セイバー!キャスターを呼んでこい!!」

 

「は、はい!」

 

ランサーがそう叫ぶと、セイバー後ろに背負われた血まみれのマスターを見て走って二階に向かう

 

その間に、ランサーと共にイリヤを部屋に運び横に寝させる

 

「……………お母さんが」

 

「ライダー!今すぐタオルとお湯持ってこい!!」

 

「分かった!!」

 

「まず顔や足の血を拭かねぇと……ルーラー!」

 

「はい、私は何を?」

 

「マスターは見たところ、両目と片足、そして横腹が刺されてやがる上に片手は骨が粉々だ!ライダーに頼んだタオルが来たらその傷の部分を綺麗にしろ!」

 

「分かりました!」

 

「お湯持って来たよランサー!」

 

「よし、俺とバーサーカーとライダーとアサシンは外に出るぞ」

 

「うん!」

 

そう言って部屋の外に出る

 

マスターは一応女性だ、ランサーはその事を考慮したのだろう

 

すると階段から珍しく焦った様子のキャスターがセイバーと一緒に降りてきた

 

「ランサー!マスターの様態は?」

 

「両目を切られてて、片足が切り付けられて横腹が刺されてる。更には片手が骨折だ!」

 

「ランサー!拭き終わりました!」

 

「キャスター、頼むぜ!」

 

「分かった」

 

そう言ってキャスターが入っていくのに習い、私達もなかに入る

 

室内に入るなりキャスターはいくつもの魔術を使いマスターに掛けていくがマスターは苦悶の表情を浮かべたままだ

 

「体力が消耗している上に血も足りない、このままだと助からない!」

 

「マーリン!私の聖剣の鞘を使いなさい!」

 

「いいんだね?アルトリア」

 

「構いません」

 

「分かった」

 

そう言ってキャスターはセイバーの剣の鞘をマスターに埋め込み、魔力を流す

 

すると、先程とは違いマスターは少し安堵の表情を浮かべて眠っていた

 

マスターは少し安堵の表情を浮かべて眠っていた

 

「よし、取り敢えずこれでいいだろう。僕達に出来ることは全てやった」

 

こうして、私達はマスターが目覚めるときまで、休息をとることにした

 

マスター、どうか無事にもどってきてくれ

 

 

 

 

 






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