もうやだ……助けてバーサーカー!!!!   作:クレナイハルハ

40 / 64

大変長らくお待たせしました

はい、少し難産だったんです。イリヤのライブはどんな風にするか決めてありますのでお楽しみに

それと、注意です

作者の書いたこん作品の美遊兄とプリヤ世界の桜は生きていると言う体で書いています

嫌だと言うかたは、ブラウザバックをお願いします

作者は嫌いになっても良いですが、この作品は嫌いにならんといて下さい









遠き場所にいる貴方(お兄ちゃん)へ~届け美遊の思い~

 

美遊side

 

 

『美遊ちゃんのソロパートまであと三分!美遊ちゃんはステージ脇で待機してください』

 

「次は美遊ちゃんのソロパートだよ、頑張って!」

 

「しっかりやりなさいよ!」

 

この世界のイリヤ、と言っていいのかな?

 

イリヤとクロエに言われて私は改めてマイクを握り直してステージ脇で覚悟を決める

 

なのはちゃんとフェイトちゃんは初のLIVEのソロパートで疲れたのでステージ脇の椅子に座って水を飲んで休んでいる

 

このLIVEのソロパートは私にとって、凄く大事な物

 

このLIVEのために、マーリンに頼んでこの三曲を作って貰った

 

『美遊さん!お願いしまーす!!』

 

「はい、行きます!」

 

そう言って私はステージへと歩みを進めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マーリンside

 

 

「うん、みんな可愛い子達ばかりだね」

 

「えぇ、見てて心がけ癒されるわね。シロウもそうでしょ?」

 

「フェイトちゃんかっこよかったー!」

 

「ん、10000年と2000年たっても愛してる。いい歌詞、我、感動」

 

そんな風に会話しながら、マギ☆マリとなった僕はコメント欄を見つつ次は美遊ちゃんのソロパートだと思い出す

 

さて、僕もそろそろ始めようかな

 

「配信の途中だけど、私は少し用ががあるから少し抜けるね」

 

「ん?マギ☆マリ、どこ行く?」

 

「ふふ、少しマジックをしに行くのさ」

 

「マジック?」

 

「えぇ、一世一代の………とびっきり素敵なマジックを、ね」

 

そう言って僕は部屋を出て、とある魔術を発動する

 

「やぁ、準備は出来たかい?」

 

『もちろんさ、私を誰だと思ってるんだい?』

 

とびっきりの魔術いや、魔法を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

俺は、やりきった

 

美遊を逃がすことが出来た

 

家の居間横になった俺は、そう思いながら目を閉じる

 

あれから、カードの使用による英霊エミヤへの侵食はいまも体を変えている

 

どうにか、侵食しきる前にアンジェリカを倒したあと俺は気絶していたみたいで

 

切嗣と桜が俺を見つけて家に連れ帰ってくれたらしい

 

切嗣にアンジェリカに、英雄王に勝った事を伝えると、涙を流しながらも俺を抱き締めて「よくやったね」といってくれた

 

美遊、お前は転移した先で友達が出来たか?

 

ささやかで暖かい幸せを得られたか?

 

「…………はは、まだ早すぎるか」

 

そう呟きつつ目を開けて体を起こす

 

転移させて少ししかたってないから、まだそこまでいったのか分からない

 

でも、美遊なら

 

俺の妹ならきっと、大丈夫だ

 

「失礼します、先輩?…………また美遊ちゃんの事考えていたんですか?」

 

そう言って入って来たのは、あの時に俺にアーチャーのカードを託してくれた後輩の桜だった

 

「あぁ、大丈夫かなって思って」

 

「きっと大丈夫ですよ、先輩の妹ですから」

 

「そうだな」

 

そこで会話が途切れる

 

少しの沈黙が空気を支配する

 

な、何か話さないと

 

そう思い、口を開こうとした

 

その時だった、突如として居間の大きなテレビがつき砂嵐が写る

 

「なんだ?」

 

「テレビ故障、でしょうか?」

 

そう言って桜がテレビ近付いた瞬間、テレビに棟のような場所が映し出される

 

「なんですこれ?新しい番組でしょうか?」

 

するとテレビの画面の右側から大きな?型の杖を持ち白いローブを着ており、髪の長く

 

何処と無く胡散臭そうな男性が現れた

 

『やぁ!ご機嫌はいかがかな?並行世界の朔月美遊の兄、衛宮 士郎くん』

 

「なっ!?」

 

「何で貴方が先輩の名前を!?」

 

『そして、衛宮士郎くんの後輩である間桐 桜ちゃん!初めまして』

 

すると今度は画面の左側から、先はどの男と同じような杖を持ち、白いローブを着た髪の長く

 

先ほどの男と同様に胡散臭そうな女性が現れた

 

「私の名前まで!?」

 

「桜、テレビから離れろ!!」

 

「先輩!こんなときにあのテロップは気にしないでください!」

 

「そうじゃない!?桜、テレビに映っているあの二人が俺達の名前を知っているのは可笑しい」

 

「じゃあこの二人は…………」

 

「恐らく、魔術師だ」

 

『おっと、そう言えば自己紹介がまだだったね』

 

『そうか、だから桜ちゃんと士郎くんは警戒してるのか。なら自己紹介をするとしよう』

 

そう言って右側の男性がまず口を開いた

 

『僕はマーリン、人呼んで花の魔術師。気さくにマーリンさんとでも呼んでくれ。堅苦しいのは苦手なんだ』

 

「マーリン!?確か、アーサー王伝説に出てきた宮廷魔術師!」

 

「嘘だろ、何で生きてるんだ!?アーサー王伝説は何百年も前の話だろ!」

 

「わたしだって、何がどういう事なのか」

 

そんな風に困惑していると、今度は女性の方が口を開いた

 

『改めてごきげんよう、間桐 桜ちゃんに衛宮 士郎くん。私もマーリン、花の魔術師マーリンと言う、見ての通り綺麗なお姉さんさ』

 

「………」

 

「マーリン!?え、マーリンさんが二人!?」

 

『アッハハハハ!全く予想通りの反応をしてくれるねぇ、君たち!さてさて、でも話があるのは私じゃなくて、彼の方かな』

 

女性の方のマーリンがそう言い、俺たちが男のマーリンの方を見ると先ほどの自己紹介の時のようなふざけた笑顔ではなく

 

どこか慈愛に満ちたような目でマーリンが画面越しに此方を見ていた

 

『君たち二人に見せたいものがあるんだ、これからこのテレビに流すよ。是非とも楽しんでくれ』

 

『私も、君たちには見て貰いたいと思ってるよ』

 

「見て貰いたいもの、ですか?」

 

「それは一体…………」

 

『それじゃ!』

 

『あぁ!』

 

『『楽しんでくれ、このLIVEを!!』』

 

「ら?」

 

「LIVE?」

 

すると、先程までの画面から変わり大きなステージを映し出した

 

画面端の旗には『カレイド☆ランナー復活LIVE』と書かれていた

 

「これって、何かアイドルのLIVEっぽいですね先輩?」

 

「あ、あぁ…………」

 

すると、ステージが暗転しすぐ点灯した

 

「先輩、あのこっ!?」

 

そこには、まるで魔法少女のような可愛い格好をした可愛い少女

 

そしてそんな彼女の登場でその場に大きな歓声が沸き起こる

 

「み、ゆう…………」

 

そして先程転移させた、妹がそのステージ中央に立っていた

 

『皆さん、私のソロ曲のテーマはこれです』

 

すると美遊の後ろのモニターに映し出されたのは「ありがとう」と言う文字

 

『私は、ある人にありがとうって伝えたくてこのテーマにしました。その人は遠くに行ってしまって、もう会えないですけど。この歌で、私はその人に思いを届けたい』

 

そう言って歌い始める美遊を俺と桜はじっと見つめていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美遊side

 

 

会場にて、私はマイクを構え最初の曲名を口にする

 

「聞いてください、Kaleidoscope」

 

すると、前奏が始まりモニターには曲名と共に雪の結晶が降るMVが流れ始め会場が静まる

 

『Kaleidoscope:朔月美遊』

 

「音も立てずに流れ~る~♪

     時の波変わらないのに!」

 

思い出すのは、お兄ちゃんと出会ったあの日

 

あの武家屋敷で私を救いだしてくれた

 

きっと、それで私の運命は変わった

 

「どうしてだろう?前よりずっと」

 

そしてその日から変わったんだ

 

「街並みが眩しく瞳写る!」

 

目の前には写る景色が、お兄ちゃんと一緒に見た場所がいつもより、輝いて見えた

 

「あぁ、聞こえる……聞こえる。私を呼ぶ声」

 

何ども、お兄ちゃんは私を助けるために命をかけて戦ってくれた

 

「見えない何かに

     引き寄せられるように!」

 

今の私はお兄ちゃんが救ってくれたからある

 

「重なる心はやがて絆へと

       変わっていくんだね♪」

 

あの日お兄ちゃんと一緒に見た星、きっと何処かでお兄ちゃんのいる世界にもある

 

お兄ちゃん、聞こえる?私の声が

 

「見上げた夜空の星座たちに誓うよ!」

 

あの時、握ってくれた手は沢山傷付いてたけど

 

暖かった、離したくなかったけど

 

そこでモニターは変わり、花畑を私、イリヤ、クロエ

 

そしてなのはとフェイトが私へと走ってくるシーンが写し出される

 

「繋いだこの手をもう二度と離さないと」

 

『どうすればよかったのか ずっと考えた

  間違い続けた俺だからこの選択も

   もしかしたら間違いかも知れない

    だけど この願いは本当だから………』

 

お兄ちゃんが私に願ったことは今でも覚えてる

 

『美遊がもう苦しまなくて

      いい世界になりますように

 

  やさしい人たちに出会って―――

 

    笑いあえる友達を作って―――

 

      あたたかでささやかな―――

 

         幸せをつかめますように』

 

「涙も痛みも運命さえも超えていく!」

 

MVでは皆が私に走って来て皆で抱き付いてきて花畑に倒れて皆で笑うシーンが映し出される

 

お兄ちゃん、私

 

「新しい光~~~!」

 

一緒に笑い会える友達が

こんなにたくさん出来たんだよ

 

次の瞬間、会場から拍手が鳴り響く

 

そんな中、私は会場を見回したあと笑い

 

マイクを持つ手を掲げると、歓声や拍手が鳴り止む

 

「次で私のソロ曲は最後」

 

どうか、この思いをお兄ちゃんに

 

「聞いてください、ありがとう」

 

すると、静かに前奏が流れモニターには曲名が浮かび上がる

 

『ありがとう:美遊・エーデフェルト』

 

これは私の兄への偽りのない思い

 

私を助けて、幸せに暮らせるように祈ってくれた大切な家族

 

そして私の好きな人への、感謝の歌

 

「“ありがとう”って伝えたくて~♪

    あなたを~見つめるけど~~♪ 」

 

出来るなら、ずっと一緒にいたかった

 

そんなときに兄は私の手を握ってくれて

 

イリヤの世界に転移するなか、私には聞こえた

 

『大丈夫だよな美遊。きっとお前なら、すぐ友達もできるさ』

 

私が転移してもなお、私のことを思ってくれた

 

「繋がれた右手は、誰よりも優しく………」

 

その後、私は安心してイリヤの世界で楽しく

 

「ほら………この声を受けとめている」

 

幸せに暮らせた

 

「まぶしい朝に苦笑いしてさ

        あなたが窓を開ける♪」

 

思い出すのは、お兄ちゃんと暮らした

 

あの武家屋敷での日々

 

一緒にお料理したり、縁側に座って夜空の星を見たり

 

「舞い込んだ未来が始まりを教えて

       またいつもの街へ出かけるよ」

 

お兄ちゃんと桜さんと一緒に町に出掛けたり

 

「でこぼこなまま積み上げてきた

        ふたりの淡い日々は………」

 

モニターに映るMVは私がイリヤと過ごしているようなシーンが流れる

 

「こぼれたひかりを大事にあつめて

       いま、輝いているんだ!」

 

お兄ちゃんとイリヤ達がくれた思いは今も私の心に、希望の光となってある

 

「"あなたの夢”がいつからか

    “ふたりの夢”に変わって いた」

 

「今日だっていつか大切な瞬間(おもいで))あおぞらも!泣き空も!晴れわたるようにー♪」

 

だから、言わせて

 

「"ありがとう”って伝えたくて~♪

   あなたを見つめるけど~~~♪♪」

 

「繋がれた右手がまっすぐな想いを

          不器用に伝えている」

 

エインズワース家から真実を知らされ、諦めようとした私に対して

 

お兄ちゃんが言ってくれた

 

『そんなの考えるまでもない、俺はお兄ちゃんだからな。妹を守るのは当たり前だろ?』

 

兄妹である私を守ると

 

「いつまでも……ただいつまでも!

     あなたと笑っていたいから!!」

 

お兄ちゃん、貴方は幸せですか?

 

私は貴方と過ごせて幸せでした

 

私はいま

 

優しい人たちに出会えて

 

   笑い会える友達が沢山いて

 

あたたかでささやかな幸せを感じて過ごすことが出来ています

 

だからありがとうお兄ちゃん、どうかお兄ちゃんも

 

「信じたこの道を確かめていくように♪」

 

少しでも、ゆっくりでも良いので

 

「今、ゆっくりと歩いていこう…………」

 

自分で料理も、着替えも出来ますから

 

お兄ちゃんも、自信のために

 

お兄ちゃんも自分の幸せのために、どうか

 

歩みだしてください

 

私はもう、大丈夫です

 

お兄ちゃんの妹だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛宮 士郎(美遊兄)side

 

 

「奇跡ですね、幸せな美遊ちゃんの姿を見られるなんて」

 

テレビでは二曲を歌い、踊りきった美遊が会場やテレビのカメラに向けて手を振って笑っていた

 

MVに出来た女の子達は、恐らくは美遊の友達なんだろう

 

美遊にあんなに、たくさんの友達が

 

目から涙が零れる

 

「あぁ───」

 

二曲の歌詞からは俺への感謝と美遊の思いが伝わってきた

 

そうか、美遊は幸せになれたんだな

 

「俺はきっと間違ってなんて……いなかったんだな」

 

「はい先輩、だって美遊ちゃんはあんなに幸せそうに笑ってるんです。先輩は間違えなんて、いなかったんですよ」

 

目から涙を流している俺に、桜は穏やかな表情でそう言ってくれた

 

さっきの男性と女性のマーリンだったか?

 

ありがとう、俺の願いは叶ったよ

 

そして、ありがとう

 

もう大丈夫だよ……美遊

 

俺も、これから自分の幸せのために

 

頑張って行くから

 

そう思いながら、テレビへと笑顔で観客達に手を降る妹へと笑顔を浮かべた

 

「先輩、私も手伝いますよ。先輩は私が護ります」

 

「あぁ、ありがとう。桜」

 

なぁ美遊、切嗣……そして桜

 

俺にはもうそんな資格はないと思うけど

 

もう一度、俺は歩いてみるよ

 

“正義の味方”そんな理想に向けて、さ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやしかし、あの破廉恥な衣装はいったい………兄として注意すべきだろうか?」

 

「…………………………………」

 

 






皆さんお久しぶり!復活アイドルイリヤです!

次回は私のソロパートかも!?皆さん、お楽しみに!

それと、作者からの宣伝です!

クロエちゃんの二次創作【何で他の転生者は家があるの?】を新たに投稿しているらしいのでそちらもご覧ください!だって!

ついでに、その作品もハイスクールD×D物だよ!

皆さん、ご愛読ありがとうございました!

感想、お気に入り登録、高評価

お願いします!




本作品の過去話『宝具開放、皆を守る戦い』のエクスカリバーの詠唱を十三拘束解放にした方が良いですか?

  • YES
  • NO
  • そんなことよりエミヤファミリー集合させろ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。