イリヤside
一か八かで目の前のワープホールを抜け、目の前には見えたのは青く澄んだ綺麗な青空、光り輝く太陽だった
「やった!これ、地球に戻ってこれ──」
(イリヤ!!もうクアンタに接続した魔力が!!)
そのときだ。突如として体が光り、クアンタのアーマー達がネックレスに戻った
「へ?」
そう言えば目の前には空が広がってる、私は何処に立ってたんだろ?
ふと足元を見ると、下は青一色で埋め尽くされていて、時折魚が跳ねている海面が少し遠くに見える
って事は?
Q,私がいる場所は?
空中+クアンタ解除=飛べない
真下=海
A,落下
「い、キャァァァアアアアアアアアア!!??」
はい、海にらっかぁぁぁぁあ!?
(イリヤ!!幸いにしても下は海よ、せめて頭から落ちなければ大丈夫よ!!)
そ、そう言う問題!?
前世から絶叫系が苦手な私無理ぃー!!
落下で髪があばれ、そして着水
水に叩きつけられ、想像以上に痛かったために意識を持っていかれそうだったのを、どうにか堪えて目を開く
泡が頭上へと上がっていくのが見える
あ、私一応水中で目を開けるので海とかプールは大丈夫です
服が重い、でもどうにかなりそうね
取り敢えず上に向かって近くに陸が無いか見てみよう
そう思い上へと泳いでいく。あんまり下の方に落ちてなかったからか、思ってたより早く海面に出れるかも
それにしてもこの海、凄く広いなぁ
これ近くに地上無かったらどうしよ?
(とにかく、上がってみないと分からないわね)
あと少しで海面に出る、そう思ったその時だった
私の足を何かが掴んだ
「ん?」
タコか何か?
そう思い下を見ると、真っ黒いフード付きの服を着ている、真っ白な髪に蒼い瞳の女の子が私の足を掴んでいた
しかも少女には大きな尻尾のような物が生えていた
私と少女の目が会う
少女は私へと笑いながら、私の足を掴んでいない方の手を振ってきた
何で水中なのにあんなに早く手を振れるの?
取り敢えず手を振り返してみる
すると少女がニコッと笑った、次の瞬間
その蒼眼はそのままで、歯を見せるように笑った
その笑みに、私は何故か背筋に凍るものを感じた
取り敢えず上に上がろうとして上を見た瞬間
「ごぽっ!?」
さっきの子に足を引っ張られ沈む
思わず口を開いたために空気が漏れてしまい、口のなかに海水が流れ込む
足をバタつかせてどうにか上を目指すが、片足を掴まれてうまく上がれず、片腕を海面上に出すので精一杯だ
空気が吸えず苦しくなる
(イリヤ!!ガンドは!?)
習って、ないの…………
水を吸って重くなった服を着て泳ぐことによる疲労、体内から消えていく酸素による苦しさ、
冷えていく体。
だんだんと私の意識が薄れていく
その時だ、急に足を掴んでいた女の子が手を放し自由になる
でも、もう上がるだけの気力はない
帰りたい、みんなのいる家に
まっててみんな、いま直ぐかえって
ご飯をつく、るか………ら……………
「大丈夫!?」
意識を失う直前、私は誰かに、何かを言われた気がした
???side
「ふぅ、今日の資材は十分集まったね」
「そうね。もっともーっと建造して仲間を増やさないとね!!」
「今日も頑張ったのです!!」
「それにしても、深海棲艦が一体も出ないなんて珍しいわね……」
海上を、まるでスケートのように滑る少女達がいた
腰ぐらいまで伸びる紺色の髪に薄紫色の瞳、セーラー服を着用し前鍔のある紺色の帽子を被った少女
暁型駆逐艦1番艦、暁
腰まで伸びる銀髪に青い瞳、セーラー服を着用し、頭に先程の少女と同じ前鍔のある帽子を被った少女
暁型駆逐艦2番艦、響
癖のある茶髪のボブヘアーに薄茶色の瞳、セーラー服を着用した少女
暁型駆逐艦3番艦、雷
茶髪の長髪をアップヘアーに束ねており、金色の瞳にセーラー服を着用している少女
暁型駆逐艦4番艦、電
第六駆逐隊と呼ばれる艦娘の少女達は、現在
海上にて様々な資材を入手するため、海に来ていた
「それにしても、最初の艦が私達だけって、司令官はある意味凄いのです」
「そうね~、そう言う運でも持ってたのかしら?」
「ッ!?……………」
その時だ。響の目にあり得ない光景が見えた気がした
「ん?響どうしたの?」
響は一度目を瞑り、目を開いて同じ場所を凝視する
先程、海上から手が見えていた気がしたのだ
「響?深海戦艦がいたの?」
「いや、たぶん見間違えだ───」
その時だ。水面から人のものと思われる手が出ているのが見えた
次の瞬間、響はその手が見えた場所へと駆けていた
「響!?」
「ちょっ!?どこいくの!?」
響には間違いなく、見えていた
自分と同じ位の小さな手が、海面から出ていたのが
響が近付き、あと少しといった、その時
その手は急に力が抜けたように海中へと沈んでいく
(間に合え!)
見える手が今に沈みそうな時、響は自身の服が濡れることを気にせず片手を海中へと沈める
そしてその手をしっかりと掴み引き上げた
彼女の容姿からは考えられないほどの力。だが、響たち艦娘には、そのようなことは簡単なのだ
その場に到着した少女達は、響が駆け出した意味を知った
響が引き上げたのは、下半身はまだ浸かっているが、響と同じ銀色の髪に、真っ白な肌の少女
首にはネックレスがかかっており、手首にはブレスレットのような物が付けられている
「に、人間!?」
「ど、どうなってるの!?」
そう慌てる暁と雷だが、響は、少女の胸に耳を当てた。心音がはっきりと聞こえ、それは、目の前の少女がまだ生きていることを表していた
「大丈夫、まだ生きてる!」
「と、とにかく帰って司令官に報告するのです!!」
「そ、そうね!その方が良いわ!」
そう言って響と暁で少女を持ち上げ、肩に少女の手を組ませて2人で運ぶ
鎮守府に着いた第六駆逐隊の少女達は、直ぐに彼女らの提督である女性に声をかけ、少女の事を話した
その後、提督は海水で濡れていた少女の服を脱がせ、清潔のため、風呂で体と髪を洗った
その後、少女の服が乾くまでと言う事で駆逐艦のセーラー服を着せ、客室のベッドへと運んだ
「それにしても、まさか海の……しかも沖の方で溺れていたなんて」
「信じられないかい?」
「いや、信じられないと言うよりは何故、と言う方が大きいな」
「そうだね。このご時世だと漁業すら大変だし、外国との交易も滅多にない。それほど深海棲艦が危険だと言うことだし、まさか泳ぎに来てるなんて考えられないよ」
「だとするとあの少女は一体、何故あの場所に…………」
「とにかく、目覚めるまで待つしか無さそうね」
「あぁ」
イリヤside
「知らない天井だ………………」
目が覚めた私は思わずそう呟いた
うん、ここは何処だろう?
確か私は海で溺れてたはずなんだけど、居合わせた人が助けてくれたのかな?
そう思いながら体を起こす
「あれ?服が変わってる」
確か、私は駒王学園の制服を着ていたはずなんだけど
ふと自分の右手と、そして首もとを触る
「クアンタとイージスがない!?」
不味い、あれが無いと私は…………
(落ち着きなさい、イリヤ)
そう言って目の前に半透明なイリヤスフィールが表れた
てか、そんなことできたの?
私聞いてないんだけど、なに?カードの精霊とかスタンド的なポジション?
『そうですよイリヤさ~ん』
「へ?ルビー!?」
そうそして私の回りに何故かカレイドステッキ、マジカルルビーが浮かんでいた
『そうですよぉ!おはようからお休みまで貴方のそばにいるルビーちゃんです!』
「アハハ、でも何でルビーがここに?クアンタの時は連れてきてないと思ってたんだけど」
『ふふふ、甘いですよイリヤさん!私なら簡単!ちょちょっと貴方の服のポケットに転移しただけです!!』
うん、ちょちょっと出来ることじゃないよね?それ
てか
「ルビーがあの時出てきてくれれば私海に落ちなくて済んだんじゃない!?何で出てきてくれなかったのルビー!私凄く怖い思いしたんだからね!!」
そう言って私は、ステッキを両手で掴んで揺する
『落ち着いて下さいよ~ただ、たまにはイリヤさんの悲鳴を聞きたいなぁって思いまして~!最近は何かと出番が無かったし、たまには私だって目立ちたいんですよ!!』
「うん、イリヤスフィール」
(やっちゃおう、このステッキ)
その時だ、急にルビーが魔術で透明化したと思ったら部屋の入り口から凄く見覚えのある子が入ってきた
「目覚めたようだね」
「元気そうで良かったのです!」
「は、はい」
その子は銀髪を腰まで伸ばし紺色の帽子を被っている少女
そう、目の前に居るのは私がよくコスプレしていた
暁型駆逐艦2番艦、響
そして暁型駆逐艦4番艦、電
もしかして、イリヤスフィール
これって
(えぇ、想定外の事態よ。まさかクアンタの粒子ワープで世界を越えてしまうなんて)
じゃあ、ここって
艦これの世界ナノォオオオオオオオオオオオオオオ!?
拝啓、ギル兄達へ
帰るの、凄く時間がかかりそうです
どうも皆さん!イリヤです!!
実は新しく塔城小猫ちゃんヒロインの新作を出しました
名前は『ボクと小猫の5日間』!是非読んでみてね!
ご愛読ありがとうございます
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お待ちしています
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