TS転生すればおっぱ……おにゃのこと戯れられるのでは?だからチート勇者、テメェはお呼びじゃねえんだよ!   作:Tena

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ををうまい!


歌え歌え、今日はめでたい日なんだから! ところで祭りにかこつけて酔わせた女の子パコろうとする女の敵はこちらですか? 僕が丁寧に切って女の子にしてあげます。大丈夫、回復魔法は得意。

 夢を見ている気がした。

 

 実際にはそんなことないのだが。けれど、その道は真っ暗なのに不思議と怖くなく、むしろ優しく守られているような気分さえした。

 夢を見ているときのふわふわした感覚、まさにそれだと思う。足を動かした覚えはないのに前へと進んでいるのが分かる。

 

 かつて母様から教えてもらったことだが、(やしろ)と神域を繋ぐ道には特別な魔法がかけられているそうだ。それを維持しているのが神様らしいのだが、本当にヘリオ(あの神様)がそんな大それたことをできるのか、僕としては非常に疑問である。

 奏巫女は神域の神様との親交を深め信頼関係を結び、音楽という形に乗せて信仰を捧げるのである。だが魔力の見える子代表として言わせてもらうと、絶対捧げてるのは「信仰(魔力)」だ。わざわざ何だってそんな面倒くさい方式を取るのやら。

 

――♪――〜♫――に――――

 

 心地よい空間にいるせいか、どこからか天使の声が聞こえてきた。ここが天国か? いや違えわこれ母様の声だ。女神の声だったか。

 

「お待ちしておりました」

 

 気がつくと、めちゃくそ高い場所に立っていた。多分、どこかの木の上部だと思うんだが……いや、やっぱこれ木じゃなくて建物だろ(白目)

 そして目の前には跪く女性……いや、彼女は当代乳母の娘、イドニ=アイリス(40)か。顔を下げているから分からなかったが、この鮮やかな金色の髪は彼女だ。

 

「アイリス、顔を上げてください。……ここが社ですか?」

「ええ、御子様にとっては始めての”外”でしょう。長らく御姿を現さなかったので、心配いたしまし……た!?」

 

 アイリスはやめてと言っても様付けで呼ぶし敬語を崩さない、かたっ苦しいやつだ。遺伝でおっぱいがでかっぱい。グラビアに出てそう。

 初めての外……まぁ神域を除けば確かに野外に出るのは初めてか? 雨降ってるけど。

 と、アイリスは何故かわからないが顔を上げた瞬間固まった。あ、また顔下げた。

 

「みっ、御子様! お、お召し物が濡れて、その……お透けに……っ。そのままではお披露目できません……!」

「いえ、別段構わないでしょう。母様はどこですか?」

「巫女様は下の舞台に……って御子様!? お待ちを!」

 

 僕が美少女なのは母様の娘なんだから否定できないが、小学校に入る手前レベルのガキだぞ? 服が濡れて透けてるぐらい、おてんばで許されるやろ。まさか高潔なエルフに日本人みたいなロリコンがいるわけでもあるまいし。

 母様の美しい歌声は確かに下から聞こえてくる。まさかリアルタイムで歌っているのだろうか? 見たい。超見たい。我慢できないので出発します。

 

 アイリスは止めようとしたのだろうが、こちらに目を向けた途端固まり、そのまま鼻のあたりを押さえて蹲ってしまった。視界の端に、雨に紛れて地面を赤く染めるものが見えた

 

「アイリス!? 大丈夫ですか!?」

 

 流血、病か怪我か!? 僕は慌ててアイリスへと駆け寄り、略式の詠唱と共に跪くアイリスの顔を抱擁する。魔法が初めて発現したときの環境のせいか、僕の場合は誰かを癒やしたいと思った時に、抱きしめることで効率よく治療することが出来る。

 特にエルフの体はほぼ魔力で構成されるのでこうした魔法の効きが良い。寿命は伸ばせないが、母様で鍛えたこの魔法ならアイリスを治せるはず……!

 

「きゅう……」

「アイリスゥゥゥゥウウウウウ!?」

 

 しかしアイリスは倒れてしまう。

 魔法は成功した。だがきっと、僕が一日祠にいた間彼女はここで待ち続けていてくれたのだろう。その疲れで眠ってしまったのではないだろうか?

 これは非常に悪い気持ちになってきた。母様もずっと歌い続けていたのだろうか? 早く行かなければまずい!

 

 アイリスを濡れない場所まで頑張って引っ張り、そこに寝かせて階下へと急ぐ。

 木を彫り抜いて作ったのであろう、内周に沿うような螺旋階段が長く続く! 急げ!

 

「っわ! 足がすべっ……このぉ!」

 

 雨のせいで摩擦が失われていたのだろう。体ごと滑りかけるが、根性で風操作の魔法を自分にかけ浮かせる。詠唱破棄によって魔力を失い意識が飛びかけるが、そこら辺の緑のポワポワを食って持ち直す。

 

――心の―――知るか

―――を与え――は

 

 母様の声が大きくなってきた。これは……(かなで)の魔法か。

 

「……ッ! こっちのほうが速い!」

 

 螺旋階段の真下を見れば小さな人影が見えた。

 あれは母様だと確信し、螺旋階段の中央部、吹き抜けに身を投げる。魔力が尽きてしまわないよう、先ほどの風操作を弱めにおこなって、落下速度を軽減する。幸いここは上昇気流が少し生まれているおかげで本当に最低限で済む。

 

 「母様」と大声を出そうと思ったが、ゆっくりと降下していく中で母様がある歌を歌っていることに気付いた。

 それは、僕が初めて魔法を使ったときの癒しの歌だ。疲れ果ててしまった母様を、その唇から流れている血を、どうにか癒そうと歌った愛の歌。

 

 届いていたのだ。

 聴こえていたのだ。

 そしていま、どういう状況かは分からないが母様が歌っている。

 

 そのことがあんまりに嬉しくって、僕も奏巫女の跡取りらしく、歌で母様に語りかけようと思った。

 母様のこと、そして待たせてしまった人達のこと、色んな気持ちを込めて、母様の歌声に合わせるように唇を動かす。

 

どうか どうか ()の世ばかりは

癒やすことを (ゆる)

 

 母様が気付いた。そしてその正面、なんと舞台のようになっている最下部の観客たちが気付く。指を指し、目線を向け、やっと御子が現れたことへの歓声を上げる。

 僕は申し訳無さではにかむが、次の瞬間には少し驚かされた。

 僕の魔力と母様の魔力、そして観客の魔力が踊りだしたのだ。

 これはエルフが魔法を使う時によく起こることだが、こんなにも莫大な規模で魔力が渦巻きだすのは初めて見る。奏巫女二人の魔力が溶け合い、それに更に観客の魔力が上乗せされたのだろうか? わけがわからない。

 

 体から魔力が出ていったかと思ったら、それは観客たちに降り注いだ。

 まるで彗星の雨のように美しく、他のエルフたちが見えないというのが残念すぎるほどである。

 降り注いだ魔力を見たわけではあるまいが、癒しの効果を受けたであろう観客たちは更に白熱し、歓声などでは言い表せない雄叫びをあげた。

 

 嬉しい。楽しい! なんだこの多幸感は!?

 母様を抱いているときとはまた異なる、脳内麻薬の分泌される感覚。

 今度はみんなではなく、母様だけに届けと僕は歌い出した。

 

牡丹の花が 立ち咲くような

久遠に続く 美しさを知った

果ての向こうに 出会えた人がいる

 

 落下するわけにはいかないので、ゆっくりと舞い降りていく。

 しかし、どうして歌なんて面倒くさい形式に、わざわざ神と人々とのやり取りを託したのかと不思議に思っていた。

 歌という媒介を用いて魔力を献上させるくらいなら、巫女がその膨大な魔力を直接神にぶつければ良い感じになるんじゃない? などと思案した。

 

レガリア それだけが繋がりだろうか

隠者になって 残るモノはなにか

出口なんて知らない まだ入っていない

スミレと呼ぶよ だから春を教えて

 

 けれど、違うのだ。

 歌でなければいけないのだ(・・・・・・・・・・・・)

 歌、音楽でなければ、同時にこんな多くの人の心を揺らすことができなかったのだ。

 歌とは祈りであり、あるいは呪いである。だからこそ人の心を惹きつけ、その旗印となって想いを束ねる。想いはそれぞれが持つ魔力を重ね、奏巫女を触媒として神への献上物へと昇華させる。

 

 僕が生まれたのはそんな一族であり、それは母様が今まで務めてきた役目なのだろう。

 

 ゆっくりと地面が近づいてきた。

 母様の隣に降り立とうとする。両手を母様の方へ少し伸ばせば正面から恋人繋ぎのようにその手を重ねてくれたので、それを支えとするようにして、転んでしまわないように恐る恐る魔法を解いていった。

 僕の両手を握り、その歌に応えるように今度は母様が口ずさみだす。

 

聞いてよ ねえ 不思議な話

見つけたはずが 見つかっていたの

晴れたら 明日 空を見に行こう

 

 つま先からふわりと無事着地する。

 母様と繋いだ両の手からお互いの魔力が行き交うのが分かる。母様の今考えていること、何もかも全てが手にとるように知れた。それだけじゃ足りないとばかりに視線も交換しあって、考えていることが同じだと気付いて不意に二人同時に笑った。

 母様の奏でる音が聞く前に伝わってくる。それに合わせるようにコーラスを入れると、母様はとても気持ちよさそうに口角を緩めた。

 

安心して 残るものしかないよ

不器用な私を 信じてほしい

レガリア 無くしたとしたならさ

ラベル無しの 君を見つけに行くよ

 

 そこまで歌ったところで、母様の膝がこちらにガクンと折れた。

 

「わ、わわ! 母様!?」

 

 咄嗟に抱きとめようとするが、流石に体格差があるので勢いを殺すことしかできなかった。

 下敷き……ではないが、こちらも尻餅をつきながら胸で受け止める。

 

「母様、大丈夫ですか?」

「あー、うん。流石に12時間近くぶっ続けで歌うのは無理があったかも? でも、無事で良かった。おかえり私の天使様」

「うぅ……ごめんなさい。ただいま、です」

 

 しょぼんとなり落ち込む僕を、母様は僕の胸の内で横になったまま撫でる。

 母様は他の人には聞こえない大きさの声で僕の名前を呼んでくれた。

 

「謝ることなんてないさ。レイン、良い名前だ」

「アンブレラ。素敵な名前をありがとうございます、母様」

 

 歌には力がある。絶大な、魔法のような力。

 その魔法を通して僕らは真名と仮名を交換しあった。

 

 それはきっと、僕らだけにしか分からないもので。

 

 

 

 

 だからこそ、偽ったことにズキリと胸が傷んだのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、舞台上で倒れた母様を心配する人々のために僕の魔法で母様を癒し、二人でもう一度歌ってお披露目会はおしまいとなった。もちろん「アンブレラ」という僕の仮名は(主に母様によって)大々的に告知され、ノアイディ=アンブレラはエルフたちの知るところとなった。

 

 お七夜自体は御子のお披露目だけで終わるわけではない。命名の済んだ次代の巫女たる僕の引率で、今年お七夜の子供たち一人ずつが神域へ行きヘリオから真名を告げられたり、社の大樹を中心に沢山の屋台が出て日本の縁日のようなことをしたりする。

 よく分からないが歌い終わって外に出たらカラッカラに晴れていた。加護だなんだと褒めそやされたが、正直歌で気候操れるわけ無いやろバカモン(呆れ)と思っている。

 

 ヘリオはどの子にも土人形のオッサンを使ってコミュニケーションを取っており、あの生意気可愛らしい民族風褐色黒髪ツインテールを実際に見たことがあるのは僕だけになりそうだ。

 しかし引率するのはいいんだけれど、緊張のせいか、子供たち顔を真っ赤にして全然僕と喋ってくれない。エルフの子供ってのは皆きれいな見た目で可愛らしいのに、残念である。だから引率の名目で、手繋いだりいっぱい顔覗き込んだりしてやった。さいこうでした(幼児性愛者感)

 

 縁日の方は、一生に一度の御子お披露目回ということで、今年に限って6日間続く。エルフたちは、この間食って飲んで騒ぐらしい。それでヤラないってのはある意味すげえ種族だよ。

 僕は母様との縁日デートをできるとワックワクしていた。しかし世間もとい運命というやつは、とことん僕らの逢瀬を邪魔したいらしい。

 

 それは、母様とさあ縁日楽しむぞ! と一緒に歩き回り始めてすぐのことであった。

 

「……向こうが妙に騒がしいな」

「母様、行くんですか?」

 

 祭りの喧騒とはまた違った、緊張感を伴うザワザワを母様が感じ取った。

 巫女は村の民でありながら、やはりひとつ立場の異なる存在だ。厄介事が起きた時はその仲裁を取り持つことも求められる。

 

 母様とともに件の場所へ行くと、そこには人だかりができていた。しかし、何かから距離を取るかのようにポッカリと中に空間があいている。

 

「すまない、通してもらえるか?」

「え? ……うおッ巫女様にアンブレラ様!? ヤバい可愛い……」

 

 母様の後ろを追うように人混みを抜けていく。めっちゃ見られて少し恥ずかしい……。そもそもこんなに多くの人と関われる状況になって、まだ1日と経ってないんだよな……。

 

 人混みの真ん中に倒れていたのは人であった。かなり怪我をしているようで血が惨たらしい。

 

 いや、ややこしい言い方はよそう。

 

「これは……」

 

 母様が動揺を見せる。

 それもそのはずだ。

 

「……人間?」

 

 耳の丸い(・・・・)人間の女性が、男児を抱いて倒れている。

 これが、僕がこの世界に生まれて、初めて元同族にまみえた瞬間である。

 




ロリ&ショタエルフs「あ〜^ 性癖の捻じ曲げられる音〜^(恍惚)」

特に話に影響させるつもりはないけど、兄貴たちの物語展開の好みを知りたい!きっと千差万別だよね。

  • 急展開でシリアス&エロス
  • 急展開でまったり&えっち
  • 緩展開でシリアス&エロス
  • 緩展開でまったり&えっち
  • ちんちん(結果開示しろ)
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