とある科学の超人兵士。   作:バナハロ

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偶然は重なるもの。

 アレから数日が経過した。期末試験が終わり、本日のテスト返却が終われば夏休みである。

 非色は一人、のんびりと返却された試験を見た。どれも90点以上。これなら姉に見せても心配はされないだろう。むしろ、非色にとっての心配事は別にあった。

 アレから、連続虚空爆破事件は過激になっている。というのも、狙われているのは風紀委員ではなかった。むしろその逆、スキルアウトである。

 いろんなスキルアウトが溜まる建物を見て回ったが、何処にも爆弾魔は現れない。あまり捜査は進まなかった。姉にさりげなく話を聞こうにも、疲れていてあまり話は聞かなかったし。

 何か嫌な予感がする。この手の能力者はあまり多くない。しかし、一回目の爆破と二回目以降の爆破では、余りに標的が違い過ぎる。無差別の可能性も考慮したが、二回目以降の爆破は明らかにスキルアウトを狙っている。よって、無差別は無い。

 

「……つまり」

 

 一回目は爆破の予行演習だったか、或いは何かあって標的を大きく変えたか。

 まぁ、そこは問題では無い。事情は後で聞けば良いのだ。そう、捕らえてから。

 問題は、どうやって捕らえるか、だが……まぁ、待ち伏せが一番手っ取り早いだろう。スキルアウトが確実に溜まり、その上で自分が忍び込む時間帯にはスキルアウトがいない場所。そこまで絞れれば十分だろう。

 そういう場所は、今日までに調べておいた。

 

「……はぁ」

 

 後は、読みが当たれば良いのだが……なんて考えていると、思わずため息が漏れた。そんな時だった。

 

「こーのりくんっ、何ため息ついてんの?」

「っ、さ、佐天さん……」

「あー、さては試験の点悪かったんだなー?」

 

 見当違いも甚だしかった。

 

「これは私、先生に勝っちゃったかなー?」

「それはないよ」

「言いますなー。見せてよ」

 

 言われて、無言で試験用紙を差し出した。直後、佐天は無言でその紙束を返す。

 

「……調子に乗っていました」

「別に気にしてないよ」

 

 実際、そんな事を気にしている場合ではない。どうでも良い。それよりも、爆弾魔だ。

 一応、今まで自分はヒーローとして活動する際、相手が入院するような怪我は負わせたことないし、そもそも相手に怪我させないための水鉄砲だ。

 勿論、怪我というのは物によっては一生をつけ回すものだからだ。殺人などもってのほか、それは相手がスキルアウトのような悪い奴らでも同じ事である。

 その観点から、やはり爆弾魔は見逃せない。自分の真似をされているとしたら、これほど心外な話はない。

 

「で、どうする?」

「何が?」

 

 だから、真剣に悩んでいるのだから放っておいて欲しい、というのが本音なのだが、佐天はしつこく声をかけてきた。

 

「え? だって成績上がったらお礼する約束だったじゃん」

「あ、上がったんだ。何点だったの?」

「え、いやそれは固法くんの成績を見た後に言うのはちょっと恥ずかしいというか……」

 

 まぁ本人が上がったと言うのなら上がったのだろう。前回の点数を知らない非色には比べようがない。

 

「と、とにかく上がったんだから、お礼させて!」

「そ、そんな気を使わなくて良いよ。たいしたこと教えてないし」

「約束したでしょ。嫌なら別にいいけど」

「……嫌では、ないです」

「じゃ、決まり」

 

 ですよね、と心の中で返事をする。それならば、せめて約束の時間を遅らせれば良い。爆発はこれまで夕方に行われていたし、普段よりもヒーロー活動を早めに切り上げれば大丈夫だろう。

 

「じゃあ、晩ご飯ご馳走してくれれば良いよ」

「良いよ。じゃ、私ん家ね」

「……手作り?」

「そう」

 

 やはり、まだ二人とも中学一年生だった。自分の部屋に同じクラスの異性を入れても問題ないと思っている。

 それでも、異性の手作り料理に内心、舞い上がってしまっている非色は、やはり男子なのだろう。

 なんであれ、気合いは入った。とにかく、さっさと終わらせることにした。

 

 ×××

 

 試験も身体検査も能力測定も余裕の白井黒子は、全力で頭を悩ませていた。

 連続虚空爆破事件の捜査が芳しくないからである。一回目の爆発とは打って変わって、被害現場はスキルアウトが溜まるような廃ビルや廃工場跡など。

 そこから見つかる被害者は、今の所、死者は出ていないものの、スキルアウト達が入院するレベルの怪我を負って倒れている。

 

「うーむ……」

「大丈夫? 黒子」

「いえ、大丈夫とは言い難いですわ。こうしている間も被害は増えていく一方ですので」

「虚空爆破事件ってヤツでしょ? スキルアウトが狙われてるって奴」

「はい……。書庫から学生の能力データを探してみたのですが、それでも引っ掛かる相手はいませんでしたわ」

「アルミを爆弾に変える能力者がいないってこと?」

「いえ、いるにはいるのですが、その能力者は8日前から原因不明の昏睡状態に陥っておりまして……」

 

 それでは、ここのところ毎日起こっている事件の犯人とは呼べない。似た系統の能力者はいるが、爆発の規模から推定して、少なくとも大能力者レベルの犯人であることは間違い無いはずだ。

 

「にしても、黒子が危惧していた通りね。スキルアウトを狙っている辺り、ヒーローの真似事をしてるって事でしょ?」

「おそらくは……まったく、こんな輩が現れてからでは遅いと言うのに……」

 

 早くも心配があたってしまった。スキルアウトだから大怪我をさせても良い、というわけではない。不良だって命は一つしかないし、生きる価値がないなんてことはあり得ない。

 

「こんな輩が何人も出て来ないよう、そろそろ本気で彼を止めませんと」

「……でーも、逆にここで爆弾魔を止められれば、真似をするような連中は出なくなるんじゃない?」

「そういう考え方もありますが……」

「ま、あんまり難しく考えないようにね。‥……多分、ヒーロー様も爆弾魔を止める為に動いてるんでしょうし」

「そうですわ……そこで一網打尽にしてやれば……」

「あんた、たまに黒いわよね」

 

 そこで、美琴が思いついたように言った。

 

「そうよ……一網打尽だわ」

「え?」

「スキルアウトが狙われているってわかるなら、そこで待ち伏せしたら良いじゃない?」

「……な、なるほど……!」

 

 確かに、と黒子は手を打つ。

 

「一箇所ではないでしょうが、そこは私達風紀委員が人海戦術で……」

「上手くいけば、ヒーロー様も捕まえられるかも?」

「早速、掛け合ってみましょう! お姉さま、ありがとうございます」

「いいのよ。頑張りなさいよ」

 

 少し、元気が出たようだ。いつも喧しい後輩が難しい顔をしているのは、それはそれで調子が狂う。

 早速、黒子はその案を掛け合うべく空間転移で一七七支部に向かった。

 

「固法先輩、少々ご相談が!」

「きゃあっ!」

「ひゃうっ! ……も、もう、白井さん。テレポートでここに来るのやめなさい」

 

 可愛い悲鳴をあげたのは、初春と美偉の二人だった。

 

「申し訳ありません。ですが、聞いて欲しいお話が」

「何?」

 

 早速、作戦を説明した。まぁようするに人海戦術なわけだが、たくさんのスキルアウトが被害にあっている以上、背に腹は変えられない状況と言えるだろう。

 しかし、美偉は顎に手を当てて難しい表情を浮かべる。それを見て、黒子はおずおずと尋ねた。

 

「だ、ダメですの……?」

「んー……ダメっていうか……それ、他の支部に声掛ける必要ないんじゃない?」

「え?」

「だってほら、虚空爆破の前触れは衛星から確認出来るじゃない?」

 

 そう言う通り、衛星が重力子の爆発的加速を観測すれば、それが通達されて来る。

 

「なら、今無事でスキルアウトが溜まりそうな場所をあらかじめマークしておいて、その上であなたがテレポートして急行すれば良いじゃない?」

「‥……あ、なるほど」

「じゃあ、私が衛星のハッ……観測を待ちますね」

 

 そんなわけで、作戦が決まった。

 

 ×××

 

 佐天涙子は、一人でスーパーに来ていた。今日は夜にお客が来る。そのために美味しいものを振る舞ってやる予定だから、その買い出しだ。

 さて、何が良いだろうか? 正直、彼のことはあまりよく知らない。仲が良いわけでもないし、意外な学力を知って勉強を教わったからお礼をしておきたい、と言った所だ。

 意外と子供っぽい所のある子だし、その上あの体格だから、多分大食いなのだろう。おかわりの利くもの……となると、やはりカレーしかない。

 割と得意料理なとこあるし、それに決定だ。そうと決まれば、にんじん、じゃがいも、玉ねぎは必須だ。

 

「んー……せっかくだし、少し凝った奴にしてみようかな……」

 

 顎に手を当てながら、携帯でレシピを調べる。食べられないものとかあるのだろうか? いや、無さそうだ。あってもブラックコーヒーが飲めないとかそんなレベルだろう。

 しばらく色んなものを調べていると「おっ」と声が漏れるほど良さそうなものが見えた。

 

「バターチキンカレーか……」

 

 これは良いかもしれない。なんか少し豪華に見える気もする。そうと決まれば、それ相応の食材をとりに行った。

 カゴに品物を入れてレジを通ってビニールに詰めると、両手いっぱいになってしまった。

 

「か、買い過ぎかな……節約しないと……」

 

 少し反省しつつ帰宅し始めた。そういえば、男の子を部屋に入れるのなんて小学生以来かもしれない。

 そんな事が少し新鮮にすら思いつつ、とりあえず両手の荷物が重いから早く帰ることにした。

 約束の時刻は夜8時、まだ時間に余裕はあるけど、部屋に帰って洗濯物しまったり買ったものを冷蔵庫にしまったりしていれば、すぐに時間にってしまう。

 近道、と路地裏を通ったのが悪かったのかもしれない。柄の悪い人達に囲まれてしまった。

 

「よう、姉ちゃん」

「悪ぃんだけど、ちょっと付き合ってくんない?」

 

 ×××

 

 夕方になった。ヒーロー活動をしながら虚空連続爆破事件を追っていた非色は、とある廃ビルの屋上に着地した。

 ここに何かがあると思ったわけではない。ただ、ヒーロー活動のついでに、スキルアウトが溜まりそうな廃ビルを見つけたため、そこに来ただけの話である。

 

「ここに、何かあると良いんだけど……」

 

 そう思ってしばらく見て回っていると、ビルに男達が入って来るのが見えた。それも、真ん中にクラスメートを連れて。

 

「……アレは、佐天さん?」

 

 なんでいんの? と言わんばかりの呟きが漏れた。これから爆破が起こるかもしれないって場所に、まさかのクラスメートである。買い物袋を持っていた所を見ると、買い物帰りだろうか? 

 いや、今は考えている場合ではない。助けに入らないと……と、思った時だった。ビルの別口から、一人の男が出てきた。

 

「アレは……?」

 

 見覚えのある、ヘッドホンとメガネの少年だった。というか、思い出した。この前、カツアゲから助けた少年だ。

 何故、彼がこんな所に? いや、そんな事どうでも良い。今は、佐天の助けに入らないと。

 すぐにビルの屋上から一階に飛び降り、ビルの中に入った。一階にはいないので、二階、三階と上がっていく。

 四階に到着すると、佐天がビルの中で壁際に追い込まれているのが見えた。その周りを四人の男が囲んでいる。

 三人ともこちらに背中を向けていてくれて助かった。ズボンの腰付近に武器を隠し持っていたから、まずはそこに水鉄砲を放って武器を封じた。

 

「おい、お前達! 佐天さんを離せ!」

「ああ? ……げっ、二丁水銃」

「バカ、ビビんじゃねぇ。あれ使って能力をもらっただろうが!」

「やるぜ、袋にしてやらァ」

「ヒーローが何だっつーんだよ」

 

 敵は四人。しかし、能力をもらった、とはどういう意味だろうか? 

 気になっているうちに、片方が能力を発動した。手の中に現れるのは、小さな風の竜巻だ。

 

「空力使い……」

「おら、吹き飛びな!」

 

 それが正面から出されたが、彼は喧嘩をしたことがあるのだろうか。向かい合って隙が何もない状態でそんな技をやられても当たるわけがない。

 つまり、これが布石だということは分かっていた。斜め横に避けた先に、男が立ち塞がる。それも、おそらく能力で作った、水の刃を持って。

 

「くたばれオラァッ‼︎」

「水は斬るものじゃないよ。飲んだり混ぜたりするものだからね」

 

 その斬撃を軽く回避するが、さらにその非色を追い詰めるように、真横に渦巻く竜巻が飛んで来た。空力使いが手から放ったもののようだ。

 それに巻き込まれ、壁に叩きつけられる。その隙をついて、水の刃を持つ男が斬りかかってきた。

 

「ホント、能力者って奴は……!」

 

 その刃をスライディングで回避しつつ股下を通って背後を取ると、まず一人目、と言わんばかりに殴り掛かろうとした時だった。背後から悪寒を感じ取った。

 勘だけで強引に真横に避けると、いつの間にか三人目に背後に回られていた。スライディングで股下を通った時は間違いなく誰の姿も見えなかった。

 これはつまり……。

 

「透過能力か……」

「今のだけで気付くのかよ。つか、どうやって避けたんだよ」

 

 やれやれ、厄介極まりない相手である。さて、どうやって切り崩すか……至って簡単である。一人ずつ片付ければ良い。鬱陶しいのは空力使い、でもそれをやるには透過と水の刃が立ち塞がる。

 ならば、やりやすい刃から消すのがベストだろう。もう一人いた気がするが、絡んでくるまでシカトで良いだろう。

 

「よし、やろうか」

 

 今度はこちらから仕掛けようとした時だった。自分と水の刃の男の間に、一人の少女が割って入った。

 

「風紀委員ですの!」

「げっ、白井さん……!」

 

 思わず嫌な声をあげてしまう。黒子と目が合うと共に、なんか舌打ちされた気がしたが、それどころじゃないようですぐに用件に移った。

 

「緊急事態ですわ。この廃ビルが虚空爆破事件の標的ですので、至急、退避しなさい」

「ああ⁉︎」

「ふざけんな、誰がんな事信じるかよ!」

「どうせ俺達を捕まえる気だろうが!」

「まとめて畳め!」

 

 そう言って、四人目は手に炎を出して一斉に非色と黒子に襲い掛かった。緊急事態だと言っているのに。

 唯一、まともに事態を把握した非色は、黒子に声を掛けた。

 

「白井さん、俺があいつら寝かせるから、テレポートで連れて行ってあげて」

「私のテレポート上限は私含めて三人までですわ」

「了解」

 

 つまり、今は二人で一人ずつ片付け、テレポートで二人運んでいる間に残り二人を非色が片付ける、というものだ。

 シンプルに且つ一番、効果的な作戦。そうと決まれば、まずはバイオレンスである。非色は竜巻を避けつつ透過の奴にボディブローを入れ、黒子は水の刃を空間転移で避けて、手から炎を出した男の後ろからドロップキックを浴びせた。

 

「ぐへっ!」

「ぐおっ……!」

 

 断末魔が漏れた時には、ボディブローを喰らった男の胸倉を非色が掴み、黒子の方に放り投げた。

 黒子はその男の腕を掴むと共に、自分が蹴りを入れた男の手首を握った。

 

「私が戻ってくるまでに大人しくさせておいてくださいな」

「分かってるから、爆破までに間に合わせてよ」

 

 軽口を叩き合うと、黒子は二人を連れて転移した。どこに連れていったのかは分からないが、とりあえず爆破に巻き込まれない場所だろう。

 さて、残りは風と水。人数が減れば、もはや非色に負ける要素はない。二人からの同時攻撃を避けつつ、まずは水の男の背後をとった。

 

「グッ……!」

「大人しくしていなさい」

 

 襟を掴み、一気に床に引っ張って背中を強打させ、顔面に軽くパンチを入れて意識を失わせる。

 それを見た最後の一人は、何の抵抗もせずに両手を上げた。

 

「わ、悪かった! 俺の負けだ!」

「うむ、潔し。とりあえず大人しくしてて」

「あ、は、はい」

 

 それだけ話すと、ようやく今回の一番の被害者の元に駆け寄れた。背中を壁につけて、へたり込んでいる。

 

「大丈夫?」

「あ、は、はい……すみません、助かりました……」

「怪我は?」

「ま、まだ何もされてなかったので……」

 

 咄嗟のことで混乱しているのだろう。珍しく、歯切れが悪かった。まぁ、普通はヤンキーに絡まれたらそうなるだろう。ましてや、そのヤンキーが目の前でボコられ「爆発しますわ!」なんて言われた暁には誰だって混乱する。

 

「とりあえず、白井さん戻ってきたら事情を説明して助けてもらおう」

「あ、は、はい」

 

 それだけ話した時だった。ヴンッ、と耳に響く嫌な音が聞こえたのは。それが、このビルの何処かから聞こえてくる。

 爆発の予兆、と直感的に察した非色は、慌てて気絶させた2人の男達の方へ走った。

 

「う、二丁水銃さん⁉︎」

「そこにいて!」

 

 三人も抱えてここから脱出するのは不可能。何せ、腕は二本しかないのだから。ここはビルの四階。体勢を維持できないまま三人抱えて着地した所で、確実に無事でいられるのは自分だけだ。

 そのため、まずはヤンキー達の救助だ。それを窓から放り投げ、近くに見えた街灯に水鉄砲で縫い付ける。

 その後、最後に佐天を連れて窓から飛び降りれば良い。

 

「手、掴んで!」

「え? あ、は、はい……!」

 

 佐天と手を握り、引き上げて抱えた直後だった。飛び降りる前に爆発が起こってしまった。

 

「やばっ……!」

「きゃっ、な、何……⁉︎」

「喋るな! 舌、噛む!」

 

 一階で起きた大きな爆発。それに足元から崩されていった。こうなれば外への脱出は不可能だ。いくら超人と言っても、空を飛ぶことはできないのだから。

 爆発そのものに巻き込まれる事はなかったが、足元を崩された結果、四階から一階に落下である。

 そんな中、非色は佐天を抱えつつ、同じように落下する瓦礫を足場にして静かにジャンプで一階に落ちていった。これならば佐天への衝撃は少ない……と、思った直後だった。脳天に、上から降ってきた瓦礫が直撃した。

 

「うごっ!」

「えっ?」

 

 ふらり、と頭から力が抜ける。敵意には敏感だが、自由落下してきただけの瓦礫からの攻撃を避けることは出来ない。

 

「ちょっ、二丁水銃さん? 二丁水銃さーん⁉︎」

 

 意識を失いながらも、佐天を抱えた両手の力を抜く事はなかった。

 

 


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