ドラえもんのび太の第四次聖杯戦争   作:テキーラ11

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第17話「変化の旅路」

ドラえもんは時空の中をたゆたっていた。

 

((おかしいな.....タイムベルトが上手く作動しない.....まだ本調子じゃないのかな.....それとも抑止力かな.....))

 

ドラえもんはそんな思考をしていると、時空の出口を見つけて、そこから出る事にする。

 

「ここは.....冬木市には間違いないだろうけど.....様子がちょっと変だな.....」

 

ドラえもんが降り立った場所は冬木市ではあったが、どうにも雰囲気が違っていた。

 

と、そこへ、新聞紙が風に乗ってドラえもんへとぶつかる。

 

「んー?あ、ここは大体10年くらい前の冬木市なんだ!だから.....」

 

ドラえもんは新聞紙から、現在の年代を調べていると誰かにぶつかってしまう。

 

「あ、ごめんなさい。」

 

「いえ、こちらこそごめんなさい.....あ、あの.....すみませんが、間桐邸って分かりますか?」

 

「それなら、ここを.........」

 

ドラえもんにぶつかって来たのは外国人っぽい少女で、その流れで間桐邸の道案内をした。

 

「ありがとうございましたぁ。」

 

「いいえー。.........あれ、教えて良かったのかな.....?まぁ、良いや、早く戻らないと!」

 

ドラえもんはそう言うと、また、時空の中へと入っていく。

 

少女はドラえもんに道を聞けたことにより、間桐邸へと到着する事が出来た。

 

彼女は間桐臓硯が開催した、鶴野の妻を見つけるためのパーティの参加者だった。

 

しかし、本来彼女は別のおじいさんに道を聞き間違った場所を教えられ、到着するはずがなかった。

 

だが、ドラえもんとぶつかった事により、鶴野と添い遂げる事となり、幸せな日々を送る事になったのだった。

 

「さて、ここは正解の出口かな.....?」

 

ドラえもんは、また時空の出口へと入ると周りを観察する。

 

「だめだ、今度は冬木市ですらないじゃないか。早く戻らないと.....」

 

「なんだ.....?狸か.....?そう言えば、たぬきうどんを久しく食べてないなぁ.....今日は洋食屋は止めて、うどん屋で飯を食うか.....」

 

いきなり現れて、いきなり消えるドラえもんを見て、そんなふうに昼食を変えたおじさんがいた。

 

彼は、実は有名な戦場カメラマンであり、その日の昼食をうどん屋に変えた事でたまたま雁夜と席を同じくする。

 

そこで、会話が生まれ、職を探していた雁夜に戦場カメラマンの仕事を教えるきっかけとなったのだった。

 

「また、出口を見つけたぞ。今度こそ、正解だといいなぁ。」

 

またもや、出口を発見して中に入るドラえもんだが、そこは殺風景な荒野だった。

 

「.....ここは、戦場かな.....?ん?あれは.....雁夜さん!.....あ.....多分ここは、違う時代だから会っちゃまずいよね。戻らないと.....」

 

ドラえもんは雁夜を見て声をあげるが、すぐに考え直してその場を後にする。

 

「.....おかしいな.....確かに俺を呼ぶ声が聞こえた気がしたんだが.....な、あんた大丈夫か!?.....だめだ、死んでる.....あれ.....これは.....!?」

 

ドラえもんの声を聞いてその場に来て、色々と見回す雁夜はある人物の死体をはっけんする。

 

その死体が大事そうに抱えている書類は、この戦場で紛争をしている国のものであった。

 

そして、それは紛争を一時的に止められるかも知れないスクープだったのだ。

 

「今度の出口こそ、正解でありますように!」

 

4つ目の出口を出ると、そこは正しく冬木市であった。

 

「これは、正解っぽいけど.....まず、のび太君を見つけないと.....あっそうだ!のび太君!聞こえる!?」

 

ドラえもんは念話の存在を思い出し、のび太に語りかける。

 

((わぁ!びっくりしたぁ.....聞こえるよ、ドラえもん。てどうしたの?))

 

((良かった、実はね.....今よりちょっと未来で大変な事になるんだ。街の人も皆死んじゃって、僕も君もキャスターにやられて、みんなみんな不幸になってしまうんだ。だから、それを変えに来たんだけど.....))

 

ドラえもんは、のび太に目的を手短に説明する。

 

((わわ、そりゃ大変だぁ!?どうしたらいいドラえもん!?))

 

((そうだなぁ.....僕も気絶しちゃってて、ちゃんと事態を把握出来てなかったけど.....キャスターが黒幕のはずだから、キャスターを探そう!まずは、合流しようか。))

 

ドラえもんとのび太はそんな会話をすると、どこでもドアで落ち合った。

 

「それで、ドラえもん。どうやって探すの?」

 

「えっとねー.....タイムテレビが使えたら良かったんだけど.....とりあえず、手当り次第探してみよう!ターケーコープター!!」

 

頭上に取り付けし飛翔の羽(タケコプター)を2つ取り出すと、2人で飛び始める。

 

しばらく、空からキャスター陣営の手がかりを探しているとのび太が何かを見つける。

 

「あれ、セイバーのマスターのアイリ何とかさんだよね?」

 

「アイリスフィールさんね.....それがどうしたの?」

 

「うん、そのアイリさん、なんか凄く具合が悪そうなんだよ。とりあえず行ってみようよ。それに、なんとなくキャスターにも繋がる気がする。」

 

のび太は直感:Aのスキルにより、何かを感じ取ったのかそうドラえもんに告げる。

 

「そうだね。分かった、行ってみよう。」

 

ドラえもんはとのび太は、アイリとセイバーが居る日本家屋に降り立つ。

 

「フォーリナー?何故ここへ!?」

 

「戦う気は無いよ!それより、アイリさん具合が悪そうじゃないか!?」

 

「そうそう!それが気になって降りてきたんだ!!」

 

ドラえもんとのび太はそうセイバーに告げれば、近付こうとする。

 

「いや、お前達が敵である以上、マスターには近付けられない!」

 

セイバーは剣を抜くと近付く2人にそう警告する。

 

「だったらせめて、そうなってる原因だけでも教えてよ!!」

 

のび太はそんなセイバーに、心底心配した様子でそう呼び掛ける。

 

「くっ.....!わ、分かった.....マスターは.....」

 

「セイバー.....!」

 

のび太の様子に心動かされ、原因を告げようとするセイバーをアイリが制する。

 

「私は.....はぁ.....はぁ.....大丈夫よ.....」

 

アイリは息も絶え絶えに、しかし、確かな信念を秘めた目でのび太を見つめる。

 

「嘘だ。そんなにも、辛そうじゃないか!何のためにそこまで頑張るの!?」

 

「.....切嗣の為よ。そして、イリヤの為。これ以上、言う事はないわ。」

 

「そう言う事さ♪彼女は夫と娘の為に頑張ってる♪それを邪魔するのは、野暮ってものじゃない?♪」

 

のび太とアイリの問答に割って入ったのは、フランチェスカだった。

 

「キャスター!見つけたぞ!」

 

「あれ?どうしたの?なんで私をそんなふうに見るの?」

 

ドラえもんのただならぬ様子に、フランチェスカは疑問を浮かべている。

 

「まぁいいや♪もう、聖杯は生まれかかってるし♪貰っていくよ♪」

 

「あがっ.....!?あ゛ぁぁぁぁ!!?」

 

フランチェスカがそう言うと、アイリの身体を突き破って黄金の杯が現れて、それを持ってフランチェスカは消えてしまう。

 

「アイリさん!?ドラえもん!!」

 

「うん!!お医者さんカバン〜!!!」

 

ドラえもんは万病治療せし児戯の箱(お医者さんカバン)を取り出すと、アイリの治療を開始する。

 

「これは、酷い状態だね。内臓の殆どがグチャグチャだよ。とりあえず、キャスターは諦めよう。アイリスフィールさんの方が優先だ。」

 

「うん、仕方ないよね。.....あれ、セイバー.....?どうしたの?」

 

ドラえもんとのび太がそんな会話をしていると、セイバーの様子がおかしくなる。

 

「馬鹿な!?切嗣!!貴方、正気か!?」

 

セイバーは必死の形相で首を振るが、身体は剣を構えていた。

 

「フォーリナー!!すまん!!許せとは言わない!!頼む!!!止めてくれ!!!」

 

「分かった.....のび太君、お医者さんカバンは使えるよね?僕はセイバーを止めなきゃならない。」

 

ドラえもんは状況を理解すると、アイリをのび太に託し、セイバーにタックルしてどこでもドアの向こうへと消えた。

 

「かたじけない.....!!フォーリナー.....!!」

 

「出来るだけ、時間を稼がないと.....」

 

ドラえもんは、 機械仕掛けの必勝の刀(名刀・電光丸)両手に装備すると、セイバーと向き合う。

 

そして、セイバーが令呪に耐えきれなくなると、ドラえもんに斬りかかった。

 

((なんて.....!!重い一撃なんだ.....!!))

 

ドラえもんは2本の電光丸でセイバーの一撃を防ぐと、そのまま鍔迫り合いが始まる。

 

火花を散らす程の激しい鍔迫り合いの中、今度はドラえもんが電光丸に動かされる。

 

巧みな体重移動でセイバーを往なすと、右の電光丸がセイバーに斬り掛かる。

 

それをセイバーは、小柄の部分で弾きドラえもんを蹴り飛ばす。

 

さらに、セイバーは鋭い突きを放つと、ドラえもんは上半身を反らして避けながら、2つの刃がセイバーを襲う。

 

セイバーは左手と右足でそれを止めると、逆手に持ったエクスカリバーにてドラえもんを突き刺しにかかる。

 

今度はドラえもんがエクスカリバーが届くのより速く、セイバーの胴体に頭突きを入れた。

 

「かはっ.....!」

 

セイバーは吹き飛ばされるが、瞬時にドラえもんに逆袈裟に斬りかかった。

 

ドラえもんはその一撃を電光丸2本で受け止めるが、勢いを殺せず吹き飛ばされてしまう。

 

再び両者が切り結ぶと、そこからは壮絶な打ち合いが始まった。

 

刹那でも気を抜けば、どちらか片方は両断されてしまうだろう。

 

しかし、両者共に一歩も引かず打ち合い続ける。

 

幾百、幾千の打ち合いの末、勝負は動き出した。

 

ドラえもんの電光丸の片方が電池切れを起こし、両断されてしまったのだ。

 

このあまりに激しい打ち合いは、電光丸に尋常ではない電力負担をかけていた。

 

そして、もう片方の電光丸も電池切れを起こしドラえもんは吹き飛ばされる。

 

そこへセイバーが斬り掛かり、もうダメかという時に割って入る者が現れた。

 

「フォーリナー、随分苦戦しとる様だのう?」

 

それは、神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)に乗りウェイバーを伴ったライダーだった。

 

セイバーは吹き飛ばされるが、しっかりガードしており無傷であるのか立ち上がってくる。

 

「さぁ、共同戦線と.........」

 

「待て!!なんだ!?このバカでかい魔力は!?それに、上空のあれはいったい!?」

 

ライダーが言いかけると、ウェイバーが膨大な魔力を感じ取って叫んだ。

 

「多分、キャスターだ!!キャスターはこの街をめちゃくちゃにする気だ!!誰か、行かないと!!」

 

「あい、分かった。ここは余が引き受けよう。行け!!フォーリナー!!」

 

「ありがとう!!ライダー!!」

 

ドラえもんはライダーとそう言葉を交わすと、上空に現れたナニかの近付くにどこでもドアで向かう。

 

「さぁ、セイバーよ。余の軍勢と相対して貰うぞ?」

 

ライダーは王の軍勢(アイオニオン・ヘタイロイ)を発動した。

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