「で、どうするよ?」
「あぁ、それなら問題ありません――国民ども!」
フーがそう大きな声で言うと、観客の人達が老若男女問わず、立ち上がり、敬礼をする。
「今回
観客達は大声をあげながらコロシアムから出ていった、椅子の下にあった武器を持って、なにこれ。
「あぁ、そういえば言ってませんでしたね、国民は全て兵士なんですよ、さすがに10才以下は参加しませんが、で、外に向かわせた木霊兵の視界から見ると、ざっと一万はこっちに向かってますね」
「――ふーん、そっかー、ところで、ここでは私が参加しても罪には問われないよね」
「?、まぁ‥‥そうかな」
「それは良かった、じゃあ行ってきます」
「‥‥いっそド派手にやってくるといい、諸々はもみ消す」
「――へへ、こんな小さな国にこんな数を向かわせるなんて、中国のお偉いさんは何を考えてるんだが」
「そう言うなよ、こんな美味しい仕事無いぞ?」
「そうだな、ぐへへ、どんなことをしてもいいんだよなぁ」
と、そんなことを中国兵士どもが言ってるみたいだが、私はそいつらの前に立つ。
「やぁ、中国の兵士の皆さん、こんにちは」
「な、なんだ?あのガキ?」
「一人たりとも逃がさないよ、君らは」
私は刀を上に向ける、するとはるか上空に、巨大な球体が現れる。
「‥‥
そこから小さな光の玉が高速で降り注ぐ、雨のように見えるが、それは、
「光の雨?、こんなものがなに――」
兵士が触れると、その部分は焼き消える。
「な!?、総員たい――」
気づいたときにはもう遅い、一万いた兵士達は次々と光の雨に貫かれて、断末魔をあげて、消えていく。
「あはは!、なんだ、フーちゃんの時は手加減してたのかい?、こんなことできる魔力があるなんて」
わかってはいたが隣にいた、寧音が話しかけてきた。
「勘違いするなよ、本当に本気だったんだ、これで回復した魔力がからからだ、それにこの
「本当に敵にしたくない娘だねぇ、個人戦でも団体戦でも強いとはね」
「はは――さて、これで全部かな」
数分で兵士達は物言わぬ消し炭に変わった、一応まだ侵入したのがいるみたいだが、それもすぐに殺されてるだろうね。
私は無法国家に戻る、そこでは兵士達を倒すシュウレイの姿があった、斬られた兵士達は真っ二つに、断面が凍っており、汚さないようにしてるのかな。
「あ、カゲトラさん、こっちはそろそろ終わりますよ」
「だろうね、で、この死体どうするんだ?」
「決まってます、臓器売買に使います、そっちはもう使えなさそうですね」
おっといきなり無法国家もといマフィアじみた裏が見えたな。
「――あ、ところでエーデルワイスから手紙が」
「ふむ、受け取ろう」
私は手紙を受けとる、そこには。
もし兵士が一人でもここでのことを漏らして、私がいるとバレれればこの国に迷惑がかかる、だから私はここから出ることにした、戦えなくてすまない、だが、また会えると、なぜだが思うのだ、追伸 またデザート店に誘ってくれ、今度は日本の貴女のオススメを。
「――なるほど、で、これって私が王になってしまうが、もちろん嫌だぞ」
「じゃあなんのために来たんですかね」
「緊迫感」
「あぁ、そうでしたね――そういえば北欧にもマフィアあるらしいですね、そこには子供達をまとめる3人がいたとか」
「ふむ‥‥検討しとく」
○
数日後、ここの王はフーが推薦されたが、まだ早いということで、15歳のシュウレイがフーから言われて任命された。私は無法国家から出ようと、諸々の物が入ったリュックをしょって、空港にいた、隣にはフーがおり、前にはシュウレイや国民が詰めかけている。
「まさか、わたくしかぁ、本当にいいんですか?」
「かまわない、私は‥‥カゲトラについてこうと考えてる」
「よくワンロン、いやもうロンさんになるのかな、認めてくれたよなほんと」
「まぁね、私は外の世界を知ろうと思うの、いっそのこと、日本の破軍学園にも入学しようとも考えてる」
「なるほどね、目的があると、なら年離れた幼なじみとして、見送ろう、行ってこい!、フー!」
「えぇ、いってきます、レイちゃん」
「もう終わったか、いくぞ」
「えぇ、行くわ、それじゃあね」
シュウレイと国民を背に、私達は。
「あの!」
――なんだ?、いやこの声は、私は振り返る、そこには鏡華が息をきらして、立っていた。
「わたしも、わたしも連れていってください!」
「‥‥‥別にいいけど、危険だぞ?」
「構いません、そのつもりで来ましたので」
「‥‥そっか、フーも良いよな」
「カゲトラさんの決定なら私は別に」
「そっか、じゃあ行こうか、鏡華」
「は――はい!」
こうして、一人旅だった私に仲間ができた、こういうのも旅の醍醐味‥‥かな。
「ちなみにロンさんは?」
「筋肉痛とぎっくり腰、ついでに貧血です」
「えぇ‥‥」
じいさんカワイソス、まぁ‥‥いっか。