珠雫の言い分だと、挨拶らしい、海外じゃないんだから……、一輝も否定していたし、違うのだろう、それにしてもヴァーミリオンの皇女様と知り合いとは一輝もやるな、なんか奴隷とか耳にしていた気がするが気のせいだろう、うん。
「服、服ね、正直全部同じもんでしょ?」
「なに?、あなた服の良し悪しもわからない女なの?、それはどうかと思うわよ女として」
今日は、久しぶりに会った友人のフーと共に、ショッピングに来ていた、急に電話がかかってくるなり、ファッションを教えてあげるとかで、フーから言われ、鏡華からも進められたので、渋々来てやった。
別に服なんて切れないか防御できるかでいいんだけどな。
「はぁ、別に女でなくても私は良いよ」
「……だからってその服で来るのはどうなの」
ん?、私は別に破軍の制服なだけなのに、何がフーは不満なんだろう、これでも自分が持ってる中で一番まともなやつ選んだんだが。
「はぁ……これは何着か購入しないとね」
それから私はいろんな服を着させられた、フリフリとしたモノからきっちりとか、まぁ知らんが。
「……まぁこんなところかな、貴方にあってるものと言ったら」
だいたい10着ほどを買わされた、流石にちょっと重いな、布とはいえ、手に服の袋がいっぱいだ、ギャグではないぞ。
「さて、帰……れないな」
「ん?、どうかしたカゲトラ?」
近くにいるな、それも一人はそこそこ、強い魔力、これはヴァーミリオンの皇女様かな、そんな人がいるのに、こんな殺意とか籠もってるの前にして動かない感じから見ると、後ろの微弱な魔力から推察すると人質なのかな。
「気づかないなら失望しちゃうぞ」
「はは酷いなぁ、わかってるけど反応が
なんだ、どうかしたというのは反応のほうか、効率的な魔力の流れから珠雫がいるからな、流石に妹がピンチに完全に冷静とはいかないな、はてさてどうしよう、一応見に行こうかな。
「なぁ、傍観しに行こうと思うんだが、あんたはどうする?」
「ヴァーミリオンがいるんでしょ?、もちろんいきますヨ」
「決定だな、で、手が塞がってるわけだが……」
私はトイレまで行き、鏡の前に立つ。
「?、なんでここまで?、尿意でも?」
「違うわ!……鏡華」
「はい、景虎様」
鏡にそう言うと、鏡面が歪み、部屋が映し出される、そこには鏡華が立ち、声が聞こえてくる、やはり鏡華の《
「はー、あのキョウカちゃんがこんなことできるように、便利だなぁ」
同じ感想である。
「フー様もいらっしゃったんですか、こんにちはです、それで景虎様、何用で?」
「あぁ、ヴァーミリオンのところを映してほしい、反射するモノならなんでも繋げられるだろ?」
「はい、ヴァーミリオン、ステラ・ヴァーミリオンで間違いないですね、では」
再び鏡面が歪み、他の映像が見えてくる、これは、何度か暗闇になることから人の目か、ヴァーミリオンと珠雫が見え、奥には解放軍が見える、それとこの目線の低さから子供の目線か。
「もしかして人の瞳も鏡面対象なの?、なにそれ何時でも何処でも監視カメラを人類につけられているみたい」
「強いぞ、まぁ能力の一部なんだけどなこれ、お、動きがあるな」
これは、ヴァーミリオンが脱いでる感じか、やだ女から見てもエッチぃ、珠雫も隠れてやってるみたいだが間に合うかどうか……あ、一輝来たな、おぉ、どんどん倒していく、ただリーダーっぽいのは……まぁ普通に倒せるよね、でもまだ残党も……見えないが何か当たって倒れたな、なんだ、静矢いたんだ、
「ん、もう切っていいぞ鏡華」
「はい、よろしいですね」
鏡面が歪み、再び鏡華が映し出される。
「ありがとう、あ、これ私の部屋に送っておいてくれ、ちょっと一輝のところ寄るから」
私は両手の袋を差し出す、鏡華が手を伸ばすと、鏡をすり抜けて、手が私の袋を掴んで、袋は鏡の向こう、鏡華の部屋に入っていった。
「なにそれ、繋げるって映像以外もやれるんだ、ならここからわたくし達が行けば」
「いえ、生物からは無理です、やったことありますが、映ってるからわかりにくいですが小指一本しか入りません、それにできてもトラウマものですよ」
「むぅ残念、でも大きな鏡があるなら何処でもいけるなら便利ではあるね」
「そうですね……それで景虎様、これは寮?実家に送るですか?」
「家で」
「かしこまりました」
鏡華は隣の鏡を家に繋げ、そこに袋を放り込んだ。
「ありがとう、それじゃあ」
「はい、行ってらっしゃいませ、景虎様」
○
目的の場所まで行くと、静矢が……楽しげに一輝と話していた、うーんこの、同じ世界なのに違うっててのがわかる場面だ。
「一輝」
「あ!、姉さん!」
私が声をかけると、一輝が近づいてくる。近くまで来ると、これ私より背丈大きいな、成長したんやなって。
「それにフーさんも一緒なんですね、何か用でもあったんですか?」
「んー?、何か大変そうだったから見てたけど直に見に来た程度だが」
「あぁ、鏡華さんの雲外鏡を使用したんですね、見てたなら手伝ってくれても良かったのに」
「それだと一輝に悪いだろ、できる限り手伝わないほうが強くなれるとは思うぞ?」
「はは、手厳しいなぁ」
「ねぇ!、イッキ!、その人ってもしかして光の戦神!?」
赤い髪のでけえ(魔力的身体的意味)少女、魔力なら私と同等、いや以上あるんじゃないか?。
「はじめまして、私は黒鉄景虎です、弟の一輝が世話になってるとか」
「ふぅん……まさかあの光の戦神が女とはね、よろしく」
ヴァーミリオンからの握手を、私は応じた、ただの握手……ではなく、力勝負だ、かなり力を込め合いながら、表情変えずに握りあった。
「……ワタシと互角とはね、流石ね」
私と、ヴァーミリオンは睨み合った。
「あ、あの、ステラ?」
一輝に言われてか、ヴァーミリオンは手を離した。
「あはは!ごめんなさいイッキ、ちょっと試していただけよ」
「試されてやったよ、じゃあ私はこれ」
「姫!いらしてたんですね!」
―――そういえばいたな静矢、このまま無視できれば良かったのに。
「その姫というのをやめないと喉を切り飛ばすぞ?」
ガチでな。
「ふふ、景虎さんは厳しいなぁ、では一輝くん、次の試合、正々堂々……とは言えないが、ぼくの全力を持って相手しよう」
「あぁ、静矢、全力でだ」
……青春だなぁ。
その後、無事解散して、買った服はたまに着るようにしている、それと一輝VS静矢か、本来なら一輝だが、さて、慢心なしの静矢相手にどうなるか、少し楽しみだ。