七星剣舞祭の参加メンバーを決める予選、ステラのためにも、一輝は全力で静矢と当たるつもりだ、ステルス能力もさることながら、それ以上に彼には類稀な、弓の腕前がある、狩猟騎士、あるいはロビン・フッドと呼ばれている彼の実力は、前に七星剣舞祭でも上位に食い込む実力だ。
「……よし」
一輝は心を整え、会場、戦いの場に足を踏み入れる。
「さぁ!、七星剣舞祭予選!、今回戦うのは七星剣舞祭7位!狩猟騎士!、桐原静矢選手!、対して相手はFランク!……だが油断は禁物!、彼の剣の腕前は、あの光の戦神が認めるもの!、黒鉄一輝選手だぁ!」
司会の声と共に、二人の選手が入場する。
一輝は静矢と相対する、見た感じの静矢のコンディションは良好のように思える。
「……一輝、きみを完膚無きまで倒すつもりで、僕は挑むつもりだよ」
「そうお願いするよ、静矢くん……それじゃあ――来てくれ《隕鉄》」
「《朧月》!」
二人は
「ふーん、なかなか
司会の隣に、西京寧音、トップクラスの騎士が現れる、寧音は面白げに、二人の騎士を見やる。
「さ、西京 寧音さん!?」
司会の人は驚いてはいるが、既に解説役として呼ばれているため、すぐに平静さを取り戻す、ただほとんどの試合は見ていない、今回の試合がそれだけ面白いカードということなのだろう。
「そ、それでは、試合、開始!」
そして、開始の合図が鳴った。
まず、仕掛けるのは一輝、いや、仕掛けるしか無いだろう、相手が
「《一刀修羅》!、そして、《第七秘剣・雷光》!」
一輝はいきなり主力の伐刀絶技を発動し、自身の中で一番の速さの技を放つ、しかし、相手もそうくると解っている。
「――《
静矢はそれを空に否、
「《狩人の森》……」
一輝が静矢の首筋まで届く頃には、既に姿が無くなったていた。
『おっとぉ!、静矢選手!、伐刀絶技の応用で一輝選手を足止め!、加えて狩人の森を発動して、優位に立った!』
『本来なら空に向けて撃って、逃げ場のない攻撃なんだろうけど、相手が真正面から来るならまぁそうするよねぇ』
「……やるね、静矢くん」
「……」
返答は来ない、一輝が声音で相手の位置を理解する材料にされることがわかっているのだ、静矢は静かに、弓を引き、放つ。
見えない矢の攻撃を、一輝は――それを掴んだ。
「!?」
「良かった……やはり心臓を狙ってきたね」
「……なんだ、既に僕のことを理解されていたみたいだね」
『こ、これはどういうことでしょうか!完全なステルス能力のはずなのに、何故一輝選手はわかったのでしょう!』
『
「君の居場所はわかっている、決めるよ!」
一輝は、静矢のもとにまっすぐに向かっていく。
「……僕もそれなりに出来るよ、一輝ほどではないけどね!」
静矢は目を見開く、
「行くよ……」
「あぁ、行くよ、僕の最弱を持って、きみの最強を倒す!」
静矢は弓を引く、魔力の矢が作られ、驟雨烈光閃を、否、それを
「《
「《
一輝は剣を真っ直ぐ突き立て、剣先に力を集中させた突きを放ち、静矢は高密度の一矢を放った、両者の技はぶつかり合う。
「ぐっ……おぉおぉぉ!」
負けられない、今回は、自分のためにも、そして、ステラのためにも!、一輝は思いを胸に、自らの力を更に上げる。
「いっけぇぇぇ!、イッキ!!」
ステラの応援が一輝の耳に入る、笑みを浮かべ、更に力を、たとえ、この身が今砕けようとも。
「……流石だよ、一輝」
静矢の一矢を壊し、そのままその刀は、静矢の右手を貫いた。そして、狩人の森は解除された。
「まいった、利き手を使用できなくされたし、そもそも片手では弓は引けないね」
『し、試合終了!、勝者!黒鉄一輝!』
「は、ははは……勝ったよ、ステラ――」
そのまま身体が限界がむかえたのか、一輝は倒れる、その瞬間、客席から何かが飛んでくるのが見えた、しかし、もう反応はできない、静矢も力を使い果たし、利き手が使えない。
「だめ――だ、この――ままじゃ」
「お疲れ様、ゆっくりと休め」
二人を助けたのは、景虎だった、景虎は飛んでくるモノ、銃弾を刀で斬り、光線によって、襲撃者の肩を貫いた。襲撃者はすぐさま、この場から離れていく。
「……任せたぞ」
○
襲撃者は逃げている、出口までたどり着く、が、そこで身体が動かなくなる。
「――動かない、何故?」
「《
背後から、いや、影から現れたのは、