「……黒の凶手か……まぁ、良い」
白ずくめの襲撃者は、自らの魔力を上げて、無理やり拘束を破り、アリスに、
「あらあら、やっぱり私程度の魔力じゃそう長くはもたないみたいね、ね、ユーリ」
アリスが目をつぶると、襲撃者の目の前に強烈な光が現れ、目をつぶし、一瞬で隠れていたユーリによってに組伏せられる。
「だろうな、な、俺の目立ては当たってただろ?」
「そうねぇ、今度お肉ごちそうしようかしら」
「やったぜ!、お前の料理うまいんだよな!」
「ぐっ……この」
何度も脱出しようとしてるが、ユーリの技術からか、関節が完全に固定されており、身動きができない。
そこに更に、一人現れる。
「……その人が、お兄様を殺そうとした下郎ですか」
珠雫は光の無いその鋭い目で、襲撃者を見ると、
「おい、殺すなよ?、そいつからは色々と聞かないとだからな」
「わかってますよユーリ、生かさず殺さず、なぶる程度にします」
「ぐっ……くひひ、くひひひ、白き闇の祝福あれ!」
奇妙な笑い声の後、襲撃者はそう甲高く声を上げると、人形のように動かなくなった。
「……
「アリス、いったいなんなんでしょう、白き闇って」
「さぁね、狂人の言うことがわかるほど私頭よくないのよね」
「……とりあえず、死体の処理は、学園に任せましょう」
珠雫 アリス ユーリは、死体をそのままに、この場を後にした。
○
私は、一輝と静矢の試合を観戦した夜、
「さて、待ってるのも何だし、何か飲むか?」
「俺オレンジジュース!」
「私はカシスのやつね」
「姉様のお好みで」
ユーリ アリス そして珠雫は、私の仲間だ、どうやら
「はいはい、じゃあ珠雫はサイダー、いや麦茶がいいかな」
「お手伝いします、景虎様」
立てかけられた鏡から、鏡華が出てくる、こっちも何時も通り、クールだな。
「えっと……確かこの辺に」
私は飲み物用の冷蔵庫から言われた飲み物を探しているが、数が多くて見つけにくい、ざっと種類が20以上はある、人が多いからバリエーションがね
「確か右隣の奥にあるかと」
「あぁそうだったな……よし、全員分見つけた」
私は、紙パックの飲み切りサイズのやつをオーダー通りの飲み物を持って、リビングに戻る、そこには他メンバーのフーと、ウェルムが来ていた。
「あの、遅れてごめんなさいです、カゲトラさん」
「私が迷子になっていたところを見つけてね、彼女、方向感覚が愉快なほど狂っているから」
「うぅ……」
ウェルムは今はこんなんだが戦力としては私とフーと並ぶ、まぁ条件付きだが、その条件が戦闘に問題ない危険時だから困ることはない、ただ強盗と遭遇したら怪獣映画じみたことになるからそれは怖いな。
「さて、全員揃ったわけだ、
「んで、ユーリ、何か情報は握ってきたか?」
ユーリとアリスは戦闘能力に関しては下に入るが、スパイとしてはなかなかにやれる、それにしてもユーリって本来なら死んでるから能力がわからなかったが、光の能力とは、威力こそ無いが光の屈折を巧みに使って隠れたり、立体映像の分身作ったりと私とは違った光へのアプローチをこなしている、私はそんなことする必要ないわけだが。
「うーん、とりあえずわかってるのは、
「ほう、詳しく」
2つか、まぁ6分の2なら充分か。
「まず最近
「ふむ、じゃあもう一つは戦闘員かな」
「そうだぜ、コードネームは能力がわかりやすく、《
「どっちもどっちで面倒そうだな、他四人の調査も進めていて欲しい、学園で暮らしながらな」
「……一応聞いておくけど、イッキには何も言わないのか?、オーマにもさ」
「お兄様には普通に暮らしていて欲しいの、ユーリ、もし何か言ったら許さないから」
珠雫は殺意がこもった目でで、ユーリを睨む。
「あはは、善処するぜ」
戯けたように、ユーリはそれをいなす、まぁ何時も通りだな。
「……では、今日はこの辺に、ホワイトについては進めておいてくれよ、皆の衆」
私は欠伸をしながら、基地から出ていく、深夜だからね今……はてさてこの先どうなるか。