転生騎士の英雄譚 リメイク   作:謎のコーラX

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5話 理解 本気 ①

私は……ある中国の貴族だった。

その頃、私は権力者の人達にもてはやされ、家という牢獄で暮らしていた。

10代まで続いた、セン家の三女、植物の神の加護を受けた天才児、森林の美姫(ドリアード)もそんな時に勝手に付けられた。

シェンの最高傑作の伐刀者(ブレイザー)

9代目当主から後継者候補筆頭。

それらが私に対しての周囲からの評価だった。

 

「だけど……誰一人として私自身には目を向けようとしない、あはは、それにこんな力、望んだわけではない」

 

でも、その時の私には、自惚れがあったのかもしれない。

私の近くにいる人に私とまともにやりあえるのはいなく、このまま正式に大人になれば、日本の七星剣舞祭でもそれなりの成績を残せる、そんな自信に満ちていた。

あらゆる面で恵まれた家庭ではあったが、努力を忘れず、日々強くなることには快感すらあったのかもしれない。

その時の私は本当に……何も知らなかった。

「……ちっ」

 

「──」

 

廊下などで、私はよく兄とすれ違う、舌打ちをする、そんは長男は私より劣っていた、しかし私は何も考えず、何の感情も沸かなかった。そんな兄を私は父や母に言われた通り、いないものとして扱った。

私は時期センの当主、新しき時代の強者、あんなのに構ってるほど余裕はない。

私には使命があった、《私》という存在を、ブレイザーとしてではなく、私個人を見て欲しい、そんな使命のような、我が儘のようなものがあった。

だからこそ、私は自らの傲慢、幼稚さに目を向けれなかったのかもしれない。

 

ある日、私はパーティーに招かれ、権力者に媚を売るのが嫌になって、街中にくりだした、夜も更け、人通りもなく、空は雲で覆われていた。

 

「セン・パイレン」

 

突然、フードを目深に被った男は私の胸を銃で撃たれた。

そいつはフードをとる、その顔はよく見知った、兄の従者だった。

 

「ぁ──あァァァァ!!」

 

その時に私の中に眠る、本来の力が目覚めた、反撃は私が動かすことなく、樹木に貫かれて、兄の従者は絶命した。

そして、騒ぎを聞き付けた、権力者や父と母、そして兄が現れる。

 

「──パイ、なんだその姿は」

 

その時に、私の髪色は緑になり、その姿は──おぞましい木の怪物になっていた。

私は畏怖の感情に満ちた顔達を見せられ、すぐさま逃亡した。

そして、後から知った、いや、解っていたことだが、その時私を襲ったのは、実の兄の差し金だった───と、思っていたんだが、実際は父が私を殺そうとした計画だった。

 

「はぁ……はぁ」

 

私は追っ手を殺しながら、遠く、遠くに逃げていった、しかし、魔力も底につき。

 

「……逃げて、逃げて……その後は?」

 

7歳だった私の意識が途絶え始める、最後に聴こえたのは……。

 

「おぉ──おぉ!、素晴らしい!」

 

感嘆の声をあげ、涙を流す老人の姿だった。

期限な人物がひしめく、汚いスラム街で、私は力尽きた。

その出会いこと、私の、いや、私達の出会いが、この国が作られた理由だったのだろう。

 

「──ここは」

 

私が目を覚ますと、どこもかしこも傷んだボロ屋だった、それなりに洗濯されているボロボロの毛布がかけられ、木箱に乗せられて寝ていた、身体は衰弱しきっており、指一本動かせない、私は捕まったのだろうか、ならとっくに私は殺されていてもいいはずだからそれは無いだろう、尋問も意味もない。

なら、私は誰にここまで連れてこられたのだろう。

しかし頭を回すのも辛く、再び意識が途絶えそうになったため、今は考えるのはやめることにした。

 

「おぉ、目を覚ましたようじゃな、ほほ」

 

「だ──れ?」

 

老人は杖をつきながら、部屋の隅から、その姿を見せる。

ボロボロの衣服と身体の老人はじっと私を見つめながら、こう言った。

 

「おぬし、一緒に国を立ち上げてみないか?」

 

 

「──フー様、フー様!、出場の時間ですよ!」

 

「……ん」

 

お、目を覚ましたようだ、目を擦り、伸びをして、軽く跳ねて、顔を叩く。

 

(いけない、あまりに暇な戦闘だったから寝てしまっていたみたい)

 

「……ワンロン様、すみません、寝てしまって」

 

「なに、私も後少しで寝ていたところじゃ」

 

「ふふ、では……行ってきます」

 

フーは、階段を使わず、そのまま飛び降りるように、コロシアムの中央に降りる。

 

「さて、すぐに終わらせますか」

 

「さぁ!、前半最終試合!、フー様VSリョハン!、両者、デバイスの準備を!」

 

「では……芽吹け《森霊の聖槍(ミストルティン)》」

 

フーの手に、植物が絡み合う、緑の美しい槍が顕現する。相手もデバイスを顕現させて、準備は完了だ。

 

「それでは!、試合開始!」

 

それはまた一瞬だった、リョハンが剣を構えて、突き進んでいき、フーのところにたどり着き、剣を振り下ろすが、それを急速に伸びた弦が、リョハンの肢体を縛り上げ、フーは槍をその無防備な腹に近づける。

 

「こ、降参だ」

 

「試合終了!、やはり強い!、フー様!」

 

「……」

 

(……こんなものか、ワンロンの国のレベルは)

 

フーは、デバイスをしまい、再び特別観客席まで戻ってくる。

 

「おつかれ、フーさん」

 

「うん、ありがとうカゲトラさん」

 

「さぁ!、これで残ったのは8人!、ですが4人は辞退を宣言、これにより エーデルワイス!カゲトラ!フー様そしてワンロン様の4人で後半戦を行いたいと思います!、では!、また明日、この会場で会いましょう!」

 

ふむ、どれも当たっても辛くなったな、だが楽しみでもある、ふふふ。

 

 

 

 

 

 




追記 パイ・シェンシィからセン・パイレンに変更しました。
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