まず、仕掛けたのは私だ、私は一気にフーに近寄っていく、それをフーは地面から蔦を生やして拘束しようとするが、その程度は私の刀で一瞬で切れる、そして刀をフーに振り下ろすが、それをフーは槍で受け止める。
「……重いですね」
「なめてるのか?お前」
私はフーを吹き飛ばし、光線を放つ、それをフーは植物の壁で防ごうとするが、一瞬で焼け消え、そのまま向かっていくが、私はあえて、顔の横を通りすぎさせた。
「おっと!、せっかくチャンスだった攻撃!、カゲトラ選手、外してしまった!」
「いや、これは……ふふ、カゲちゃんの悪い癖だね」
「……こ」
私はフーの言葉を言い終わる前に、再び詰め寄り、連続で攻撃を仕掛ける。
「ぐっ、何故ですか、このまま貴女の勝ちでいいでしょう」
「馬鹿言うなよ、私は勝ちが欲しくて戦ってるんじゃない、全力で戦い合うのが好きなんだよ!」
「ちぃ、戦闘馬鹿ですね」
フーは地面から木の槍を飛び出させ、私を後退させる。
「なんだ、まだ手はあるんじゃないか」
「──」
「……なぁ、お前は何を怖がってるんだ?」
「おっと!、カゲトラ選手、精神攻撃か!、それとも相手を煽ってるのか!」
「どちらもだね、カゲちゃんは本当に真面目だよ」
司会と寧音の実況をよそに、私はフーに語りかける。
「私が勝つつもりだ、だがお前はなんだ、まるで戦う気を感じない、それだけの力を隠しながら!」
その言葉を聞き、フーの表情が怒りに変わる。
「お前に……お前に何がわかるって言うんですか!」
フーは竜の形の植物を作り出す、それも6体。
「《
それは一匹一匹が不規則に動きながら私に突撃してくる、私は刀で全て切って見せるが、すぐに再生してくる。
「おっと!、私達も見たことない
「いくら切ってもすぐに再生する、かなり面倒な技だねぇ、さて、カゲちゃんどうする?」
「決まってるだろ」
私は刀の先端に光を収束させる、これは根っこまで焼かないと消えないタイプだ、1体でも残せばそこから再生するだろう、なら、タイミングを見計らい──逃げながら──今だ!。私は一つの場所に集まったタイミングで太い光線を放つ、竜達は焼き消え、今度こそ、いなくなった。
「できるじゃないか、フー」
「──」
フーは苦虫を噛み潰したような顔をしている、それほど悪い状況なんだろう。
「なぁ、あんなことフー様にできたか?」
「知らないよ、でもおばあちゃんから聞いたことあるパイ様のような技だったわ」
観客達はざわめきだす、特別観客席のワンロンも驚いてる様子だ。
「何故じゃ、何故おぬしがその技を」
「──くそ、こんなことになるからやりたくなかったんだ」
「……どうした、まだ試合は続いてる、それがお前の本当の力じゃ」
「黙れ!!」
フーは大きくそう言った、まわりの観客も黙り、かなり状況が悪い。
「……
フーは地面に槍を刺し、植物がドームのように、観客に見えないように覆った。光は一番上から入ってきており、ちゃんと相手を視認できる。
「……これは声を通さない、映ってるだろうけどね」
「あぁ、確かに外の声がまるで聞こえない、それで、何の話だ」
「……私に負けさせろ」
「嫌だ、お前が全力でくるまでお前には敗けを認めさせるわけにはいかない」
「──どうして!、どうしてそこまでする!、怖くないのか!」
「なにがだ?」
私は本当に何を言ってるのかわからない強ければそれだけ楽しいはずだろうに。私の言葉にフーは驚いていた。
「……お前は、本当に怖くないのか」
「──あぁ、お前あれだろ、まわりから恐れられ、排斥されるのが」
誰かに似てると思ったら、アイツだな、自分の運に苦しんでいた、名前は──うーん、思い出せないが、そいつも、自分の能力のせいで母から能力だけを見られ、他者からいないように扱われた。
「私にはお前のその気持ちはわからないさ、だがこれだけ言っておく、断言する、私はお前を恐れない!」
私は上に光線を放ち、そのまま乱雑に動かして、植物のドームを焼いた。
「──おっと!カゲトラ選手!、フー様の植物のドームを破壊した!」
「……あはは、口ではどうとでも言えるんだ、そうだよ、口では恐れないと言っていた
「フー……いや、パイなのか?」
ジジイって、もしかしてワンロンか?、あのじいさんも怯えるのな。
「……あぁ、私は力を恐れない、いいからこいフー、いや、
「──」
──私は、この地に来ても、恐れられた、私より強かった人達だって、私を恐れた、あの目を向けた……だから、私はつてを辿り、自らの子供に精神を移動させた、病というのは、嘘だ、私はこの身体で自分を抑えて、これから目立たず、ワンロンの部下として暮らしていく。
そのはずだったんだけどね。
「……良いでしょう、やってやりますとも、あぁ、やって見せてやろうじゃないか!クロガネ・カゲトラ!」
私は《
「おっと!、フー様どうしたのでしょうか!」
「はは!、これはここに来たかいがあったようだねぇ!」
寧音もこれには驚きを隠せないようだ、だって今フーの魔力がさっきよりヤバくなってるんだから。
「はぁぁぁ!」
フーの姿が変わっていく、緑の髪が、身体が輝き、まわりから芽が生えてくる。
槍は消えて、素手ではあるが、明らかに強さの格が上がっている。しかし、私は怯えていない、むしろ込み上げてくるのは最高な高揚感だ。たぶん今最高の笑顔をしてるぞ私
「概念干渉系、ドリアード、神話にでてくる、森の精霊、それが私の本来の力だ」
「はは……最高だよ、フー」
さぁ、ここからが本番だ、気張れよ私