転生騎士の英雄譚 リメイク   作:謎のコーラX

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8話 理解 本気 ④

「──さて、みなさん、コロシアムから出ていってください」

フーのその言葉に観客はざわめき、司会も困惑してる。対して寧音は楽しそうである。

 

「ふ、フー様!?」

 

「あはは!、そうだねぇ、司会さん、ここは言うこと聞いた方がいいよ」

 

「わ、わかりましたネネさん、皆さん!、試合は映像で見れるので出てください!」

 

司会と寧音の先導のもと、数分でここは私達二人だけになった。

 

「さて、始めようか、カゲトラ」

 

フーは両手を合わせる、そして、

 

森聖 大霊樹(りんせい だいれいじゅ)!」

 

地面から巨大な木が生え、私を押し上げる。

 

「おぉぉぉ!?」

 

「な、なんだあれはぁぁぁ!、コロシアムを飲み込むほどの、巨大な木が生えたぞぉ!」

 

「あはは!、ヤバイねぇ、彼女既にAランク騎士に相当してるわね」

 

外の人達も驚いてるな、さっきからだったが、それにしても高いな、高層ビル並みにあるぞ。

 

「さぁ、やりましょうか」

 

「──あぁ、思う存分にね」

 

私達は大樹の中での闘いが始まった、フーが指を弾くと、木々の四方八方から木の槍が発射される、さっそくヤバイがこれくらい鍛練の時よりかは軽いな。私は全て防いでみせる。

 

「さすが、口だけではないみたいだね、じゃあこうだ」

 

今度は木々から人形がでてくる、その手には今も発射されている木の槍を手にしてる、わぁおここまで同じか。

 

森聖 木霊兵(りんせい もくれいへい)、さぁかか

れ」

 

木の兵達が一斉に襲いかかる、まぁこれくらいなら、私は刀に光を纏わせる、それで兵達を焼き切った、そのまま兵は燃えて、消し炭になる。そのまま私は矢を防ぎながら木を蹴っていって、刀がフーを切り裂いた。

 

「──やるね、でも足りない」

 

切られたはずの傷は急速に塞がっていく、これは面倒だな、なら連続で。

 

「よく届いたね、ここまで来れたのはジジイが初だよ、ならばこうだ」

 

フーは木の中に埋まっていき、姿を隠した、なにそれ。

 

「本当に多芸だね」

 

「あはは、でしょ?」

 

いつの間にか、私がいた枝の上にフーがいる、自由に木の中を移動できるのか。

 

「ふふ、思う存分やれて楽しいね、これが本気の闘いかぁ、じゃあ今度はこれでどうかな。

 

フーは植物の大きな竜を作る、その口から膨大な緑の魔力が集まっている。

 

「こーれはヤバイ、ならこっちもこれで」

 

私も刀に光を収束させる。前のやつより何倍もの魔力を使って。

 

森聖 竜霊咆哮(りんせい りゅうれいほうこう)ぅぅぅぅぅ!!」

 

日輪焼き断つ天使の光剣(ムラクモ)ぉぉぉぉ!!」

 

私とフーの全力の伐刀絶技(ノーブルアーツ)がぶつかる、光の奔流と木の竜の魔力砲、どちらも拮抗し、大樹を吹き飛ばしていく。

 

「「はぁぁぁぁぁ!!」」

 

そして、2つの力はピークを達して、爆発が起きる。

 

「──がっは!?、はは、キツいね、私と拮抗できるやつはお前が初めてだよ、フー」

 

ヤバイな、少し意識とんでいたようだ、フーのほうも再生はしてるが、息をきらしており、限界は近い感じだ、まぁ私も結構ヤバイ。

 

「──森聖 樹霊剣(りんせい じゅれいけん)

 

フーは枝に手を突き刺すと、そこからとてつもない魔力を感じる剣が引き抜かれる。

 

「私も貴女も魔力もカラカラでしょう、なら近接戦闘で決めようか」

 

「……いいね、こっちもこれでやろうじゃないか」

 

私も刀に光を纏わせる。

 

「「──勝負!」」

 

私とフーの全力の攻防が始まった、あの剣、私の光を受けても燃えやしない、かなり特別なものなのだろう、フーは木々も利用して、攻撃してくる、しかし前よりは激しくなく、少し面倒な程度だ。

それから何時間、いやまだ数分しか経っていないだろう、それほど濃密な時間、戦闘をしている。

 

「──これで、最後だ」

 

「ええ、最後にしましょう」

 

私と、フーは駆けていき、お互いの攻撃が交差する。

 

「──」

 

「──」

 

先に膝をついたのは私、だが。

 

「──見事」

 

血を吐き、フーはそのまま地面に落ちていく、それを私はキャッチして、足がビキビキと音がしたが着地する、それと同じくらいに、大樹が朽ちていき、消えた。

 

「……はは、どうせなら勝ちたかったけど、なんだろうね、満足……してしまった」

 

「私もだ、またやろうな、フー!」

 

私が屈託のない笑顔を向けると、フーは顔を赤らめる。

 

「……ふふ、そうね、また……やりましょ──」

 

フーは少し笑い、それだけ言うと、気絶した。

 

「試合終了!、勝者!カゲトラ!」

 

「──はぁ、私も……これは流石に──」

 

その声を最後に、私も意識を手放した。

 

 

──目を覚ますと、そこは病室だった。

 

「……そうか、気絶してしまっていたのか」

 

私は病院服から、横のかごにあった私服に着替えて、病室から出る。

 

「か、カゲトラさん!?、もう出て大丈夫なんですか?」

 

コロシアムの向かおうとすると、ドクターらしき人に呼び止められる。

 

「無論だ、それよりまだエーデルワイスとワンロンの試合は始まっていないな?」

 

「あ、はい、今は大樹の掃除が終わったところです」

 

「そうか、じゃあ早いところいかないとな」

 

エーデルワイスとワンロン、これだけは逃せないと、私の勘が五月蝿いほど言ってるからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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