エロ本こそ我がバイブル   作:Vergil

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2.変態(ライバル)現る

 コンビニのスニーキングミッションが失敗した日の翌日。俺はもう一つの建物の傍に来ていた。此処は昨日行ったコンビニよりも

数が多く沢山の俺が求める我がバイブルが常備されている。だがな、俺の昨日悲しみを忘れる事は出来ない。クラナガン限定10冊エ

ロ本を手に入れることは出来なかった。もう何処にも売っていない……その悲しみを癒してくれるのは、新しく入荷されたバイブル

しかない!! 何!? 通販で買えば良いだと!! なめた口を聞くな何も知らない若造がぁ!! 全く何も分かっていないな。エロ本は

な未成年では買えないし、しかも買おうとしてレジに持って行って年齢認証しないと買えないのに、あえてその方法で手に入れてこ

その至高の一冊となるのだよ。どんなクソの内容のエロ本だろうとね。コレで分ってくれたかね、ワトソン君?

 

 今回はちゃんと某蛇さん愛用のダンボールを持ってきし、それには今日入荷してくる会社の名前も書いてある。問題無しだ。後は、

俺の腕次第だ。侵入するまではあそこのコンビニよりか楽だ。しかし、此処で働いている従業員の数はコンビニの比では無い。だから

こそ某蛇さん並みのスニーキング能力が必要とされるのだよ。

 

 早速入店した俺は、気配と足音を消し。息使いを殺して本棚の物陰に隠れ店員の行動を一人一人確認していく。これにより社員の行

動パターンを把握して行きつつ、前回みたいな予測していたが、予想していたよりも違う場面でその予想が来る可能性も考えられる。

こういうmissionは常に最悪の事態と予想外・想定外の事態を想定して行動しなければならない。特に社員と客(俺の敵)が多いとこ

ろではな……さて、今日の狙う物は、俺の大好きな。ハード物と触手物とSM物だ。虫、獣にやられる系も嫌いじゃない……俺って異常

かな? いや違う!! 断じて違う!! そう信じたい。

 俺は約10分間位社員の動向を探り、隙を見つつ少しずつながら進んでいく。今日こそ居ない筈だ。ここの書店の店長は、極秘の裏ル

ートから手に入れた物なんだ。信頼性はある物だから……昨日みたいなアホな失敗はしない。店長は非番だ。非番の筈だ。此処の店長

もコンビニ店長並みのチート野郎だから、見つかる訳にはいかない。

 

 来る!! 後ろから来ている気配を感じる。社員がそばまで近づいてくるのが分かる。俺はその場でひれ伏せ、匍匐前進で少しずつ進

んで、一瞬のダッシュからロールで、もう一か所の本棚の物陰に隠れる。ターゲットまでの直線距離は約10m弱。結構大きい書店だから、

道のりが長い。だからこそ手に入れた時の喜びも大きい。遣り甲斐があるぜぇ!!

 俺のテンションは最高潮に上り詰めるが、冷静さを欠いてはいけない。常に冷静に物事を対処しなければならない。たとえ、この手

を血に染めようとも!!!!! さぁ目指すぞ。我がバイブルを手に入れる為に!! 一番の難関はあそこだな、アダルティーコーナーはこ

この二階にある。というか、二階全部だ。その為か二階に上る為の階段には18歳未満は侵入禁止という暖簾がある。問題はその階段だ

な。

 あそこは客(敵)と徘徊兵(社員)の通りが意外に多いところで、階段前には警備兵(社員)が居て、1時間制で交代している。さて、

階段部分をどうやって切り抜けようか? あそこを抜ければ、ターゲットまで一直線だ。丁度交代中に潜入するのが一番の手段だが、先

ほど交代したばかりだ。さっき俺の目の前を通って行った。

 正直言えば、階段を切り抜くのは無理に近い。だが、困難が大きければ大きい程に乗り越えた時の喜びは大きなる。

さっきから色々言っているが、まずはそこまで行かなくては意味が無い。階段まではの道のりは約6m弱手程度で、行くまでの道のりも険

しい。

 

 さて、どうやって進んでいこうか? 匍匐前進も良いが、あれはあまり使いたくない。店内で匍匐前進する奴がいるわ、け、が……同類

が居ただとぉぉぉぉおおお!!!!! 誰だアイツは、白い衣服を上から羽織。紫色の長髪で、美形男性・だ・と・誰だ!? 更に右手には鞭・

だ・と!! しかもSMプレイで使用される物じゃないか!! うん? 左手には女性物の下着。しかもTバック物とオムツタイプの二つだと!!

クソ、俺よりもレベルが高い。あ奴は相当な手練れだ。 ……まぁ、只分かる事はアイツは俺の敵で、今世最強のライバルとなりえる存在

だ。絶対に負けるわけにはいかない。

 奴(変態)が俺(変態は変態でも変態という名の紳士)の方に気が付いたようで、コチラを見た。何のようだ? 俺は睨み返す。奴はニヒ

ルな笑みを俺に対して浮かべた。ゾクリっと背筋が凍るのが分かる。ヤバイ! アイツとは対峙してはならない。本能的に感じた。奴の方が

レベルが高いというのは見れば分ったが、只高いじゃない。俺とは天地の差がある。

 それでも、それでも勝つのは俺だぁ!! 俺も奴と同じようにニヒルな笑みで返した。奴は少しだけ、キョトンっとした表情になったが、直

ぐに楽しそうな笑みを浮かべた。上等!! ……それにしても、奴はアレと似ているよな。少し前にミッドチルダ全域を騒がせた。無限の変態

ジェイル・スカリエッティに似ている。非常に似ているな。だが、本人だろうと似ているだろうと俺には関係無い!! これだけは変わらない

からな……俺の最大の敵であり、変態(ライバル)になりえる存在という事だけだ。

 

 うん? 何をするつもりなんだアイツは? 匍匐状態から突然立ち上がって、周囲から視線を集めて一体何をしたいんだ? 周りは騒ぎ始めた

ぞ。「キャ―――!! 変態が居るわ!!」「何故アイツが居るんだ。ジェイル!! ジェイル・スカリエッティぃぃぃぃいいいぃぃい!!!」「今日の

私は変態すらをも超える!!」何だ何だ!? 何があったんだ? 俺は突然の出来事に動揺する。だって……

 

 

 

 奴が突然立ち上がって、左手に持ったTバックを頭から被り衣服を全部脱いで、オムツを穿いたんだ。そして、丁度奴の目の前に居たプロモー

ションの良い綺麗な金髪女性に頭を下げてこう言ったんだ。

 

 

 「この鞭で私を虐めてくれないかね?」

 

 俺は涙を流した。血の涙を、アンタは漢(おとこ)だよ!! 本物の漢(おとこ)だよ。それと同時に俺は奴の本当の意図を知ったんだ。奴は俺

に向かってサムズアップをしていたんだと。これが何を意味するのかすぐに分かった俺は、血の涙を流しながらも行動に移した。奴は敵(客)と

徘徊兵(社員)を自分に引き付けてくれたんだ……俺の為に、そして自分の欲求を満たすために……アンタ、マジで最高だよ。アンタの屍は俺が超

えて行くよ。だから、安心して任せてくれ。アンタの分も手に入れてみせるよ。俺の命に賭けてもな!!!!!

 

 俺は自分が出せるであろう最高速度で店内を駆け抜ける。只ひたすらに目指す。我がバイブル、そして奴のバイブルを手に入れる為に、俺は目指

す。我らの聖地を!! 絶対に手に入れてみせる。警備兵(社員)が居なくなった階段を一瞬にして駆け上がり、ターゲットを発見した。

 

 

 

 「我がバイブルぅぅぅうるるぅぅううぅぅあぁぁぁあぁぁぁぁあ!!!!!」

 

 少しだけ若本さんの無敵ボイスが入ったが気にしたら負けだ!! 俺は新作のハード物と触手物とSM物。虫、獣にやられる系の物を数種類手に入れ

た。後はあの人の分だ!!

 

 

 「そういえば、何が良いんだろうか? あんな恰好をしていたからSM物か? それともお医者さんごっこ物なのか? まさか、あえてのお姉さん物

か?! いや違うな。俺の本能がそう語りかける。なら、何なんだ? 奴が求めていたの物は何だ?!」

 

 そん時、俺の視界ある物が入った。それは……

 

 

 「娘だと、しかも実の娘をやってしまう。近親物だと?!」

 

 俺の本能がそう語りかける。だが、コレしかない。これ以外有りえない。俺はそれを手に取り天に掲げた。やったよ、名も知らない我が宿敵(ライ

バル)。手に入れたよ。アンタが求めていたのはコレだろう? そうなんだろう。なぁ、変態(ライバル)。

 ようやく物を手に入れた俺は、その場で変身魔法を使い。ジェントルマンに変身した。シルクハットを被り、片眼鏡のモノクルを着け、右手にはス

ティックを持ち、ジェントルマンスーツを着ている人物がそこに居た。只、左腕には先ほど手に入れたバイブルを抱えている為か、異色でツッコミ所

が満載である。

 

 

 「さて、レジに向かいましょうか。」

 

 こうして私はレジまで行って、手に入れる事に成功した。

 

 

 

 さて、どうやって奴に渡そうか? 私は変身した姿のままSM物を読みながらクラナガンを歩きつつ思案していた。当然の事だが、ブックカバーはし

ていますよ。透明のビニールブックカバーをね。

 するとどうだろう? 突然、肩をガって掴まれましたよ。

 

 

 「誰ですか? 私の邪魔をする無粋の人は?」

 

 私はそう言いつつ後ろに振り向きました。

 

 

 「よう。またアンタか。」

 

 そこには何時も私を捕まえる元管理局員。そして現在はここ等辺の地域を守っている警察官だ。そんな彼の通称《無駄にチートなおやっさん。》ま

たは《無駄にチートなとっつぁん。》がそこに居た。冷や汗がダラダラ流れているのが分かる。コイツから逃げるのは不可能。今までの経験上で分か

る。コイツに対応できる人物何て、いつも俺が行っているコンビニの店長か書店の店長か父さんしか居ない。

 くそ、ここまでか!! せめて、せめて我が変態(ライバル)の分だけでも!!!!!

 

 

 「逃げようとするなよ。間違えて発砲してしまうかもしれないからね。」

 

 ねぇ、それは質量兵器でアンタが捕まるんじゃないのかい?

 

 「何を言っているんだ? 此処では俺がルールだ。管理局だろうが何だろうがしらねぇよ。只ここでは俺がルールだ。只、平和を守るためにな変態に

は制裁を加える。」

 

 言っている事はカッコイイが、滅茶苦茶な事言ってるよ。

 

 「ちょっと、待ちなさい。」

 

 「戯言は聞かん。」

 

 

 アッ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!

 

 

 処務に連行され、変身魔法も解けました。俺とあの人のバイブルは、その場で処分されました。

 

 

 

 

 mission failure.

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