たっくーさんが実際に体験したものを文章化したものです。
これだけ書くのに4時間くらいかかってしまいました。
もっと速く、面白く書きたいものですね。

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カラオケ店で恐怖体験をした先輩

元ネタ: https://m.youtube.com/watch?v=hYDIzNui6NE

(たっくーTV)

 

〜東京のカラオケ店〜

夜8時。今日俺(田所浩二)は、意中の相手である、大学の可愛い後輩とカラオケに来ている。授業と空手部の稽古が終わって20時に下北沢のカラオケ『WAN』の下で待ち合わせている。女の子のように胸を高鳴らせて待っていると向こうから、お目当ての男ーーーー遠野が現れた。

「先輩!すみません、待たせちゃいましたか?」

定番のセリフも可愛い蜥蜴顔で言われると萌えるから不思議だ。

「いやいや!待ってないよ。俺も今来たとこ。じゃ、入ろっか」

本当は30分前には来ていたがそれは言わないお約束。精一杯「頼れる先輩」を演じているが、緊張で喉がカラカラだ。

俺たちは受付を済ませ、ドリンクバーでジュースとアイスを取り(俺はコカコーラとバニラアイス、遠野はオレンジジュースとチョコアイス)、部屋に入る。

どうやら、この建物は6階建てのビルの内4階から6階までがカラオケ店になっているらしい。俺たちの部屋は5階の部屋だった。

俺たちは大好きな『ノーナ・リーブス』の曲を歌い、アイスやジュースを味わいながら、この時間を楽しんだ。大学の話、空手の話、遠野の水泳の話、等々。

そうしている内に緊張がほぐれてきた俺は、アイスとジュースも相まってトイレに行きたくなってきた。

「悪い。俺ちょっとトイレ行ってくる」

「分かりました!」

さて、トイレは何処かなぁ?と部屋を出て探していると一基の看板を見つけた。

[当店の御手洗いは6階と4階にしかありません。御手数ですが、どちらかに移動していただくように御願い致します。]

「……」

どうやら5階にトイレはないらしい。は〜つっかえ。

面倒臭いけどエレベーター使って6階まで行きますよ〜イクイク。

「……ふぅ」

6階のトイレで小便をした俺は遠野の居る部屋へ戻った。

その後結局盛り上がってしまって、最終的に時計の針は1時を回った。

遠野が最後の歌を歌い終えると、俺は再びトイレへ行きたくなった。

「帰る前にもっかいトイレ行ってくるから、ちょっと待ってて」

「分かりました〜!」

先ほどと同じようにエレベーターに向かう。特に理由はないのだが、慣れている分6階へ行こうと思った。

しかし、俺は疲れからか、間違って4階を押してしまった。

「…。まあ、別にいいか。4階でも変わらないでしょ」

しかし、扉が開いた瞬間俺はこの間違いを激しく後悔した。

チーン

視界の先に広がっていたのは闇だった。全ての明かりが消えていたのだ。

「うわ…、マジかよ」

闇の先に点滅しながら光る看板を見つけた。トイレの案内板であった。

一瞬戻ろうかとも考えたが、こんな事で態々引き返すのも癪だった。今日は遠野との折角のデートなんだ。お化けなんかに負けるもんか!

「……」

トイレの一番端の個室に駆け込むと、有線から静かに洋楽が流れていて、却ってそれが不気味な雰囲気を演出していた。

何も起きないまま普通に用を足してお尻を拭き、さあ出ようとしたその時。

カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ

凄い勢いでトイレットペーパーを巻き取る音が聞こえてきた。

「うわぁ!?」

人がいたのか、と安心したが、慌てて扉を開けて外に出た。

出ていくときに一瞬見えた隣の個室は扉が開いているように見えたが、だからなんだとばかりに、走ってエレベーターへ向かった。

部屋へ戻って遠野へ事情を説明すると、

「じゃあ今から見に行きましょうよ」

と言われてしまった。

しまった…。遠野は意外とこういう心霊現象が怖くない性質なのだ。

しかし遠野に言われたからには仕方がない。ここで恥ずかしい姿は見せられない。

俺達は再び4階のトイレに向かった。

「遠野くん、俺が先に見てくるから君は後からついてきなさい」

かっこよく言い放った俺。しかし、遠野は

「いえ先輩!僕が先に行きますよ!」

と言って聞かない。どうやら謎の真相を確かめたくてうずうずしているらしい。

その後もどちらが先に入るかで揉めていた時、

チーン

エレベーターが開いた。

「!!」「!!」

身構える二人。しかしそれも一瞬だった。降りてきたのはこのカラオケ店の店員だった。

「お客様どうされましたか?」

俺は事情を説明した。電気がついていない事から怪現象まで詳細にだ。

すると店員は

「確かに電気が消えてますね。」

と言って電気をつけた。怪現象についても落ち着いた様子だった。

「このトイレは壁一枚隔てて女子トイレがありますからね。そこの音が聞こえただけじゃないですか?」

「それだ!」

その結論に合点のいった俺たちはその日はそのまま帰ることとなった。

 

〜後日、空手部にて〜

野獣「ってな感じで遠野ったら全然俺の勇姿を見てくれないんですよ〜。でもそこも可愛いっていうか〜」

KMR「はいはい、先輩の惚気話はもういいですから。それよりも結局そのトイレは何だったんですか?」

野獣「いやー、まぁ多分ー、普通に女子トイレの音だったんだろうけどー、結構勢い良く巻いてたからさー、なんか府に落ちないっていうかー……。大島てるとかで調べたらなんか出てきたりするんじゃねーかな〜。よくあるじゃん。後でわかった事ですが……って。」

MUR「あったぞ。ほら」

MUR先輩がいつの間にやら調べていたスマホのサイトを見る野獣とKMR。そこに書かれていたのはとんでもないことだった。

『都内のカラオケ店5階で暴力団の男性が銃で撃たれて死亡。』

という記事だったのだが、5階で銃弾を喰らった後に男性は4階に降りて亡くなったらしいのだ。

MUR「不思議だゾ〜。何で1階まで降りずに4階で降りたんだゾ〜?」

その時、俺は気がついてしまった。あの急いでトイレットペーパーを巻き取る音は、ひょっとしたら、「男が自分の血を止めようとする音」だったのかもしれない、と……

 

 


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