※シリアス大盛りですのでご用心。
プロローグ
運命というのは僅かな差で大きく変わってしまうものだ。
左右に分かれた道のどちらかに行くだけで世界は別れてしまう。
勿論道を進んだ先は同じ道に繋がっている可能性もある。それにその道を進まないという手もある。
だが覚えていなければならないのは、その差で世界が滅びる可能性を秘めているかもしれないという事だ。
世界を救う英雄も、最初の戦いで判断を誤りその命を散らせば世界は救われずに滅んでしまう。逆に判断が正しければ生き残り、世界を救う事になるのだ。それだけで世界は既に二分割されている。
それくらい運命というものは不確定で不明瞭なものだ。
だが何も全ての運命に選択肢があるわけでは無い。
本来用事で親友と行くはずだったライブ会場に行けなくなるはずの少女がそこにいる事も。
本来民間人を守るためにその命を散らせるはずの少女が生き残り、代わりに世界を守るはずの
本来、数多の脅威から世界を救い、人々に手を伸ばすはずの
それは選択肢の無い中で僅かな差で起きた小さな違いの結果生まれた運命なのかもしれない。
そしてその先にある未来は、誰もが幸せになる世界なのか、それとも誰もが不幸になる未来なのか。
それは誰も知る由がない。
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日が沈み辺りを暗闇が支配した街並みの中、一人の白いリボンが特徴的な少女はふらふらとその足を止めず遠くに見える山に向かって歩いていた。
こんな時間に少女が一人歩いてるのはあまりよろしくない事ではあるはずなのに周りの人間は少女が醸し出す近付き難い雰囲気に話しかける事すらできなかった。
少女はゆっくりと歩を進める。暗闇と頭を下げているため前髪でその目元は見えない。
「…………!」
突然、少女は下げていた頭を上げる。その綺麗な海の色を連想させる瞳は酷く濁っていた。
「来た……!」
歓喜、とも呼べる声を上げると頬を歪めて猛獣を思い起こす笑みを作り走り出した。
暗闇を走り抜ける少女を見た通行人はその少女が放つ威圧に後退りする者が続出する。
それも無理はないだろう。今の少女の笑みを浮かべながらも身体から圧倒的な怒りと殺意を振りまいているのだから。
怒りと怨嗟と殺意に呑まれた壊れた少女は走る。
陽だまりの隣にいるはずの太陽の姿は、そこには無い────────
これは原作とは大きく外れた世界の話だ。という事が分かっていただければ良いかなーと
そして前半のあらすじを改良した文の最後の一文は作者もハッピーエンドかトゥルーとも取れるエンドか迷ってる事を示唆させてもらいました( 'ω')
基本的には原作に添いつつ変化させていくので「この話、いる?」という部分が出てくるのは仕方ない、生暖かい目で見ていてくだせぇ。
次回!荒れ狂う神剣と激槍!