戦姫絶唱シンフォギアIF 〜陰る陽だまり〜   作:ボーイS

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今回はクリスマス回……ですが毎度の如く時系列は気にするな(゚∀゚)!
原作G編は終わりまで一ヶ月も経っていない(と思う)のにセレナさんの誕生日である十月から今日までの二ヶ月間、まだG編終わってないのにF.i.S組は何してんの?と思うかもしれませんが……気にするな(゚∀゚)!!!

装者たちのクリスマスの一日を覗いてみましょう!

……リア充爆発しろい(゚∀゚)!!!


それでは、どうぞ!


クリスマス回

 ──十二月二十五日

 

 

 ──風鳴翼&天羽奏

 

 

「いや〜。今日のライブも大成功だったな!」

「そうだね」

 

 本日はクリスマスという事でツヴァイウィングの特別クリスマスライブがあり、今はライブ終了後楽屋の椅子に座りながら奏は大きく伸びをし、翼は汗はまだ流れる汗を拭いていて二人とも疲労は見られるが、その顔は辛さなぞ欠片もない。

 

「こんな日にも私たちのライブを見に来てくれるなんて……」

「それだけみんなあたしらの事が好きって事さ」

 

 上機嫌な奏に釣られて翼も笑みを浮かべる。

 今からまだ会場に出なからばならないと言われても今の二人のテンションなら何事も無く、むしろもっとテンションを上げて歌い踊るだろう。それくらい気持ちの余裕は大きい。

 だが残念ながらライブの熱が冷め止まない内に今日の仕事は終了である。しかも今回は大きな仕事だったため弦十郎の計らいで明日は休みとなっている。

 

「んー翼は明日どうする?」

「私は家で鍛錬をしようと思ってるけど……」

「それじゃ明日は二人で久々にカラオケにでも行かないか?たまには仕事じゃなくてめいいっぱい歌いたいし」

「……そういう日もたまには良いかもね」

「だろう!なら明日予定空けとけよ!」

「うん。分かった」

 

 ニコニコしながら鼻歌まで漏れている奏に翼はやれやれと肩から力が抜ける。予想以上に身体に力が入っていた事に気づいて翼自身が驚いていた。

 実は奏がわざとおちゃらけたのでは?と思ったが当の本人は気分が良くなったのか小さな鼻歌で逆光のフリューゲルを歌い始めている。翼の考えは大きく的を外れていたようだ。

 

「あ、雪」

 

 会場から出て外に出れば雪が降り始めている。まだ積もっていないが、この調子で行けば朝にはそれなりに積もるだろう。

 

「そうだ。翼」

 

 何かを思い出して奏は後ろについてきていた翼の方に向き直り魅了するような綺麗な笑みを浮かべた。

 

「メリークリスマス!」

「奏……ふふ、メリークリスマス」

 

 二人は互いに笑みを浮かべながら慎次の用意した黒塗りの車まで雪が降る道を仲良く隣を歩いて行くのだった。

 

 

 ────────────────────

 

 ──F.I.S組

 

 ある山の山中。

 雪のせいで少し目立つようになってしまったが、現在テロリストと認定されてニ課に追われているセレナたちの乗るヘリキャリアが木々に隠れていた。

 

「セレナ!調!雪デスよ雪!!!」

「落ち着いて切ちゃん。雪は逃げないよ」

「そういう調だってソワソワしてるじゃないデスか!」

 

 ヘリキャリアの窓から見える雪に切歌と調は幼い子供のようにはしゃぐ。その姿を後ろで椅子に座っているセレナと車椅子に座ったままのナスターシャは呆れながらも微笑みながら見ていた。

 ツヴァイウィングとのコラボライブ以来目立った活動をしていないのでライブ事件に関してのニュースは少なくなり、今では興味の無い者の記憶からは消えてしまっている。そのため、現在セレナたちは束の間の休息を受けていた。

 

「セレナセレナ!ちょっと遊んできて良いデスか!?」

「切ちゃんの面倒はちゃんとみるから」

「調ぇ!?」

「ふふ、落ち着いてください。暁さん、月読さん。雪は逃げませんよ?」

「「は〜い」」

 

 いつになくハイテンションな二人にセレナは久方ぶりに笑みが漏れる。

 自分たちがやろうとしている事の重大さを考えれば、そして世界に向けてノイズを使って宣戦布告した事を考えればこんなに和やかな時間を過ごせるのはまさに奇跡とも言える事だ。

 それでも油断出来ない状況ではあるのだが。

 

「外に行くのならちゃんと暖かい格好で行くのですよ?」

「「は〜い」」

(……本当に分かっているのですかね?)

 

 セレナの言葉をまともに聞かずに外ばかり見ている切歌と調にセレナも苦笑いを浮かべた。

 

「ならば三人とも、これを」

「「「?」」」

 

 楽しそうに笑っていたセレナたち三人にナスターシャは何処から出してのか少し大きめの袋を渡す。それを受け取ったセレナたちは一度顔を合わせてから早速袋を開けて中身を確認する。そしてその中にあったのは。

 

「えっと……」

「マム、これは……」

「鼻眼鏡……デス?」

 

 袋の中にあったのは何故か最近ナスターシャが気に入っている宴会用の鼻眼鏡だった。しかも手の凝った事にセレナには白、切歌には緑、調にはピンクとなっていた。

 

「クリスマスプレゼントです。大事に使ってください」

「「「………………」」」

 

 思いもよらぬクリスマスプレゼントにセレナたちは何をいえば良いか分からず、気まずい沈黙がヘリキャリア内を支配した。

 長い沈黙が続き、三人様子をナスターシャがジッと見つめている。誰かが手の中に鼻眼鏡を付けなければならないような微妙な空気の中、セレナが意を決して鼻眼鏡を付けようと決心した直後だった。

 

「冗談ですよ。本当のプレゼントはこっちです」

 

 ナスターシャは再び何処から出したのか、先程鼻眼鏡が入っていた袋よりも大きい袋を取り出し、セレナたちに渡す。

 鼻眼鏡の件があるため迷った結果、今度は三人同時に袋を開けた。

 

「あっ」

「これって」

「マフラーデス!手袋も!」

 

 袋の中には三人のイメージカラーのマフラーと手袋が入っていた。

 予想外のプレゼントに三者三様の反応を見せるセレナたちを見てナスターシャが珍しく笑みを見せる。

 ナスターシャとて鬼では無い。セレナたちの歳を考えればクリスマスは友人と楽しく暮らしていてもおかしくない年齢だ。それなのに世界の為にそんな幸せな未来を捨てて追われる身となっている。そこに思う所が無いとは言えない。

 

「それじゃ早速使わせてもらうデスよ!」

「セレナも行こう?」

「え、私は……って待ってください切歌ちゃん、調ちゃん!?」

 

 スーパーハイテンションな切歌と調に手を引っ張られてセレナもヘリキャリアの外に連れ出されてしまい、結局三人で楽しく雪遊びをするのであった。

 

 ────────────────────

 

 ──小日向未来&雪音クリス

 

 

 冷たい雪が幻想的に降り続ける町の中を学校帰りの未来とクリスは冬用の厚手のコートを着て並んで歩いていた。

 

「今日も寒いね」

「まあ雪も降ってるしな」

 

 ザクザクと雪を踏みしめる音が二人の耳に入る。

 それに加えて明日はクリスマスを控えている為、商店街や店がクリスマス一色に変わっている。

 チラチラと隣を歩く未来に視線を送りながらソワソワしていたクリスは何もないような風を装いながら意を決して口を開く。

 

「未来はクリスマスになんか予定あんのか?」

「特に無いかな。……少し、響に会いに行こうかなって思うくらいだよ」

「……そうか」

 

 上を見上げて遠くを見つめるを未来を見てクリスは自分の浅はかさを呪った。未来が特別な日にやる事なぞわかっていたはずだ。なのに聞いてしまった自分の馬鹿さ加減に嫌になってしまう。

 未来に見えないように取り出そうと鞄の中に入れていた手をゆっくりと外に出すが未来はそれを見逃さなかった。

 

「鞄の中に何かあるの?」

「うっ、いや、その……」

 

 面白いくらい目を泳がせるクリスに未来は笑みを浮かべる。その笑みにクリスは顔を真っ赤にして顔を背けた。

 人集りが少なくなり、少し明るいが代わりに町にイルミネーションが目立ち始める。そんな中で街の広場に設置されたクリスマスツリーの前まで歩いて来たクリスはまるで決死の覚悟を決めた戦士のように真剣な顔で未来の方へ振り返り、勢いよく鞄に手を入れて中にある物を取り出した。

 

「く、クリスマスだからな!先輩であるあたしが後輩にプレゼントするのは当然だろ!!??」

 

 恥ずかしさで耳まで真っ赤にしたクリスが持っていたのは綺麗に包装された小さなケースだった。

 

「ふふ、ありがとう。開けても良い?」

「……好きにしろよ」

 

 ぶっきらぼうに言い放って未来に背を向ける。だが未来の反応が気になるのかチラチラと振り返っている為、未来も開けようにもそちらの方が気になり過ぎて苦笑いを浮かべてしまう。

 ケースの包装を丁寧に外し、蓋を開ける。ケースの中には未来のシンフォギアの基本色でもある紫色にちなんで小さなアメジストが嵌められたペンダントと赤いリボンが入っていた。

 

「クリス、これって」

「ペンダントは未来に似合うと思ってな。リボンは……」

 

 そこまで言ってクリスはハッとした様子を見せた後押し黙ってしまう。

 不思議に思う未来だったが、クリスが何も言わない為無理に聞かない方が良いのだろうと勝手に思ってそれ以上は聞かなかった。

 

(言えるわけねぇ……)

 

 ペンダントをまじまじと見つめる未来に見えないな位置でクリスは赤いリボンに込めた思いの重さに自分で少し引いてしまっていた。

 赤いリボンはクリスのシンフォギアの基本色でもある赤色に因んだ色でそこに込められた想いが「いつも未来の側にいるから」なぞ、クリスにとって本人に向けて言える内容では無い。

 

「ありがとう。こんなプレゼント、久しぶりだよ」

「ッ!」

 

 あまり見せない、心からの笑みにクリスは赤いペンキでも被ったかのように顔を真っ赤にさせて未来から逃げるように視線を外す。この時、医者であれば精密検査が必要になる程心拍数が上がっているのだが、それはクリスや未来の知るところでは無いだろう。

 

(早速つけたいけど……それはクリスの誕生日までお預けかな)

 

 ペンダントはその場で付けてもよかったのだが、三日後に控えたクリスの誕生日に付けた方が良いと思い、今は丁寧に鞄の中にしまった。

 

「お礼、にはならないけど今夜は私の家に来る?久しぶり晩御飯を豪勢にしようと思ってるんだけど」

「……まあ、今日はクリスマスだから。たまにはそれでも良いか」

「うん。沢山食べてね」

 

 恥ずかしさで今だに未来の顔を見れないクリスを見て隣まで来た未来は笑みを見せて歩みを再開した。

 

 未来と手を繋ごうと何度か手を伸ばすが、緊張と気恥ずかしさで何度も伸ばしては繋がずに宙を彷徨うクリスの手に我慢が出来なかったのか、未来から手を伸ばしてクリスの手を握った。

 気絶しそうな幸福感に包まれて思わず真顔になったクリスに未来は笑いを抑えきれずに笑い声が漏れる。

 

 手を繋いで歩く二人の後ろ姿は側からみればとても幸せそうな姿であった。

 




ビッキー「まだG編終わってないのにクリスマス回ですか?」(パイルバンカーセット)
翼「仕事が遅いのも考えものだな」(居合斬りの構え)
クリス「全くその通りだ」(全武装ロックオン)
マリア「早くセレナと話したいのに、何をやってるの?」(無数の短剣展開)
切歌「もっと私達を活躍させるデスよ!」(魂を刈り取る大鎌)
調「待ってる人のことも考えて」(荒ぶる大型鋸とヨーヨー)
奏「あたしの扱いも酷いし出番も無いとかどういう事だ」(大槍回転中)
セレナ「早く続きを出さいないとめっ!ですよ?」(巨大化した短剣が降下中)
未来「もう少し頑張りを見せてくださいね?」(7つの音階による最大出力)
作者「君達殺意高すぎイイイイイイヤアアアアア!!!」


Merry Christmas!※モザイク検問
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