日の沈みかけた畦道をただ一人、半人半妖の青年――
結局、記憶の手掛かりらしい手掛かりは見つけられず。
里の知識人、稗田阿求の助力を得ることに成功したという点では全くの徒労という訳ではないが、それでも落胆くらいはするのか肩を落とし、その視線もまた地に落ちた自分の影に向いていた。
そこにあるのは、細長く伸びた異形のカタチ。そう、いかにもな【人を喰らう化物】のカタチだ。
「実際、半分は妖怪だったんだよな、オレ……」
本当に今更ではあるが、そんな事実を思い出して魁斗はぽつりと呟いた。
初めて人里に足を踏み入れた瞬間から感じていた異物感の正体、表には出さなかったがその原因は十中八九、己の半身にあるというのは確信していた。
つまり、彼にとって人間とは同族であると同時に【捕食の対象】であったということ。
憎しみも、嫌悪も、友愛も、信愛も、それら全てを越した部分で、ただただ牙を突き立てたいという衝動。
飢餓感を埋めるために生物が執る行動としてのソレ。兎ならば草を食み、鷹が蛇を啄む。その範疇に自分と同じ形をした者たちが含まれていたという、ただ本当にそれだけの事実。土蜘蛛の少女が魁斗に向けた感情と委細ない。
嗚呼、でも―――それはつまり、自分は決して彼らの輪の中には入れない異端であるということで。
「いかんいかん、腹が減ってるからろくでもない考えばかりが浮かぶ」
脳裏をよぎる悪景を拭うように頭を振る。
自分で考えて答えを出すと決めたではないか。
そのためにもまずは見聞を広めなければならない。
それに、今考えるのはそんな答えがあるかどうかすら疑わしい難題ではなくて。
「ダメだ、どら焼き程度じゃあ腹は膨れない」
はっきりと聞こえるほど大きく鳴り響く腹の虫をどうやって鎮めるか、だった。
端的に言うと金がない。人里で食料を調達することすら出来ないのでは寝床にしている玄武の沢に戻るしかないわけだが……それまで体力が保つかどうか。
つやつやで炊き立てな、粒が立つような白米がむしょーに恋しいのだった。
「ああ、目の前にこんなにも米があるのになあ……」
力なく影法師から視線を上げる。
そこに広がっていたのは絶景だった。
人里の外に広がる田園風景、水を張った田には青々しい稲が一面に植えられている。壮観であった。
おそらく、見渡す限りのそれらが人里に住む者たちを養っているのだろう。
遠くに見える山の稜線、そこに沈もうとしている夕陽の赤を水面が照り返す様はまさに群紅。
網膜を焼くその光景のなんと美しいことか――まあ、魁斗自身はそんなことを気にする余裕なぞはなから無いわけだが。
稲は所詮稲、稲穂を実らせていない段階では腹の足しにはなりえないのだから。酒にも握り飯にもならないそれらを見ていても虚しくなるだけだ、と魁斗は思う。
「なーにこんなところで黄昏てるんですか」
ふと、意識の埒外からかけられた声に身を強張らせる。
風と共に現れるような知己といえば、まあ大分限られるわけで。
「なんだ、お前か」
「どーもどーも、清く正しい射命丸ですよー」
斜陽の赤にも染まらない真っ黒な翼を羽ばたかせて舞い降りたのは烏天狗の少女、射命丸文であった。
ぬかるんだ畦道にも危なげなく一本下駄で着地するさまは毎度のことながら見事だと思う。
気のせいか、今日はいつもに比べておどけた笑みにも喜色が滲んでいるように魁斗には見えた。
「言っておくが、新聞のネタになるようなことは……」
「またまたぁ、私が目を離している数日の間に色々と面白……げふん、大変な目に逢われたみたいじゃないですか」
「これでも軽く死にかけたんだぞ」
「結果として秘められた特技が御開帳されたんなら万事往来、ですよ」
確かに、艶然と微笑まれながらそう言われてしまうと魁斗としても言い返せない。
椛との一件は不幸な事故ではあったかもしれないが、収穫はあったのだから。
それにしても……
「随分と耳が早いんだな」
「ええ、そうでなくては新聞記者なんてやってられませんもの。
と、そういえばその件で魁斗さんに私用がある方が居るようでして」
その一言が魁斗の気を引き締める。
土蜘蛛や河童ならば用があればにとりの工房にまで赴くなり言伝を残すなりする方法があるだろうし、仮に用があったとしてそれが例のダム建設の件ならば門外漢の魁斗にまで話を通さなければならないというのも筋が通らない。
つまるところ覚えがない。
「……どういうことだ?」
「んー、まあそれは道すがら話すことにしますか。その様子だと丁度お腹空かせてるみたいですし、ヤツメウナギが美味しい屋台があるんでそちらに行きましょうよ。先方も待たせてることですし」
耳ざとく魁斗の腹の虫の音を聞きつけたのだろう。奢りますよ、なんて言われれば首を横に振る方が難しいというもの。
あいかわらず上手い具合に誘導されている気もするが、飢えて倒れるよりは良いに越したことはない。
○
畦道を渡り、峠を越え、辺りの景色も変わり映えのしない草木になり始めた頃。
射命丸の話に、いまいち要領を得ない、と魁斗は疑問符を浮かべた。
「めいど……?」
「ああ、メイドというのは西洋の女中さんみたいなものですよ。冥土とかそういう不吉なものじゃありません」
「いや、それくらいは何となくわかるが……その紅魔館のメイドとやらがオレに何の用があるってんだ?」
「その辺は本人に直接訊く方が早いと思いますよ。
あ、でもあなたのことを知っている素振りではありませんでしたねえ」
さらりと希望を一つ潰す射命丸。
いや、過度の期待を抱かせて失望させないための彼女なりの気遣いだろうか。
そう上手くいくとは思っていない、と魁斗は平然を装うが十中八九見抜かれているのだろう。
「となると消去法的にあなたの特技に関して、ということになりますね」
「特技……ねぇ」
どうにもそのあたりの実感が湧かない、と釈然としない面持ちで呟いた。
槌を振るうのも、鉄を熱するのも、刃を形作るのも、呼吸をするのと同じように自身にとって自然な動作でしかないのだから。
目下のところ、それが一番記憶探しをする上での最大の悩みどころだったりする。
「いやいや、椛の刀を見させていただきましたが。実際私の目から見てもあれは逸品でしたよ。
あれなら今度の験比べでも良いとこまでいくんじゃないでしょうか」
「……なんだ、それ?」
ふと、聞きなれない単語が耳を掠める。
剣が役立つ、ということは穏やかな話ではなさそうだが。
怪訝に思っていたのが顔に出ていたのか、苦笑して射命丸はそれを否定する。
「何もそう物騒なことをするわけじゃありませんよ。私たち天狗の慣わしみたいなものです。
元々は山に分け入る修験者達との力比べだったのですが。まあ幻想郷では山に登ろうなんて酔狂な人間は居ないもんですからいつの間にか身内との力比べに代わっていたと申しましょうか……」
早いところが天狗という組織の力を外部に誇示するための武闘大会みたいなものだ、と。
同時に、上司である大天狗や天魔の目に留まるための立身出世の機会を掴む御前試合の意味合いも兼ねており。下っ端である白狼天狗や若い烏天狗達はこぞってこれに参加するらしい。
曰く、健脚を競い、法力を競い、知力を競い、妖力を種々様々な方法で競い合う。
時として妖力の強い者同士がぶつかり合えば山の天候が三日三晩荒れに荒れまくるというのだから天狗という妖怪がいかに力を持っているか、内外に示すにはこれ以上に効率的な手段は無いだろう。
「ということは射命丸もその験比べとやらに出るのか?」
ちらり、と彼女の背で小さく折りたたまれた黒い翼を一瞥して魁斗は問う。
なんというか、普段腰の低い射命丸が荒事に積極に参加する姿というのは中々に想像し難い。だが、少ないながらに幻想郷の妖怪鬼神たちと触れ合ううちに彼女たちの、地力とでもいうのだろう―――その妖力をなんとなくだが把握することが出来た今だからこそ分かることがある。
例えば鬼の伊吹萃香や、忌々しいことこの上ないが神である八坂神奈子。彼女たちは間違いなく超一級だ、それこそ天蓋の月を割り、地に根差す山を動かすくらいの事はやってのけるのではないかと思う。
それらにこそ射命丸は及ばないものの、それでも河童の河城にとりや白狼天狗の犬走椛とはまた一回りも二回りも上であることくらいは感じ取れる。
これが種族的なものなのか、彼女自身の地力がずば抜けているのかは分らないが。
「あはは、まさか。私を買い被りすぎですよ。私はあくまで一新聞記者であって当事者になるつもりはありません。……そもそも面倒くさいですし」
「おい、最後に本音が出なかったか」
「そこはまあ、是非ともご内密に」
悪戯っぽい笑みを浮かべて取り合う射命丸に肩をすくませる。実力について彼女自身から言及するつもりはどうも毛頭無いらしい。
「今回は鞍馬の大天狗さまも参加なさるようですし、おそらく相当派手に盛り上がるんじゃないでしょうかねえ。……と、この話はあなたにしても分りませんでしたか」
「む、失礼な。オレにだって分かることくらいあるぞ」
「ほう?」
それは興味深い、と眉根を上げる射命丸に魁斗は厳然と答えた。
「オレが打った刀を使うんなら一等は貰ったようなもんだろ?」
あれは無銘ではあるが自慢の出来の一振りであった。それも犬走椛という少女の体躯、重心に最も合うように心鉄も鎬も作り上げた。
神鬼両断とまではいかずとも、そんじょそこいらの刃に負けることなどありえない、と。
魁斗は声音一つ変えずに言い放つ――刀を託した椛がどんな相手とぶつかり合うかも知らず。否、知る必要もないと断ずるように。
「ぷっ、あはははは!」
これはいくらなんでも虚を突かれた、と射命丸は抱腹する。
「なんでどいつもこいつもオレのこと遠慮容赦なく笑い者にするのかね……」
「いやあ、人気者ですねえ。ぷっ、くくく。
得物が変わったくらいで格上の相手に勝てるなら苦労しませんよ。弘法筆を選ばずとも言うでしょう?」
「筆がいくら良くても書の腕前は変わらないってか。
一流の剣豪が紙でも石を断てるのなら、一流の刀は素人を剣豪の域まで押し上げたっておかしくないだろう?
それに椛だって腕は立つじゃねえか。あいつならやれるよ」
(ああ、本当にこの子は――なんて面白い)
鞍馬の大天狗といえば外の世でもいくらかは名の知れた天狗の首魁。
何よりもその名を語る上で必ずついて回るのが神域にすら到達したと謳われる卓越した剣術なのだ。
それを知らないが故の言葉だとは思うが。
(実際、相手が誰だと知っていたとしても曲げなさそうね)
右も左もわからずに狼狽えていた姿がなつかしくすらあり。それが己の譲れぬ一線を見つけたことでここまで朗々と言葉を紡ぐ。
――だから目が離せない。
射命丸はそう彼を評価する。
「なるほどなるほど、素晴らしい持論です。
験比べの結果如何では文々。新聞でも宣伝させていただきますよ、見出しは
「おう、全然オレが信じられてねえってことはよく伝わってきたよ、ちくしょう」
「いやあ、ほら。そういうのは実績ありきですし? それに、『真の職工なら自分の作り上げたもので語れ』ってのはあなたが言ってたことですよね」
「ぐ……それは確かにそうだが」
言い負かされるのが釈然としないと眉根を寄せる魁斗。
何とかして反駁しようと言葉を探していたようだが――呆気なくそれを射命丸に遮られた。
「いや、そもそもだな――」
「あ、ほら、あれが待ち合わせの屋台ですよ。早く行きましょう」
●○●
木立の合間にぽつん、とある小さな屋台。ゆらゆらと揺れる提灯の明りに合わせて辺りの樹木の影もゆらゆらと揺れていた。
人里から外れ、人々の生活圏から着々と離れていく時点でうっすらと予想はしていたが、どうにもその屋台の主は人ではないらしい。
暖簾の奥から響いてくる歌声の旋律、それがどうしようもなく魔的で、人里の往来で子供たちが無邪気に歌っていたそれとは根底的に異なるモノなのだと直感的に悟った。
呪的な力の籠った歌声に、ちりちりと包帯の下の首の傷が疼く。
これは人間を惑わせるための魔歌、月光に照らされた夜道で視界を奪う鳥目の呪い。
だがまあ、所詮それだけが取り柄で他にこれといった害はない。
船乗りを水底に引きずり込むが如き魔性の声は出どころがはっきりしているし、僅かな光と熱、それと鼻孔と胃袋を刺激する焦げ付いたタレの匂い。これだけ自己主張をされれば屋台に辿り着くなという方が無理な話だろう。
まあ、小馴れた様子で「鳥目はつらいですねー」なんて呟いてる隣の烏がいなければ焦りはしただろうが。
(というか、こいつは元々鳥目なんじゃないだろうか?)
さて、肝心の屋台で待っているメイド、とやらではあるが――魁斗はその顔を知らない。
だから屋台の長椅子に乗っている二つの尻にも見覚えはないわけで
(……いや、待てよ。ちっこい方は心なしか見覚えもあるような気が……)
とりあえず横の射命丸に声をかけてみる。
「一応聞いておくが、メイドとやらは二人組なのか?」
「はて?そんなことはありませんでしたが。多分偶然相席になっただけの方でしょ、う……ね?」
何故か、返ってくるのは尻すぼみな彼女の声。
目も泳いでいるし非常に怪しい、というか挙動不審だった。
「どうした?」
「あー、いえ、魁斗さん。ちょーっとわたくし用事を思い出しましたので帰らせていただきたいのですがというか帰らせてくださいお願いしますっ!」
「は?いやいや、ここまで来ておいて何言ってんだ!?」
「お、女の子にはのっぴきならない事情とかあるんですよー!」
「お前に帰られるとオレの胃袋がやばいんだよ。餓死すんぞこんにゃろー! せめて財布は置いてけ」
「今どき山賊とか流行りませんって!」
しかしまあ、
屋台の前でわいのわいの騒いでいればそりゃ客や店主まで聞こえるわけで。
ひょいと暖簾を持ち上げて屋台の中にいた者たちが顔を出す。
「だー、うっさい。歌を肴に酒呑んでる時に邪魔すんじゃないよ」
「あら、このひどい歌気に入ってたのね、私はてっきり無視を決め込んでるもんだとばっかり」
「うんにゃ? ひっどい歌だとは思うけど雅楽をつまみにするよりはこれくらい雑な方がらしいだろ?」
「えっ、せっかく一生懸命歌ってたのに評価酷くないっ!?」
三者三様の反応――これのいずれかが魁斗に用がある紅魔館のメイドとやらなのだろう。
が、その中に見覚えのある顔を見つける。
じゃらじゃらと音を鳴らす鎖に、手入れなどしていなさそうなのに少しも荒れる様子のない亜麻色の髪、そしてその内から生えた二本の異形の角。
鬼の少女――伊吹萃香であった。
「あややや。こ、これはお久しぶりです萃香さん」
「うん? ああ、なんだ射命丸と、それに魁斗か」
「おう、昨日ぶりだな」
「どうだい、記憶の方は?」
「戻ってたらもうちょい明るい顔してらあ」
そりゃ違いない、と笑い飛ばす萃香。
大分酒が入っている……のはいつもの事としてどうにも顔ぶれに意外な印象を受ける。
屋台の奥で串に刺した何かを焼いている少女――射命丸のように鳥の翼を背から生やしている――は先の歌の主であるらしいことからも十中八九妖怪であろう。
しかし萃香の隣に座っているもう一人の客は――
「珍しいな、こんなところに人間か?」
お前が言うなよ、という節の突込みが萃香と射命丸から同時に飛ばされたが無視してその女性に視線を向ける。
墨火の光を淡く反射する銀の髪、真紅の瞳、見慣れない意匠の服。
全体的に浮世離れした印象こそ受けるがどうにも妖怪とは纏う気配が異なっていた。まあ、人間と断定できるほど人間然としてもいないのだが。
「申し遅れました、私紅魔館でメイドをしている
以後お見知りおきを、江月魁斗さま」
軽い会釈と射命丸とはまた違った慇懃とした態度に魁斗は面食らう。
やけに癖の強い人妖に絡まれ続けてきたここ数日を思うとこの常識的な対応が逆に奇異に見えてしまうのも仕方ない……のではあるのだろうが若干その事実が虚しくもあるのだった。
「あ、ああ。あんたかい、オレに用があるってのは?」
「ええ、江月さまに折り入って頼みがありまして。本来ならば会食の用意でもして持て成すべきなのでしょうがどうにも今回はそれが叶わず……」
「気にする必要はないよ。第一そんな時間ないだろうに」
「いえ、時間ならいくらでもあるのですが……ささ、中にお入りください。僭越ながらこの場の飲食の費用は私が負担させていただきます」
おお、と感嘆のため息を漏らす。なんという太っ腹。
正直先ほどから鳴りっぱなしの腹の虫の事情を考えると今すぐにでも何か胃に放り込みたい気分であった魁斗であるが、しかしあることを思い出してぐっと引きとどまった。
「あー、すまんな。でも初対面で奢ってもらうてのはさすがに悪い。そっちの頼みごとにこたえられるとも限らないしな。
第一先に奢ってくれるって先約があるからにはそれを破るわけにはいかない」
「……? ああ、烏の新聞記者さんね。でも彼女先ほどから抜き足差し足で逃げようとしてるわよ?」
言われて視線を向ければ滑稽な姿勢でぎくりと身を強張らせている射命丸の姿。
「うぅ、そういうとこまで律儀に約束守らなくてもいいんですよぉ魁斗さん……」
「安心しろ、オレはうわばみだそうだが流石に奢りでそこまで厚顔無恥なことはせんよ」
「おーい、なにしてんだー。魁斗も射命丸もさっさとこっち来いよ」
「ううぅ……」
続く萃香の声に観念したのか、売りに出される子牛のような悲壮感漂う表情で烏天狗は暖簾をくぐるのだった。
脳裏をよぎるのはかつて鬼の酒宴に付き合わされて胃潰瘍寸前まで追い込まれた同僚や、軽く昇天しかけた河童達の顔であった。
疑問符を浮かべるもの、からからと快活に笑うもの、瀟洒な態度を崩さぬ者、鬼に恐れおののく者。
人妖入り混じる会食の場が今宵ここに成立した。
本当はもう少し色々と書きたかったのですが、まえがきに書いた通りの諸事情でこうしてヤマもオチもないところで投稿することに。
まあ単位落とすとやばいので……
数話以内には物語的にもそこそこ大きな動きがあると思われますので、ぜひご期待いただきたい、です。
射命丸がさらっと話題に上げてた大天狗ですが、実は何話か前の地の文でもちょろっと存在を示唆されていたりいなかったり。